[写真あり] 歯茎の腫れで困っていますが、抗生物質も効果がありません
相談者:
スズキさん (21歳:女性)
投稿日時:2007-11-29 10:04:39
左前歯の歯茎の付け根(鼻の下くらいの位置)に腫れができました。
つい一週間くらい前に前歯が痛みだしました。
(何かを噛もうとすると激痛が走る感じの痛みです)
その2日後くらいに鼻の下くらいの場所に腫れ物のようなものができました。
(炎症や痛みはなく、上の歯茎と唇の間に豆が挟まったような感覚です)
腫れ物ができてから痛みは徐々に引いていきました。
歯医者に行きレントゲンを撮ったところ、歯茎の中に新たな歯ができているせいで炎症が起きているのではないか、と言われました。
歯医者の触診では腫れは膿ともまた違うかもしれないとのことです。
結局、その歯を手術で抜こうにもCTで位置を確認しなければならず、そちらの予約だけして帰されました。
処方された化膿止めの抗生物質も効果がありません。
自分の歯に何が起こっているのかは分かったのですが、病名や前例、治療法や気をつけることなどについては教えていただけませんでした。
何か知っておかなければならないことやアドバイス等ありましたらご助言ください。
…余談になりますが。
問題の歯の真下にある前歯の神経が死んでいるかもしれないとも言われました。
歯の手術をしようにもそちらの治療が先になるかもしてないそうです。
しかし神経が死ぬという感覚がよく分かりません。
食事は普通にできますし、何より腫れで激痛が走っていたので信じられません。
神経が死んでいるというときの自覚症状などもご存知でしたら教えてください。
つい一週間くらい前に前歯が痛みだしました。
(何かを噛もうとすると激痛が走る感じの痛みです)
その2日後くらいに鼻の下くらいの場所に腫れ物のようなものができました。
(炎症や痛みはなく、上の歯茎と唇の間に豆が挟まったような感覚です)
腫れ物ができてから痛みは徐々に引いていきました。
歯医者に行きレントゲンを撮ったところ、歯茎の中に新たな歯ができているせいで炎症が起きているのではないか、と言われました。
歯医者の触診では腫れは膿ともまた違うかもしれないとのことです。
結局、その歯を手術で抜こうにもCTで位置を確認しなければならず、そちらの予約だけして帰されました。
処方された化膿止めの抗生物質も効果がありません。
自分の歯に何が起こっているのかは分かったのですが、病名や前例、治療法や気をつけることなどについては教えていただけませんでした。
何か知っておかなければならないことやアドバイス等ありましたらご助言ください。
…余談になりますが。
問題の歯の真下にある前歯の神経が死んでいるかもしれないとも言われました。
歯の手術をしようにもそちらの治療が先になるかもしてないそうです。
しかし神経が死ぬという感覚がよく分かりません。
食事は普通にできますし、何より腫れで激痛が走っていたので信じられません。
神経が死んでいるというときの自覚症状などもご存知でしたら教えてください。
回答1
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2007-11-29 13:43:25
スズキさん、こんにちは。
色々とご不安なことと思います。
ただ、はっきりしたことは、スズキさんの口の中やレントゲンを見てみないと分かりませんので、あくまでご質問の内容をうかがう限りの回答であることをご了承ください。
担当の先生が言われた「歯茎の中に新たな歯が出来ている」というのは、「歯牙腫」あるいは「過剰歯」といわれるものである可能性があります。
ともに、そんなに珍しい症状ではなく、通常は無症状なのですが、これらが原因で炎症を起こすことは充分考えられます。
いずれにしても、歯茎の中に埋まっているものを取り除く必要がありますが、手術とは言っても、あまり大掛かりなものではなく、歯茎を切開して取り出すといった抜歯に近い内容となることが多いです。
ただ、繰り返しになりますが、はっきりとしたことは担当の先生にご確認くださいね。
次に「神経が死んでいる」という件についてです。
これは、神経が細菌の感染により死んでしまう、ということです。
神経が死んでしまうと、逆に無症状になります(自覚症状がなくなる、ということ)。
ですから、
>食事は普通にできますし、何より腫れで激痛が走っていたので信じられません。
というのは、激痛が走っていたときに、まさに神経に感染が及んでいた時期であり(急性症状)、結局感染により神経が死んでしまうと、痛みはおさまり、食事も問題なくできる、という状態になります(慢性化)。
ただ、痛みがないからといって放置していいものではなく、死んだ神経を取り出して、神経が入っていた歯の管をしっかりときれいにし、神経の代わりの材料を埋める、といった処置をする必要があります。
それでは、また何かありましたらお気軽にお話くださいね。
色々とご不安なことと思います。
ただ、はっきりしたことは、スズキさんの口の中やレントゲンを見てみないと分かりませんので、あくまでご質問の内容をうかがう限りの回答であることをご了承ください。
担当の先生が言われた「歯茎の中に新たな歯が出来ている」というのは、「歯牙腫」あるいは「過剰歯」といわれるものである可能性があります。
ともに、そんなに珍しい症状ではなく、通常は無症状なのですが、これらが原因で炎症を起こすことは充分考えられます。
いずれにしても、歯茎の中に埋まっているものを取り除く必要がありますが、手術とは言っても、あまり大掛かりなものではなく、歯茎を切開して取り出すといった抜歯に近い内容となることが多いです。
ただ、繰り返しになりますが、はっきりとしたことは担当の先生にご確認くださいね。
次に「神経が死んでいる」という件についてです。
これは、神経が細菌の感染により死んでしまう、ということです。
神経が死んでしまうと、逆に無症状になります(自覚症状がなくなる、ということ)。
ですから、
>食事は普通にできますし、何より腫れで激痛が走っていたので信じられません。
というのは、激痛が走っていたときに、まさに神経に感染が及んでいた時期であり(急性症状)、結局感染により神経が死んでしまうと、痛みはおさまり、食事も問題なくできる、という状態になります(慢性化)。
ただ、痛みがないからといって放置していいものではなく、死んだ神経を取り出して、神経が入っていた歯の管をしっかりときれいにし、神経の代わりの材料を埋める、といった処置をする必要があります。
それでは、また何かありましたらお気軽にお話くださいね。
相談者からの返信
相談者:
スズキさん
返信日時:2007-12-03 22:13:58
中本先生、詳しい解説をありがとうございました。
CTの検査を受けて過剰歯の位置を確認したのですが。
どうやら腫れている歯茎の外側ではなく、歯茎の内側にできているそうです。
(参考:画像1)
CT結果を見た感じでなんとなく描いたので分かりにくいですね(汗
その過剰歯の影響か、もしくは腫瘍の影響なのか挟まれた位置にある骨が侵食されていると言われました。
またその位置にある歯も色がすこし黒ずんでおり、神経が切れているそうなのでそちらの治療が先になるそうです。
過剰歯が歯列の内側にあったことで担当している先生にもはっきりと原因とは言い難そうな雰囲気でした。
わかんないけど…と明け透けに言われてしまうと、私も何を聞いてよいやら分からなくなってしまいます。
腫れは化膿止めのお陰か、はたまた時間の経過のせいか徐々に小さく痛くなくなってきている(参考:画像2)ので、とりあえず手術は先送りとなりました。
まずは神経の死んでいる歯の治療をしてみて経過をみようかと思っています。
神経が通っているかどうか確認するための器具を試してみたのですが、私自身が鈍感らしく流れているはずの電流を感知することができませんでした。
(普通の歯で試しても同様の結果でした)
歯は抜かないで神経を治療するだけだからと言われたのですが、もし神経が残っているなら、残したいのが本心です。
効果的な確かめ方などがありましたらご教授ください。
画像1 画像2
CTの検査を受けて過剰歯の位置を確認したのですが。
どうやら腫れている歯茎の外側ではなく、歯茎の内側にできているそうです。
(参考:画像1)
CT結果を見た感じでなんとなく描いたので分かりにくいですね(汗
その過剰歯の影響か、もしくは腫瘍の影響なのか挟まれた位置にある骨が侵食されていると言われました。
またその位置にある歯も色がすこし黒ずんでおり、神経が切れているそうなのでそちらの治療が先になるそうです。
過剰歯が歯列の内側にあったことで担当している先生にもはっきりと原因とは言い難そうな雰囲気でした。
わかんないけど…と明け透けに言われてしまうと、私も何を聞いてよいやら分からなくなってしまいます。
腫れは化膿止めのお陰か、はたまた時間の経過のせいか徐々に小さく痛くなくなってきている(参考:画像2)ので、とりあえず手術は先送りとなりました。
まずは神経の死んでいる歯の治療をしてみて経過をみようかと思っています。
神経が通っているかどうか確認するための器具を試してみたのですが、私自身が鈍感らしく流れているはずの電流を感知することができませんでした。
(普通の歯で試しても同様の結果でした)
歯は抜かないで神経を治療するだけだからと言われたのですが、もし神経が残っているなら、残したいのが本心です。
効果的な確かめ方などがありましたらご教授ください。
画像1 画像2
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2007-12-03 23:21:52
スズキさん、こんにちは。
確かにCT所見をうかがう限り、病変は歯列弓の内側に位置していますね。
神経が生きているかどうかの確かめ方ですが、やはりスズキさんが歯科医院でされた、電気を流して反応をみる、いわゆる電気歯髄診しか確たる方法はないです。
あとは、レントゲンその他の所見から、神経が生きているかどうか、あるいは残せるかどうか医師の判断に委ねるのがやはり妥当だとは思います。
ただ、できれば神経を残したいというお気持ちは良くわかります。
そこで、一つの選択肢としては、別の歯科医院あるいは口腔外科でセカンドオピニオンを受けることも良いか、と思います。
また、病変はやはり過剰歯だったのでしょうか?
もしこの病変が過剰歯ではなく良性の腫瘍等であった場合、いずれにしてもその処置をすることになろうか、と思いますので、そのあたりのことも含めて、口腔外科で精密検査を受けられた方が良いかもしれません。
>CT結果を見た感じでなんとなく描いたので分かりにくいですね(汗
いえいえ、大変わかりやすいですよ。
確かにCT所見をうかがう限り、病変は歯列弓の内側に位置していますね。
神経が生きているかどうかの確かめ方ですが、やはりスズキさんが歯科医院でされた、電気を流して反応をみる、いわゆる電気歯髄診しか確たる方法はないです。
あとは、レントゲンその他の所見から、神経が生きているかどうか、あるいは残せるかどうか医師の判断に委ねるのがやはり妥当だとは思います。
ただ、できれば神経を残したいというお気持ちは良くわかります。
そこで、一つの選択肢としては、別の歯科医院あるいは口腔外科でセカンドオピニオンを受けることも良いか、と思います。
また、病変はやはり過剰歯だったのでしょうか?
もしこの病変が過剰歯ではなく良性の腫瘍等であった場合、いずれにしてもその処置をすることになろうか、と思いますので、そのあたりのことも含めて、口腔外科で精密検査を受けられた方が良いかもしれません。
>CT結果を見た感じでなんとなく描いたので分かりにくいですね(汗
いえいえ、大変わかりやすいですよ。
タイトル | [写真あり] 歯茎の腫れで困っていますが、抗生物質も効果がありません |
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質問者 | スズキさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯茎(歯ぐき)の腫れ 歯茎の異常・トラブルその他 その他(写真あり) 抗生剤(抗生物質)・化膿止め |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。