コンポジットレジンのお直し(盛り足し)について

相談者: 主婦Aさん (36歳: )
投稿日時:2007-07-23 12:52:00
いつもお世話になっております。

このところずっと、レジンで直接充填するのが得意そうな先生に診て頂いています。臼歯部の審美修復をして頂いたりとか、ごく最近まで金パラとアマルガムしか存在していなかった口のなかの様相が、だいぶ変わってきました。

今後、充填したレジンが破折したり、変色したり、摩耗したり、いろいろなことがあるかと思います。

その際には、削って盛り足したり。。。ということになるかと思うのですが、ここで疑問があります。

後から盛り足す場合に、材料はやはり最初に充填したものと同じメーカーのものが良いのでしょうか?

レジンにもかなり色々な商品があるようで、相性などはあるのかなとふと考えました。

後から足したものは、もとのレジンがどんな商品であれ、きちんと接着するものなのですか?

当面、今の先生に長くお世話になっていくとは思いますが、何かの状況の変化等で他の先生にかわることが絶対に無いとは言えません。

そういうことがあった場合、どのメーカーのどんなCRで充填されているかを、把握してあったほうがよいのですか?

全て除去してやり替えればそんなことは考えずに済みそうですが、そういう場合におよそ15%ほど歯質が削られてしまうという研究があると、小牧先生が紹介されていた記憶があるので、削って盛り足してお直しができるならその方がいいなぁと考えているところです。

よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-23 13:39:00
厳密に言えば、完全に硬化したCRには盛り足しはできません。

GCのコンポジットプライマーを信じるのであれば、どんなメーカーのコンポジットにも接着が可能と言う事になります。

僕は信じていますが‥。
結構、くっつくんですけど。

おそらく、タカタ先生は信用していないでしょう(笑)。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-23 15:00:00
相性はあります。

メーカーによって温度変化による収縮の度合いが変わります。

これは、内容物の比率が違うことによるレジンの吸水膨張や硬化時収縮などとして現れてきます。

それと 問題は、一度硬化したレジン(特に光重合の場合は硬化率が高いためかなりのレジンが硬化しています)にはレジンは理論上は着きません。

歯科医の好きな言葉で言うと"臨床上"は付け足しても着いています。

しかし、化学反応の臨床上はたとえプライマーを塗っても着きません。
分子レベルでの結合を求めようと思いますと以下の手順を踏まえる必要があります。


1.
まず割れた部位は汚染されているのでその表層を削り取ります。


2.
次にレジンの表層の接着面積を増やすためにサンドブラスト処理を行います。

この際にコジェットというものを用いることでレジンの表面に微細な凹凸を作るとともにシリカ基によるコーティングが行われます。


3.
シランカップリング剤を塗布することでレジンの中のフィラー表面に反応性の膜を作ります


4.
ボンディング剤を塗布


5.
フロアブルレジンを塗布


6.
低粘度のコンポジットレジンを塗布


このような工程を踏まえる必要があります。

先ほども申しましたが"臨床的"には こんなことしなくてもくっ付きます。

ただ、"科学的"に接着の話を講演するときにはここまでお話をさせていただいております。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-07-23 17:03:00
えーと、混乱するので公には内緒の話になっているのですが、少なくとも1社、硬化後のレジンにも科学的に結合する(※自社製品間のみ使用の場合に限る)。と開発主任が教えてくれたメーカーがあります。(どこかバレバレですね^^;)

最初信じられなくて何度も確認したのですが、そこだけは大丈夫なんだそうですよ。

メカニズムは・・聞いた時には納得したのですが、詳しくは忘れてしまいました。
すみません。(タカタ先生に怒られそう・・)

でも患者さんがそこまで知っておく必要はありませんから、あくまで豆知識です。


レジンのお直しの場合は、その理由にもよるのですが、変色だけなら表面をサッと研磨すれば良いでしょうし、接着不良からきているトラブルが原因でしたら、その時にはレジンは全て除去した方がお二人の先生方が指摘された様な理由で、無難かと思いますよ。

一応、現在使用されている製品名ぐらいは覚えておいても悪くはないと思います。
(主婦Aさんのネタ作りに)

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-07-23 18:15:00
ん?どこのメーカーですか?
それは初耳です。

硬化後のレジンに反応させるためには少なくともリベースエイドなどの有機溶剤を用いて架橋を解いてやらなければならないのですが。。。

是非教えてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2007-07-23 20:21:00
先生方、さっそくのご回答をありがとうございました。

先生方のマニアックなCR話を、難しくて意味もわからないまま拝見していて、盛り足すときのことがつい気になったのです。

メーカー関係なく、理論的にはふつうはくっつかないということなんですね。

実は先日、下顎の7番遠心側にレジン充填されているのをお直ししていただいたのですが(特に接着不良とかがあったわけではなくて)、タカタ先生が書いておられるほどの面倒な手間暇はかけてもらってないですね、たぶん。。。

K塾とかで勉強している先生なら、そのような手の込んだ工程でやっていただくことも期待できるのでしょうか。

接着不良が起きたときは、丸ごと換装したほうがいいのですね。。。

歯髄ギリギリまで削っている歯だと怖いのですが、その時は仕方ないですね。
覚悟します。

CR充填で1時間もかかると退屈してくるので、周囲をよーく観察しているのですが、なかなかレジンのパッケージまではよく見えないので残念です。

担当医はレジン好きだというのは分かっているので、こちらで伺った話を踏まえて今度いろいろ聞いてみたいと思います。

ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2007-07-23 20:34:00
たぶん、私の歯に使用されていたのがジーシーの製品(ユニフィル・ローフロー)だった気がするので公式サイトを見てみましたら、研磨等により未重合層が残っていない場合や、唾液等により下の層の表面が汚染された場合の追加充填のやり方というのが書いてありました。

タカタ先生が書いておられた工程のなかで、「サンドブラスト処理」というのが抜けているようですが、ジーシーが書いているこのやり方では、きっと不十分。。。ということなんですね??

---------以下、引用---------------------

1.
追加築盛する部分の新鮮面を出す。

2.
水洗・乾燥を行い清掃する(ジーシー エッチング液をお持ちのようであれば,エッチング液で処理した方がより効果的です)。

3.
シランカップリング処理をする(弊社製品ではセラミックプライマーで被着面を処理する)。

4.
光重合型ボンディング処理をする(弊社製品ではG-ボンドやユニフィルボンド ボンディング材を塗布・光照射)。

5.
コンポジットレジンを充填する。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-07-23 23:39:00
注意点があります。

GCのものを使う場合は、他のメーカーとは組成が違いますので注意が必要なのです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2007-07-23 23:48:00
えっ! そうなんですか!?

ジーシーかも、と思ったのはパッケージの色を見てのことで、「たぶん」でしかないのですが(ロゴまでは見えなかったため)、ちょっと気になるので担当医に聞いてみます。

情報ありがとうございます!!!
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-07-24 09:39:00
いまメーカーにTELしました。
渡辺先生のお話を指摘させてもらいますね。

やはり硬化した後のレジンにレジンを着ける方法はシランカップリングでした。
先生のお話されていたのは未重合状態でのお話になるかと思います。

ですので、一度固まった場合の処置法としては私の話しました方法とほぼ同じになるようです。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-07-24 10:18:00
GCのコンポジットプライマーはタカタ先生のおっしゃられている架橋を解くものだったと思いますが‥。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2007-07-25 00:07:00
お待たせしました。

GCのプライマーの理屈は、デンチャーにリベースエイドを塗るのと全く同じ理屈です。

あのプライマーの中にはMMAとUDMAが主な成分として入っています。
つまり、フィラーレスのレジンです。

それをレジンに塗りますとプライマーすなわちレジンが硬化する際に餅状に変化したその瞬間にコンポジットを溶かし、中のマトリックスレジンと手を結びます。

このプライマーはシランカップリング材とはことなりコンポジットやハイブリッドの中のフィラーではなくマトリックスレジンに手を結びます。

つまり

同じUDMA系のレジンにはよくつきますが Bis-GMAとの着きに関しては疑問が残ります。

それと

フィラー含有量の低いグラディアダイレクトなどには有利ですが、フィラー含有率の高いレジンには不利ですね。

Bis-GMAはBis-GMAと  UDMAはUDMAと反応させるのが最も効果的です。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2007-07-25 11:35:00
そうですね。

以前ハイブリッドの時に話題にした「コーラに氷を入れて固まらせたようなもの」と表現した時の氷がフィラーでコーラがマトリックスレジンと考えると、そのコーラの部分に対しての接着に有利であると考えています。

ですから、コンポジット→コンポジット、ハイブリッド→コンポジットの修理時の接着には有効かと考えるのですが‥。

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2007-07-25 11:45:00
んーーー、難しいところで、ハイブリッドでも、例えばエステニアのようにフィラーが多いものでしたらそのフィラーに接着を頼るほうが良いのでは? というのも一つの考えです。

フロアブルレジンで体積比率で60パーセント超のフィラーが入っております。

コンポジットやハイブリッドになりますともう少しフィラーの体積が多いですね。

そうなるとフィラーにシランカップリングとなるでしょうしね。

いずれにしても、GCの物はGCとの接着にのみ使えます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 主婦Aさん
返信日時:2007-07-25 14:06:00
先生方、専門的なお話で細かくはよく分かりませんが、だいたいイメージはつかめました。ありがとうございました。

それにしても、「有機溶剤」のほうが気になってきてしまって、リベースエイドはジクロルメタンなんですね??

前に別のスレッドでアセトンの話もありましたね(アセトンは、女性にとってはマニキュアの除光液で日常的に使っていたりしますが‥)。

接着で治療する際には、安全という観点からもラバーダムはますます欠かせないものだという認識を強めました! 

有機系の実験室にドラフトが設置されているように、歯科の診療室にも換気設備が必要なんじゃないかと心配になってきました。

そういえば、バキュームで吸い込まれたものって、どこに行っちゃうのでしょう?(今まで考えたこともなかったのですが)

有機溶剤中毒予防規則なんていう法律もありますが、歯科治療ですと微量だから、先生方は作業環境測定とか特殊健康診断の対象にはならないのですよね。

いずれにしても、吸い込まないほうがベターに決まっているでしょうし、先生方も健康にどうぞお気を付けてください。



タイトル コンポジットレジンのお直し(盛り足し)について
質問者 主婦Aさん
地域  
年齢 36歳
性別  
職業  
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
材料・機材関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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