説明をしないで治療内容決定は普通?

相談者: のっこさん ( : )
投稿日時:2007-07-15 00:37:00
お忙しいところ、失礼します。私は23歳の女性です。

4年前に上の前歯2本(両方とも1番)の虫歯歯科医院にかかり、神経の処置の後、全く選択の余地が無いまま、説明もなしに保険の前歯が入りました。

保険外のものにするつもりだったので驚きました)

しかし、当時は歯に関する知識がなく(自分で積極的に調べることもしませんでした・・・)、直後に留学も控えていてたため保険の歯で我慢しそのまま4年がたちました。

この4年ははっきり言って前歯のコンプレックスとの戦いでした。

とくにこの1年くらいは歯が着色してきて“いかにも差し歯”という感じですし、“若い女の子としてこれはどうなのよ・・・”とトホホな気分です。

そこで、この度、差し歯をセラミックのものにしたいと希望し他の歯科医院を受診したところ、

根の治療が不完全だからやり直す”

とのことで、根の治療をやり直し、現在、金属のコアを立てた状態です。

初診時の説明では“オールセラミックでは●円、メタルボンドでは●円”と説明があったので、オールセラミックを選択しようと思っていたのですが、先日の型どりの際に

“メタルボンドにするつもりで治療をすすめていた。今からだと金属のコアを立てたのでオールセラミックにはできない”

と言われました。

コアを入れるときに説明が一切なかったので、抗議したのですが、やり直しはできないととりあっていただけず・・・。

やはり、金属のコアを立てた状態でオールセラミックにするのは透過度などの問題があるのでしょうか?

また、メタルボンドは審美性が劣るというのはどの程度(人から気づかれてしまう程度?)でしょうか?

コアやクラウンのオプションを説明せずに勝手に治療の内容を決めるのは一般的なのですか?

今度こそはきちんと自分の意思を伝えようと思っていた矢先なだけにくやしいです。

雑文で申し訳ありませんが、アドバイスをいただけますと幸甚です。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-15 02:47:00
はじめまして。

それは金銭的にも大金でしょうし、心中お察しします。。

でも言った言わないの口論をしたとしても難しいでしょうね。
どうしたものか・・。

まずはこのままクラウンを入れる場合で考えてみましょう。

オールセラミックにはいくつか種類があって、よく使われるタイプのものは下地の色がクラウンそのものを透過します。

担当の先生がおっしゃっているのはそういう意味だと思います。

ですから、コアを替えない以上は色を透過しないタイプのオールセラミックにするか、メタルボンドという選択になります。

メタルコアに色を塗る・・という力技もあるのですが、あまりお勧めは出来ませんし、先生に受け入れられないと思います)

色を透過しないオールセラミックは、「ジルコニアクラウン」と呼ばれ、まだ使用している先生は少ないです。

比較的新しい材料で、後々除去する時には硬すぎる(ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれます)ことや、適合精度が外国人歯科医師のちょっとゆるーい感じで設定されているために日本人歯科医師の感覚ではもうひとつ。。などの問題点があります。

「ジルコニア」でこのサイトを検索してみて下さい。

参考⇒Google検索を使いましょう


それと、土台にすでに金属を使用しているので、どの程度?と言われても難しいところなのですが、ごくわずかにブラックマージンが見られるかも知れません。

歯質も色を透過しますので、その奥にあるメタルコアの色が歯根歯肉から透けて見える為ですが、個人差は大きいです。

大体現在の仮歯の状態に近いとは思いますが、加齢的に歯ぐきが下がってきた様な時に、もしかしたら少し気になるかも知れませんね。

一方メタルボンドも、けして悪い材料ではありません。

オールセラミックより遥かに歴史がありますので、適合精度の良さと、長期的な安心感はもっともあると言えると思います。

(もちろん術者・技工士の上手い下手の差はかなり出ますが・・)

ただ審美性についてはやや難しい面があって、先述のブラックマージンはより出やすいです。

これは裏打ちとして銀色の金属を使用するためで、大雑把に言えば保険前歯レジンの裏に金属がついていたのと同様です。

他人に気付かれる程度かどうかはのっこさんの歯ぐきの厚みや、術者・技工士のウデにかなり左右されるので、うまく行けばメタルボンドでも自然な歯と見分けがつかないぐらいにはなります。


あと土台も替えるパターンも考えてみます。

一度装着したメタルコアを、取り外すのは確かに非常に困難ですし、少なからず残っている歯質に傷をつけてしまう可能性はありますから、安易には考えない方とは思います。

でも物理的に全く不可能な訳では当然ありませんから、時間をかけてしっかりとやってもらえるならそれも選択肢かも知れません。

(間違って?入れられたメタルコアの費用の返金については要交渉です。難しいかも知れません。)

金属の土台を、ファイバーなどの白系のものに出来ればオールセラミックは安心して使用できます。

これも強度や適合精度という点ではメタルボンドにやや劣るのですが、審美性では一番間違いがないと思いますよ。


長くなってしまいましたが、まとめると、

【コアはこのまま】

・ジルコニアクラウン
・メタルボンド

【コアも交換】

・オールセラミック

の3択が現実的だと思います。


信頼関係の問題などもありますから、メタルボンド以外を希望される場合は、転院やセカンドオピニオンも止む無しですね。

あとは費用面、利点、欠点などからご自分の価値観に合う方法を選ばれると良いと思います。

微々たる違いですから比較は難しいところですが、気軽にまた交換できるものでもありません。

焦らず慎重に検討されて下さいね。




タイトル 説明をしないで治療内容決定は普通?
質問者 のっこさん
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職業  
カテゴリ 歯の土台に関するトラブル
保険のクラウン(前歯:レジン)
メタルボンド
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル
クラウン(差し歯・被せ)その他
医療ミス、不信感その他
その他(その他)
回答者




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