痛みの無い歯のroot canal の必要性と、CERECというシステムについて
相談者:
木の葉さん (34歳:女性)
投稿日時:2007-11-18 02:02:53
アメリカ在住です。
よろしくお願いします。
6年前の渡米直前に左下6番の虫歯治療をしました。
この歯はなんども虫歯を繰り返していたため、その際の治療で、天然の歯には薄い壁でできたコップのように真ん中に大きな穴ができ詰め物がしてありました。神経は残っています。
二年半前、食事中に舌側のコップの壁がかけました。
かなり大きな天然歯片がとれたのですが、しみたり、痛んだりもせず、その当時の歯科医にみせたら、歯の真ん中の詰め物を取り除いたりはせず、欠けた部分に白い一般的な詰め物をして、歯の形を丸く戻してくれました。
今週、その二年半前にした詰め物がとれてしまい、引っ越しをしたので前の歯医者ではなく違う歯科医に見せたところ、root canalをしてクラウンをかぶせるしか選択肢はありませんと言われました。
レントゲンも撮っていただきましたが、虫歯もなく、炎症もおこしていません。
今回もしみたり、痛んだりしていません。
ただ、真ん中の詰め物が神経のかなり近くまで行っているので、root canalをしないといけないと説明を受けました。
二年半前のように、欠けた部分だけ埋めると言う選択はできないのでしょうか。
今まだ全ての歯に神経が残っており、漠然と、一度神経を失うと歯の寿命が急速に短くなり抜歯までの時間が短くなってしまうような気がしてできれば避けたいのですが(まだ34歳ですし)、この処置は今後の問題回避に必要なものなのでしょうか。
歯の状態を見ずにアドバイスをするのは難しいことは重々承知しておりますが、どうかよろしくお願いします。
もう一つ、この歯科医は、CERECというシステムを持っていて、root canalからクラウンをかぶせるまで一度の訪問、2時間でできるそうです。
このシステムを利用するにあたって、注意点などはありますか?
クラウンの素材はセラミックだと思うのですが、何年ほど保つものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
6年前の渡米直前に左下6番の虫歯治療をしました。
この歯はなんども虫歯を繰り返していたため、その際の治療で、天然の歯には薄い壁でできたコップのように真ん中に大きな穴ができ詰め物がしてありました。神経は残っています。
二年半前、食事中に舌側のコップの壁がかけました。
かなり大きな天然歯片がとれたのですが、しみたり、痛んだりもせず、その当時の歯科医にみせたら、歯の真ん中の詰め物を取り除いたりはせず、欠けた部分に白い一般的な詰め物をして、歯の形を丸く戻してくれました。
今週、その二年半前にした詰め物がとれてしまい、引っ越しをしたので前の歯医者ではなく違う歯科医に見せたところ、root canalをしてクラウンをかぶせるしか選択肢はありませんと言われました。
レントゲンも撮っていただきましたが、虫歯もなく、炎症もおこしていません。
今回もしみたり、痛んだりしていません。
ただ、真ん中の詰め物が神経のかなり近くまで行っているので、root canalをしないといけないと説明を受けました。
二年半前のように、欠けた部分だけ埋めると言う選択はできないのでしょうか。
今まだ全ての歯に神経が残っており、漠然と、一度神経を失うと歯の寿命が急速に短くなり抜歯までの時間が短くなってしまうような気がしてできれば避けたいのですが(まだ34歳ですし)、この処置は今後の問題回避に必要なものなのでしょうか。
歯の状態を見ずにアドバイスをするのは難しいことは重々承知しておりますが、どうかよろしくお願いします。
もう一つ、この歯科医は、CERECというシステムを持っていて、root canalからクラウンをかぶせるまで一度の訪問、2時間でできるそうです。
このシステムを利用するにあたって、注意点などはありますか?
クラウンの素材はセラミックだと思うのですが、何年ほど保つものなのでしょうか?
よろしくお願いします。
回答1
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2007-11-18 18:30:14
はじめまして井野と言います。
そうですかアメリカの歯科医院で抜髄を告げられましたか。
>二年半前のように、欠けた部分だけ埋めると言う選択はできないのでしょうか
これは見てみないと・・・
2年半の間に虫歯が進行してしまった恐れもありますね。
先生に今回歯コンポジットレジン修復でいけないか聞いてみてください。
>レントゲンも撮っていただきましたが、虫歯もなく、炎症もおこしていません
虫歯がない場合でも保持形態が得られない(詰め物が取れやすい)場合には神経を取ることがあります。(稀ですが)
日本ではなるべく小さな処置ですませる傾向がありますが、訴訟国家のアメリカなのでかなりデジタルな判断をするかもしれませんね。
(侵襲が大きくても出来るだけ予後が安定する方法を選択)
>漠然と、一度神経を失うと歯の寿命が急速に短くなり抜歯までの時間が短くなってしまうような気がしてできれば避けたいのですが
そうですね、出来れば神経を残したいですね。
虫歯が比較的大きくても症状がねければ、直接覆髄などで対処できる場合もあるのですが、海外(アメリカ)でこの方法をしているなどあまり聞かないですね。
(日本でもあまりする歯科医院はありませんが・・・)
>CERECというシステムを持っていて、root canalからクラウンをかぶせるまで一度の訪問、2時間でできるそうです
あまりお勧め出来ませんね。もし神経の治療がうまく行かなかった場合また被せ物を外さなくてはなりませんよ。
私の感想で言えば、根の治療後1〜2週間は様子を見られた方が良いと思います。
その後、症状がないのを確認してから被せ物を入れても遅くはないと思いますよ。
(医療には100%を保証できる訳ではないですからね)
CERECは非常に早く被せ物が出来ますが、他のセラミック治療に比べるとあまり精度は良くないですね。
参考に
⇒セレック(CEREC)
機械で作り出していくセラミックですが、職人さんが作るセラミックには現在敵いません。きっちりしたものを入れようと思うと時間は必要になりますね。
歯科治療は焦って治療を進めるべきではないですよ。
先生が治療を行う⇒
患者さんの体がどう反応するか見る⇒
先生が治療を行う⇒
患者さんの体がどう反応するか見る
の繰り返しで治療を進めるべきだと私は思います。
先生とよく話し合ってください。
そうですかアメリカの歯科医院で抜髄を告げられましたか。
>二年半前のように、欠けた部分だけ埋めると言う選択はできないのでしょうか
これは見てみないと・・・
2年半の間に虫歯が進行してしまった恐れもありますね。
先生に今回歯コンポジットレジン修復でいけないか聞いてみてください。
>レントゲンも撮っていただきましたが、虫歯もなく、炎症もおこしていません
虫歯がない場合でも保持形態が得られない(詰め物が取れやすい)場合には神経を取ることがあります。(稀ですが)
日本ではなるべく小さな処置ですませる傾向がありますが、訴訟国家のアメリカなのでかなりデジタルな判断をするかもしれませんね。
(侵襲が大きくても出来るだけ予後が安定する方法を選択)
>漠然と、一度神経を失うと歯の寿命が急速に短くなり抜歯までの時間が短くなってしまうような気がしてできれば避けたいのですが
そうですね、出来れば神経を残したいですね。
虫歯が比較的大きくても症状がねければ、直接覆髄などで対処できる場合もあるのですが、海外(アメリカ)でこの方法をしているなどあまり聞かないですね。
(日本でもあまりする歯科医院はありませんが・・・)
>CERECというシステムを持っていて、root canalからクラウンをかぶせるまで一度の訪問、2時間でできるそうです
あまりお勧め出来ませんね。もし神経の治療がうまく行かなかった場合また被せ物を外さなくてはなりませんよ。
私の感想で言えば、根の治療後1〜2週間は様子を見られた方が良いと思います。
その後、症状がないのを確認してから被せ物を入れても遅くはないと思いますよ。
(医療には100%を保証できる訳ではないですからね)
CERECは非常に早く被せ物が出来ますが、他のセラミック治療に比べるとあまり精度は良くないですね。
参考に
⇒セレック(CEREC)
機械で作り出していくセラミックですが、職人さんが作るセラミックには現在敵いません。きっちりしたものを入れようと思うと時間は必要になりますね。
歯科治療は焦って治療を進めるべきではないですよ。
先生が治療を行う⇒
患者さんの体がどう反応するか見る⇒
先生が治療を行う⇒
患者さんの体がどう反応するか見る
の繰り返しで治療を進めるべきだと私は思います。
先生とよく話し合ってください。
相談者からの返信
相談者:
木の葉さん
返信日時:2007-11-20 11:23:17
井野先生
適切なアドバイスをありがとうございました。
>先生に今回歯コンポジットレジン修復でいけないか聞いてみてください。
きいてみたのですが、fillingが大きすぎてholdできないと言われました。
ので、虫歯がなくても形態保持が難しいため・・というケースなんだと思います。
後、先生のウェブサイトを見せていただいたのですが、虫歯によって神経が逃げていくことがあるのですね。
自分の歯のレントゲンを見せてもらったときに、歯の真ん中の大きな詰め物のせいで神経がちょっとdisturbされていると言われたのを思い出しました。やはり根の治療は必要なのかなと納得し始めています。
ただ、アドバイスを頂いたように、数回訪問するのはかまわないことを伝え、抜髄後、最終的にクラウンをかぶせる前にしばらく様子を見てもらえるようお願いすることにしました。
初めての抜髄なので神経質になりすぎているのかもしれませんが、その歯科医はgeneral dentistで、endodontistではないんですよ・・。
10日間ほどの休みがとれるならば、日本に帰って是非井野先生に診てもらいたいです。豊橋は実家から名鉄で20分ほどですし。。はぁ。。。
いずれにしても、ありがとうございました。
適切なアドバイスをありがとうございました。
>先生に今回歯コンポジットレジン修復でいけないか聞いてみてください。
きいてみたのですが、fillingが大きすぎてholdできないと言われました。
ので、虫歯がなくても形態保持が難しいため・・というケースなんだと思います。
後、先生のウェブサイトを見せていただいたのですが、虫歯によって神経が逃げていくことがあるのですね。
自分の歯のレントゲンを見せてもらったときに、歯の真ん中の大きな詰め物のせいで神経がちょっとdisturbされていると言われたのを思い出しました。やはり根の治療は必要なのかなと納得し始めています。
ただ、アドバイスを頂いたように、数回訪問するのはかまわないことを伝え、抜髄後、最終的にクラウンをかぶせる前にしばらく様子を見てもらえるようお願いすることにしました。
初めての抜髄なので神経質になりすぎているのかもしれませんが、その歯科医はgeneral dentistで、endodontistではないんですよ・・。
10日間ほどの休みがとれるならば、日本に帰って是非井野先生に診てもらいたいです。豊橋は実家から名鉄で20分ほどですし。。はぁ。。。
いずれにしても、ありがとうございました。
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2007-11-21 20:04:00
>その歯科医はgeneral dentistで、endodontistではないんですよ・・
GPなんですね、それではあまり期待できないような・・・
海外の一般歯科医に治療費を払うなら、もう少し払って専門医に根の治療だけして頂いた方がいいと思いますよ。
一度話だけでも聞いてみてはどうでしょう!?
もしかして抜髄しなくてすむかも!?(あまり期待しないでくださいね・・・)
>豊橋は実家から名鉄で20分ほどですし。。
近いですね~~;
ちょっと前も海外の相談者の方で比較的近い場所の方がいましたね^^;
帰省された際に、また診させてください(笑)
GPなんですね、それではあまり期待できないような・・・
海外の一般歯科医に治療費を払うなら、もう少し払って専門医に根の治療だけして頂いた方がいいと思いますよ。
一度話だけでも聞いてみてはどうでしょう!?
もしかして抜髄しなくてすむかも!?(あまり期待しないでくださいね・・・)
>豊橋は実家から名鉄で20分ほどですし。。
近いですね~~;
ちょっと前も海外の相談者の方で比較的近い場所の方がいましたね^^;
帰省された際に、また診させてください(笑)
相談者からの返信
相談者:
木の葉さん
返信日時:2007-11-26 01:07:01
タイトル | 痛みの無い歯のroot canal の必要性と、CERECというシステムについて |
---|---|
質問者 | 木の葉さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療その他 オールセラミック(陶器の被せ物) アメリカ(米国) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。