2年以上続く根幹治療、今後大学病院で治療を受けるかどうかについて
相談者:
コンさん (43歳:女性)
投稿日時:2007-11-10 18:20:25
初めてご相談いたします。
右上2番の根幹治療を始めて2年2ヶ月になります。
クリーニングの際に自覚のなかった虫歯の神経を抜いたのですが、現在3度目の根充を終えて、様子を見ているところです。
今までの治療では、側枝と思われる治療に長引いたり、前回2度の根充では、その都度痛みが出て、一度目はレーザー治療で1ヶ月様子を見ましたが痛み続き、再度の治療。その後の根充でも鼻の下や小鼻が激しく痛み、又再度治療。
今回はひびが入っていることを仮定してひびを埋める薬で様子を見て、痛みがなくなるのを待ち、3度目の根充に至っています。
現在は、今までより痛みは軽くなっているものの、根の先にあたる鼻の下を押すと痛みがあり、仮歯を舌で押すと根に感じます。
今日で2週間になります。
今後の治療として、
「痛みが続くのは、レントゲンでは病巣やひびは確認できないが、根の先に原因がある。」
と診断され、根の先を切る外科手術をすすめられています。
(抜歯は、今のところ考えられていないようです。)
最近このサイトを知り、読ませていただきましたが、根の先にひびが入っていれば抜歯や、根を切る手術は根幹治療の最後の手段と知りました。
今の歯科医院は、ラバーダムやマイクロ等はなく、セカンドオピニオンも考えていますが、現在の自分の歯の状況が分からずとても不安に思っています。
先生方のご経験から、もし薬の刺激だったらいつごろまで痛みは続くのか?
また、転院しての根幹治療を続けての成功の見込みは?
このまま外科治療を受けるか?悩んでいます。
ご意見頂ければありがたいです。
右上2番の根幹治療を始めて2年2ヶ月になります。
クリーニングの際に自覚のなかった虫歯の神経を抜いたのですが、現在3度目の根充を終えて、様子を見ているところです。
今までの治療では、側枝と思われる治療に長引いたり、前回2度の根充では、その都度痛みが出て、一度目はレーザー治療で1ヶ月様子を見ましたが痛み続き、再度の治療。その後の根充でも鼻の下や小鼻が激しく痛み、又再度治療。
今回はひびが入っていることを仮定してひびを埋める薬で様子を見て、痛みがなくなるのを待ち、3度目の根充に至っています。
現在は、今までより痛みは軽くなっているものの、根の先にあたる鼻の下を押すと痛みがあり、仮歯を舌で押すと根に感じます。
今日で2週間になります。
今後の治療として、
「痛みが続くのは、レントゲンでは病巣やひびは確認できないが、根の先に原因がある。」
と診断され、根の先を切る外科手術をすすめられています。
(抜歯は、今のところ考えられていないようです。)
最近このサイトを知り、読ませていただきましたが、根の先にひびが入っていれば抜歯や、根を切る手術は根幹治療の最後の手段と知りました。
今の歯科医院は、ラバーダムやマイクロ等はなく、セカンドオピニオンも考えていますが、現在の自分の歯の状況が分からずとても不安に思っています。
先生方のご経験から、もし薬の刺激だったらいつごろまで痛みは続くのか?
また、転院しての根幹治療を続けての成功の見込みは?
このまま外科治療を受けるか?悩んでいます。
ご意見頂ければありがたいです。
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2007-11-10 19:59:00
はじめまして。
凄いですね、過去の相談内容を沢山読まれたのですね。
しかし、
>右上2番の根幹治療を始めて2年2ヶ月になります
は長すぎますね、確実に難治性のものになってしまっていますね。
この場合考えられるのは
・根の先端を触りすぎている。
・根の先に強い細菌が住み着いてしまっている
・歯根のクラック(ひび)
・薬剤の刺激
上げればキリがないです・・・
>根を切る手術は根幹治療の最後の手段と知りました。
>転院しての根幹治療を続けての成功の見込みは?
そうですね、もし歯を残されたかったら、顕微鏡がある歯科医院、歯内療法専門医・認定医の先生に診て頂いた方がいいと思います。
>もし薬の刺激だったらいつごろまで痛みは続くのか?
これは分かりません。
末端の歯の中の神経と言えど脳に繋がっています。
抜髄と言えどあまり単純に考えられない方がいいですよ。
根の治療は初めの先生の技術・考えによりその歯の今後の寿命が決まってしまいます。
ただ根の治療は不確定要素も多いので専門医でも必ず良い結果が得られるものではありません。
もう少し考えられてから外科的歯内療法にのぞまれた方がいいですよ。
凄いですね、過去の相談内容を沢山読まれたのですね。
しかし、
>右上2番の根幹治療を始めて2年2ヶ月になります
は長すぎますね、確実に難治性のものになってしまっていますね。
この場合考えられるのは
・根の先端を触りすぎている。
・根の先に強い細菌が住み着いてしまっている
・歯根のクラック(ひび)
・薬剤の刺激
上げればキリがないです・・・
>根を切る手術は根幹治療の最後の手段と知りました。
>転院しての根幹治療を続けての成功の見込みは?
そうですね、もし歯を残されたかったら、顕微鏡がある歯科医院、歯内療法専門医・認定医の先生に診て頂いた方がいいと思います。
>もし薬の刺激だったらいつごろまで痛みは続くのか?
これは分かりません。
末端の歯の中の神経と言えど脳に繋がっています。
抜髄と言えどあまり単純に考えられない方がいいですよ。
根の治療は初めの先生の技術・考えによりその歯の今後の寿命が決まってしまいます。
ただ根の治療は不確定要素も多いので専門医でも必ず良い結果が得られるものではありません。
もう少し考えられてから外科的歯内療法にのぞまれた方がいいですよ。
相談者からの返信
相談者:
コンさん
返信日時:2007-11-11 21:29:12
井野先生、早速のご返答ありがとうございました。
思い出せば、抜髄の際は、治療の流れから私の口のはさむ間もなく、あっという間に行われた処置でした。
今更ながら、井野先生のお言葉を重く受け留めています。
できればこのまま痛みが引き、無事に差し歯になる事を願っているのですが、かなり望み薄ですよね・・・。
もし、このまま差し歯にしても、近いうちに病巣等も出来てしまう可能性も大なのでしょうし・・・。
今後の治療としては、外科的歯内療法の前に、顕微鏡のある専門医の先生に診てもらう考えでいます。
できれば井野先生に診て頂きたい思いですが、離れているので残念です。
ここでお聞きしたいのですが、大学病院の根幹治療は、自費の専門医の先生に比べれば、やはり期待は薄いのでしょうか?
実は、右下に埋没している親知らずがあり、大学病院での抜歯をすすめられているので、どうかと思いました。
この根幹治療で、精神的にも辛い思いをしていたので、井野先生にご回答いただき、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
思い出せば、抜髄の際は、治療の流れから私の口のはさむ間もなく、あっという間に行われた処置でした。
今更ながら、井野先生のお言葉を重く受け留めています。
できればこのまま痛みが引き、無事に差し歯になる事を願っているのですが、かなり望み薄ですよね・・・。
もし、このまま差し歯にしても、近いうちに病巣等も出来てしまう可能性も大なのでしょうし・・・。
今後の治療としては、外科的歯内療法の前に、顕微鏡のある専門医の先生に診てもらう考えでいます。
できれば井野先生に診て頂きたい思いですが、離れているので残念です。
ここでお聞きしたいのですが、大学病院の根幹治療は、自費の専門医の先生に比べれば、やはり期待は薄いのでしょうか?
実は、右下に埋没している親知らずがあり、大学病院での抜歯をすすめられているので、どうかと思いました。
この根幹治療で、精神的にも辛い思いをしていたので、井野先生にご回答いただき、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2007-11-12 11:13:06
>大学病院の根幹治療は、自費の専門医の先生に比べれば、やはり期待は薄いのでしょうか
実際大学病院の方は先生の当たり外れ(すみません失礼な言い方で)があります。上手な先生もいます。
大学病院のメリットとして、
・保険で治療をしてくれる。
・一般開業医より時間をかけた治療をしてくれる
・ラバーをしてくれる可能性が高い
などが上げられます。
歯内療法専門医は東京であれば比較的簡単に見つけられますが、一流の先生が多いのでウエイティング(治療まで少し待機)があります。
大学病院に比べ、何の保証も無く腕1本でやっているので大学病院より高いレベルの治療が受けれると思います。
(大学病院ほどギャンブル性はありません)
ただし、自費治療となります。
私であれば、根の治療の難しさは肌で感じていますので自分の歯の根の治療は抜髄から専門の先生と決めています。
歯のやり直しのたびに仕事を空けていれませんからね・・・
>実は、右下に埋没している親知らずがあり、大学病院での抜歯をすすめられているので、どうかと思いました
親知らずだけ大学病院で見て頂けばいいと思いますよ。
歯内療法専門医のオフィスは根の治療しかしていないのでトータルでの管理は他の病院でして頂く必要があります。
またこれからはポイントポイントで専門の先生に診ていただくような時代になってくると私は思っています。
高いレベルで全ての範囲を治療するには限界があります。
また一般の患者さんが、このような全てに精通している先生を見つけるのはかなり難しいと思います。
大学病院での治療のことは過去沢山書かれているので一度調べてみてください。
⇒大学病院
実際大学病院の方は先生の当たり外れ(すみません失礼な言い方で)があります。上手な先生もいます。
大学病院のメリットとして、
・保険で治療をしてくれる。
・一般開業医より時間をかけた治療をしてくれる
・ラバーをしてくれる可能性が高い
などが上げられます。
歯内療法専門医は東京であれば比較的簡単に見つけられますが、一流の先生が多いのでウエイティング(治療まで少し待機)があります。
大学病院に比べ、何の保証も無く腕1本でやっているので大学病院より高いレベルの治療が受けれると思います。
(大学病院ほどギャンブル性はありません)
ただし、自費治療となります。
私であれば、根の治療の難しさは肌で感じていますので自分の歯の根の治療は抜髄から専門の先生と決めています。
歯のやり直しのたびに仕事を空けていれませんからね・・・
>実は、右下に埋没している親知らずがあり、大学病院での抜歯をすすめられているので、どうかと思いました
親知らずだけ大学病院で見て頂けばいいと思いますよ。
歯内療法専門医のオフィスは根の治療しかしていないのでトータルでの管理は他の病院でして頂く必要があります。
またこれからはポイントポイントで専門の先生に診ていただくような時代になってくると私は思っています。
高いレベルで全ての範囲を治療するには限界があります。
また一般の患者さんが、このような全てに精通している先生を見つけるのはかなり難しいと思います。
大学病院での治療のことは過去沢山書かれているので一度調べてみてください。
⇒大学病院
相談者からの返信
相談者:
コンさん
返信日時:2007-11-13 00:31:04
タイトル | 2年以上続く根幹治療、今後大学病院で治療を受けるかどうかについて |
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質問者 | コンさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 43歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療期間 根管治療に関するトラブル 根管治療その他 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。