下7番の歯、自費を投じて根幹治療を行うべきか、抜歯すべきか?
相談者:
ブルームーンさん (45歳:女性)
投稿日時:2008-01-14 17:30:05
こんにちは。
困った時には何よりも先にこの掲示板を見て、参考にさせていただいている読者ファンのひとりです。
さて、左下7番の歯を抜くべきか、それとも自費を投じて根幹治療を施すべきかを迷っています。
痛みが生じましたのは約1か月前。
レントゲンを撮りましたら、骨がほとんど溶けてしまっている状態で、6番と接している側の骨がかろうじて残っている状態と言われました。ちなみに後ろの親知らずは抜歯済みです。
歯茎の腫れを抑えるため、麻酔をして歯肉の中に溜まっている歯石を取り、様子をみることにしたのですが、治療後、今度は水分を口に含んだ時に全身に刺すような痛みが走るようになりました。尋常じゃない痛さにもはや抜歯しかないと諦めの境地になり、お願いしたところ、とりあえず神経を抜く治療を施されました。
その後1週間、歯茎は相変わらず腫れており、痛みもひかず、悩まされましたが、徐々におさまって、3週間ほど過ぎた今は、少々心もとないものの、普通に噛める状態です。
でも、指で触ってみると、6番の歯と比べて明らかに揺れが大きいように思います。
骨がないというのは、こういうことなのかと実感できるほどです。
今、治療をしてくださっている先生は、できるだけ歯を残す方向で
考えてくださっていて、自費での根幹治療を勧められました。
しかし、その治療をしてどれだけ7番の歯がもつか、先生も半信半疑だそうです。
治療には8万円近くかかります。
神経を抜く前はできるだけ歯を残したいと考えておりましたが、神経をとってしまった上に、この骨の状態、そして自費治療の値段をを考えると、もはや抜歯をしてしまった方が得策と思う自分がいます。
それともできる限り残す方向で根幹治療をした方がよいでしょうか。
また、同じ根幹治療でも、こういった歯の場合、保険のきく治療でも構わないのでしょうか。
長くなってすみません。よろしくお願いいたします。
困った時には何よりも先にこの掲示板を見て、参考にさせていただいている読者ファンのひとりです。
さて、左下7番の歯を抜くべきか、それとも自費を投じて根幹治療を施すべきかを迷っています。
痛みが生じましたのは約1か月前。
レントゲンを撮りましたら、骨がほとんど溶けてしまっている状態で、6番と接している側の骨がかろうじて残っている状態と言われました。ちなみに後ろの親知らずは抜歯済みです。
歯茎の腫れを抑えるため、麻酔をして歯肉の中に溜まっている歯石を取り、様子をみることにしたのですが、治療後、今度は水分を口に含んだ時に全身に刺すような痛みが走るようになりました。尋常じゃない痛さにもはや抜歯しかないと諦めの境地になり、お願いしたところ、とりあえず神経を抜く治療を施されました。
その後1週間、歯茎は相変わらず腫れており、痛みもひかず、悩まされましたが、徐々におさまって、3週間ほど過ぎた今は、少々心もとないものの、普通に噛める状態です。
でも、指で触ってみると、6番の歯と比べて明らかに揺れが大きいように思います。
骨がないというのは、こういうことなのかと実感できるほどです。
今、治療をしてくださっている先生は、できるだけ歯を残す方向で
考えてくださっていて、自費での根幹治療を勧められました。
しかし、その治療をしてどれだけ7番の歯がもつか、先生も半信半疑だそうです。
治療には8万円近くかかります。
神経を抜く前はできるだけ歯を残したいと考えておりましたが、神経をとってしまった上に、この骨の状態、そして自費治療の値段をを考えると、もはや抜歯をしてしまった方が得策と思う自分がいます。
それともできる限り残す方向で根幹治療をした方がよいでしょうか。
また、同じ根幹治療でも、こういった歯の場合、保険のきく治療でも構わないのでしょうか。
長くなってすみません。よろしくお願いいたします。
回答1
回答日時:2008-01-14 21:24:33
こんにちは。
最近アクセスが本当に増えましたよね。
昨日もちょうど田尾先生にお会いしたので、この1〜2年を振り返っていたのですが、アクセス数の驚異的な伸びに驚いています。
それだけ歯に悩んでおられる人が多いんですね・・。
(私も術者として色々悩んでいる訳ですが・・)
さて、
>できる限り残す方向で根幹治療をした方がよいでしょうか。
についてですが、これは価値観の問題と言いますか・・。
お金がたっぷりあるのなら、全て最高の治療を考えられた方が良いでしょうね。
ただもし自分だったら、この状況での投資は、ちょっともったいないかな・・という気はします。
現在、ブルームーンさんの7番は、根尖病変で周りの骨がなくなっている訳ではなく、重度の歯周病で骨が溶けてぐらぐらして、歯ぐきが腫れたりも繰り返しているのですよね?
となると主な問題は歯内(根管)ではなく歯周だと思います。
つまり根管治療だけが成功しても、歯周の問題が解決しない以上は歯の揺れも腫れも改善しないということですよね。
根管治療にしても、すでに神経は抜かれている訳ですから、今更?という気もしなくもないですし・・
もちろん良い治療に越したことはありませんが、金額ほどの価値をなんだか感じないですね。
抜いた方がマシかどうかの判断は、この情報だけでは分かりません。
詳しい状況がよく分からずに書いていますので、ひとつの意見として参考までに・・。
よく話し合われて下さいね。
最近アクセスが本当に増えましたよね。
昨日もちょうど田尾先生にお会いしたので、この1〜2年を振り返っていたのですが、アクセス数の驚異的な伸びに驚いています。
それだけ歯に悩んでおられる人が多いんですね・・。
(私も術者として色々悩んでいる訳ですが・・)
さて、
>できる限り残す方向で根幹治療をした方がよいでしょうか。
についてですが、これは価値観の問題と言いますか・・。
お金がたっぷりあるのなら、全て最高の治療を考えられた方が良いでしょうね。
ただもし自分だったら、この状況での投資は、ちょっともったいないかな・・という気はします。
現在、ブルームーンさんの7番は、根尖病変で周りの骨がなくなっている訳ではなく、重度の歯周病で骨が溶けてぐらぐらして、歯ぐきが腫れたりも繰り返しているのですよね?
となると主な問題は歯内(根管)ではなく歯周だと思います。
つまり根管治療だけが成功しても、歯周の問題が解決しない以上は歯の揺れも腫れも改善しないということですよね。
根管治療にしても、すでに神経は抜かれている訳ですから、今更?という気もしなくもないですし・・
もちろん良い治療に越したことはありませんが、金額ほどの価値をなんだか感じないですね。
抜いた方がマシかどうかの判断は、この情報だけでは分かりません。
詳しい状況がよく分からずに書いていますので、ひとつの意見として参考までに・・。
よく話し合われて下さいね。
回答2
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-01-14 22:53:22
僕も何度も文章を読み直したのですが、実際に拝見したり、レントゲンを見たり、ブルームーンさんの予算や経済状況を把握しないと回答は難しいですね。
渡辺先生も書かれている通りなのですが、
「できるなら自費の根管治療を行い、それがダメで抜歯になったとしても後悔しない」
と言う意気込みで臨まれるのが理想だとは思いますが、結構、8万円ってでかいですからね…。
担当の先生、専門医の先生ともよ〜〜く相談してみてください。
渡辺先生も書かれている通りなのですが、
「できるなら自費の根管治療を行い、それがダメで抜歯になったとしても後悔しない」
と言う意気込みで臨まれるのが理想だとは思いますが、結構、8万円ってでかいですからね…。
担当の先生、専門医の先生ともよ〜〜く相談してみてください。
相談者からの返信
相談者:
ブルームーンさん
返信日時:2008-01-15 11:07:45
渡辺先生、タイヨウ先生、ご回答をありがとうございます。
渡辺先生が書いてくださったように、私の7番は歯周病で骨が溶け、歯ぐきが腫れを繰り返しています。
担当の先生は、根幹治療後、ブラッシングでのケアをして、なんとか現状維持をしていきたいと考えていらっしゃるようです。
渡辺先生は
>根管治療にしても、すでに神経は抜かれている訳ですから、今更?という気もしなくもないですし・・
と書かれていらっしゃいましたが、これは、自費での根幹治療なら、最初から、つまり神経を抜くときから、マイクロスコープやラバーダムを使用しての治療を行うべきなのに、それをせずして今更?という解釈でよろしいのでしょうか。
そういうことも含めて、金額ほどの価値を感じないということですか?
今、歯ぐきの腫れは引いており、痛みもない状態なので、できることなら抜歯をせず、可能な限り持たせていきたいという方向に気持ちが傾いています。
ただ、お金が有り余っている状況ではありませんので、自費での根幹治療ではなく、保険の範囲の治療をしていただいた場合(その場合は転院しての治療になるかと思いますが)、後々、アクシデントが起きやすくなってしまうのでしょうか。
それと、もう二つほど教えてください。
この歯を現状維持することで、骨が再生することはあり得るのでしょうか。
以前、何かで読んだのですが、7番の歯は、実はほとんど使っておらず、最悪なくても生活に支障はないと書かれていました。
それは本当でしょうか。
ご面倒をおかけします。よろしくお願い致します。
渡辺先生が書いてくださったように、私の7番は歯周病で骨が溶け、歯ぐきが腫れを繰り返しています。
担当の先生は、根幹治療後、ブラッシングでのケアをして、なんとか現状維持をしていきたいと考えていらっしゃるようです。
渡辺先生は
>根管治療にしても、すでに神経は抜かれている訳ですから、今更?という気もしなくもないですし・・
と書かれていらっしゃいましたが、これは、自費での根幹治療なら、最初から、つまり神経を抜くときから、マイクロスコープやラバーダムを使用しての治療を行うべきなのに、それをせずして今更?という解釈でよろしいのでしょうか。
そういうことも含めて、金額ほどの価値を感じないということですか?
今、歯ぐきの腫れは引いており、痛みもない状態なので、できることなら抜歯をせず、可能な限り持たせていきたいという方向に気持ちが傾いています。
ただ、お金が有り余っている状況ではありませんので、自費での根幹治療ではなく、保険の範囲の治療をしていただいた場合(その場合は転院しての治療になるかと思いますが)、後々、アクシデントが起きやすくなってしまうのでしょうか。
それと、もう二つほど教えてください。
この歯を現状維持することで、骨が再生することはあり得るのでしょうか。
以前、何かで読んだのですが、7番の歯は、実はほとんど使っておらず、最悪なくても生活に支障はないと書かれていました。
それは本当でしょうか。
ご面倒をおかけします。よろしくお願い致します。
回答3
回答日時:2008-01-15 12:10:55
>自費での根幹治療なら、最初から、つまり神経を抜くときから、マイクロスコープやラバーダムを使用しての治療を行うべきなのに、それをせずして今更?という解釈でよろしいのでしょうか。
これは担当される先生の考え方次第の話になりますので、「私の場合は・・」と言うことを強調しておきます。
マイクロスコープについては終始覗く必要はありません。
根管治療の解説ページやラバーダムについての過去の回答(参考⇒ラバーダムは理想論!?l)をご覧になるとお分かりになるかと思いますが、根管治療の最大のポイントは、初回治療時(神経抜き〜根管充填)に、唾液に触れる機会を与えないことが最重要だと「私個人は」考えています。
一度唾液に触れるか触れないか程度のことで、成功率が何パーセントも変わる程のものなのかは分からないですし、おそらく大した問題でもないのですが、少なくとも私の様に特別な技術もない場合は、これが最低限のラインと考えています。
(※採算面などは無視しての話です)
もしも初回治療で失敗すると、2回目以降の成功率が極端に悪くなりますので、初回治療(※抜髄と言います)時は本当に気を遣います。
ただもちろん、途中からでも丁寧にやればそれに越したことはありません。
本気で残したい歯だったら8万円でも価値はあると思います。
最初から丁寧にやれればその方が更にいいでしょう、という程度に考えて下さいね。
因みに保険での下顎7番の根管治療は、おそらく半数以上で後々のトラブル(※特に根尖病変)が発生すると思います。
>この歯を現状維持することで、骨が再生することはあり得るのでしょうか。
基本的にはありえません。
ただ急性の炎症状態が落ち着くことや歯ぐきが引き締まったりすることで、レントゲン上骨が増えて見えたり、揺れが少なくなる可能性はあります。
厳密に言えば歯周病は進行するか停止するかのどちらかしかない訳ですが、単純に考えればブルームーンさんの7番の様な状態になってしまえば、もう進行を止めることは出来ないと思われます。
>以前、何かで読んだのですが、7番の歯は、実はほとんど使っておらず、最悪なくても生活に支障はないと書かれていました。
>それは本当でしょうか。
個人個人で答えは違うと思います。
過去に10回以上は同様のご相談があるかと思いますので、色々と読んでみて下さい。
参考⇒歯科相談室:歯が抜けた・抜く予定<7番(第二大臼歯)
どちらかと言うと、後半に書いた内容が理由で、今回は8万円の価値に疑問符がついてしまいます。
ただし、色々な事情があるのですが、根管治療を自費でされるレベルの先生と言うと非常に珍しい、高確率でハイレベルな先生ですから、安易な転院というのも考え物かも知れませんよ。
まずは現在の担当の先生とよく相談されて下さいね。
これは担当される先生の考え方次第の話になりますので、「私の場合は・・」と言うことを強調しておきます。
マイクロスコープについては終始覗く必要はありません。
根管治療の解説ページやラバーダムについての過去の回答(参考⇒ラバーダムは理想論!?l)をご覧になるとお分かりになるかと思いますが、根管治療の最大のポイントは、初回治療時(神経抜き〜根管充填)に、唾液に触れる機会を与えないことが最重要だと「私個人は」考えています。
一度唾液に触れるか触れないか程度のことで、成功率が何パーセントも変わる程のものなのかは分からないですし、おそらく大した問題でもないのですが、少なくとも私の様に特別な技術もない場合は、これが最低限のラインと考えています。
(※採算面などは無視しての話です)
もしも初回治療で失敗すると、2回目以降の成功率が極端に悪くなりますので、初回治療(※抜髄と言います)時は本当に気を遣います。
ただもちろん、途中からでも丁寧にやればそれに越したことはありません。
本気で残したい歯だったら8万円でも価値はあると思います。
最初から丁寧にやれればその方が更にいいでしょう、という程度に考えて下さいね。
因みに保険での下顎7番の根管治療は、おそらく半数以上で後々のトラブル(※特に根尖病変)が発生すると思います。
>この歯を現状維持することで、骨が再生することはあり得るのでしょうか。
基本的にはありえません。
ただ急性の炎症状態が落ち着くことや歯ぐきが引き締まったりすることで、レントゲン上骨が増えて見えたり、揺れが少なくなる可能性はあります。
厳密に言えば歯周病は進行するか停止するかのどちらかしかない訳ですが、単純に考えればブルームーンさんの7番の様な状態になってしまえば、もう進行を止めることは出来ないと思われます。
>以前、何かで読んだのですが、7番の歯は、実はほとんど使っておらず、最悪なくても生活に支障はないと書かれていました。
>それは本当でしょうか。
個人個人で答えは違うと思います。
過去に10回以上は同様のご相談があるかと思いますので、色々と読んでみて下さい。
参考⇒歯科相談室:歯が抜けた・抜く予定<7番(第二大臼歯)
どちらかと言うと、後半に書いた内容が理由で、今回は8万円の価値に疑問符がついてしまいます。
ただし、色々な事情があるのですが、根管治療を自費でされるレベルの先生と言うと非常に珍しい、高確率でハイレベルな先生ですから、安易な転院というのも考え物かも知れませんよ。
まずは現在の担当の先生とよく相談されて下さいね。
相談者からの返信
相談者:
ブルームーンさん
返信日時:2008-01-15 17:20:53
タイトル | 下7番の歯、自費を投じて根幹治療を行うべきか、抜歯すべきか? |
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質問者 | ブルームーンさん |
地域 | 東京23区 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 主婦 |
カテゴリ |
抜歯:7番(第二大臼歯) 根管治療の失敗・再治療 根管治療の専門医 根管治療の治療費・費用 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。