アメリカ在住ですが、セカンドオピニオンを求めるのが困難です

相談者: さんぱんさん (30歳:女性)
投稿日時:2008-01-10 13:36:56
このたびはアメリカから質問させていただきます。

4ヶ月前からアメリカ人経営の歯医者に通いだしました。

そこで、それまで痛みはなかった右下の奥歯(7番)が虫歯だということで、治療してもらったのですが(治療はかなり深く削ってホワイトフィリングを入れたそうです)そののあたりが治療後からしみたり痛み出しました。

そのことをその歯医者に伝えたところ、神経治療が必要かもしれなかった、でも自分は神経治療はできないので別の歯医者に行ってもらうとのことでした。

他にもいろいろあり、その歯医者はその治療で終わりにして別の歯医者にセカンドオピニオンもかねて行ったところ、ホワイトフィリングは歯になじむまで時間がかかる。

それより他の歯(数年前に神経治療をした後にかぶせものをしていなかった歯が数本あり、それを早急にクラウンをかぶせる必要がある)の方が問題だといわれました。

そこで今、新たに指摘された歯を治療中です。
(大変高額ですが、クラウンは必要だと自分も感じたので)

しかし、やはり以前から痛かった右下の奥歯が以前にも増して痛くなり、うずくような感じです。

今はIbuprofenという痛み止めで痛みを抑えていますが、薬がきれるとものすごい頭痛がします。

そこで先週現在の歯医者にそのことを伝えてたところ、問題の歯を金属製の棒でたたいて痛いか聞かれたので痛いと答えました。

レントゲンもとってもらいましたが、様子をみましょう、とのことでした。
現在治療中の歯はこの問題の歯に対して上の歯になります。

私のつたない文章から相談をさせていただくのは大変恐縮なのですが、このまま問題の歯をほっておいてよいものなのでしょうか。

まだ別の歯は治療中なので、そう簡単には歯医者を変わることは出来ません。

セカンドオピニオンを得るのもアメリカでは難しい状況です。

どうかアドバイスをよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-01-10 16:42:30
私からも質問?

Q、なぜアメリカではセカンドオピニオンを求めるのが困難であるのか私には、理解できないのですが??

日本で間違って使われているセカンドオピニンなるものは、患者さんが自己の判断で主治医からの紹介や承諾を得ずに、自らの選択で別の医師、医療機関にほぼ最初から診察を受けなおす行為のことを差します。

俗称でドクターショッピングとも言われたりします。

正しいセカンドオピニオンは主治医の指導、承諾、協力のもと、判断をゆだねるに相応しい見識と設備をもつ医師、もしくは医療機関に資料と共に受診することです。

わたしは厳格な専門医制度を有する米国の医療界のほうが正しく良質なセカンドオピニオンが求められると思いますが??


『それまで痛みはなかった右下の奥歯(7番)が虫歯だということで、治療してもらったのですが(治療はかなり深く削ってホワイトフィリングを入れたそうです)そののあたりが治療後からしみたり痛み出しました。』

虫歯をとる処置をした後の一定期間は凍みたり、軽度の疼痛が発生するのは珍しくありません。

鎮痛剤が必要なほどで無ければ、数週間の経過観察が必要です。


『そのことをその歯医者に伝えたところ、神経治療が必要かもしれなかった、でも自分は神経治療はできないので別の歯医者に行ってもらうとのことでした。』

彼の専門はrestrative dentistry(歯科保存)であり、
神経への処置(endodontics)は専門外なのでしょう、
専門医から専門医への紹介は米国の標準的なシステムです。


『他にもいろいろあり、その歯医者はその治療で終わりにして別の歯医者にセカンドオピニオンもかねて行ったところ、ホワイトフィリングは歯になじむまで時間がかかる。それより他の歯(数年前に神経治療をした後にかぶせものをしていなかった歯が数本あり、それを早急にクラウンをかぶせる必要がある)の方が問題だといわれました。』

他にもいろいろの内容は触れませんが、たくさんの未処置の歯があるようですね。


『そこで今、新たに指摘された歯を治療中です(大変高額ですが、クラウンは必要だと自分も感じたので)』

そうですね、絶対必要です。


『しかし、やはり以前から痛かった右下の奥歯が以前にも増して痛くなり、うずくような感じです。今はIbuprofenという痛み止めで痛みを抑えていますが、薬がきれるとものすごい頭痛がします。』

虫歯が深く、神経までの距離が殆ど無かったのでしょう。

残せる方が予後がいいので、残しておかれたのでしょうが、残念ながら、神経は自身でリカバーできない重症の状態のようですね。


『そこで先週現在の歯医者にそのことを伝えてたところ、問題の歯を金属製の棒でたたいて痛いか聞かれたので痛いと答えました。レントゲンもとってもらいましたが、様子をみましょう、とのことでした。現在治療中の歯はこの問題の歯に対して上の歯になります。』

打診といわれる方法で、歯の周囲の靭帯の炎症の波及状態を調べる方法です。
これにより、炎症の有無と波及の状態などを調べます。


『私のつたない文章から相談をさせていただくのは大変恐縮なのですが、このまま問題の歯をほっておいてよいものなのでしょうか。』

補綴医と保存医にはかかられているようなので、現在かかられている、歯科医師から紹介を受け、歯内療法専門医を受診するのは如何でしょうか?

endodonticsを受ける必要があるのでは?と思わせます。

現在の主治医は前の歯科医師からのデータ提供を受けていますか?
また、あなたから十分な説明を彼にしているのでしょうか?

痛みという主観的な症状は客観性が無いために他人に理解してもらうのは大変です。

レントゲンと打診だけではその歯にendodonticsが必要であるのか?
十分な情報が現在の主治医に伝わっていないのではないか?
というのが私の感想です。


上記は、あくまでも私見ですので、主治医とのカウンセリングをとり、可能であれば、endodonticsの専門医を紹介してもらい、診断を受けましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さんぱんさん
返信日時:2008-01-11 15:15:31
佐藤先生、

お忙しい中、お答えしにくい質問にていねいにご回答いただきありがとうございました。

まず先生からのご質問に答えさせていただきます。


Q、なぜアメリカではセカンドオピニオンを求めるのが困難であるのか私には、理解できないのですが??

これはアメリカ全体というよりも個人で加入している保険がからんできます。

私が加入している保険では主治医を決めたらその主治医以外の治療(診察も含む)は保険が適用されないからです。

ご存知だと思いますが、アメリカの治療費は保険があってもかなり高額になり、保険がなければなかには診察さえも拒否する歯医者だってあります。

しかも保険が一度適用されたは3年間待たないと再度の治療への適用はできないそうです。

私が前の歯医者で『いろいろ』と書かせていただいたのは、治療費(一回ごとに支払い)の請求が当初の見積もり(治療内容は見積もりと同じですが)より数倍高くなっており、待合室で待っていると、他の患者と会計がしょっちゅうけんかしているのを見て、これはよくないと判断してのことです。

その歯医者にセカンドオピニオンを別の歯医者に聞いてもよいかと尋ねた所、かなりカチンときたようで、口調がいきなり変わり、

『かまわない、でも他の歯医者がどう言おうと私の責任じゃないから』

とぴしゃりと言われました。

もちろん治療前に失敗しても訴訟は起こしませんというサインはさせられますが、それでも別の日に待合室で待っているときに、訴えると怒鳴り込んできた患者も見たので、とくにこの歯科医は慎重になっていたのかもしれません。

本題に戻らせていただきます。

保険会社にかけあって二番目の歯医者を主治医にしてもらえるようになり、現在まで治療を続けています。

データ提供は上記のような状態でとても難しい状況でしたが、レントゲン写真(治療前)のものは何とか手に入れてもっていきました。

先生がご指摘の通り、問題の歯については、一生懸命伝えたつもりなのですが、私の痛さが主治医たちに伝わっていない可能性もあります。

ただ痛さが時間帯によって差があり、ほとんどいたくない日もあります。

先生の文章にあった

虫歯が深く、神経までの距離が殆ど無かったのでしょう。残せる方が予後がいいので、残しておかれたのでしょうが、残念ながら、神経は自身でリカバーできない重症の状態のようですね。』

というのは抜かなくてはいけない可能性が高いということでしょうか。

実はEndoの先生に別の歯をみてもらい、親知らずではない奥歯をすでに一本抜きました。

この歯は以前、神経治療を行ったのですが、虫歯をとりきれなかったらしく炎症を起こしていて、以前けずった部分もとても深かったので、残せる歯はほとんどなかったとのことでした。

これまで、一日三回の歯磨きデンタルフロスはずっとつづけてきましたが、歯医者に行くたびに虫歯を発見されてしまいます。

食事後はできるだけ短時間のうちに歯磨きをしてその後食べない、プラークをやわらかくするマウスウォッシュとフッ素入りのマウスウォッシュを使うようにしていますが、何かほかにできることはないでしょうか。

質問だらけで申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-01-12 19:58:55
はじめまして。
アメリカでの歯科治療も大変なんですね…。

現在7番にお痛みがあるということですが、まだ神経は取っていないんですよね?

でしたら、痛みがどうしても引かない場合には抜髄神経を抜く)処置が必要になると思います。

痛みが引くかどうかはしばらく様子を見てみなければ分からないので、今はおそらく様子見の段階だと思います。

痛みの状況を担当の先生に逐次伝えて、このまま様子見を続けるのか?神経を抜くのか?相談されてみてください。

あと虫歯についてですが、さんぱんさんくらいの年齢になると新たに虫ができてくるということはあまり無いので、たぶん以前から虫歯になっていて見逃していたところが、見つかっていっているだけではないかな…と想像します。

・一日三回の歯磨き
デンタルフロス
フッ素入りのマウスウォッシュ

あと、飲食のタイミングにもちゃんと気を付けていれば、普通は虫歯はほとんどできないはずですので。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: さんぱんさん
返信日時:2008-01-14 15:10:41
田尾先生、

お忙しいところ、ご説明をいただきありがとうございました。

の痛みについてはすごく痛みがあるときと、痛みがほとんどないときがあるので、いつどのくらいの時間痛かったかなどを、来週通院があるので主治医に説明してみます。

ある程度の年齢になると、新たに虫歯というのはあまりないのですね。

新たにというよりは、以前治療した歯がまた虫歯になっているというパターンが多いです。

でも今回、下手すると車一台購入できるくらいの額を歯医者の治療にかけることになってしまったので、もう二度とこんな形で虫歯が発見されないように、予防と定期健診をしっかりさせたいと思います。

現地での歯科治療に不安を抱える私たち海外在住者にとって、このウェブサイトの内容に助けられる人は本当に多いと思います。

本当にありがとうございました。



タイトル アメリカ在住ですが、セカンドオピニオンを求めるのが困難です
質問者 さんぱんさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯科治療後の歯の痛み
むし歯 治療後の痛み
レジン(白いプラスチック)
詰め物、インレー治療後の痛み
アメリカ(米国)
その他(セカンドオピニオン・カウンセリング)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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