右上一番、完全破折した歯の治療について
相談者:
SAADATKHAH 田波さん ( : )
投稿日時:2007-08-20 14:50:00
担当先生 御待史
現在加療中ですが、今後の見通しについてセカンドオピニオンをうかがうことができたらと思いお便りしました。
病歴
2006年9月、子どもと遊んでいる最中に子どもの頭が前歯に殴打。
歯科受診も右上1番が歯根から1/3で水平に完全破折。
当時海外在住中(ドバイ・Drはドイツ人)であり、帰国を1ヶ月後に控えていたため、スプリントにて固定し動揺しないようにしてもらった。
帰国直前の撮影で、帰国後もこのままで(抜歯などせず)経過をみていってよいのではとのことだった。
帰国後、以前からお世話になっていた歯科(5年前にインプラントを施行していただいた)へ受診も、画像より今のところ大きな問題はなさそうなのでこのまま様子をみようといわれ、月1度の検診とそれ以外にも食事などによるスプリントの固定のゆるみや動揺が出現すれば診てもらうという方向であった(3週間に1回位のペースで診てもらっていた)。
その間、痛み・歯肉の変化・歯の変色など全くなかった。
ところが、3か月経過して担当医より、このまま放置しておくと骨の吸収が始まってしまうかもしれないので、そうなってからでは次の治療(インプラント)に影響がでる、とのことで早いうちに決断をと迫られた。
初診以来新たな画像は撮っていないのに今になってなぜという疑問を抱きつつも、急いだほうがよいとのことだった。
突然の治療方針の変更や、インプラントをするにあたり金額のことやいいものをだからという話ばかりだったことなど、気になる点がいくつかあり、他院にセカンドオピニオンを求めたがどの歯科医にも即刻インプラントをすすめられた。
やはりインプラントしかないのだろうかと迷い決断できず、主人の海外出張(6月下旬ー7月下旬)後に任地先のDrに意見を聞いてから決断しようと思っていた。
現地(前回同様の任地)で再度受診・相談したところ、インプラントの必要はないとのこと。
ただ、右上2番が差し歯であり、歯肉の状態が良くないのと。
ポケットがあるとのことでFLAP SURGERY というのを施行された。
施行後の動揺は否めず、再度スプリントで固定し帰国した。
帰国後1週間もしないうちに固定がゆるみ、動揺が出現。
以前通っていた歯科は遠方であり、歯科医の言動に不振を抱いたので、他院へかかる。”なるべく抜かない・全身のバランスを見ながら加療していく方針”の先生であり、このまま様子をみていってもいいといわれ、再度固定をしてもらいとかみ合わせの調節(右下67番はインプラントでかなり低めになっていて、噛んでも上67に全く触れないらしい。)をしてもらった。
このころから、浅い眠りのときに歯ぎしりでなのか”がきっ”と音がして右上1番の固定が外れ、動揺が出現してしまい怖くて眠れない日が続いている。
スーパーボンドで固定しても外れてしまうくらいなのだから、これを繰り返すとかえって良くない状態になるかもしれないし、固定で対応できるのも時間の問題といわれ、今後の治療法を説明された。
治療方針
今残っている2/3を除去。
歯根に残っている歯を保存しつつ(抜歯しない)、ブリッジをかける。
その際、右上2番は差し歯なのでブリッジは左右3番までをけずってかけるようになる、とのこと。
保険適用外で1本10万円、合計60万円。
上記、簡単ですが治療経過と今後の治療方針だということです。
現在、痛みはありませんが、右1.2番の歯肉が重いような感じが出てきています。
フラップをしてから、発音の問題があり、会話中に大変不愉快な思いをします(”さ”行が抜けていく感じです)。
そこで、質問があります。
1。
インプラントをしても前歯の間に隙間がでてきてしまうだろうことが予想されると話されました。
仕事の都合上、発音に問題が出てきてしまうと支障をきたします。
これをカバーする方法はありますか。
2。
現在かかっている先生の方針はよくわかりますが、健常な歯をブリッジ用に5本も削ってしまうのはやはりショックです。
こういった方法はよくとられるのでしょうか。
また、予後はどうなのでしょうか。
3。
上記以外の方法はあるのでしょうか。
ネットで検索して抜歯・再植もあると拝見しました。
この方法のメリット・デメリットを教えてください。
4。
このまま、痛みや症状が進行する時まで様子を見るというのは一つの選択肢ですか?
年内に第2子妊娠を予定していたので、今後の治療方法によっては妊娠を見送らなければならないこともでてきますので、早く決めたいと思っていますが、ベストな選択が何か分からずとても困っている状態です。
お忙しいと存じますが、ご回答のほど宜しくお願い致します。
現在加療中ですが、今後の見通しについてセカンドオピニオンをうかがうことができたらと思いお便りしました。
病歴
2006年9月、子どもと遊んでいる最中に子どもの頭が前歯に殴打。
歯科受診も右上1番が歯根から1/3で水平に完全破折。
当時海外在住中(ドバイ・Drはドイツ人)であり、帰国を1ヶ月後に控えていたため、スプリントにて固定し動揺しないようにしてもらった。
帰国直前の撮影で、帰国後もこのままで(抜歯などせず)経過をみていってよいのではとのことだった。
帰国後、以前からお世話になっていた歯科(5年前にインプラントを施行していただいた)へ受診も、画像より今のところ大きな問題はなさそうなのでこのまま様子をみようといわれ、月1度の検診とそれ以外にも食事などによるスプリントの固定のゆるみや動揺が出現すれば診てもらうという方向であった(3週間に1回位のペースで診てもらっていた)。
その間、痛み・歯肉の変化・歯の変色など全くなかった。
ところが、3か月経過して担当医より、このまま放置しておくと骨の吸収が始まってしまうかもしれないので、そうなってからでは次の治療(インプラント)に影響がでる、とのことで早いうちに決断をと迫られた。
初診以来新たな画像は撮っていないのに今になってなぜという疑問を抱きつつも、急いだほうがよいとのことだった。
突然の治療方針の変更や、インプラントをするにあたり金額のことやいいものをだからという話ばかりだったことなど、気になる点がいくつかあり、他院にセカンドオピニオンを求めたがどの歯科医にも即刻インプラントをすすめられた。
やはりインプラントしかないのだろうかと迷い決断できず、主人の海外出張(6月下旬ー7月下旬)後に任地先のDrに意見を聞いてから決断しようと思っていた。
現地(前回同様の任地)で再度受診・相談したところ、インプラントの必要はないとのこと。
ただ、右上2番が差し歯であり、歯肉の状態が良くないのと。
ポケットがあるとのことでFLAP SURGERY というのを施行された。
施行後の動揺は否めず、再度スプリントで固定し帰国した。
帰国後1週間もしないうちに固定がゆるみ、動揺が出現。
以前通っていた歯科は遠方であり、歯科医の言動に不振を抱いたので、他院へかかる。”なるべく抜かない・全身のバランスを見ながら加療していく方針”の先生であり、このまま様子をみていってもいいといわれ、再度固定をしてもらいとかみ合わせの調節(右下67番はインプラントでかなり低めになっていて、噛んでも上67に全く触れないらしい。)をしてもらった。
このころから、浅い眠りのときに歯ぎしりでなのか”がきっ”と音がして右上1番の固定が外れ、動揺が出現してしまい怖くて眠れない日が続いている。
スーパーボンドで固定しても外れてしまうくらいなのだから、これを繰り返すとかえって良くない状態になるかもしれないし、固定で対応できるのも時間の問題といわれ、今後の治療法を説明された。
治療方針
今残っている2/3を除去。
歯根に残っている歯を保存しつつ(抜歯しない)、ブリッジをかける。
その際、右上2番は差し歯なのでブリッジは左右3番までをけずってかけるようになる、とのこと。
保険適用外で1本10万円、合計60万円。
上記、簡単ですが治療経過と今後の治療方針だということです。
現在、痛みはありませんが、右1.2番の歯肉が重いような感じが出てきています。
フラップをしてから、発音の問題があり、会話中に大変不愉快な思いをします(”さ”行が抜けていく感じです)。
そこで、質問があります。
1。
インプラントをしても前歯の間に隙間がでてきてしまうだろうことが予想されると話されました。
仕事の都合上、発音に問題が出てきてしまうと支障をきたします。
これをカバーする方法はありますか。
2。
現在かかっている先生の方針はよくわかりますが、健常な歯をブリッジ用に5本も削ってしまうのはやはりショックです。
こういった方法はよくとられるのでしょうか。
また、予後はどうなのでしょうか。
3。
上記以外の方法はあるのでしょうか。
ネットで検索して抜歯・再植もあると拝見しました。
この方法のメリット・デメリットを教えてください。
4。
このまま、痛みや症状が進行する時まで様子を見るというのは一つの選択肢ですか?
年内に第2子妊娠を予定していたので、今後の治療方法によっては妊娠を見送らなければならないこともでてきますので、早く決めたいと思っていますが、ベストな選択が何か分からずとても困っている状態です。
お忙しいと存じますが、ご回答のほど宜しくお願い致します。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2007-08-20 17:13:00
1)
Flap Opeでどの程度歯肉が下がったのかを見てみないと正確な判断はできませんが、ある程度、実績の有る先生に診てもらえればインプラントOpe時に歯肉の形態修正をしてもらえると思いますよ。
2)
保険中心で考えるなら一般的だとは思いますが、自由診療を入れて考えるのであれば、僕は早めのインプラントOpeを奨めますね。
予算として60万を考えられているのであれば、インプラントで35万。
他に歯肉形成(移植?)代で15万も見れば良いのでおつりがきます。
しかも、健康な歯を犠牲にすることはありません。
3)
折れてしまっている場合、抜歯→再植はできないと思いますよ。
4)
状態は改善されませんから、いつかは‥と言う事を考えれば選択肢には入りませんね。
有る意味、約1年過ごしてきたわけですから、経過を見ると言ってもあと半年くらいが限度ではないでしょうか?
また、破折している場合、ヒビに沿ってバイキンが進入し、感染を起こすことが考えられます。
妊娠を考えていらっしゃるのであれば、そのリスクは無いほうが良いと思います。
妊娠してから腫れたり抜歯したりと言う行為は大変ですからね。
できれば妊娠前に抜歯、インプラントOpeまでは済ませておきたいくらいですね。
Flap Opeでどの程度歯肉が下がったのかを見てみないと正確な判断はできませんが、ある程度、実績の有る先生に診てもらえればインプラントOpe時に歯肉の形態修正をしてもらえると思いますよ。
2)
保険中心で考えるなら一般的だとは思いますが、自由診療を入れて考えるのであれば、僕は早めのインプラントOpeを奨めますね。
予算として60万を考えられているのであれば、インプラントで35万。
他に歯肉形成(移植?)代で15万も見れば良いのでおつりがきます。
しかも、健康な歯を犠牲にすることはありません。
3)
折れてしまっている場合、抜歯→再植はできないと思いますよ。
4)
状態は改善されませんから、いつかは‥と言う事を考えれば選択肢には入りませんね。
有る意味、約1年過ごしてきたわけですから、経過を見ると言ってもあと半年くらいが限度ではないでしょうか?
また、破折している場合、ヒビに沿ってバイキンが進入し、感染を起こすことが考えられます。
妊娠を考えていらっしゃるのであれば、そのリスクは無いほうが良いと思います。
妊娠してから腫れたり抜歯したりと言う行為は大変ですからね。
できれば妊娠前に抜歯、インプラントOpeまでは済ませておきたいくらいですね。
タイトル | 右上一番、完全破折した歯の治療について |
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質問者 | SAADATKHAH 田波さん |
地域 | |
年齢 | |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
歯のひび割れ、破折で抜く予定 抜歯:1番(中切歯) |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。