再根管治療の時に、神経ごと引っ張られるような痛みが・・・

相談者: もんきちさん ( : )
投稿日時:2007-07-12 15:52:00
こんにちは。
いつもお世話になっております。

1週間前、右下6番の根管の再治療をしました。

前回治療した際、最後のお薬を入れるときに根っこの1つにするどい痛みを感じ、銀歯をはめましたが痛みが持続したため再治療に至っています。

まず再治療の時に銀歯をはずして前回入れた最後の薬?を削って取り出していたみたいですが、時々削るのをやめて何かを押したりひっぱったりしていました。

その際、根の先端の神経ごとひっぱられるようなかなりの痛みがありました。

そこで質問なのですが・・


★ひっぱったり押したりして取り出していたものは前回つめた最後の薬なのでしょうか?


★もし最後の薬ならば、、それを根っこから除去する際にかなりの痛みが走ったということは、前回最後のお薬を入れる際に激痛が走ったのとなにか関連はありますか?

(例えば前回最後のお薬を入れた時に根っこを突き破ってしまい、今回それを除去する際に根っこにひっかかって痛みが走ったなど・・)


★最後に・・

これから本格的な治療が再開されますが、今回のことが原因で根の掃除をする際に前回より痛みが生じやすくなりますか?


お忙しい中、申し訳ありませんが、ご指導ください。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-12 18:13:00
はじめまして、井野と言います。

まず、この話から先生が治療を急いでしまった感もありますが、直に再治療をしてくれるあたり良い先生ですね。


>ひっぱったり押したりして取り出していたものは前回つめた最後の薬なのでしょうか?

それは分かりません。

自分の治療でもレントゲンで判断しない限り分からないです。
レントゲンでも全て分かる訳ではないですが・・・


>もし最後の薬ならば、、それを根っこから除去する際にかなりの痛みが走ったということは、前回最後のお薬を入れる際に激痛が走ったのとなにか関連はありますか?

予想できるのは、残髄炎と言って神経がまだゾンビのように生きていたことが考えられます。

よくあることです、今回きっちり除去できれば除去してもらってください。


神経の除去はそんなに簡単ではありません。
ましてや奥歯は神経の形が多岐にわたり一筋縄にはいきません。

上の前歯は神経の形が単純ケースが多く、上の大臼歯は隠れた神経管「第4根管」(4つ目の細い神経管)が存在し、これは顕微鏡を用いて時間をかけて治療しないと治療できません。

私の尊敬するラドル先生の3D分析をみましたが、超一流の歯内療法専門医が治療を行なっても取り残し(取れない神経部分)は存在してしまいます。

当然裸眼の治療になると取り残しは出て当然だと私は思います。

(ないにこしたことはありませんが・・・、現状の保険治療では無理です。が歯科医師としての本音ではないでしょうか)


>今回のことが原因で根の掃除をする際に前回より痛みが生じやすくなりますか?

それはないと思います。
治療前にしっかり先生に麻酔をしてもらってください。

治療中の痛みが後々まで長引く場合が多いので、不安でしたら先生に言ってみてください。

治療後麻酔がきれてうずいたら、早目に痛み止めを飲んでください。
最初の痛みをとることが大切です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もんきちさん
返信日時:2007-07-13 06:48:00
お返事ありがとうございます。

今年1月からしている根管治療は、現在通っている歯医者にて2年前に虫歯治療で神経を抜いた上下2本の奥歯なので、再発の際も嫌がらず診ていただけました。

ただ、今までもそうでしたが、根治療中、「痛い」とつげても、なかなか麻酔をしていただけなかったので不安です。

でもしっかり告げた方がいいですね!


それと今回の痛みは残髄炎・・ゾンビのように生きている神経があるかもしれないとのことで、それは恐ろしいです。。


そこで質問なのですが・・

○現在、2回目の根管治療している歯は2年前に虫歯で治療して神経を抜いた歯なのですが、その2年間全く痛みがなかったのですが神経が残っているかもしれないということでしょうか?

○井野先生が尊敬されてらっしゃるラドル先生でさえ、取り残しがあるならば、こちらから痛みなど何か言わない限り、やはり取り残しに気付いてはいただけないのでしょうか?

お忙しい中、すいません。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-13 10:19:00
すみません2年前ですか、勘違いしていました。

>その2年間全く痛みがなかったのですが神経が残っているかもしれないということでしょうか

一般的な話で言えば、神経が残っていることはよくあります。

しかし、2年間経過して出た痛み(治療中の痛みは除く)は殆ど細菌感染により起こった痛みが殆どです。

神経を取った後にしばらく痛みが続くものには残髄炎が多いです。
実際レントゲンなどを見ないと細かいことは説明できませんね。


>取り残しがあるならば、こちらから痛みなど何か言わない限り、やはり取り残しに気付いてはいただけないのでしょうか

正直、保険治療での歯内療法では、もんきちさんの様なケースは半分に見られます。

特に奥歯の治療成績は悪いです。

根に膿の袋などがあっても痛みがなければそのままにしておく事が多いですね、時限爆弾を抱えて生活している状態です。

たまたまもんきちさんは2年後にタイマーが発動したと思ってください。


参考にしてください

根管治療でのリーマーやファイルの使い方

⇒ 根管治療で、保険治療と保険外治療とありますが違いはなんですか?

根の治療は困難を極め正直保険の治療費では理想とする治療は難しいです。

残念ながら、日本の歯科保険は20年前からしていることに大差なく(技術&治療費)悪くなった物の再治療が中心の制度です。

まずは、歯科医院への考え方を

「痛いとき・困ったときに行く」 から
「痛くないときに、検診に行く場所」

と考え方を変えない限り歯は年々減り続けてしまいます。

保険治療の8割は一度触った歯の治療をしているなどの本も読んだことがあります。

医療先進国レベルの歯科治療は非常に費用がかかり、日本の安い保険治療は海外からみれば羨ましい制度ですが、60年前に作られた制度で、今の患者さんニーズには追いつけていません。

と言うのが現状です。

もし、悪くなった歯を、海外のようなレベルの高い歯内療法(根の治療)で治したければ自費治療となってしまうでしょうね。

治療が終わったら、是非その歯科医院で定期的にメンテナンスしてもらってくださいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: もんきちさん
返信日時:2007-07-14 21:27:00
こんばんは
とても丁寧でわかりやすいご説明、ありがとうございます。

読ませていただいて、痛くなる前のメンテナンスがどれだけ大切なのか痛感いたしました!

本当に歯がこれほどまでに大切なものだと実感したのは初めてで情けないです。。。

ここまで根の治療をしなくてはいけないのは、そもそも神経をとらなければいけないほど虫歯を放置していた私が一番いけないんだよなぁ、、と感じています。

こういった相談室があったこと本当に感謝しています。
井野先生ありがとうございました。


PS.

昨日、根の掃除が再開されました。

ピッと音がなる機会で根っこの中にネジみたいなものを入れたり出したりしていました。

炎症は起きていないと担当医はおっしゃっていて少し安心しましたがやはり外側の歯茎の中がうずき見た目では腫れていないようですが、感覚的に歯茎が張った感じがして違和感があります。

根には痛み止めのお薬を入れていただきました。

目で見てわからない炎症でも細菌感染が起きて痛みがある場合があるのでしょうか?

やはり顕微鏡などの世界なのでしょうかね。

とりあえず信頼している先生なので私が唯一伝えることができる「痛い」という正直な気持ちだけお伝えして後は先生におまかせしていこうと思います。



タイトル 再根管治療の時に、神経ごと引っ張られるような痛みが・・・
質問者 もんきちさん
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カテゴリ 歯科治療中の歯の痛み
根管治療の失敗・再治療
根管治療中の痛み
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  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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