? 根管治療で使われている薬について

根管治療で使われている薬について

相談者: satoさん ( : )
投稿日時:2007-07-31 17:58:00
こんにちは

根管治療で使われている薬について、2点質問させてください。

現在7番のを根管治療中なのですが、2本の根のうち1本は湾曲しているうえ根管が細いために器具を使っての治療が難しく、薬品を使うことになりました。(もう1本は器具を使って治療済みです)

先生のご説明では、液体の薬を入れ仮の蓋を被せて時間を置くと薬が気化して根管を殺菌する、ということでしたので、その説明をもとに薬を調べてみたところ「FC(フォルムクレゾール)」という薬が見つかりました。

そこで質問なのですが・・

1)
FCは一般的に治療に使われているものなのでしょうか、またどのような薬なのでしょうか?

刺激性が強く治療後の痛みの原因となること、さらに発癌性についての報告があるようですので、使われている薬がFCだとしたら副作用など身体への影響が心配です。

継続的に使用しても大丈夫なのでしょうか?


2)
FC以外にも根管治療で使われている薬がありましたら、その効果をリスクも含めて教えてください。


以上です。

治療で使われている薬がリスクの高いものならば、先生に他の方法を検討していただきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-07-31 18:11:00
1)
FCは日本の90%の歯科医院で使用されていると思います。
世界的には使われなくなりつつあります。

2)
今後はFCではなく、徐々に水酸化カルシウム製剤に移行していくとは思いますが、コストや治療回数の問題もありますから、健康保険での根管治療薬はまだまだFC,FG(ホルマリングアヤコール)が主流でしょう。


このあたりは井野先生が詳しいと思いますが、発癌性ウンヌンの話をすると日本の(健康保険での)根管治療そのものができなくなってしまう可能性もありますよね‥。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-07-31 21:11:00
はじめまして。

>FCは一般的に治療に使われているものなのでしょうか、またどのような薬なのでしょうか?

日本ではメジャーな薬です。
見えない相手を強い薬で殺すという20年前となんら変わらない治療で使用します。


>刺激性が強く治療後の痛みの原因となること、さらに発癌性についての報告があるようですので

よく調べましたね。
歯科医師でも知らずに使っている先生が多いのに・・・いや、素晴らしい!!

厳密に言うと遺伝毒性、発癌性、薬の効き時間が短いなどの欠点があります。

発癌性に関してのものは動物実験のことで、人の歯髄に対して使用する程度のFCであれば発癌誘発能は無視できる程度のものだそうです。

私たちの生活の中でも色々なところにホルムアルデヒドは使用されており、毎日知らない間に吸い込んでいるのです。

あまり過敏にならないでくださいね。

むしろ歯科医療従事者の接触性アレルギーの方を問題視すべきなのですが・・・

しかし、私もペリオドンは抜髄時に使用することがあります。

貼薬ではなく神経を完全に殺す為


>継続的に使用しても大丈夫なのでしょうか?

あまり長く使うと自体がFCに汚染されてしまいます。

薬は使い用だと思いますよ。
度を超せば毒にしかなりません。


>FC以外にも根管治療で使われている薬がありましたら、その効果をリスクも含めて教えてください

教科書的には50種類ぐらいありますが・・・
系統を書くと根管貼薬材は

1、ホルマリン系
2、フェノール系
3、ヨウ素系
4、抗生剤
5、水酸化カルシュウム

に大きく分かれます。

世界のトレンドとしては5の水酸化カルシュウムが主流になってきています。

これらの薬はメリット、デメリットがそれぞれありますが、中でもデメリットの少ない水酸化カルシュウムを好む先生が多いです。

アメリカでも今は大多数の先生の第一選択には水酸化カルシュウムが使われるそうです。

ただし、水酸化カルシュウムは歯根破折の可能性が疑われるとも言われています。

水酸化カルシュウムは根管内にたっぷり入れると除去が非常にめんどくさいです。

超音波でチマチマやっても顕微鏡で確認すると取れていない時が多々あります。

一様使い方も

1,2は根管にちょっとで、揮発させて薬を浸透させる。
3は根管内にが濡れるぐらいに、細菌にダイレクトにあてる。
4、CPなら3同様たっぷりと
5、ケースbyケース

各言う私は無貼薬です。
根管内に余計な薬は入れません。

入れても、NCで洗浄した後、水で少し洗い流しそのまま仮封です。
(凄く薄いNC溶液と言ったところでしょうか。)

また水酸化カルシュウムを使用する時は、仮封材の厚みが3mm以上取れないような髄床底が上にあり歯冠が崩壊しているケースについては、Multi-Cal(モクタ)を根管の入り口にちょっと蓋代わりに使い水硬性のセメントで仮封。

リゲージを起こして細菌が中に入っても水酸化カルシュウムで2重のブロック。
(仮封材を通って、唾液がダラダラ入っていくようでは意味ありませんが。)

タイヨウ先生が言うように保険治療ではFCなどの使用を急に止めることは難しいでしょうね。

海外と同じ治療は費用の面から難しいでしょうね・・・

虫歯が進行し神経にまで虫歯が進行すると使わざるを得ない材料と言えるのではないでしょうか?

それが嫌なら神経にまで虫歯を進めないことが非常に重要です。


今、痛みがない場合:

先生に言えば水酸化カルシュウム系の薬はあるんじゃないでしょうか?

大体どこの歯科医院にもある薬です。
痛みがなければこちらに代えてもらっては?

ただし、担当の先生も何か考えを持ってFCを使用していれば失礼になりますので、やんわり言ってください。

アメリカでも極僅かの先生はまだFCを使用していますし、間違った薬の選択ではありません。

すみません、大したアドバイスにならなくて・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: satoさん
返信日時:2007-08-20 17:47:00
タイヨウ先生
井野先生

先日はご回答ありがとうございました。
とても詳しくご説明いただき、勉強になりました。
一方で、返信が遅くなり大変失礼いたしました。

FCが国内ではメジャーな薬とのこと、安心・・とはいきませんが、あまり神経質になる必要はないのかな、という気持ちになりました。

痛みもありますので、FCでの治療を続けていただく心積もりでおりましたが、結局のところFCでの治療は先日の1度きりで、根管治療はほぼ終了しました。

今後は痛みが引くのを待ち、被せ物をしていただくことになりました。

*担当医の先生に伺ったところ、使用されていた薬はFCでした。


さて、また一つ質問させてください。

FCを塗付しただけの場合と、ファイルなどで削り薬を充填した場合とでは予後に違いはあるのでしょうか?

今回は器具が使えずFCだけの治療となりましたので、今後なにか特別に気を配る必要などありましたらアドバイスいただけないでしょうか?

以上です。

かなり前のスレッドを掘り返す様で恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-08-20 18:06:00
上の説明で分かりましたかね!?

さて、

>FCを塗付しただけの場合と、ファイルなどで削り薬を充填した場合とでは予後に違いはあるのでしょうか?

私は予後に影響が出ると考えています。

今の歯内療法の考え方は「歯の中の余分なもの(細菌、残留たんぱく質)をいかに歯の外に出すか」だと習いました。


1、器械的清掃(Ni-Tiファイル)で根管内を綺麗にする。
2、化学的清掃(NC、EDTA、酸)などで根管内を清掃する。

で根管内の細菌、神経などのたんぱく質を除去します。

両方しっかりできた方が予後は安定すると思いますが治療は非常に難しいです。
文章にするのは非常に楽ですが・・・


>今後なにか特別に気を配る必要などありましたらアドバイスいただけないでしょうか

きっちりとした精度の良い被せ物を入れてください。
(すき間や、段差が大きいとの中に細菌が入りやすいです)

ご自身ですることは、しっかり被せ物と自分の歯の移行部をしっかり磨き、定期的に6ヶ月に1回ぐらいをはじめの2年、それ以降1年に1回定期的にレントゲンで病巣が出来てきていないかチェックをしてもらってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: satoさん
返信日時:2007-08-21 12:11:00
井野先生

早速ご回答いただき、ありがとうございます。
具体的なアドバイスでとても助かります。

ところで、

>(今回のように器械的清掃が出来ていない場合は)大きく予後に影響が出ると思います。

どのような影響があるのでしょうか?
痛みが出たり、根尖病巣が出来やすくなったりするのでしょうか?

度重なる質問で申し訳ありません。
お手透きのときに宜しくお願いいたします。


追記:

>上の説明で分かりましたかね!?

ほぼ理解できたのではと思っております。

水酸化カルシュウムでの治療方法については少々難しかったので、Googleと首っ引きで読ませていただきました。。

井野先生の治療に対するお考えを伺うこともでき、とても勉強になりました。
次に根管治療が必要になりましたら、参考にさせていただきたいと考えております。

必要にならないように早めのケアを心掛けることがもちろん大前提ですが・・。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-08-21 13:48:00
>大きく予後に影響が出ると思います。



>痛みが出たり、根尖病巣が出来やすくなったりするのでしょうか

ということです。
その他、腫れる、長期間不快症状がでるなど色々なトラブルを引き起こします。

ただし、私の歯科医院根管治療に来てくれる患者さん全てに言うのですが、日本の保険治療費は非常に安くこの金額でを保存してくれる国はありません。

海外でこの治療費で根管治療してくれ、と言っても待合室から追い出されるのがオチです。

日本の治療費で約6割の歯にトラブルが出ずに経過するだけでも、費用対効果の面からしたら世界でも類を見ない治療制度なのです。

こう話ます。

私は日本の歯科医師が怠慢だからこのような根のトラブルが起こるとは決して言えません。

先進国の治療費の1/10で同じ結果は出せず、日本の根の治療は今の形が限界だと思います。

*ただこの形でずぅ〜ときてしまっている先生に、お金を出すから良い根の治療してくれと言ってもそれは無理です。

根の治療は経験を積み重ね、考えていかなければ高いレベルの治療は出来ないからです。

ですから、この事実を知って頂き標準より、より良い治療を求められるのであれば、歯科医院を選んで自費治療を受けることをお勧めします。


>必要にならないように早めのケアを心掛けることがもちろん大前提ですが・・。

これが分かっていれば大丈夫ですよ!!

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-08-21 18:06:00
FCは確かに使われなくなりつつあります。
私もあまり使わなくなってきていますが、チョロっと使います。

水酸化カルシウム製剤で根の中の菌の殺菌を目的とします。

Ph13.8でほぼ殺菌は完了するのですが、ただ、根の中にたんぱく質すなわち、血管や神経の残骸が残っているとそこを培地として再び細菌が繁殖してしまいます。

ですので、 重症の感染根管治療の場合、水酸化カルシウム製剤で殺菌をするとともにFCやペリオドンといった、たんぱく質を凝固させるような薬品を用いて根の中のタンパク質の成分を変性させ 細菌の培地にならないようにしてやることが必要になります。

発ガン云々の話になるとややこしいですが、 根の中にFCを使うよりも 魚や牛肉のオコゲを食べるほうがハイリスクでしょうね。

アメリカでは1980年代の不況の際に、訴訟を起こして人から金を巻き上げる方法が普及してしまったためにいろいろややこしくなっています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: satoさん
返信日時:2007-08-23 12:22:00
井野先生:

何度もありがとうございます。

場合によっては 根尖病巣感染根管治療(2回目)→抜歯インプラント ということになりますでしょうか。。(涙

何れにしても7番については、より悪くならないように先生からいただいたアドバイスを本にケアを心掛けたいと思います。

また、今回のことを教訓にして他のは守りたいと思いますが、もしもまた根管治療が必要になったときには治療方法を検討したいと考えておりますので、その際にはお力を貸していただけると心強く思います。宜しくお願いいたします。


タカタ先生:

ご回答ありがとうございます。

薬の使用目的がよくわかり、タイヨウ先生・井野先生のご説明と相まって治療の内容がより身近に感じられるようになりました。

また、リスクについても身近な物と比較していただき、薬の持つリスクの度合いがよくわかりました。

見方を変えてみると、ハイリスクのものを日頃何気なく取り入れているのかもしれないということが再認識でき、医療で使われているものに懸念を抱くのならば、まずそちらから避けることを考えるべきでしょうし、それよりもあまり考えすぎると治療にも日常生活にも支障をきたしそうですから、程々に・・と思うようになりました。


諸先生方、お忙しい中本当にありがとうございました。



タイトル 根管治療で使われている薬について
質問者 satoさん
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カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療関連
根管貼薬
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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