ディープサルカスとシャローサルカスの違い

相談者: あこさん ( : )
投稿日時:2007-10-29 18:45:00
初めて質問させていただきます。

企業の歯科診療室に勤務しています歯科衛生士あこと申します。
いつもこちらで勉強させて頂いております。

1つ質問させてください。

ディープサルカス、とシャローサルカスの違いについて教えて頂けないでしょうか?

先日某メーカーのぺリオについての講演会に出席した際、この言葉が出てきて、その時はなんとなく解ったような感じだったのですが・・

勉強不足でお恥ずかしいのですが・・

お忙しいとは思いますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-10-29 18:56:00
僕も昨日行きましたよ。国際フォーラム。

△本先生がおっしゃってましたよね。
確かに難しい専門用語ですね。

間違いがあってはいけないので、歯周病の専門医である渡辺先生に解説していただきましょう(笑)。

あ、内△先生のおっしゃっていた「歯周病用語集」注文しなきゃ!

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:35:00
私の知識の範囲内で回答させていただきますので、間違っていたら渡邊先生よろしくお願いします。

健康な歯周組織では、歯の周りの溝を歯肉溝といいます。

歯周病に罹患すると、歯周ポケットと呼んで、病的な状態を表します。
治療をして、歯周病が治るとサルカスと呼びます。

たとえば、SRPやアクセスフラップなどで歯周病が治って、ポケットディプス(この場合は治ってもポケット・・・と表現します、なんだかややこしいですね)が3mm以下になっても、歯周組織が再生したわけではありません。

単にアダプテーションによってプローブが入らなくなっているだけです。
これをディープサルカスといいます。

これに比べ、歯周外科のうち、歯肉切除やアピカリーリポジションのような術式では、アタッチメントのないところはほとんど切ってとってしまうので、プローブの入った先にはすぐにアタッチメントがあります。

このような治り方をシャローンサルカスといいます。

どちらがいいかは諸説さまざまですが、アメリカの南部や東海岸?の先生方はシャローンの方を好まれるようですが、ヨーロッパやアメリカの西海岸の先生方はディープのほうを好まれるようです。

私はスカンジナビア学派なので、当然ロングサルカスを支持します。
スカンジナビアには、シャロン・ロングといって用語すらありません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:35:28
あーーっ!! 今凄く長文で解説したのにうっかり消してしまいました・・(泣)
・・その間に小牧先生が回答されましたので、これから読みますね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:35:54
えーと、はい、そういうことです。
(まだショックから立ち直れない・・)

私もどちらかと言うとスカンジナビア学派(?)(←リンデ先生のグループの考え方を支持)ですので、ロングでも良いと思います。

でも日本では大手のスタディーグループがシャローを支持しているので、そちらの考え方の先生の方が多いのかも知れません。

えーと、ロングサルカスとシャローサルカスの違いをを別の表現でしますと、接合上皮(上皮性の付着、アダプテーション)の部分が長い治癒形態と短い治癒形態です。

術前・術後で結合組織性の付着部(アタッチメント)の上端(歯間側の端)の位置はほぼ変わりようがないですから、そこから術後のポケット底までの距離の違いのことですね。

ですから、例えば元々歯周ポケットが8mmもある様なものをあこさんが絶妙なSRPで3mmにした様な場合は、大体5mmぐらいが接合上皮となっての治癒形態になります。

あるいは小牧先生が「アクセスフラップ」と書かれていますが、単に歯肉溝切開してフラップをおこして根面のデブライドメンドだけして元に戻したとしても同じ様な形態になりますので、『ディープサルカス』が出来上がります。

一方で、遊離歯肉を切り取ってしまう「歯肉切除術」や、おこしたフラップを根尖側に何mmかずらして縫合する「アピカリーポジションドフラップ(歯肉弁根尖側移動術)」の術式だと、ポケット底が強制的にアタッチメントに近づくので、『シャローサルカス』になります。

んー、わかります??


「接合上皮はまた剥がれやすい」ですから、これを短く仕上げた方が歯周病の再発は少ないだろうというのが理屈になります。

ところがシャローに仕上げると歯肉辺縁の位置が極端に下がりますので、審美的な問題はもとより、根面カリエスの多発という最悪の事態につながる危険もあります。

あと複雑な形の根面が露出することなどでプラークコントロールもしにくくなったり、一長一短と言えます。


因みに、『長い接合上皮は剥がれやすいが、デブライドメンドによりまたくっつきやすい』という研究報告(A long junctional epithelium--a locus minoris resistentiae in plaque infection? Magnusson I J Clin Periodontol. 1983 May;10(3):333-40. ⇒論文はこちら)もありますので、スカンジナビア学派はこれを気にしていない様です。


お分かりになりますかね???
もし分かりにくい点があればまた書き込んで下さい。

私も△本先生(タイヨウ先生>また伏字になってないし・・^^;)は大好きで、著書も何冊か持っていますから、また後で調べて、間違いがあれば訂正しますね。

△本先生の著書は非常に分かりやすいですからお勧めですよ。


因みに私は専門医『を目指し中』です>タイヨウ先生
最近は認定医試験がとても厳しくなってて・・頑張ります^^;

あこさんも、(日本歯周病学会)認定歯科衛生士制度
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsp2/hygienist/index.htm
もありますから、一緒に頑張って、業界を盛り上げて行きましょう。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:36:19
小牧先生、お久しぶりです^^

渡辺先生、うっかり消してしまうのは僕もあります…。
それも、力作に限って…。マーフィーの法則?

投稿ボタンとリセットボタンが並んでいるのがいけないですね。

新掲示板ではその点も改善していますが、あれもこれもと機能を追加していたら、当初予想していた5倍くらい複雑なシステムになってしまいました…^^;

もうシステムはほぼ完成していて、今最終的なデザインの修正に入っているので、本当にもうすぐ公開できそうです。

長い接合上皮でも、特に感染に対して弱いということは無いみたいですね。

それにしても、歯周病を勉強すれば勉強するほど、結局一番大切なのはプラークコントロールなんだなぁ…と思います。

そうなるとポイントになるのは患者さんのモチベーションをいかに高めるか?ということになってくると思いますが、それは衛生士さんが担う部分が非常に大きいですからね。

優秀な衛生士さんは本当に貴重な存在だと思います。
これからも頑張ってください^^

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:37:11
>長い接合上皮でも、特に感染に対して弱いということは無いみたいですね。

当日の講演は内△先生、△本先生と共に東京歯科大学、病理学講座の橋×先生も演者でした。

で、最近の研究では「長い付着上皮にも細胞接着に関わる重要な因子(ラミニン-5)の出現が認められることが解ってきました。

ですから、繊維性付着ほどは強固にくっつきはしませんが、臨床上「くっついている」と言えるレベルでの付着はしているのではないか?

とおっしゃられていました。>ね、あこさん。


>△本先生(タイヨウ先生>また伏字になってないし・・^^;)

え?
伏字になってるでしょ(笑)。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あこさん
返信日時:2007-11-15 15:37:57
タイヨウ先生、渡辺先生、小牧先生、田尾先生、お忙しい中お答え頂きましてありがとうございました。

なんとなくですが、理解できたような感じです。

ぺリオは奥が深くて、てついて行くのが大変で頭の中がオッパッピ〜になりそうですが、頑張って勉強していきたいと思います。

また解らないことがありましたら宜しくお願い致します。

タイヨウ先生、私も内△先生の「歯周病用語集」と「内△茂」はお給料がでたら購入したいと思います。

後、渡辺先生、△本先生の著書でお勧めがありましたら教えて頂けますでしょうか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2007-11-15 15:38:23
えーと、今△本先生の本と上の回答を読み直しているのでいくつか訂正しますね。

まず「ロング」という言葉を小牧先生につられて混同して使用してしまいましたが(笑)、全部「ディープ」に直して下さい。

それと私はディープサルカスの定義を上皮性付着の長さだけで考えていたのですが、プラス「4mm以上の深い歯肉溝(※ポケットとは言わないそうです)があり、プロービングによって出血や排膿を認めない」状態なのだそうです。

ますますオッパッピ〜?(笑)

まあ少しずつ頑張りましょう^^

お勧め本ですか、、知識レベルとか興味にもよるかとは思いますが、こちら↓とか割に値ごろでそこまで分厚くないので、良さそうな気がしますよ。

出入りの材料屋さんに頼んでみて下さい。
(伏字の意味全然ないし・・)

歯科衛生士のためのDr.Hiroの超明解ペリオドントロジー
山本 浩正著 クインテッセンス出版 定価¥ 7,875(税込)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あこさん
返信日時:2007-11-15 15:38:48
渡辺先生、お忙しい中ありがとうございました。
少しずつ頑張っていきます!!

また、頭の中がオッパピ〜になりそうでしたら質問させてください。
(お勧め頂いた本は12月のボーナスが出たら購入します!!)



タイトル ディープサルカスとシャローサルカスの違い
質問者 あこさん
地域 非公開
年齢  
性別  
職業 非公開
カテゴリ 歯周病その他
歯周病関連
回答者




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