大きなインレーを入れた6番臼歯を長持ちさせるには?

相談者: 初期虫歯さん ( : )
投稿日時:2007-07-13 12:05:00
いつも素晴らしいご回答を有難うございます。

大切な6番臼歯を長持ちさせるにはどちらがベターか、是非豊富な御経験に基づいた先生方の実感を御教示下さいませ。

私の上右6番大臼歯には大きなインレーが入っています。
神経は取っていません。

この歯について



このまま使い続ける。

神経に触るような虫歯が発生したら、その時点で神経を取り、土台にして被せる。



注意深く様子を観察し続け、神経に触りそうな良くない状態になりそうになったら、その時点で決断し、神経を残し、歯質も残したまま帽子を被せるようなやり方?で叩きのばした金属の被せをする。


一般的なのは1の方だと思います。
また、虫歯などにならずに済めば1の方が望ましいと思います。

しかし、以前かかっていた先生が下の大臼歯について

「あなたは虫歯になりやすいようだ。だから、この歯は被せるほど悪くはなっていないけど、殆ど歯を削らないやり方で金属の被せを作っておこうと思う。見た目は不細工だけど、この歯がやられてブリッジになったら大変だからやっておいたらどうか」

とお勧め下さり、確か小学生のときに被せていただいています(記憶がないほど古いです)。

それから30年全く支障なく過ごしております。


このサイトでも被せる=神経を取る、土台にするというご相談が多いようですが、神経を取る手前の段階で被せた方が予後が良いということはございませんでしょうか。

この先生の治療跡は大変珍しいようで、他の先生がご覧になると大体「これはすごく昔のやり方だ。でも素晴らしい治療です。こんな治療を保険でやったとは・・・」と絶句されるのですが。

一般的ではないかもしれませんが、神経を取るか取らないかで歯の長持ち度はかなり変わるような気がしてなりません。

先生方の御経験を是非御教示下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-13 19:58:00
こんばんわ、井野と言います。

一般的ではないかもしれませんが、神経を取るか取らないかで歯の長持ち度はかなり変わるような気がしてなりません。

正解です!!
素晴らしい!!

神経を取った歯の多くは将来抜歯になることが多いです。
膿の袋を作ったり、歯根破折をしたり、etc

現在の流れでは、神経を出来るだけ残そうとする治療になっています。

一部が神経に届く虫歯などはしっかりとした消毒の後にきっちり詰め物をすれば残る可能性があることも言われています。

「失敗しない歯髄保存療法」にも神経は考えていたより回復能力があるようなことが書かれています。(去年読んだ本の中ではベスト3に入る良い本)

年齢が若いほど、残せる確立は高いとのことなので、気になれば早目に治療して神経だけは保存した方がいいでしょう。

ただ、保険治療の神経を残す処置も変な縛りとルールがあるので、残りそうな神経でも取ってしまうことが大半です。

(良かれと思って残す処置をしても、痛みが出ると藪医者あつかい、おまけに国からは治療費の減点があり、失敗するとダブルパンチをくらうのでしない先生が多いです。)

「神経は取らない方がいいですよ」
歯内療法を極めたい人間からのアドバイスです!!

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-14 00:15:00
僕は、

「良い治療を受けるためには、患者さんが歯科についての知識を身に付けることが必要不可欠!」

だと思っているのですが、今回のようなケースはモロにそれに当てはまります。

神経を取れば、とりあえず痛みは治まることが多いです。
逆に神経を残そうとすれば、治療後に痛みが出ることが多いです。

しかし、運よく神経を抜かずに残すことが出来れば、その後の歯の寿命という点では圧倒的に有利になります。

でも、痛みが出ると患者さんは「あそこはヤブだ!」と思ってしまったりすることも実際多いですから、出来るだけ神経を残すという治療法は、ある程度歯科の知識を持った患者さんにしか適用出来ないというのが現状です。

…本当は、このようなことを患者さんに理解してもらうということも治療の一部だと思うのですが、一般的な保険診療の中ではそのような説明の時間を取ることはまず出来ませんし、いくら話しても理解されないことだってあります。

初期虫歯さんがこのことに気が付かれているということは、今行かれている歯医者さんは上手く説明をしてくれているのでしょうね。

このようなことも含めて「歯医者の技術」ではないかと思う今日この頃です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-14 00:32:00
井野先生、早々のご回答を有難うございます。

最近何度か質問させていただいておりますのは、この歯の将来をどうしたらいいのか考えておかないと・・・と思っているからです。

神経を取らずに被せるとか、被せるときの土台の削り方などを何度か質問させていただいているのですが、この神経のある歯を削らずに予防的に金属を薄く叩きのばして被せるというやり方は廃れてしまっているのか、あまり話題になりません。

大変手間がかかり、しかもだれでも出来るわけではないと他の先生がおっしゃていたので、この先生のオリジナルなやり方だったのかもしれませんが、このやり方は大変予後がよいようです。

父は虫歯がひどく若くして銀銀銀というような有様だったのですが、偶々近くで開業されたこの先生にかかり、この神経を取らずに被せるという補綴を受けた結果、80歳近くまで入れ歯にせずに頑張れたのです。

父はこの先生が上手だと思ったらしく、保険診療から自費診療に全て変更し、金づくしのような見事な歯になっておりました。

この先例を見ているので、かなり悪い歯でも神経さえ残せば何とかなるのではと希望をつないでいるのですが。

(この先生はもう90歳を越えておられます。本当に若返るか生き返るかして何とかもう一度開業していただきたいです!いい歯医者様は地域の至宝ですね。)

レントゲンなどを拝見して、まずいと思ったら神経を取る手前で歯質を削らず被せてしまいたいのですが、そういうやり方ははやっていないようです。

何とか、このやり方?をなさっている先生をお捜し出来たら・・・と思います。

この歯は、レントゲンでもはっきり映り素人でも確認できる虫歯になったためインレーを入れることにしたものです。

この時の先生はかなり深いところの虫歯だから、麻酔して神経を取って被せるとおっしゃっていました。

そこを何とか、何とか神経を取らずにやってみて下さいとお願いし、もし、痛みが出たら自己責任で全て私が責任を取る、絶対に先生を責めません、再治療代は自費で支払うことを約束して入れていただいたのです。

それから5年ほど経ちますが、とくに支障はございません。


私はこのような経験を2回しております。

もう神経を取るしかないと言われた歯を無理を言って神経を残してもらっているのですが、偶然なのか、その後何とか頑張っております。


先生方は、こういう虫歯を治療すると必ず後で痛みだし、大変なことになるから、神経を取らないと治療に着手する責任が持てないとおっしゃいますが、無理にお願いしてでも残して頂くと、何とか歯の方で頑張ってくれることもあるような気がいたします。


このサイトでよく勉強させていただいて、少しでも歯を長持ちさせるように努力していきたいと思います!

井野先生、暖かいアドバイスを有難うございました!
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 初期虫歯さん
返信日時:2007-07-14 17:51:00
田尾先生、お忙しい中、本当に有難うございます。

私が現在治療中でもない歯の治療方法などを質問させて頂いておりますのは、年齢的に今後の治療次第で私の歯の運命は大きく変わるだろうという転換点にきているからです。

きっと皆様のお役にも立つと思いますので,是非専門家の皆様の豊富な御経験を御教示いただけたらと願っております。

私の見聞によると、ちょっとした虫歯、つまり最初の治療で入ったインレーレジンは誰がどんな方法でいれてもそう目立った違いはないことが多いようです。

ですが、2回目以降の治療、アンレークラウンといった段階になると、自費保険かという違い以上に、いつやるか、つまり、神経を取る前にやるか神経を取ってやるかで生じる違いの方がはるかに大きいと思われるのです。

丁度私の歯は補綴後30年が過ぎ、いつ何があってもおかしくないと思いますので、真剣に歯の寿命を延ばす治療について考えております。


このサイトでも相談の殆どが神経を取り、コアを立て・・・というパターンですが、虫歯が神経に到達する直前に治療し、運もよければ80歳まで被せた自前の歯で過ごすことが可能になる場合があります。

これはうちの父が証明しております。

この場合はコアを立てたりしていないと思いますので(立てていたかもしれませんが30年以上前なので記憶がありません。神経は取っていません)コアの材質問題などは発生せず、しかも破折の危険も小さいと思います。

この治療をやって下さった先生は医専卒でもう引退されています。
というか多分100歳手前でいらっしゃると思います。

この先生は歯科医師生活50年の集大成として、私達患者に

「とにかく、神経は取るな!痛くても我慢せよ。1月したら神経の方が縮んで痛くなくなる」

「虫歯はできたところ次第でいいところもごっそり削らないといけないことがある。そういうときは特に治療後痛くなる。だから、予め神経を取りましょうという人もいる。でも、私は自分の患者さんには勧めない。痛くなるけど、我慢してほしい。どうしても痛みが取れないなら、再治療して神経を取ります」

と言われていました。

この先生は気難しい方でしたが、今考えるととってもいい方で素晴らしい先生でした。

この先生の入魂の治療を拝見してきたので、先生の方針や自分の心がけで歯の運命が大きく変わることを実感しております。


3mixなどについても、このサイトでは旗色が悪いですが,神経を取るか3mixにするかだったらダメもとで3mix にしてみた方がましなのではないかと思います。

神経を取ることについての危機感が今時の先生にやや薄い傾向があるような気がするのですが、虫歯の治療の最大のポイントはここにあると素人的には思っております。

若い先生はすぐ、今は痛くない麻酔があるとお勧め下さるし、子供さんなどは我慢出来ないこともあるでしょう。

でも、神経が縮むというのは?としても多少痛くても我慢してみたり、消毒してふたを詰めて様子を見たりしてみる価値が神経にはあると思います。

どうしても耐えられなくなったら取ればいいので、ちょっと痛むからとか痛くなりそうだから取るというのはもったいないような気がします。

以上のようなわけで私は日夜?このサイトなどでお勉強させて頂いております。

本当に有り難いことです!
先生方に感謝!!

伏して御礼申し上げます。



タイトル 大きなインレーを入れた6番臼歯を長持ちさせるには?
質問者 初期虫歯さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 詰め物、インレーその他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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