超音波スケーラー(P-MAX)購入の要望書を提出していますが…

相談者: himeさん ( : )
投稿日時:2007-07-04 17:17:00
はじめまして。
いつも歯チャンネルを興味深く拝見させて頂いております。

私は歯科医院衛生士をしております。

先日のスタッフミーティングの際に、超音波スケーラーを購入して欲しいと言う要望書と、治療内容の質問を書いた内容文を提出した後の事で相談があるのですが、提出した文も貼り付けていますので、長文で申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。

超音波スケーラーについて(1度目は即却下されたので、再提出した時の分です。)


先日提出した要望の返答がありましたが、疑問に思う所がありましたので、再度提出させていただきます。

まず、P−MAXのチップがダイヤモンドチップだから根面を傷つけると言っておられましたが、ペリオモードで作業を行えば、歯面を傷つけることなく、SRPも行えるとパンフレットなどにも記載されていますし、それが可能だと思っております。

それと私が使用したいと思っているチップですが、カッティングエッジは付いていますが、ダイヤモンドチップではありません。

もう一つはBDRチップです。

(1度目却下された理由が、ダイヤモンドチップは根面を傷つける。ハンドのSRP、シャープニングの技術を磨けばいいと言う内容でした。)


根面のポケット内洗浄はシリンジで十分出来ると言っておられましたが、デブライドメントまでは出来ないと思います。

歯周治療を行う上でデブライドメントの重要性については〇〇先生が先日参加されましたセミナーの内容の中にも記載されていましたし、最近の歯周治療について出版されている文献を読んでいても重要視されている事が分かります。先生は今使用している超音波スケーラー(ソルフィー)で、それが十分に行えているとお考えなのでしょうか?

デブライドメントを行うには、ポケット内の機械的洗浄が必要不可欠です。

私は今使用している超音波でデブライドメントを行うにはチップの形態状ポケット低まで到達しにくい為、無理があると思っております。

確かにデブライドメントはハンドスーケラーで行うことも可能ですが、一回のリコールで全歯牙あるいは、数本の歯牙に対して行うにはかなりの時間を要します。


今使用している超音波(ソルフィー)で取りきれないところはハンドでSRPの技術を磨いて、取ってくれたらいいとの事でしたが、SRPやシャープニングの技術の向上はもちろん重要な事だと思いますが、ハンドだと一回で取れる本数も少なく、チェアータイムも長くなります。


プローブ同様の感覚が得られる超音波スケーラーが出現し、手用インスルメントと超音波の比較結果では、炎症は同程度に改善されましたが、チェアータイム根面のダメージでは、超音波スケーラーで行った方が、より少なかったとの報告もされています。

患者さんのストレス術者のストレスの事を考えると、出来る超音波と、手用をうまく使い分ければ良いのではないかと思います。

参考までに別紙に 〇〇 〇〇先生の超音波スケーラーを使用した
インスルメンテーションを用意しておりますので目を通して頂けたら幸いです。

この文献は1988年に歯科衛生士の別印ですので、少し前の物です。

今もこの考え方で実践されているのかは、明日のセミナーで確認したいと思っております。

丁度次の日が上記に記載した先生のセミナーだったので、その先生にも、どうしたら院長に理解してもらえるか?

と相談しましたが、すでに私が要望書に記載してる内容でした。

                  

質問の内容

フラップを開け、肉芽を除去後、対照歯にはルートプレーニングを行うとともにすべてのセメント質をバーで除去しました。実験歯はラバーカップ、ラバーチップで研磨後、歯石のみをキュレットで除去し、フラップを閉じました。

その結果歯肉の状態の改善、PD(プロービングデプス)の減少、およびAL(アタッチメントレベル)の獲得は、対照群と実験群に差が認められませんでした。つまり良好な臨床結果を得る為には、セメント質を研磨すれば十分であるという結果が得られ、歯周組織の治癒を妨害する病原物質はセメント質の表層に緩く付着していると考えられるようになりました。

と記述してある文献を読みました。

そこで質問なのですが、先生はフラップオペをするとき毎回根面をバーで削っておられますが、どのような目的で削っておられるのですか?

露出根面を滑沢にする為ですか?


歯周治療、管理について

歯周外科を行っても、すべての歯石を除去することは非常に困難であることがわかっています。このことは裏を返せば、多少歯石が残っていても、臨床的に受け入れられる歯周組織の治癒が達成できることも示している。

硬く滑沢な歯根表面を作る徹底的なルートプレーニング必要ではないという考え方が主流になっている。

歯肉縁下歯石を取ることが重要ではなく、歯肉縁下の環境のコントロールができれば、臨床的に良好な結果を得ることができる。

歯肉縁下の処置の目的は、プラーク細菌の量あるいは質を、生体反応(炎症)が起こらない範囲内にとどめること、すなわち生物学的に受け入れられる歯肉縁下環境を作り出すことである。



生物学的に受け入れられる.        

?アタッチメントロスを起こさない。  
?BOPがない
?新付着が起こる

生物学的に受け入れられる歯肉縁下環境の達成の為に考慮すべき項目

 歯肉縁上プラークコントロール
 歯肉縁下歯石
 歯根形態
 歯槽骨欠損の形態
 細菌の量および質
 患者のリスク(生活習慣、感受性、全身疾患)  

この考え方についてはどう思われますか?

私はこの考え方には賛成で、あとはDRとDHが上記に記載した通り患者さんの口腔内の環境やセルフケアの状態などを踏まえて生物学的に受け入れられる環境のゴールをどこに持っていくか、よく話し合ったうえで治療を進められたらと思っています。

口頭だとうまく説明出来ないと思い文章にさせていただきました。

また、いつでも良いので出来れば文章で先生の意見を聞かせて頂けたらと思っております。


と、今勤めている医院の院長に要望と質問をしました。

そうしたら、お給料明細書のコメント欄に、

君の要望にはうちの診療室では答えることが出来ない事が多いです。もしかしたらもっと良い条件で君に合った歯科医院が他にあるのではないでしょうか?と一言コメントあるのみでした。

私は答えることが難しいような内容ではないと思っているのですが、コメントの内容を見る限りでは 辞めてくれ!!!と受け取れる内容なので、どうする事も出来ません。

他のスタッフも要望は違いますが、同じ内容のコメントを書かれていた子もいて、みんなそれぞれ不満を抱えているので、冬のボーナス後に全員退社しようか?と言う話も出ています。

私の考え方に問題があるのでしょうか?

先生はどうしても分かって貰えそうにないので、この場合はやはり他の所に行くべきですよね??

私もあまり若くないので、再就職先は見つかるか?

見つかったとしても、年下の子に教えてもらう事になるのでは??と不安はありますが・・・


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-04 18:02:00
himeさんは大阪ですよね。

宣伝するわけではありませんが、白水のセミナーに院長先生と一緒に参加されてはいかがですか?

7/21(土) Dr.姫野 1万円(ドクターと衛生士がセットの場合18000円です)

8/4(土) DH長谷 1万円
10/20(土) DH長谷 1万円

くらいですかね。


himeさんの考え方は僕は間違っていないと思います。
むしろ、その考えは貫くべきでしょう。

僕も以前、衛生士と「切るぞ!」「切らせないぞ!」と言うケンカをしたことがあります。

で、ものは試しに「じゃあ、一緒に衛生士のセミナーに参加しよう」と思い、周りは衛生士だらけで、男は僕一人、少し肩身が狭かったですが、衛生士業務に対する考え方が180度変わりました。

ウチではP-MAXは衛生士業務の必須アイテムです。

4人の衛生士で2台のP-MAXを奪い合っています(時々、僕も根治で使うから大変!)。

これからP-MAXを購入したいと言うのであれば白水のセミナーはうってつけだとは思いますけどね。

しかも受講料1万円でしょ。
土曜日1日潰してでもその後の事を考えればモトは取れるんじゃないかなぁ?

むしろ、これを機会に院長にもPMTCやオーラルケアについて勉強してもらい、積極的に自費のP管理を展開できるようになれば医院としての経営面も安定するような気がしますけどね。

僕はちなみにリコールハガキは出していません。

全て衛生士が3ヵ月後、半年後のPMTC(もちろん自費ですよ)のアポイントを取っています。
そして、PMTCのキャンセル率は10%以下です。

つまり、単純に考えればリコール率が90%と言えるでしょう。
これは自分で言うのもなんですが、「驚異的な数字」だと思います。

ま、こんな感じで院長に売り込んでみては?


そこまで誘って「行かない」と言うのであれば見込みは無いかもしれませんけど‥。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-04 23:18:00
さて、僕の担当衛生士(通称チッコロ)にこのスレッドを読ませました。

彼女の答えは
「himeさんの追及が甘い」と。

確かにP-MAXを使うとチェアータイムの短縮にはなるし、術者の負担は大幅に減る。コレは事実です。

しかし、内山先生の「PMTC」を深くまで読めば解る事だと思いますが、「ディプラッキング」と「デブライドメント」「イリゲーション」の本質を混同していませんか?と。

P-MAXを使わなくても探針(やプローブ)で根面についたプラークを掻き出し(=デプラッキング)、洗い流す事(=イリゲーション)をするだけで劇的にポケットは改善されるのです。

それが同時に、そして誰でも行える器械がP-MAXなのであり、本質さえ解っていればP-MAX無しでもポケットの改善はできるはずです。

イリゲーションの時にクロロヘキシジンを使えばもっと効果は得られるでしょう。

それを院長に証明した上で、P-MAXの購入を要求すべきではないか‥と。

確かにP急発の時にこのイリゲーションを行うだけで、劇的に炎症は消失します。

「どうだ!これが衛生士の実力だ!!」

と証明してみてはいかがでしょうか?

そして、コレだけの成果を得られるのであれば、保険ではなく自費で結果を出し続ける事も衛生士としてのプライドの部分ではないでしょうか?


‥だ、そうです。

ふ〜む。
ウチのチッコロからの意見でした。

まあ、一緒にセミナーに参加してもらう事の重要性も院長に認識してもらった上での話しですが‥。


ちなみにウチのチッコロは内山歯科で波多野さんに指導してもらった事があります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 00:47:00
はじめまして。
よく勉強されてますねー。その調子で頑張って下さいね。

さて、問題点は大きく分けて2点あるかと思います。

ひとつは【人間関係の改善について】
もうひとつは【医学的正当性について】ではないでしょうか。


【人間関係の改善について】

・・は、私などが容易にお答え出来ることではありませんが、タイヨウ先生がおっしゃる様に、一緒に勉強する時間を持つのは非常に効果的だと思います。

院外のセミナーもいいでしょうし、院内での勉強会も良いでしょうね。

ただ正論を言えば相手を説得できるというものでもありません。

約30万円(ぐらいでしたっけ?)も投資して、どれくらいで回収できるのかとか、色んな側面もあります。

まずはお互いに尊敬し合って信頼し合って許し合って・・という関係を築くことの方が重要なんでしょうね。きっと・・。難しい問題です。

もしも辞められるとしても、「冬のボーナス後に全員退社」することに、社会人として胸をはれるかどうか、ひとつ冷静になって考えてみて下さい。

・・って偉そうになっちゃいましたけど。



【医学的正当性について】

偶然か必然か、わかりませんが確かにデキル歯科医院にはP-MAXがよく置いてある様な気はします。

白水のセミナーにもしも院長先生も一緒に行かれれば、なんとなく欲しくはなるかも知れませんね。非常にいい作戦だと思います。

でも本当にソルフィーでは不十分でP-MAXでないといけないのでしょうか?
(こんなこと言い出すと揚げ足取りみたいになってしまいますけどね^^;)


>手用インスルメントと超音波の比較結果では、炎症は同程度に改善されましたが、チェアータイム根面のダメージでは、超音波スケーラーで行った方が、より少なかったとの報告もされています。

との事ですが、手用と超音波の比較をした研究と言えば、私が思いつくのは1984のBaderstenのものですが。。。

この研究の事だとしたら、これでは12mmまで(平均5.7mm)のポケットを有する”単根歯”だけを対象にしています。

2人のスペシャリストが、手用でも超音波でも1本の歯につき同じぐらいずつの時間をかけています。

(スペシャリストが二人、デブライドメンド実施が3回あるうち、1回目のデブライドメンドではスペシャリストAが手用では1本あたり平均5.7分(!)、超音波で4.9分 スペシャリストBは手用8.0分、超音波8.8分、2回目以降でも1本あたり1〜3分・・といった具合です)

ですからチェアータイムは変わりません。

因みに、研究開始3ヵ月後に初のデブライドメンド、以降6ヶ月目、9ヶ月目に繰り返し、以後3ヶ月ごとの来院を繰り返して24ヶ月間観察されているのですが、6ヵ月(※スケーリング後3ヵ月)後以降はアタッチメントレベルなどにほとんど変化がありません。

これは、メインテナンス時の歯肉縁下デブライドメント自体が特に必要ない(※プラークコントロールと歯面のポリッシングは行っています)、という風にも解釈できます。

つまり、

「上手な術者が十分な時間をかけて行えば、手用でも超音波でも炎症は十分に改善する」

「一度十分に改善した歯肉であれば、メインテナンス中に縁下のデブライドメンドは特に必要ない」

と解釈できます。

裏を返せば、「上手でない術者は、技術の差の出にくそうな超音波の方がいいかも知れない」→「上手になればいい」とも考えられますし、「ポケット内の機械的洗浄が必要不可欠」・・という訳でもなさそうですから、himeさんの勤務先の院長先生の言うことにも一理あるかな・・と。

こういう見方も出来ます。
違う論文の引用でしたらすみません。

あと歯肉縁下にある様な毒素についてはシリンジで洗い流せる・・という論文もありましたよ。

いつの誰だか忘れましたけど・・かなり古いやつだったと思います。



>フラップを開け、肉芽を除去後、対照歯にはルートプレーニングを行うとともにすべてのセメント質をバーで除去しました。実験歯はラバーカップ、ラバーチップで研磨後、歯石のみをキュレットで除去し、フラップを閉じました。
その結果歯肉の状態の改善、PD(プロービングデプス)の減少、およびAL(アタッチメントレベル)の獲得は、対照群と実験群に差が認められませんでした。つまり良好な臨床結果を得る為には、セメント質を研磨すれば十分であるという結果が得られ、歯周組織の治癒を妨害する病原物質はセメント質の表層に緩く付着していると考えられるようになりました。

・・についてですが、これは非常に面白いので詳しく説明しますね。

引用元の論文は、間違いなく1988年のNymanの論文 だと思います。

不思議なことに、院長先生の様に「スケーリングはバーを使ってでも徹底的に!」という人たちも、逆にhimeさんみたいに「スケーリングは軽くでいいよ」という人たちもこの同じ論文を見て正反対の解釈をしているんですよ・・。

まずタイトルからして、「スケーリングを力強く行う必要はあるか?」という内容ではなく、「歯周治療後の治癒における病的歯根セメント質の役割」という内容なんです。

はてさて何のことやら・・という感じでしょうけど、論文の内容を冷静に見て下さい。

内容については概ねhimeさんの記述どおりなのですが、もう少し詳しく書きます。

※どちらも「フラップをおこし」、肉芽は除去後

実験群:

・歯石のみを注意深くはじいてとる。
・赤染めして、ペーストをつけたラバーカップやチップで研磨する。(→※PMTCの状態)

⇒セメント質を取らないことが目的。


対照群:

ハンドスケーラーかダイヤモンドバーで、セメント質を入念に取り除く。

⇒セメント質を取りのぞくことが目的。


で結果は、himeさんの書いた通り、どちらも差がないんです。
ということは・・・

とここから先は、この実験結果を見た人がどう感じるか、の部分なんですね。

himeさんは、「それならセメント質を傷つけるほど力を入れる必要はない」、と感じるのかも知れませんが、私なんかは「わざわざフラップあけて赤染めなんてして確認していられる訳がない。セメント質のことは気にせず歯石を取り残さないことを最優先してバーでも何でも使って徹底的にやるべきだ」と解釈しています。

そもそもスケーリングの論文ではなくて、セメント質の観察をしているんですよね。。教科書で言う、「病的セメント質」というやつです。

実際にこの実験で、フラップあけた状態で赤染め、ポリッシングをさせられた衛生士さん(だったと思いますが)は、「二度とあんなめんどくさいことしたくない」とおっしゃってたそうですよ。そりゃそうですよね・・



ということで、himeさんも本当によく勉強されてるでしょうから、ご自身の実力に見合った勤務先を選ぶ、ということも重要ですし、一方物の見方も色々あるということで、院長先生ともっと治療について話し合える環境というのも大切でしょうね。

私の持論ですが、歯科医院において、歯科医師以上に優秀な歯科衛生士は育たない(働けない)と思います。

といって歯科医師が優秀なら歯科衛生士も優秀になれるかと言えばそうでもないと思います。

医学的に”考えが合わない”場合もあれば、”人間的に合わない”場合もどちらもあるでしょうね。

ですからお互いに理解し合う努力をしなくてはいけないのではないかなーと、ちょっと哲学的なことを思ったりなんかする訳です。。。

タイヨウ先生とチッコロさんにも、お会いしたことがあるのですが、本当に理解し合ってて、仲良さそうに見えましたもんねぇ・・(最初は奥様かと思いました)

himeさんもここに書かれたこと以外にも色々とお悩みでしょうけれど、よく考えて結果を出されて下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: himeさん
返信日時:2007-07-05 01:26:00
タイヨウ先生回答ありがとうございます。

白水のセミナーの件は、うちの診療所にも用紙が届いていましたが、土曜日は夕方まで診療がありますので、却下されると思います。

診療所を閉めてまで参加して見よう!と言うような先生ではないのです。

土曜日にあるセミナーに参加したいと言うと有休使って行ってきたら?と言うような先生です。

もちろん毎回受講料も全額自己負担ですし・・・

積極的にセミナーなどに参加して、新しい情報を手に入れて勉強して欲しいと言うわりに、それを活かす場がないのに苛立ちさえ感じます。


うちの診療所でもイリげーション時にコンクールではなくガムのクロルヘキシジンを使用しています。

以前にコンクールを使用して妊婦の死亡事故の話が問題になった頃からコンクールは使用していないようです。


確かにデプラーキングは、プローブや、エキスプローラーでも可能だと思いますが、デブライドメントに関しては、キャビテーション効果のある超音波で、ポケット内のバイオフィルムの除去を行った上で、クロルヘキシジンによるイリげーションを行う方が、ポケット内の細菌の量を減らす事が出来るのでは???と考えているのですが・・・


タイヨウ先生の所では、Pの治療は全て自費で行っておられるのですか?
うちの医院では一部を除き保健内治療で行っています。

私にはまだ、自費で治療費を請求出来る程のスキルは持ち合わせていないと思っております。

自費で行うことが出来るのなら、細菌検査などやって見たい事もたくさんありますが・・・

自費で行うスキルがあるか、ないかの評価は どなたが決めるのでしょう?患者さんですか???

住んでる地域や環境によって個人のデンタルIQの高い低いも関係してくると思いますが、いつか 出来るようにはなりたいです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: himeさん
返信日時:2007-07-05 02:41:00
渡辺先生回答ありがとうございます。

先生との人間関係の改善が一番難しい課題となりそうです。

歯チャンネルに回答されてる先生方は本当に凄く勉強されていて、いつも感心しています。

論文のページを開くと全部英文なのですが、日本語でも見る事が出来るのですか?

フラップオペの論文は上記に記載されている通りでした。

うちの先生も この研究されている事をうちの先生が知っているのか知らないのか分かりませんが、院長も意味なく行っているのではない事が分かっただけでも良かったです。

スケーラーについの論文は違う物のようです。1991年Ritzsらによって行われた研究としか記載されていませんが、時間が半分程短縮出来ると記載されてあります。(SRPとRDで実験が行われているようですが)

うちの先生は担当衛生士に一言の相談もなくオペする事を決めたり、治療を進めていきます。私達は全く信用されていないようです。

もう少し意見交換や、患者さんDR,DHのコミュニケーションを諮りながら治療を進められたらといつも思いますが、私が、この文を提出してからは、関係が、ますます悪化しているように思います。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 10:15:00
そうですか‥結構、難アリかも‥

「診療所を閉めてまで参加して見よう!と言うような先生ではないのです。」
「もちろん毎回受講料も全額自己負担ですし・・・」
「積極的にセミナーなどに参加して、新しい情報を手に入れて勉強して欲しいと言うわりに、それを活かす場がないのに苛立ちさえ感じます。」


ココなんですよね。
どうですか?
結構患者さんは多いですか?
それとも少しずつ減ってきている感じですか?

これは医院経営にもかかわる事なので、何とも言えませんが、院長先生が、将来への不安を少しでも感じているのであれば、一つの転機として「衛生士による管理型歯科医院」を目指すと言うのもこれからの流れだとは思います。

しかし、今の患者数で医院経営が安定しているのであれば院長先生は動こうとはしませんよね。

ここらへんは考え方次第なので、相談してみましょう。

ウチでもセミナー受講料は個人負担です。

昔は出してあげていたのですが、行っても寝ていたり、「つまんなかった」「よくわからなかった」と言う答えしか返ってこなかったり。

自腹で行くと「絶対、モトを取ってやる!」くらいの気になるので帰ってきたときの反応が全然違います。

本当は半額くらいは出してあげてもいいのかな?とも思うのですが、今は全額自腹で行ってきてもらっています。


「タイヨウ先生の所では、Pの治療は全て自費で行っておられるのですか?」

全てではありませんが、基本的にメインテナンスに入っている患者さんは自費ですね。


「自費で行うスキルがあるか、ないかの評価は どなたが決めるのでしょう?患者さんですか???」

最終的には僕と衛生士自身ですけど、やはり患者さんでしょうね。

(最初は奥様かと思いました)
違いますよ!>ワタナベ先生

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 12:41:00
なんだか人間関係の問題の気がして来ました。
そちらは人望のアツイタイヨウ先生にお任せして・・
(私はこう見えて人望ないので 笑)


スケーラーについての論文は、おそらく
1991のRitzですかね。

そうすると、本文を持ち合わせてないので詳しくは分かりませんが、ネットで閲覧できるabstract(要約)だけ見てみるとこんな感じ↓です。。(※日本語は、自分で頑張って翻訳しましょう)

【An in vitro investigation on the loss of root substance in scaling with various instruments.】

スケーリング時における、根面物質の減少の比較』

比較したものとその結果

手用スケーラー(108.9μ)
超音波スケーラー(11.6μ)
・エアースケーラー(93.5μ)
・ダイヤモンドバー(118.7μ)

であったから、超音波スケーラーが最も根面を傷つけなかった。という内容ですね。

臨床的パラメーター(ポケット値やアタッチメントレベル、歯肉炎指数など)の話や時間効率の話ではなさそうですけど、本文中にはあるのかも知れません・・。

そもそもカリオロジーの先生の論文ですから、引用がこの論文のことだとしたら、想像されてるのとはちょっと趣旨が異なるかも知れませんね。

(※本文は、大学の図書館でコピーさせて貰うなどしないと分かりません。英語ですけど興味があれば是非)

根面を削ってはいけないかどうかはまた別の問題ですから、注意が必要ですね。



こういった文献検索にもし興味があれば、まだ売っているか分かりませんけど、下の本がお勧めです。

・クインテッセンス出版 別冊歯科衛生士 「歯科衛生士のための臨床論文の読み方」2500円(税別)

これはいい本ですよ。。

それとそんなに面倒くさい事してられない場合は、

・デンタルダイアモンド社 「コレクテッドエビデンスvol.1〜2」 各8000円(税別)

もお勧めです。

前のレスの二つの文献については、要約だけこちらにも書いてありますよ。

人づてに論文の引用を聞くと、その人が言いたいことの為に、言い方は悪いですけど内容が捻じ曲げられていることが非常に多いです。

例えばP-MAXを売りたいと思っている人であれば、そのために都合のいい論文の都合のいい部分だけを組み合わせて紹介して来る・・というのはありえますよね?

私もそうですが、大抵は英語の壁にぶち当たりますし、近くに歯学部の図書館がないのも痛手だったり・・あと一緒に読む仲間が必要だったりするのですが、衛生士として更なるパワーアップを目指すなら是非ともチャレンジしてみて下さい。

それもまた先生からの信頼を得ることに繋がるかも知れません。(勉強してない先生にはウザがられますけど^^;)

参考⇒二次カリエスを発生させない治療法について(EBMのエビデンスレベル)

あとあんまり役には立ちませんが・・
Excite翻訳サイト

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 13:36:00
付着を作るときに 結合組織性の付着を求めるのなら歯石を除去して象牙質の健全な面を出してやる必要があります。

ただ、歯石のない部位をむやみに削るのはダメです。

セメント質を削り取ってしまうと結合組織性の付着ができなくなるからです。

ですので、 歯石のある深いポケットは歯石を除去
歯石のない深いポケットはそんなに触らないほうがいいですね。

ただし 上皮性の付着を求めるときには根面が滑らかなほうがいいです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 14:04:00
himeさん、はじめまして。

「私もあまり若くないので…」と書かれていたのでおいくつなのかな〜と思ったら、僕と同い年なんですね^^;

よく勉強されてますね〜。
僕ももっと頑張らないと…。

論文翻訳については以前、「みんなで論文を翻訳するサイト」を作ろうとしていたのですが、実は翻訳した論文をネット上で公開するのは著作権の問題がいろいろ絡んできてしまうので、ちょっと行き詰まってしまっています…。(翻訳した論文を個人的に利用するのは問題ないのですが…)

これを実現するためにはちょっと大きな組織の協力が必要だと思い、今あるところに打診しているところです。(これは本当に極秘情報なのですが…)

日本の歯医者さんももっとちゃんとした論文の読み方を皆がマスターすれば、全体のレベルももっと高くなって、「日本は30年遅れてる!」なんて言われなくなると思うんですけどね^^;

でもその前に、国民の意識をなんとか変えないと…
そうなると、保険制度をどうにかしないと…(←不可能)

…先は長そうですね(T T)



本題の院長先生とのやり取りに関しては、実は僕も全く同じような経験をしてきているので、非常に共感できます。

それで、僕なりに出した答えは…


1.自分が何をしたいのかはっきりとさせて、決めたら意地でもそれを貫く

2.環境は自分で作る


ということです。

いくら自分にやる気があっても、周囲の環境がそれを許してくれないようであれば空回りでしかありませんし、そのような環境の中ではせっかくのやる気も削がれていってしまいます…。

これについては僕も本当に勉強させられましたが、結局やる気がある人はやる気のある人のグループに入らないとダメなのかなぁ…と思っています。

また、歯科医院の場合にはどうしても「医療」と「経営」の2つが絡んできてしまいますので、医療だけを追求するわけにもいかない…というのが、ほとんどの歯科医院の実情だと思います。

僕は30歳まではこの「環境づくり」の時期だと考えていて、自分の理想を追求するための様々な下準備をしたいと思っています。

そのために勤務していた歯科医院もやめてしまいましたし、今も睡眠時間が総理大臣みたいなことになってしまっていますが、自分で選んだ道ですので全く後悔していません。

でも、やめる時は本当に悩みました…。
期待されているのも凄く感じていましたし、やめて上手くいく保障も無いわけですし…。

でも、やっぱり一度きりの人生ですし、若いうちしかチャレンジは出来ないと思ったので、思い切って自分の信じる道を突っ走ってみようと今に至るわけです。

僕の好きなようにさせてくれた親と、協力をしてくれた周囲の人達、まだ歯チャンネルが小さかった頃からご協力して頂いた渡辺先生やタイヨウ先生、タカタ先生等回答者の方々には本当に感謝していますし、その人達のためにも頑張ろうというのが、今の原動力にもなっています。

himeさんもまだまだ若くてこれからですから、いろいろと悩むことも多いと思いますが、自分の理想を追いかけて欲しいですね。

とある有名人も、「元気があれば何でも出来る!」って言ってましたよ。

なんだかまだ全然の僕なんかが色々偉そうに書いてしまい申し訳ありませんが、勇気とプライドを持って、自分の信じる道を進まれることを期待しています。

※別に、歯科医院を辞めることを勧めているわけじゃありませんからね〜〜

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 14:24:00
田尾先生>あれ?そうすると↑こういう引用もマズイですか?

過去にもいくつかあるんで、マズイのは全部消してもらって構いませんけど。

ガイドラインとか教えて頂ければ助かるんですが・・・。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 14:41:00
あ、この程度なら「翻訳」ではなく「引用」になるので問題ないですよ。
問題があるのは翻訳がメインだったり、主に営利が絡んでくる場合です。

実は論文翻訳サイトを作ったときに起こりうる問題は、

・翻訳した論文を第三者が勝手に商用目的で使用する可能性がある
・翻訳した論文を雑誌等に有料で掲載する場合には、論文の作者・翻訳者の双方の著作権が発生する
・そもそも、論文翻訳をメインにする場合には論文の著者、あるいは著作権を有する人の許可が必要
・その場合、英語ならなんとか対応出来ますが、英語以外はどうすればいいの?
・論文翻訳者に何らかのメリットがあるようにしないと、たぶん翻訳してもらえない

というようなことです。

つまり、論文翻訳をするのにもお金がかかっちゃうんですよね…(T T)

かといって、有料コンテンツにしてしまうと敷居が高くなってしまいますから、今これを何とか無料でやろうと策を練っているところです。

これ以上は書けませんので、もし興味がありましたら直接お電話ください〜^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: himeさん
返信日時:2007-07-05 17:15:00
タイヨウ先生

今の医院に勤めて、3年になりますが、勤め出した頃より患者数は増えていますが、ここ4,5ヶ月は少し減ってきているかな?と感じますが・・・

衛生士による管理型歯科医院をめざして・・・

本当にそのとうり出来れば、良いと思いますが、先生が何でも独断で相談なしに決めてしまい、衛生士を全く信用していない やり方だと管理型歯科医院は無理がありますよね・・・

先生の考え方も今の状況では変わりそうにもないですし・・・

タイヨウ先生の所もセミナーの受講料は全額事故負担なんですね。うちの先生も同じことを言っていました。(自分でお金払った方がちゃんと話聞こうとするやろ?)って 



渡辺先生

いつも英文の論文を自分で訳されているのですか???
私なんて日本語で書いてあっても読みきるのに何日もかかります。

私に論文訳しながら頭に入れる と言うような器用な事が出来るのか?と不安ですが、(一つの論文屋訳すだけで、何ヶ月もかかってしまいそうですが・・・)お勧めしてくださった本のことを材料商の方に聞いて見たいと思います。


タカタ先生

回答ありがとうございます。

歯石のない深いポケットは そんなに触らない方がいいと言う事は最近良く言われていますね。

上皮性の付着を求めるときは根面が滑らかな方が良いと言う事は、フラップを開けた時は、やはり、根面をバーで削って滑らかにした方が良いと言う事になるのですよね?歯槽骨はどうなのですか?



田尾先生

1.自分が何をしたいのかはっきりとさせて、決めたら意地で  もそれを貫く

2.環境は自分で作る

いくら自分にやる気があっても、周囲の環境がそれを許してくれないようであれば空回りでしかありませんし、そのような環境の中ではせっかくのやる気も削がれていってしまいます…。

本当にその通りだと思います。

結局やる気がある人はやる気のある人のグループに入らないとダメなのかなぁ…と思っています。

うちの後輩衛生士はやる気がある子達なので、それは問題ないのですが、それを活かす場がないのが、問題なんですよね・・・

また、歯科医院の場合にはどうしても「医療」と「経営」の2つが絡んできてしまいますので、医療だけを追求するわけにもいかない…というのが、ほとんどの歯科医院の実情だと思います。

それも分かるので自分の意見を今の職場で貫き通していいのかな?と思う所もあります。

2年前にも同じ要望をしていて、いつか分かってもらえると思っていましたが、2年越しでも理解してもらえないのなら、自分の居場所はここではないのかな?とも思います。現に(君に合った医院が他にあるのでは?)と突き放されているわけですし・・・


翻訳サイト完成すれば、どこで知ることが出来ますか?
また教えて下さい。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2007-07-05 23:21:00
いつも英文なんて読んでませんよ。

何度も書いてますけど、私の英語力はDSの「毎日えいご漬け」でなんとかAAです。しかもここ数ヶ月やってない。。

でも、歯科の論文は案外読める様になりますよ。

特に歯周病分野だけ、とかで読んで行けば使われてる単語はかなり限られますからね。

それとお決まりの書式みたいなのがありますから、ココとココを読めばOK、みたいなパターンもあります。

まだ早いでしょうけど一応簡単に書いておきます。

title(件名;しっかりと)→abstract(要約;読まなくてもいいけど、雰囲気つかむ為)→material&method(細かい実験方法;思い切りしっかり 自分の知りたいことに即しているか?)→result(実験結果;大体図だけ見れば分かる)

なんのこっちゃ・・でしょうけど、きっとそのうち理解出来ますよ。頑張って。

翻訳サイトを待つぐらいなら、協力して下さい。

私も溜まるばっかで読まないといけないんですけどね・・最近ネットばっかりやってるから・・(笑)




タイトル 超音波スケーラー(P-MAX)購入の要望書を提出していますが…
質問者 himeさん
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カテゴリ 歯周病関連
予防関連
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専門的な質問その他
衛生士関連
スケーリング(歯石取り)
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  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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