歯茎の下まで虫歯があり、クラウンレングスニングらしきことするそうですが…

相談者: たまさん (35歳:女性)
投稿日時:2008-01-08 16:59:50
はじめまして。一か月ほど前より、歯チャンネルを閲覧しております。

ほかの方の質問や、それに対する回答が、とても参考になります。
よろしくお願いいたします。


[経過]
 
左上6番、7番を、10年前、抜髄保険にて、クラウン装着。  
数年前の一時期、左上部分で、違和感、痛みがあった。
(熱いものがしみたり、固いものを食べる時痛かったり)

4年ほど前から、6番と7番の間で、食べ物が詰まるようになった。


[現状](自分の目で見て気がついたこと)
 
? 左上の歯茎(左上5番から7番の歯茎)が、3mmほど後退。その結果、歯間が広がっている。

? クラウンと歯茎の隙間から露出した歯の色が、黒、茶色の部分がある。(かなり広範囲)
 

歯医者さんの診断結果(パノラマレントゲン撮影の結果)

? 7番の、根のひとつに影がある。
? 6番と、7番の境目に、虫歯がある。7番の虫歯のほうが大きい。

よって、虫歯を削って、問題の根の治療をやり直すとのこと。
(抜歯については、全く言われなかった。)


担当の歯科衛生士さんに確認。(パノラマレントゲンを見ながら)
 
7番の虫歯が大きく、歯茎の下まで、広がってるが、本当に抜歯にならないのか、との質問。

回答は、歯茎を切り取って、虫歯を削って、土台を入れるとのこと。
根がしっかりしているから大丈夫とのこと。


質問

? 一般に、抜歯を避けられるのでしょうか。

自分でパノラマレントゲンを見る限り、虫歯らしき影は(衛生士さんも、私に説明するとき、その部分をボールペンで、塗りつぶしていた)、クラウンの縁から、深さ5mm。(物差しで測ってみたが)

虫歯の横幅に関しては、虫歯が土台にぶつかって、進行が停止する状況になっている。

確かに、影になっているのは、6番と7番の間の部分ですが・・・

一枚のパノラマレントゲンで、どこまで虫歯進行の予測が立てられるのか、それ自体が不安です。

(クラウンをはずさない限り、状態を見極めるのは無理ですよね。)


? 歯ぐき歯槽骨を削るとして、普通は歯の一周をぐるっと削るのでしょうか。

たとえば、もし虫歯になっているのが、6番、7番の間 だけだった場合、この部分のみ削るのではすみませんか。

この歯は、確かに抜きたくないのですが、しかし、きっと数年後には抜歯になってしまう気がします。

そうすると、次の対策のために、安定した歯ぐきや、歯槽骨が必要になってきますよね。

(特に上あご奥歯のインプラントは、骨量少ないため、難しいと聞きます。歯槽骨は貴重です。)

歯槽骨の再生ができるといっても、不安定なようですし・・・・

反面、クラウンの縁は、歯茎より上部にあるべきと思うのですが、(もし、歯茎の中に、クラウンが埋まっていたら、清掃できないし、炎症がおこると思う。)そのためにはやはり、ぐるっと一周削る必要があるとも思うのです・・・・


? 7番の根は、3本あり、影が映っているのは、そのうちの1本のみです。その場合、普通は、根の治療をやり直すのは、その一本だけですか。

私の場合も、やり直すのは一本なのですが、せっかく、クラウン、土台をはずすので、ついでに、ほかの根の清掃ををやったほうがいいのでは?。

今度、この歯に異常が起こったら、きっと抜歯は避けられないと思いますので、念をいれてやったほうがいいのかな、と思うのです。

 
不安感について

今通っている歯医者さんは、私は、初診です。
丁寧にカウンセリングをしてくれるときいて、行きました。

レーザーや、超音波、3MIX等、積極的に治療に取り入れているところなのですが、かえって、不安です。

以前通っていた所に比べて、段違いに良い感じなのですが・・・・

詳細な治療計画等は、虫歯治療を始める当日に教えてくれるそうなのですが、それでは遅いと思います。

やはり、別途に、カウンセリングをする日を設けてもらおうかと思います。
ただその前に、自分には歯の知識が必要だと思います

レントゲンを見ると、ほかの歯(10本)もインレーが、神経のすぐ近くまで充填されています。

この歯もやがて、抜髄になるかと思うと、恐ろしいです。

無防備な子供時代の虫歯が原因で、こんなにも、苦労するとは。せめて、早くに、「二次う蝕」ということを知っておけばよかったと思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-01-08 17:29:33
なかなか考えていらっしゃるようで‥。
ただ「考えすぎているかも‥?」と言う気もしないでもありませんが‥。

実際に拝見していないのと、パノラマを見ていないので正確では無いと思いますが‥

?
抜歯は避けられるのではないでしょうか。
担当の先生が「抜歯しない」と言うののであれば信頼してお任せしましょうよ。

虫歯らしき影はクラウンの縁から、深さ5mm

まず、パノラマレントゲンは奥歯に行けばいくほど拡大率が上がります。通常、1.2倍から1.4倍程度まで伸びて写りますから、実際の深さは3.5〜4mm程度と予想します。

そして

>左上の歯茎(左上5番から7番の歯茎)が、3mmほど後退

との事ですから、引き算すると歯肉縁下0.5〜1.0mmの虫歯と言う事になります。

これであれば十分、クラウンレングスニングを行うことも可能ですし、クラウンマージンの設定次第では「少し深め」と言う事で処理できる場合もあります。


?
根管治療をやり直すと言う事であれば、通常はクラウンは除去する事になると思います。

>普通は歯の一周をぐるっと削るのでしょうか。
>この部分のみ削るのではすみませんか。

どうせクラウンを壊すのですから、一周ぐるっと削ってしっかり治された方が確実だと思います。


?
根の治療をやり直すのは、その一本だけですか。

これは担当の先生の考え方次第だと思います。

根っこの先がくっついているような状態で根尖病巣があるのであれば、3本とも根管治療をやり直すべきだとは思いますが、3本の根っこが離れていて、かつ、残りの2本の根っこには病巣が無いとすれば、何も感染のリスクを負ってまで再治療をするメリットは少ないと考える先生もいらっしゃいます。

これに関しては担当の先生としっかり相談しましょう。

いずれにしても、かなり説明もしっかりしてくれる先生のようですから、お任せしても良いような気がしますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たまさん
返信日時:2008-01-08 22:24:54
タイヨウ先生、早速、回答いただきありがとうございます。


回答?について再質問

私の歯茎の後退は、「3mmほど」と書きましたが、正確には「1.5から2mmほど」です。

せっかく回答をいただいたのに、自分の質問文自体が不正確で申し訳ありません。

一般に、クラウンレングスニングを行うには、歯肉縁下何mmまでの虫歯なら大丈夫ですか。

以前、歯科相談室で、虫歯が歯肉縁下4mmだと無理と書いてあった?のですが。


回答?について

根をいじれば、その分だけ、感染のリスクがあるのですね。

(問題の歯は、抜歯になると思い込んでいたので、本当は、踊りたいくらいうれしいのです。心配しすぎだなと、自分でも思ているのですが。)

よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-09 00:01:31
はじめまして。
ここにたどり着くまで長い文章でしたが・・かなり読み込まれてますね^^;

ちょっと気になったのですが、

歯茎を切り取って、虫歯を削って、土台を入れるとのこと。
>根がしっかりしているから大丈夫とのこと。

これはおそらく「歯肉切除術」のことで、麻酔をして電気メスかレーザーあたりで、歯肉を切るだけの簡単な手術のことだと思います。

骨については触らなさそうですね。

クラウンレングスニングとどちらがいいかと言えばケースバイケースなので、文章だけからは判断出来ないですが、、かなり際どいケースではあろうかと推測します。



>回答?について再質問
クラウンレングスニングを行うには、歯肉縁下何mmまでの虫歯なら大丈夫ですか。以前、歯科相談室で、虫歯が歯肉縁下4mmだと無理と書いてあった?のですが。

私の回答ですね^^;

歯チャンネラーなら次にそういう質問が来ると予測して、多分これも「ケースバイケース」とか、そんな感じの布石をしておいたと思うのですが・・「ケースバイケース」です。

ただ綿密な診査さえ出来れば割とはっきり、「この歯は出来る」「この歯は出来ない」と判断できます。

虫歯の範囲はレントゲンで見るよりは数mm広いことが多く、骨を削った後に、骨から外に健康な歯質が理想的にはぐるっと5mm程度欲しいです。

でその状態で、分岐部が骨から露出しないという見込みがあれば「適応」にはなるかと思います。

上顎大臼歯部はレントゲンで非常にわかりづらいので、とても贅沢を言うとCTで診査出来ると良いです。

そしてそれから、5mmがどうしても確保できない場合にフェルールを諦めるかとか、将来のインプラントの可能性についても考慮して、骨の削除量をどこまで許容するか、その辺りが悩みどころではないでしょうか。。

そういう訳ですから、詳しくは担当の先生に相談されて下さい。
上記はあくまで一般論です。



>回答?について
>根をいじれば、その分だけ、感染のリスクがあるのですね。

どんな治療もリスクは伴います。
やるのもやらないのも考え方次第かも知れませんね。

ただ、同じ術者が同じ内容で行った根管治療が、1本は失敗している訳ですから、自分なら隣りの2本も出来るだけのアプローチはするとは思いますよ。


まあ、私たちは何の資料もなく話しているだけですから、参考程度で聞き流して頂いて・・過剰な期待はせずに、担当の先生と納得いくまで話し合われて下さい。

理解もせず、納得もせずに処置を受けるのが一番良くないと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たまさん
返信日時:2008-01-09 10:33:51
渡辺先生へ

丁寧な回答ありがとうございます。

「参考程度」でも、素人の私には、とてもありがたいのです。

というのも、いきなり担当の先生に質問しようとしても、質問自体思い浮かばなかったり、そもそも先生に言っていることが理解できなかったりで、難しいからです。

「急がば回れ」というかんじで、きちんと理解してから治療を受けようと思います。
 
たくさんの質問文がよせられる中、回答いただいて本当にありがとうございます。 



タイトル 歯茎の下まで虫歯があり、クラウンレングスニングらしきことするそうですが…
質問者 たまさん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
クラウンレングスニング(歯冠長延長)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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