下7番の歯の根にひびが入った場合の治療法(抜歯 or ヘミセクション)

相談者: 友菜さん ( : )
投稿日時:2007-09-09 02:18:00
はじめまして。
奥歯の根の近くにひびがはいった場合の治療についてご質問いたします。

左下のいちばん奥の歯ですが、数年前(5年くらい前だったと思います)に、根管治療をしました。

これはもう数十年前に根の治療をした歯で、昔の古い綿?をつめてある治療だったので、このままではいずれ根もとに膿ができてしまうのでやりなおしたほうがいいと言われたからです。

通っている歯医者の方針で保険外での治療を勧められ、わたしも説明に納得して保険外で治療しました。

その後、体調が悪いと時々食事が噛めないくらい痛いときもありましたが、定期検診でレントゲンを撮っても、膿もなく、少しするとまた噛めるようになったりしたので、特に問題には思っていませんでした。

ただ2〜3年前でしたか、1度その奥歯にかぶせていた金の冠がはずれたことがあり、接着してもらいましたが、はずれることはめったにないような事を先生はおっしゃっていました。

2週間くらい前から左下の奥歯が腫れたように感じて噛めなくなり、先週やっと歯医者に行って見て貰ったのですが、歯槽膿漏のような感じになって歯茎が弱っているとの事で、歯茎に薬を入れてもらい、また痛くなったら連絡することにしました。

その後ほとんど痛みは変わることなく、なんとなくその奥歯から臭い匂いもしてくるので、膿んでいるのだから仕方ないと思っていたのですが、このまま右だけで噛んでいると今度は右の歯も悪くなってしまうのではないかと、再度治療をしてもらうことにしました。

今回の治療で、歯にひびが入っていることが判明しました。

今回念のためにレントゲンを撮ったのですが、その時3ヶ月ほど前に定期検診を受けた時のレントゲンと比べて前回はなかった黒い線が根と根の間に斜めに入っていたのです。

先生には今後の治療について、歯を抜いてしまうか(1回で終わるし、抜けば痛みもなくなりますとの事)、大丈夫なほうの根を生かして歯を半分だけ残すか、と言われ、せっかく保険外の治療で何万円もかけて治療してもらった歯をすべてなくしてしまうのはもったいないと思い、いずれは抜歯になるのかもしれませんが、今は半分だけ残しもらう治療をお願いしました。

実は私と同じ歯医者でやはり保険外で根管治療をしてもらった友人がいるのですが、今は別の歯医者に通っていて、まったく同じように痛みと悪臭を感じ、見て貰ったら歯が割れていてせっかく作った保険外の歯は取って、現在は保険適用の銀で治療して貰ったとのことです。

ただ友人のひびは削れば直るくらいだったので、抜歯することなく治療できたそうです。

わたしの場合はレントゲンを見せて説明していただいた限りでは、根の治療で薬をいれてあるのが白く2本みえるのですが、後ろの神経の内側に斜めに長く下のほうまではいっているので、多分横ひびではなく、縦ひびと思われます。

歯槽膿漏で歯を抜歯しないためにも、と保険外でせっかく治療してもらった歯ですのに、確かに根もとが膿むことは止められましたが、まさか歯にひびが入ってだめになるとは予想もしておらず、かなりショックを受けています。

なにか参考にならないかとインターネットで検索をしていて、こちらの掲示板を拝見し、やはり縦ひびの場合は抜歯しかないのだとは思いましたが、それでも質問させていただきたいと思いました。

やはり縦ひびの場合は抜歯しかないのでしょうか。

もしくは今回すすめられたように、半分の根を生かして半分だけ歯を残すしかないのでしょうか。

(半分だけ残した場合、2本で支えていたのが1本になるから多少歯がぐらつくと言われました。)

あまり気はすすまないのですが、セカンドオピニオンとして別の歯科医でもみてもらったほうがいいでしょうか?ただその場合どこの歯科医院に行ったらいいのかも悩んでしまいます。

他にも何本か根管治療のやり直しを保険適用外でしているのですが、それらの歯もひびが入ってしまうのではないかと心配です。

長い文面で申し訳ありません。

すべての質問に回答ということではなくても、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-09-09 06:44:00
せっかく頑張って治療をされていたのに、ひび割れが起きてしまったようで残念ですね…。

>後ろの神経の内側に斜めに長く下のほうまではいっているので、多分横ひびではなく、縦ひびと思われます。

ということだと、やっぱり治療法としては抜歯か、片方の根を抜歯して大丈夫なほうの根を残す(ヘミセクション)しかないと思います。

ただ唯一の救いは、一番奥の歯(7番ですよね?)だということなので、たとえ抜けてしまっても、まだ被害は少ないほうだということでしょうか?

歯医者さんによっても考え方は様々ですが、一番奥の歯は抜けてもそのままで大丈夫という考え方もあります。

これについては過去に様々なご相談がありますので、今後治療を進める前にぜひ勉強されてみて下さい。

⇒参考:歯が抜けた・抜く予定-7番(第二大臼歯)


あと、一度悪くなってしまった歯は、どんなに良い治療をしても確実に治るわけではありません。

だからこそ僕達は「予防!予防!」と叫び続けているのですが、歯が悪くなったら何万円も払う人は大勢いるのに、歯が悪くならないようにお金を出す人はまだ本当に少ないです…。

Qさんは今後は歯周病にもかなり気を付ける必要があると思いますから、自分の歯は自分で守るというつもりで、ぜひご自身でも歯周病に関する知識を身に付けて下さいね。

患者さん自身が勉強をして、病気の原因・症状・治療法や、どうすれば予防できるのかなどについて知ることが、歯を守るために最も重要なことだと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-09-09 08:11:00
はじめまして。

自費での根の治療は、顕微鏡などの器具は使用しながらではなかったのですか!?顕微鏡があれば、比較的早く判断出来たことだと思うのですが・・・

ヒビが入ったものですが、
結論で言えば将来抜歯になります。

ただ私もヒビが入っていても残す場合があります。
その基準は、

・ヒビの入った歯が揺れない
・その歯自体にまだ症状が出ていない
レントゲンの所見でまだ骨の方に悪い所見がみられない
(破折の影響は比較的早い段階で骨に現れます)
・ヒビの歯の周りの歯周ポケットが浅い

この場合はフルクラウン、削って全部被した物をつくります。


>やはり縦ひびの場合は抜歯しかないのでしょうか

7番の近・遠心に伸びる破折線は多く見られますよ。


>他にも何本か根管治療のやり直しを保険適用外でしているのですが、それらの歯もひびが入ってしまうのではないかと心配です。

というより、今回の7番はすでにヒビが入っていたものではないかな!?と推測されます。

根管治療でヒビが入る時と言ったら金属の土台を外す際にヒビが入ることが多いです。

また、土台をはずした残り少ない歯歯質の歯で硬い物を食べた際にも起こることがあります。

根の治療自体こういったリスクはありますが、もし根尖病巣などがあれば、治療は受けた方がいいと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 友菜さん
返信日時:2007-09-09 14:16:00
田尾先生、井野先生

早々のお返事、ありがとうございました。

>田尾先生、

⇒参考:歯が抜けた・抜く予定-7番(第二大臼歯)

根管治療と、歯にひび、について検索し、抜歯について検索することを忘れていました。大変参考になりました。

親知らず(抜歯済み)の隣の奥歯なので、7番だと思います。

7番は抜歯しても噛むにはあまり影響はないようなので、少し安心しました。
ちなみにその隣の6番も同じ根管治療をしています。


>井野先生

自費での根の治療は顕微鏡などの器具は使用しながらではなかったのですか!?

すみません、治療中は目をつぶっているので、顕微鏡を使っているのか使っていないのかわかりませんでした。

ラバーダムについても、今回こちらのHPではじめて知りましたが、何度か使っていただいたような記憶があります。

・・・でも別の歯医者さんでだったかも・・・

もう何本もやっているので、いつもこんなものだろう・・・と別段なんとも思わず治療してもらっていました。本当に勉強不足でお恥ずかしい限りです。

また、今回の7番の歯は、井野先生のおっしゃる「フルクラウン、削って全部被した物をつくります」という状態の歯だと思います。


>というより、今回の7番はすでにヒビが入っていたものではないかな!?と推測されます。

そうかもしれません。

1本だけ治療した後もずっと痛くてまたやり直してもらって、結局痛みは残ったけれどもそのうち痛くなくなるかもしれないとあきらめた事があって、それがこの下の奥歯だったような気もします・・・

なんて書くと、どの歯をいつどうやって治療したか覚えていないなんて、と呆れてしまわれますね。

今回のケースでは多分抜歯しかないとはわかっていたのですが、ただ心で納得できなかったので質問させていただきました。

元々根管治療をしたのは、歯周病になって歯を抜かないためでした。
それが結局このような結果になり、本当に残念でなりません。

通っている歯医者さんでは半年に1回定期検診をうけていて、その時に歯科衛生士さんによるブラッシングの指導と歯石のお手入れをしていただいています。

そういった予防治療に姿勢についても良いと思い、現在の歯医者さんに通っているのですが、今回の歯にひびについては友人も少し前に同じような状況になったので、もしかしたら治療が悪かったのではと不信感を持ってしまったのもあります。

でも今回こちらの掲示板を拝見して、根管治療の難しさと、歯にひびが入る、ということはありえない事ではないことがわかりました。

もともと小・中学生の頃に歯を悪くしているので、大人になってから後悔しても遅いのですが、これからもなんとか自分の歯を残せるようがんばりたいと思います。

お二人の意見をいただき、今回の歯については、今週末に予定どおり歯を半分にする治療をしてもらおうと思います。

ありがとうございました。



タイトル 下7番の歯の根にひびが入った場合の治療法(抜歯 or ヘミセクション)
質問者 友菜さん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:7番(第二大臼歯)
歯が割れた・折れた・欠けた
歯のヒビ(ひび割れ)
ヘミセクション(トライセクション)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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