上顎のインプラントが脳出血、脳梗塞に影響?
相談者:
主婦Aさん (36歳: )
投稿日時:2007-09-08 00:45:00
先生方、いつも誠意あるご回答をいただき、ありがとうございます。
歯科医師過剰問題を検索していてたまたま出くわした、ある歯科医師の方のブログに、気がかりなことが書かれていました。
歯科雑誌「アポロニア」に掲載されていた内容として、
「東京で調査したところ上顎にインプラントを入れた患者さんの8割に脳出血が発生していました」
「『インプラント先進地域』の東京では脳梗塞患者の半数以上に上顎インプラントが埋入されている」
と紹介されていたのです。
アポロニアの何年何月号の記事なのかは明らかにされていませんが、エントリーの日付から考えて2005年頃のようです。
上顎へのインプラントは、私の父も埋入してもらっているので、急に心配になってきてしまいました(サイナスリフトもして)。
私自身、おそらく人生最初に欠損すると予想される歯は、上顎の7番。。。
インプラントは選択肢のひとつに上がってくるでしょうから、非常に気がかりです。
過去に、歯チャンネルの記事でも、こういった指摘は拝見したことが無いような気がするので、たいへん驚いています。
先生方のご見解をぜひお聞かせいただければと存じます。
よろしくお願い致します。
歯科医師過剰問題を検索していてたまたま出くわした、ある歯科医師の方のブログに、気がかりなことが書かれていました。
歯科雑誌「アポロニア」に掲載されていた内容として、
「東京で調査したところ上顎にインプラントを入れた患者さんの8割に脳出血が発生していました」
「『インプラント先進地域』の東京では脳梗塞患者の半数以上に上顎インプラントが埋入されている」
と紹介されていたのです。
アポロニアの何年何月号の記事なのかは明らかにされていませんが、エントリーの日付から考えて2005年頃のようです。
上顎へのインプラントは、私の父も埋入してもらっているので、急に心配になってきてしまいました(サイナスリフトもして)。
私自身、おそらく人生最初に欠損すると予想される歯は、上顎の7番。。。
インプラントは選択肢のひとつに上がってくるでしょうから、非常に気がかりです。
過去に、歯チャンネルの記事でも、こういった指摘は拝見したことが無いような気がするので、たいへん驚いています。
先生方のご見解をぜひお聞かせいただければと存じます。
よろしくお願い致します。
回答1
回答日時:2007-09-09 00:57:00
こんにちは。
凄い内容ですね・・驚きです。
それが真実なら大問題ですが、今のところ私は聞いたことがありませんね。
例えばフッ素の件もそうすが、他にも色々、普及してくるとネガティブな噂は必ずの様に出てきます。
自分の目でその元データを詳細に検討できれば色々と考えられますが、今のところは信用する気にはなれませんね。
自分にとっては、科学的データ、費用対効果、安全性にもの凄くうるさいスウェーデンで、高齢者に対してインプラントが保険適用になっているという事実の方が信頼出来ます。
それにしても主婦Aさんの情報収集力はすごいですね・・。
今後直接的なデータなどが出てこれば是非直メールででも教えて下さいね。
凄い内容ですね・・驚きです。
それが真実なら大問題ですが、今のところ私は聞いたことがありませんね。
例えばフッ素の件もそうすが、他にも色々、普及してくるとネガティブな噂は必ずの様に出てきます。
自分の目でその元データを詳細に検討できれば色々と考えられますが、今のところは信用する気にはなれませんね。
自分にとっては、科学的データ、費用対効果、安全性にもの凄くうるさいスウェーデンで、高齢者に対してインプラントが保険適用になっているという事実の方が信頼出来ます。
それにしても主婦Aさんの情報収集力はすごいですね・・。
今後直接的なデータなどが出てこれば是非直メールででも教えて下さいね。
回答2
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2007-09-09 05:55:00
凄く気になる情報ですね…。
噛み合わせと脳の関係と言うと、東北大学の渡辺教授らの「歯の数が減ると脳が萎縮する!」という調査が思い浮かびますが、これはたぶん脳への刺激が無くなってしまうことが理由かな〜と何となく想像できますよね。
⇒参考:歯がなくなると痴呆になる!?の裏
で、インプラントの場合は歯根膜が無いので、もしかしたら痴呆の予防にはならないんじゃないかな…という可能性は考えていましたが、脳出血というのはさすがにびっくりです…。
理屈で考えるとありえないような気がしますが…。
インプラントで噛めるようになったから脳出血が起こるとは考えられませんし(それならインプラントに限らず、噛み合わせを回復する治療全般に言えるはずです)、インプラントのフィクスチャーは生体不活性材料のチタンで、チタンは歯科以外でも様々な分野で長年使われてきていますから、インプラントを入れたせいで血液や血管に異常が生じる…というのもありえなさそうですよね。
というわけで、その調査をした人がどういう人なのか?どのような研究スタイルなのかが分からないと、さすがに信用できないです。(2年前の話のようなので、本当に信憑性の高い研究なら、今頃確実に話題になっているはずですが…)
今は情報網が発達していて世界中の情報が瞬時に入ってきますから、もしそのような可能性が本当にあるのであれば、医療訴訟にうるさいアメリカのインプラント学会などでもすぐ話題になると思うんですが、今のところそういった情報は聞いたことがありませんし…。
でも、一応そういう話もあったということが分かってためになりました。
今後インプラントについて勉強するときは、そういったことにも注意しながら勉強してみます。
噛み合わせと脳の関係と言うと、東北大学の渡辺教授らの「歯の数が減ると脳が萎縮する!」という調査が思い浮かびますが、これはたぶん脳への刺激が無くなってしまうことが理由かな〜と何となく想像できますよね。
⇒参考:歯がなくなると痴呆になる!?の裏
で、インプラントの場合は歯根膜が無いので、もしかしたら痴呆の予防にはならないんじゃないかな…という可能性は考えていましたが、脳出血というのはさすがにびっくりです…。
理屈で考えるとありえないような気がしますが…。
インプラントで噛めるようになったから脳出血が起こるとは考えられませんし(それならインプラントに限らず、噛み合わせを回復する治療全般に言えるはずです)、インプラントのフィクスチャーは生体不活性材料のチタンで、チタンは歯科以外でも様々な分野で長年使われてきていますから、インプラントを入れたせいで血液や血管に異常が生じる…というのもありえなさそうですよね。
というわけで、その調査をした人がどういう人なのか?どのような研究スタイルなのかが分からないと、さすがに信用できないです。(2年前の話のようなので、本当に信憑性の高い研究なら、今頃確実に話題になっているはずですが…)
今は情報網が発達していて世界中の情報が瞬時に入ってきますから、もしそのような可能性が本当にあるのであれば、医療訴訟にうるさいアメリカのインプラント学会などでもすぐ話題になると思うんですが、今のところそういった情報は聞いたことがありませんし…。
でも、一応そういう話もあったということが分かってためになりました。
今後インプラントについて勉強するときは、そういったことにも注意しながら勉強してみます。
相談者からの返信
相談者:
主婦Aさん
返信日時:2007-09-09 22:43:00
渡辺先生、田尾先生、コメントありがとうございました。
記事の内容そのものを見ておらず、読みかじりの不明瞭なネタで申し訳ありません。
私自身も数字でデータを見ないと気が済まないほうであることと、2005年頃に雑誌の記事として出ているわりに歯チャンネルで話題に出ていないということは、とうに消え去ったネタなのかなとは思いました。が、どうも気になってしまったもので……。
ブログの筆者の方は、「医歯二元制」が口腔外科の分野で深刻な矛盾を露呈しているということ、内科学や血液学などの基礎医学が、歯学部で掘り下げて教育されていないことの問題などを指摘しています。
そういった流れから、脳神経に近い口腔部位に行うインプラントにも慎重に…という考えでおられるのかなぁという感じで読みました。
(インプラントの件とは別な話ですが、歯科医による全身麻酔研修の問題も、医歯二元性の矛盾から生じてくる問題だったんですね)
ともかく、渡辺先生が書いておられるように、スウェーデンでの状況を考えれば安心できますよね。
田尾先生のお話で思い出しましたが、NHKで、歯磨きで歯茎を刺激することが脳に対する刺激にもなるという話が放送されていたのもわりと最近のことだったかと思います。
また、色々と関心をもって情報収集を行っていきたいと思います。
ありがとうございました。
記事の内容そのものを見ておらず、読みかじりの不明瞭なネタで申し訳ありません。
私自身も数字でデータを見ないと気が済まないほうであることと、2005年頃に雑誌の記事として出ているわりに歯チャンネルで話題に出ていないということは、とうに消え去ったネタなのかなとは思いました。が、どうも気になってしまったもので……。
ブログの筆者の方は、「医歯二元制」が口腔外科の分野で深刻な矛盾を露呈しているということ、内科学や血液学などの基礎医学が、歯学部で掘り下げて教育されていないことの問題などを指摘しています。
そういった流れから、脳神経に近い口腔部位に行うインプラントにも慎重に…という考えでおられるのかなぁという感じで読みました。
(インプラントの件とは別な話ですが、歯科医による全身麻酔研修の問題も、医歯二元性の矛盾から生じてくる問題だったんですね)
ともかく、渡辺先生が書いておられるように、スウェーデンでの状況を考えれば安心できますよね。
田尾先生のお話で思い出しましたが、NHKで、歯磨きで歯茎を刺激することが脳に対する刺激にもなるという話が放送されていたのもわりと最近のことだったかと思います。
また、色々と関心をもって情報収集を行っていきたいと思います。
ありがとうございました。
タイトル | 上顎のインプラントが脳出血、脳梗塞に影響? |
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質問者 | 主婦Aさん |
地域 | |
年齢 | 36歳 |
性別 | |
職業 | |
カテゴリ |
インプラントその他 インプラント関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。