小さい虫歯を削らないで様子を見るという治療方針について

相談者: GEさん ( : )
投稿日時:2007-10-05 18:31:00
先日スイスから、こちらで受けた治療と日本で受けた治療の違いについて質問させてもらった者です。

先生方には丁寧に回答をいただき、こちらの歯科医の先生に抱いていた(勝手な)不信感を捨てることができました。

実は、昨日こちらの担当医のところに行ったのですが、また日本での治療方針と大きな違いがあって、当惑しています。

7月に一時帰国した際、日本で検診を受けたら、小さい虫歯が昔の治療跡に出来ていると指摘され、奥歯を2本治していただきました(再度インレーが入りました)。

2本目の治療のあと(スイスに戻る直前)、歯科医の先生が上下の犬歯を指して、

「こことここも虫歯があるから、削って治したいけど、これは12月の帰国の時にしましょう。」

とおっしゃいました。

確かに下の犬歯には自分の目で見てもちょっと茶色くなっている所があり、目立ってきたらどうしようと思うといてもたってもいられなくなって、昨日思い切ってこちらの担当医のところへ行ったのです。

先生は問題の犬歯を見た後、

「このような小さい虫歯は今はいじりたくない。再生の可能性がまだないとは限らないので、フッ素ジェルなども用いて一生懸命毎日のメンテナンスをしてください。来春検診に来たらまた見てみましょう。」

と診断を下しました。
また、

「一度歯を削ると、それはその歯に遅かれ早かれ死亡宣告をするようなもの。つまり再治療‐再び虫歯のサイクルに入ってします。」

といろいろな写真を見せながら説明してくれました。
私の歯の多くはもうその死のサイクルに入ってるんだなとちょっと凹みました。

本当はこの冬に日本に帰国した時にまた歯医者さんに行って悪いところは全部治療してもらうという気持ちだったのですが、こちらの先生のおっしゃることにかなり説得されてしまい、歯のことはこちらの先生に任せてしまってもいいのかなという気になっています。

そこで、不安なのは、


1:

スイスの先生は検診は年一回で良い言うけれど、一年も「様子を見る」と、小さい虫歯が大きい虫歯になるのではないか。


2:

日本の歯科医の先生とこちらの先生のどちらにもお世話になろうというのが基本的に間違っていて、やはり1人の先生を信頼してお任せしないといけないのではないか。


ただ、素人ですからこの「信頼する」の自分の基準にも自信がないのですけれど。

長くなって申し訳ありません、日本の歯科医師の先生方は、スイスの先生の方針に賛成でしょうか?

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-10-05 21:49:00
『死のサイクル』は言い過ぎですが、一度削った歯は再治療のサイクルに入ることは確かです。

ですから1回の治療を時間と材料をかけきっちり行う必要があるのです。
次のステージまでの時間稼ぎはきっちりとした治療で十分可能です。

私の1つの治療コンセプトとして1回触った歯は10年触らない!!
麻酔もかけず10分の治療では、直に再発して数年で次のステージに進行します。

どちらかと言うと私個人、スイスの先生の方の考え方が好きですね。

ただ、再石灰化できるエナメル質の表層に限局する状態かは見ていないので分かりませんが・・・


>1.スイスの先生は検診は年一回で良い言うけれど、一年も「様子を見る」と、小さい虫歯が大きい虫歯になるのではないか

半年に1回ぐらいの方が安心できますよね。

小さな虫歯であれば、積極的に治療すると健康な部分の方を多く削るので、多少進行しても削る量はあまり変わらないと思います。


>2. 日本の歯科医の先生とこちらの先生のどちらにもお世話になろうというのが基本的に間違っていて、やはり1人の先生を信頼してお任せしないといけないのではないか

治療方針が違いますからね、難しい問題ですね。

私個人の意見としては、GEさんがスイスの先生の治療方針に従うのであれば、それを日本の先生に話してこれでも受診していいか聞いておいた方がいいですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-10-05 22:07:00
こんにちは。

戻られたんですね。
そういう診断の相違は、日本の先生同士でもよくありますよ?

参考⇒小さな虫歯・・・削るVS経過観察
参考⇒虫歯の治療方針の違いで悩んでいます・・・


拝見してないので分かりませんが、ちょっと茶色いというのはどの程度でしょうね。

スイスの先生のおっしゃる通りで、結構大丈夫なものですよ。
こちらもご覧下さい。

参考⇒初期虫歯以外の虫歯でも、経過観察したほうがいい場合もある?


1.についてですが、私なら6ヶ月検診ぐらいにすると思います。
ただなんとなく、そんな気がするだけの話なのですが。

心配でしたら、期間については交渉してみても良いのではないでしょうか。
6ヶ月でも1年でも、大差はない気もしますけどね。


2.については、どうなんでしょう・・。

担当はお一人の方が話は随分とシンプルだと思いますが、無理なら仕方ないですよね。

せめてどちらかの先生に、主治医として「司令塔」の役割にはなって頂くと良いかとは思いますよ。

もっとも、今のお二人では診断基準が全然合わなさそうですけどね・・^^;

私の意見も「日本代表」という訳ではありませんから、参考までに。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-10-05 22:09:00
おっと、井野先生とカブってました。
麻酔は必要とは思ってませんが、他は一緒ですね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-10-05 22:18:00
麻酔もかけず10分の治療では

あっ、これ比較的大きな虫歯のことです。
すみません、言葉足りずで、全部が全部麻酔は必要ではないです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: GEさん
返信日時:2007-10-06 06:07:00
井野先生、渡辺先生、お答えいただいて有難うございました。

こちらで今回は治療無しの診断をした歯科医の先生と、今日別の用件(歯と関係無しです。先生に日本映画のDVD持っていたら貸してと頼まれたので、来週持って行く約束をしました...)で電話で話した際に、次の検診の予約を一年後ではなく7ヶ月後まで早めてもらいました。

先生は「あまり変わらないと思うけど、まあそれで気が楽になるならいいよ。」と笑っていましたが。

とりあえず、今回はスイスの先生を信頼して、来年の5月の検診までは犬歯の小さい虫歯は様子を見てみることにしようかなと思います。

もしその時点で虫歯の進行が認められたら治療してくれるのだと思います。

私が一番不安に思っていたのは、「様子を見ている」間に虫歯が一気に進行して、痛い思いをしたり、その結果歯を失うことになったりということだったのですが、来年の5月までにそうなってしまうことはなさそう(そう理解していいんですよね?)なので、次の検診まで待ってみます。

今朝フッ素ジェル(40回分で1000円ぐらいでした)を買ってきたので、これも使いつつ毎日の歯のお手入れ頑張ります。

こちらのサイトで日々いろいろ勉強させていただいている成果か、昨日スイスの先生に、

「前より鋭い質問をするようになったね。されるがままの受身な姿勢ではなく患者さん自身も歯について積極的に考えるようになるのは素晴らしいです。」

と言われました。

こちらのサイトの先生方、本当に有難うございます。
これからもたくさん勉強させていただきます。



タイトル 小さい虫歯を削らないで様子を見るという治療方針について
質問者 GEさん
地域  
年齢  
性別  
職業  
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
スイス
回答者




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