インプラント上部構造に銀歯を選んでも、問題ありませんか?
相談者:
creamcatさん (46歳:女性)
投稿日時:2008-02-03 11:58:22
回答1
回答2
回答日時:2008-02-04 00:37:30
こんにちは。
簡潔ですが、小牧先生のおっしゃる通りですね。
耐久性には影響ありません。
以下簡単にそれぞれの利点・欠点を書いておきますので、参考にされて下さい。
【セラミック】
利点
・白いのできれい
・汚れが付着しにくい
・アレルギーの心配がほとんどない
欠点
・硬すぎるので、咬み合う相手の歯を比較的傷めやすい
・硬すぎるので、かけてくることがある
(一時外して、修理してもらうこともおそらく可能)
【銀歯】
※セラミックの逆
お気付きの様に、もう虫歯の心配だけはありませんから、作り直す可能性はほとんどないです。
ですから、見た目を気にされず、費用もセラミックよりは安く・・ということなら、ゴールドなんかも結構お勧めですよ。
銀歯よりは高額になるかと思いますが、アレルギーの心配は少なくなり、硬さも程良い感じになりますので、いいと思います。
簡潔ですが、小牧先生のおっしゃる通りですね。
耐久性には影響ありません。
以下簡単にそれぞれの利点・欠点を書いておきますので、参考にされて下さい。
【セラミック】
利点
・白いのできれい
・汚れが付着しにくい
・アレルギーの心配がほとんどない
欠点
・硬すぎるので、咬み合う相手の歯を比較的傷めやすい
・硬すぎるので、かけてくることがある
(一時外して、修理してもらうこともおそらく可能)
【銀歯】
※セラミックの逆
お気付きの様に、もう虫歯の心配だけはありませんから、作り直す可能性はほとんどないです。
ですから、見た目を気にされず、費用もセラミックよりは安く・・ということなら、ゴールドなんかも結構お勧めですよ。
銀歯よりは高額になるかと思いますが、アレルギーの心配は少なくなり、硬さも程良い感じになりますので、いいと思います。
回答3
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-02-04 09:23:05
そのインプラントと噛み合う相手の歯が何かによって 素材選びが重要になります。
相手の歯が天然の歯であれば、なにを選んでも良いでしょうが、相手が例えばセラミック(ポーセレン)だと、インプラントの上部構造を同じセラミック(ポーセレン)にすると割れやすいです。
そのような場合には、ハイブリッドセラミックス(プラスチック)のような少し軟らかい素材にした方が無難です。
通常、下の歯が包丁、上の歯がまな板という考え方を持ちますので どちらも鉄だと、刃こぼれしちゃいますよね?
それと一緒で、鉄と木 みたいに硬さを変えてやることで”持ち”をよくします。
相手の歯が天然の歯であれば、なにを選んでも良いでしょうが、相手が例えばセラミック(ポーセレン)だと、インプラントの上部構造を同じセラミック(ポーセレン)にすると割れやすいです。
そのような場合には、ハイブリッドセラミックス(プラスチック)のような少し軟らかい素材にした方が無難です。
通常、下の歯が包丁、上の歯がまな板という考え方を持ちますので どちらも鉄だと、刃こぼれしちゃいますよね?
それと一緒で、鉄と木 みたいに硬さを変えてやることで”持ち”をよくします。
回答4
歯科医師の光武です。
回答日時:2008-02-04 10:35:21
上記に回答されておられる先生方の意見を参考にされて下さい。
インプラント(フィクスチャー、アバットメント)がしっかりしていれば確立性の高い治療方法です。
上部構造を何が一番いいのかは、ケースバイケースであると思います。
くどいようで申し訳ないですが、インプラント周囲炎(インプラント周囲の歯周病)は特に注意が必要です。
術後のメンテナンスがんばってくださいね。
インプラント(フィクスチャー、アバットメント)がしっかりしていれば確立性の高い治療方法です。
上部構造を何が一番いいのかは、ケースバイケースであると思います。
くどいようで申し訳ないですが、インプラント周囲炎(インプラント周囲の歯周病)は特に注意が必要です。
術後のメンテナンスがんばってくださいね。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-02-04 11:41:45
昨年の顎咬合学会で、インプラントで有名なとある先生が「インプラントの長期経過」を報告されていましたが、タカタ先生のおっしゃられているように「メタルボンドの上部構造の多くは破折した」とのことでした。
その先生は「その教訓も踏まえて、今はほとんどの患者さんでハイブリッドセラミックスで作るようにしている」との事でした。
昨年の発表だったので、広くは知られていない話だと思いますが、creamcatさんが「選んで良い」と言われているのであれば、ハイブリッドセラミックスで作られてはいかがでしょうか?
僕は前歯でなければハイブリッドで作る事がほとんどです。
もちろん、光武先生のおっしゃられているように「メインテナンス」が最も重要ですので、お忘れなく。
その先生は「その教訓も踏まえて、今はほとんどの患者さんでハイブリッドセラミックスで作るようにしている」との事でした。
昨年の発表だったので、広くは知られていない話だと思いますが、creamcatさんが「選んで良い」と言われているのであれば、ハイブリッドセラミックスで作られてはいかがでしょうか?
僕は前歯でなければハイブリッドで作る事がほとんどです。
もちろん、光武先生のおっしゃられているように「メインテナンス」が最も重要ですので、お忘れなく。
相談者からの返信
相談者:
creamcatさん
返信日時:2008-02-04 13:00:12
先生方、お忙しい中、大変詳しく回答して下さって感激致しております。
ありがとうございました。
セラミックの方が硬いとは知りませんでした。勉強になります。
相手の歯(左上)は、5番は天然の歯、6番と7番は保険診療の銀歯のクラウンです。
ただ6番は悪くなっている感じで、次に治療する予定です。
またインプラントになりそうな予感がします。
また、かかりつけの歯科医院のセラミックは、全周セラミックに金で裏打ちをしたものだそうです。
それじゃなければ銀歯ということで、ハイブリッドセラミックなどの扱いは無いようです。
担当の先生は、
「銀歯は長年の後には腐食してだめになるのでセラミックの方がよい。費用を抑えたいなら銀歯」
とおっしゃいました。
しかし銀歯でも10万というのは高くないでしょうか?
将来的に作り変えるならセラミックにしておいた方が返って費用がかからないのでしょうか?
ちなみに上の前歯の中央2本がメタルボンド(下の歯は天然の歯)で、27年経ちましたが全く問題なく長持ちしています。
なので、セラミックは長持ちするという印象を持っていました。
普通に使っていて割れる恐れがあるとは知りませんでした。
色々迷ってしまって申し訳ありません。引き続きよろしくお願いします。
ありがとうございました。
セラミックの方が硬いとは知りませんでした。勉強になります。
相手の歯(左上)は、5番は天然の歯、6番と7番は保険診療の銀歯のクラウンです。
ただ6番は悪くなっている感じで、次に治療する予定です。
またインプラントになりそうな予感がします。
また、かかりつけの歯科医院のセラミックは、全周セラミックに金で裏打ちをしたものだそうです。
それじゃなければ銀歯ということで、ハイブリッドセラミックなどの扱いは無いようです。
担当の先生は、
「銀歯は長年の後には腐食してだめになるのでセラミックの方がよい。費用を抑えたいなら銀歯」
とおっしゃいました。
しかし銀歯でも10万というのは高くないでしょうか?
将来的に作り変えるならセラミックにしておいた方が返って費用がかからないのでしょうか?
ちなみに上の前歯の中央2本がメタルボンド(下の歯は天然の歯)で、27年経ちましたが全く問題なく長持ちしています。
なので、セラミックは長持ちするという印象を持っていました。
普通に使っていて割れる恐れがあるとは知りませんでした。
色々迷ってしまって申し訳ありません。引き続きよろしくお願いします。
回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-02-04 13:39:22
>銀歯でも10万というのは高くないでしょうか?
インプラントシステムによって上部構造の金額は違ってくると思いますが、普通に歯を削って型を採るよりもインプラントの型は精密にとります。
ですから、このあたりがコストに反映され、通常の銀歯に比べて高くなってしまうのは仕方が無いことかもしれません。
>セラミックは長持ちするという印象を持っていました。
普通の歯に被せるセラミックスは長持ちしますよ。
なぜなら天然の歯には「歯根膜」と言うショックアブソーバーが備わっているからです。
天然の歯は顎の骨に直結固定されているのではなく、歯根膜と言う膜(約30マイクロメートル)を介して支えられています。
咬むたびに30マイクロ沈み込むと言っても過言ではありません。
これはクッション材として機能していますから、多少の衝撃をセラミックスの歯に与えたとしても、力はこの歯根膜を介して逃す事ができます。
しかし、インプラントにはこの歯根膜は存在しません。
クッション材無しでお茶碗を頑丈な机に毎回たたきつけていたら‥。
割れると思いませんか?
これが天然の歯にセラミックスを被せた時とインプラントにセラミックスを被せた時の違いです。
ですから、こまめに咬み合わせの調整を行うのであればセラミックスでも良いとは思いますが、そうでないのであれば、ある程度柔らかいハイブリッドセラミックスのほうが割れにくいので良いと言う結論に達するわけです。
インプラントシステムによって上部構造の金額は違ってくると思いますが、普通に歯を削って型を採るよりもインプラントの型は精密にとります。
ですから、このあたりがコストに反映され、通常の銀歯に比べて高くなってしまうのは仕方が無いことかもしれません。
>セラミックは長持ちするという印象を持っていました。
普通の歯に被せるセラミックスは長持ちしますよ。
なぜなら天然の歯には「歯根膜」と言うショックアブソーバーが備わっているからです。
天然の歯は顎の骨に直結固定されているのではなく、歯根膜と言う膜(約30マイクロメートル)を介して支えられています。
咬むたびに30マイクロ沈み込むと言っても過言ではありません。
これはクッション材として機能していますから、多少の衝撃をセラミックスの歯に与えたとしても、力はこの歯根膜を介して逃す事ができます。
しかし、インプラントにはこの歯根膜は存在しません。
クッション材無しでお茶碗を頑丈な机に毎回たたきつけていたら‥。
割れると思いませんか?
これが天然の歯にセラミックスを被せた時とインプラントにセラミックスを被せた時の違いです。
ですから、こまめに咬み合わせの調整を行うのであればセラミックスでも良いとは思いますが、そうでないのであれば、ある程度柔らかいハイブリッドセラミックスのほうが割れにくいので良いと言う結論に達するわけです。
相談者からの返信
相談者:
creamcatさん
返信日時:2008-02-06 16:15:08
タイヨウ先生、再度ご回答いただき、ありがとうございます。
歯根膜のことよくわかりました。
インプラントは夢の治療法のように言われていますが、
天然の歯に勝るものはないのですね。
今残っている歯を大事にしようと決意を新たにしました。
下の6・7番は大口を開けると見えることもあるので、
今回はセラミックにして、もし上の6番もインプラントになった場合は、
上の方が外から見えにくいし、セラミックス同士ぶつかるのを避けるために
上は金属にしようと思います。
また念のためハイブリッドセラミックの扱いがないかどうかも確認してみます。
先生方本当にありがとうございました。
一人で悶々と悩んでいたことが解決してほっとしております。
このような素晴らしいサイトを作って下さった田尾先生に感謝いたします。
歯根膜のことよくわかりました。
インプラントは夢の治療法のように言われていますが、
天然の歯に勝るものはないのですね。
今残っている歯を大事にしようと決意を新たにしました。
下の6・7番は大口を開けると見えることもあるので、
今回はセラミックにして、もし上の6番もインプラントになった場合は、
上の方が外から見えにくいし、セラミックス同士ぶつかるのを避けるために
上は金属にしようと思います。
また念のためハイブリッドセラミックの扱いがないかどうかも確認してみます。
先生方本当にありがとうございました。
一人で悶々と悩んでいたことが解決してほっとしております。
このような素晴らしいサイトを作って下さった田尾先生に感謝いたします。
タイトル | インプラント上部構造に銀歯を選んでも、問題ありませんか? |
---|---|
質問者 | creamcatさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 46歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラントその他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。