歯磨きのタイミング(食前or食後?)
相談者:
amisanさん ( : )
投稿日時:2007-07-10 19:19:00
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2007-07-10 20:35:00
はじめまして、井野といいます。
>歯磨きは食前と食後、どちらがいいんでしょうか?
食後です。
食後は口の中に酸性雨が降るとイメージしてください。
その酸で虫歯になっていきます。
食後30分以内がベストな歯磨き時間です。
>食後に歯を磨くと歯が削れたり、再石灰化されないのでよくないというのを本で読んだんですけど本当でしょうか?
200%ウソです。
凄い本を読んでしまいましたね。
本は何冊か読んでみてください。
一般的なことが書いてある歯の本を3冊ぐらい流し読みすれば書いてあることは殆ど同じでウソにだまされずにすみますよ。
正しい知識を得て、歯を大切にしてくださいね。
>歯磨きは食前と食後、どちらがいいんでしょうか?
食後です。
食後は口の中に酸性雨が降るとイメージしてください。
その酸で虫歯になっていきます。
食後30分以内がベストな歯磨き時間です。
>食後に歯を磨くと歯が削れたり、再石灰化されないのでよくないというのを本で読んだんですけど本当でしょうか?
200%ウソです。
凄い本を読んでしまいましたね。
本は何冊か読んでみてください。
一般的なことが書いてある歯の本を3冊ぐらい流し読みすれば書いてあることは殆ど同じでウソにだまされずにすみますよ。
正しい知識を得て、歯を大切にしてくださいね。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2007-07-11 00:02:00
>歯磨きは食前と食後、どちらがいいんでしょうか?
むし歯予防にとってどちらが効果的かの信頼できる報告はないと思います。
ちなみに、歯磨きだけで虫歯を減らせたという信頼できる報告もないようです。
>食後に歯を磨くと歯が削れたり、再石灰化されないのでよくないというのを本で読んだんですけど本当でしょうか?
これって、食前の歯磨きとセットですよね。
細菌の数が最も多く、再石灰化がもっとも活発でなくなっている食前に歯磨きを行えば、食事をしたときに脱灰がおこってもすぐに唾液の緩衝能でpHは回復し、即座に再石灰化が始まるので、そのままにしておくべきで、食後の歯磨きは行わないほうがかえって良いといったことかと思います。
発想としては、面白いのですが、やはり有効であると認められるような報告はなかったと思います。
井野先生とは考えが異なるのですが、医学を含めた科学は多くの人が言っているからと言って正しいとは限りません。
また、昔から言われているからと言って正しいとも限りませんし、新しい考えだからと言って正しいとも言えません。
正しいかそうでないかの判別ができないことも多くあります。
むし歯予防にとってどちらが効果的かの信頼できる報告はないと思います。
ちなみに、歯磨きだけで虫歯を減らせたという信頼できる報告もないようです。
>食後に歯を磨くと歯が削れたり、再石灰化されないのでよくないというのを本で読んだんですけど本当でしょうか?
これって、食前の歯磨きとセットですよね。
細菌の数が最も多く、再石灰化がもっとも活発でなくなっている食前に歯磨きを行えば、食事をしたときに脱灰がおこってもすぐに唾液の緩衝能でpHは回復し、即座に再石灰化が始まるので、そのままにしておくべきで、食後の歯磨きは行わないほうがかえって良いといったことかと思います。
発想としては、面白いのですが、やはり有効であると認められるような報告はなかったと思います。
井野先生とは考えが異なるのですが、医学を含めた科学は多くの人が言っているからと言って正しいとは限りません。
また、昔から言われているからと言って正しいとも限りませんし、新しい考えだからと言って正しいとも言えません。
正しいかそうでないかの判別ができないことも多くあります。
回答3
回答日時:2007-07-11 01:13:00
こんにちは。
私も森川先生の意見に賛成です。
以前にも詳しく書いてますので、「超長い」ですが興味がありましたら以下の回答もどうぞ。
参考⇒歯の再石灰化と食事・ph・フッ素の関係
簡単にまとめますと、食前・食後(※食後すぐor時間問わずも含んで)どちらも虫歯専門医の間で意見は統一されていません。
統一されないということはどちらでも良いという解釈でも良いかと思います。
ただし、これは個人的な考えなのですが、「歯が溶ける」「歯が削れ易い」などが主訴の患者さんの場合だけはちょっと注意が必要かなと思っています。
因みに回数については理論的根拠、科学的裏づけはされています。
数値は色々なのですが、子どもにおいて(※放っておけば最も虫歯の出来やすい時期)、3年間ぐらいの観察をしていくと
「1日2回以上歯磨きをする子どもたちは1回以下の子どもたちよりも20-30%程度虫歯が少なかった」
と言われている様です。
加えてフッ素の有効性や、森川先生がおっしゃっている様なpHの変化特性なども加味して、最も信頼できそうな専門書には
「フッ素入りのねり歯磨きを使って、1日2回歯磨きをしましょう。就寝前と、その他に1日1回、出来れば食事時が望ましいです。また、うがいをする際には、少量の水でゆすぐこと。」
とまとめられており、食前か食後についての細かい指定はありませんよ。
(参考資料;Dental Caries The Disease and its Clinical Management / Edited by Ole Fejerskov and Edwina kidd)
日本で伝統的に言われている
「1日3回、食後30分以内、3分間」(でしたっけ?)
というキャンペーン?も、分かりやすくて良いのですけれど、突っ込みどころは満載ですね。
私も森川先生の意見に賛成です。
以前にも詳しく書いてますので、「超長い」ですが興味がありましたら以下の回答もどうぞ。
参考⇒歯の再石灰化と食事・ph・フッ素の関係
簡単にまとめますと、食前・食後(※食後すぐor時間問わずも含んで)どちらも虫歯専門医の間で意見は統一されていません。
統一されないということはどちらでも良いという解釈でも良いかと思います。
ただし、これは個人的な考えなのですが、「歯が溶ける」「歯が削れ易い」などが主訴の患者さんの場合だけはちょっと注意が必要かなと思っています。
因みに回数については理論的根拠、科学的裏づけはされています。
数値は色々なのですが、子どもにおいて(※放っておけば最も虫歯の出来やすい時期)、3年間ぐらいの観察をしていくと
「1日2回以上歯磨きをする子どもたちは1回以下の子どもたちよりも20-30%程度虫歯が少なかった」
と言われている様です。
加えてフッ素の有効性や、森川先生がおっしゃっている様なpHの変化特性なども加味して、最も信頼できそうな専門書には
「フッ素入りのねり歯磨きを使って、1日2回歯磨きをしましょう。就寝前と、その他に1日1回、出来れば食事時が望ましいです。また、うがいをする際には、少量の水でゆすぐこと。」
とまとめられており、食前か食後についての細かい指定はありませんよ。
(参考資料;Dental Caries The Disease and its Clinical Management / Edited by Ole Fejerskov and Edwina kidd)
日本で伝統的に言われている
「1日3回、食後30分以内、3分間」(でしたっけ?)
というキャンペーン?も、分かりやすくて良いのですけれど、突っ込みどころは満載ですね。
回答4
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2007-07-11 22:29:00
歯磨きの時期については、食後歯垢の中のpHは食後10分前後で一番低くなりますので、出来ればその前に歯磨きをしたほうがいいと思います。
例外として酸味の強い果物など酸性のものを食べたり飲んだりした後は、1時間(たぶん)ぐらいしてから歯磨きをしたほうがいいと思います。
酸によって歯の表面の脱灰が大きく、すぐにブラシでこすると再石灰化の基礎となる有機質の部分が破壊されて、歯が削れてしまいます。
ただし、いつ磨くかよりも、きちっと歯垢が取れているかのほうが、虫歯予防には影響が大きいと思います。
まずはいつ磨いてもいいので歯垢をきちっと取ること。
例外として酸味の強い果物など酸性のものを食べたり飲んだりした後は、1時間(たぶん)ぐらいしてから歯磨きをしたほうがいいと思います。
酸によって歯の表面の脱灰が大きく、すぐにブラシでこすると再石灰化の基礎となる有機質の部分が破壊されて、歯が削れてしまいます。
ただし、いつ磨くかよりも、きちっと歯垢が取れているかのほうが、虫歯予防には影響が大きいと思います。
まずはいつ磨いてもいいので歯垢をきちっと取ること。
相談者からの返信
タイトル | 歯磨きのタイミング(食前or食後?) |
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質問者 | amisanさん |
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歯磨きに関する疑問 歯磨き(プラークコントロール) その他 |
回答者 |
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- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。