韓国での2歳児の全身麻酔による虫歯の治療方針について

相談者: しゆんさん (30歳:女性)
投稿日時:2007-11-19 20:31:12
先日も質問させていただいた、韓国在住の2歳児の親です。

以前、虫歯の治療について、韓国で、全身麻酔( 睡眠治療 )による治療を進められたのですが、まだ2歳ということもあり、できるだけ全身麻酔は避けたいとの思いから、こちらに相談させていただき、来年、日本に帰国した際、局所麻酔での治療をしようとおもっておりました。

しかし、その通院中の韓国の小児歯科に事情を話したところ、虫歯の数が6本のため、睡眠治療によって、一度にすべての歯を治療することを勧めているだけで、局所麻酔による治療も可能だといわれました。

先生によると、みてすぐわかる前歯1本( 茶色く色が変わっているので )だけ、先に局所麻酔で治療して、そのほかの虫歯は、もう少し、大きくなってから治療( 局所麻酔であれ、全身麻酔であれ )する方法でもいいので、親の望む治療方法をするといわれました。

睡眠治療については、2歳児でもリスクも負担もなく、これまでもたくさん治療をしてきたが、問題ないから安心してくださいとのことで、睡眠治療の一番のメリットは、子供に恐怖心やトラウマなどをおこさずに済むことだといわれました。

局所麻酔で1本だけ治療を望むのであれば、約7分の治療ですむとのこと。ただ、意識がある状態での治療なので、子供の反応によっては長引いてしまったり、また、長引くことで、ストレスを与える可能性はないとはいえないとのこと。

このサイトの掲示板を見ていても、やはり子供には全身麻酔による治療は、あまり勧めていない回答が多いので、できれば、局所麻酔での治療がいいのかなという気がしていますが、1本だけ先に治療をしたとしても、残り5本の虫歯はあるわけで、睡眠治療をして、一度に治療をしたほうが、子供にとっては、いい事なのかという気もしています。

ただ、日本で一度検診を受けた際には、明らかに、その前歯の虫歯の治療は勧められましたが、そのほかについては、フッ素によって再生する可能性があるので、下手に治療して削ったりしないほうがいいとも言われました。

同じ虫歯でも、韓国と日本で見解が違うため、他の5本の虫歯については、治療すべきか、予防にとどめるべきか判断しかねています。


・韓国で先に1本だけ、治療をし、残りは日本で検診を受けてから治療をするか否か決める方法

・日本で、すべての治療をする方法
 ( 2歳児でも局所麻酔による治療が可能な小児歯科は探してあります )

・韓国で、全身麻酔の治療ですべての虫歯を治療する方法


のどれがいいか、本当に悩んでいます。

日本に行くのは、6ヵ月後ですが、韓国でここ6ヶ月間通院をしている間、ほぼ、現状維持を保っているとのことで、この調子で気をつけていけば、他の子に比べ、それほど進行する可能性は低いともいわれています。

( 虫歯がわかる前まで授乳をしていたのですが、発見と同時にやめているせいかなとも思うのですが・・)

内容が長くなってしまって申し訳ありません。

いろいろな見解があると思いますが、治療方法を決定する上で、なにかアドバイスしていただくことがあればと思い、相談させていただきました。

よろしくお願いいたします。


追伸:

日本では、小児歯科の治療( 3歳児以下 )は、保険が適用されるのでしょうか?
医療費免除の対象年齢ですが、歯科の治療費についてはどうなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2007-11-19 21:52:03
局所麻酔で1本だけ治療を望むのであれば、約7分の治療ですむとのこと。

治療時間ですが、表面麻酔の後、注射の麻酔を行い、麻酔が効くのをまっていざ次の処置を開始 という時点ですでに5分は超えてます。ですので、麻酔の時間はその時間には入っていないと思われます。

また、その後、2歳児にラバーダムをかけるとすると(通常Dにクランプをかけ、両隣接歯を含めた3本を結紮しますので)やはり5分以上はかかってしまいます。ですので、ラバーダムの時間は入っていないかラバーダムはしない予定かと思います。

次にいよいよ削り始めますが、

 虫歯の部分を確認して削る。
 接着剤を塗り、固める。
 レジンを充填する。
 研磨をして終了。

この一連の処置を7分で終了させるとなると、かなり治療が簡単な虫歯でないと不可能ではないかと思います。

(治療が簡単な虫歯が、早急に治療が必要な虫歯なのかどうかが問題となります)

また、その時間内に、この処置を動いている小児に対して行うのであるとすると、私にはおそらく不可能です。ですので、私と同程度の技量であった場合は、(私が想定しているよりは)不十分な治療で終了することになるかと思います。

ですので、治療時間に関しては、私の感覚から言うと短すぎる気がします。


保険に関しては、3歳未満の窓口負担金額は、1回の診療につき200円または0円です。また市町村により、就学前まで同様となる場合があります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゆんさん
返信日時:2007-11-21 19:47:23
回答ありがとうございます。

森川先生の回答を伺ってから、やはり、治療内容に不安を感じ、
再度、確認しなおしたところ、何の処置をするのに7分といったのかはわかりませんが、すべての治療時間は30分くらいだと言われました。

また、他の5本の虫歯の治療も気にかかり、他の歯科で見てもらったのですが、そこでは、前歯1本の治療は、神経治療が必要かもしれないから、すぐにしたほうがいいが、他の歯は、特に虫歯ではないといわれました。

小児歯科ではないですが、大人の歯科と小児歯科で、特に判断のちがいはないですよね? )

なので、来週、予約をして治療をすることにしました。

後者の歯科医は、すぐに治療は必要だけれど、2歳の子が麻酔や治療の痛みに耐えられるかどうかを心配していたのですが、神経治療になった場合、やはり、2歳の子には、かなりの負担がかかってしまうのでしょうか?

その子によって違うとは思いますが、2歳ぐらいの子の治療がどのような感じか、参考にできれば、心強いのですが・・・。

なにより、私のほうが、心配でしかたなくなってしまっており、もし、お手数でなければ、教えていただけますとありがたいです。

よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2007-11-22 00:11:47
虫歯の判断基準に大人の歯科も小児歯科も違いはもちろんありません。
要はきちんと見れるか見れないかだけです。

麻酔をまったく痛くしないで行うというのは正直難しいですが、麻酔が効けば、治療が終わるまで痛くはありません。

ですので、治療中泣いたとしてもそれは痛みではなく、自分の意志とは関係なく口の中に道具を入れられる(自分の思い通りにならない)ことへの反発からくるものと思われます。

ですので、とくに、耐えられる耐えられないといった状況ではないように思います。

負担がかかるのは、保護者のほうが大きいようです。しゅんさんの文面からもすでにそれがうかがえます。

また、泣いて暴れる小児の治療になれていない歯科医師にもストレスがかかります。歯科医師自身が自己にかかるストレスを避けたいがために、どうしても治療に対して消極的になりがちなのかと思われます。

小児の治療になれていない歯科医師は、無理をして治療を行うよりも、治療を避けるのは正しい判断かと思います。

ただ、治療が必要と判断したならば、治療を行える医療機関に紹介する義務があると考えますが、それを実行する歯科医師は少ないようです。

2歳児の治療ですと、中にはおとなしく治療ができる場合もありますが、少数です。大半は、泣いて動いてしまうので体を抑える抑制器具を使用して治療することになるかと思います。

抑制器具は、小児の治療で安全性を確保するために使う道具のひとつに過ぎません。子供が悪いから押さえつけて罰を与えているのではなく、車のチャイルドシートのようなもので、単純に安全の確保のために使用します。

この辺の認識が歯科医師にきちんと出来ていれば、問題は保護者の方の理解と慣れのみになります。言葉のかけ方などそれなりのテクニックはありますが、小児の負担に関して、重要なのは考え方(気持ち)の問題かと思います。

それなりの知識と経験、技量があれば、あとは通常の歯科治療と同じです。”患児が動く”ということ以外は、特別、異なることはありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: しゆんさん
返信日時:2007-11-22 10:56:31
森川先生、お忙しい中、親切にご回答いただきありがとうございました。

子供の治療の件、森川先生の回答(考えかた)を読んで、非常に納得し、まず、私自身が、治療に不安を持たずに、先生を信用していかなければならないと思いました。

痛みや恐怖心で泣く子を思うと、かわいそうという思いが先立っていたのですが、今、適切な治療をすることが、子供にとっては、大切なことだという認識で、しっかりと子供を見守ってあげたいと思います。

本当にありがとうございました。



タイトル 韓国での2歳児の全身麻酔による虫歯の治療方針について
質問者 しゆんさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
小児歯科治療
小児歯科その他
韓国
全身麻酔
乳歯の虫歯(むし歯)
子供(子ども)の虫歯
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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