矯正で神経が死んでしまった歯の今後の治療について

相談者: あっぷるぱいさん (30歳:女性)
投稿日時:2008-04-16 13:16:27
はじめまして。
歯列矯正を始めて2年半になる者です。

歯列も当初に比べるとかなり綺麗になり、先生からはもう少しで保定期間に入りましょうと言われています。

そんな矢先、鏡を見るとどうも左上2番のの色が微妙(指摘されないとわからない程度ですが)に違うことに気付き、つい先日、先生に指摘をしましたところ、電気チェックが行われ、結果、矯正力の強さと移動距離が長かったことによる神経の壊死を起こしている事が判りました。先生もかなり焦った様子でした。

相当のショックを受けましたが、なってしまったことはもうどうしようもないので、今後についてを考えています。

先生に神経が壊死してしまった左上2番の今後の治療法について伺ったところ、


? 歯の裏側から神経の治療根管治療)を行わなければならない。

? 歯の変色が気になるのならば、その治療時に一緒に内部からのブリーチをかける。

? 元々虫歯などで痛んでいる歯ではないので、強度上の問題はないと思われる。よって、「かぶせ」等は行わない予定。


とのことでした。

場所が場所だけに、将来抜歯になるような事態だけはどうしても避けたいです。なんとなく素人判断では、神経のなくなった歯をかぶせをせずにそのままむき出しにしておくのは、強度の面で折れてしまうのではないか?等ととても大きな不安を感じてしまうのですが、先生が仰るとおり、本当にこの左上2番は根管治療後、「かぶせ」などの処置はしない方がよいのでしょうか?

(かぶせをすることのリスクの方が大きいということなのでしょうか?)

一般的にどうなのでしょうか?

また、このような歯は今後どれくらい持つものでしょうか?

今更ですが、今後自分でも注意できることについては最大限注意をしていきたいと思っていますので、その辺のアドバイスなども含めて教えていただけると本当に助かります。

お忙しいところ、恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-04-16 15:43:43
あっぷるぱいさま矯正もあとわずか、ブラッケトをはずす頃になっているのに本当に残念ですね。

私も長年矯正治療をしていますが、矯正治療中の歯髄壊死の経験はありません、そりゃそういうことになれば私でも焦っってしまうでしょう。

壊死してしまったものはしかたがありませんので後の処置をきれいにするしかありません。

根管治療根管充填ということになります。

そして根管充填後、被せるかどうかですが、むし歯のないとのことなので。

根管治療をするためにあけた窩洞(穴)はコンポジットレジンでつめればいいと思います、私ならそうします。

このような場合、私は少し深めの窩洞(穴)を掘って、(歯槽骨の裏打ちのある、歯頸線から4mmくらい下まで)レンツロでフローのある(今はGC社のユニフローを使っています)コンポジットレジンを気泡を入れないように注意しながら入れて何回かに分けて重合します、ちょっと専門的過ぎますがこのようにしています。今のところ破折した症例はありません。

もちろん昔からそうやっていたわけではないので、どれくらい持つかはわかりませんが、被せるよりいいと考えています。

むしろ被せるために歯を削ってしまうとその分歯質が減るので弱くなるような気がします。

また削って被せると、必ず補綴物メタルボンドなど)と歯の界面(つなぎ目)ができますのでいくら正確に作ってもマイクロギャップが存在します。

これが曲者で、後々トラブルの元になるかもしれません。

以上のような理由でコンポジットレジンによる修復をお勧めいたします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あっぷるぱいさん
返信日時:2008-04-18 01:56:05
山田先生、ご親切な回答ありがとうございます。

こんな結果になるなんて思ってもいなかったので、ショックが大きく、また回りに相談できる人もいなかったので、ザワザワした心が少し落ち着きました。

やはり、神経壊死はあまり起こらないことなのですね。

先生があそこまで「やばい、やばい・・・・」と焦っていた理由がなんとなくわかりました。

先生に全てを任せて、先生の指示通りにエラスティックも歯磨きもしていたのに、このような結果になってしまったので、このまま先生の言うとおりの治療をお願いして、また別の問題が起きやしないかと疑心暗鬼になっていたのですが、山田先生も現段階では、同じ方法を採るということがわかり、安心しました。

1つ質問なのですが、山田先生の場合は、充填物についてGC社のユニフローを使っておられるとのことですが、矯正歯科で使う充填物は、1種類ではなく、先生の考えによってやはりまちまちなのでしょうか?

実は、今回の件について、担当の先生はかなり責任を感じているようで根管治療&充填治療の料金は一切いらないと言っています。

また、通常そこの矯正歯科は矯正歯科オンリーしか取り扱っておらず、保険治療(虫歯抜歯など)が必要な場合は、皆それぞれ外部のかかりつけ一般歯科に行って治してもらいます。

なので、はじめは今回の私の根管治療も当然、私はまた外部の一般歯科に行かなくてはならないのかと思っていたのですが、先日今回については、矯正装置がついたままであることと、また装置を外すことでが動いてしまう可能性もあること、また左上2番は比較的この手の治療がやりやすい場所であることからも、そこの矯正歯科で治療をするのがベストであり、今回はそこの矯正歯科で治療しますとの方針を言われました。

料金については、当然といえば当然なのですが、お金を支払わないでやってもらうことが返って、色々ある選択肢のうちの中でも安価な材料、方法をチョイスした処置へと導く結果になりはしないか?

また一般歯科ではない矯正歯科でこのような治療を任せて大丈夫なのか?という不安がどうしてもうずまいてしまうのです。

先生、どう思われますか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-04-18 03:14:22
はじめまして。

矯正歯髄壊死ですか・・・
それは大変びっくりされたでしょうね・・・

ただ、診断に間違いがなければ細菌感染があるわけではありませんから、適切な根管治療抜髄)を行えば、2番ということですし十分に長持ちさせることは可能だと思います。

ただ、矯正の先生は基本的に矯正以外の治療はあまり得意ではないことが多いですから、その点がちょっと心配ではあります。


>料金については、当然といえば当然なのですが、お金を支払わないでやってもらうことが返って、色々ある選択肢のうちの中でも安価な材料、方法をチョイスした処置へと導く結果になりはしないか?

文面からは、担当の先生は誠意を持って対応されているように感じますのでこれは大丈夫そうですが、

>一般歯科ではない矯正歯科でこのような治療を任せて大丈夫なのか?

というのは、確かに不安です。

無料というのはもしかしたら、練習も兼ねているからだったり、歯髄壊死が外部にばれるのを避けようとしているからなのでは・・・とか勘ぐってしまいます・・・。

虫歯治療ですら外部に依頼しているくらいですから、根管治療が得意な可能性は限りなく低いのではないでしょうか?)

治療の難易度としてはそれほど高くないと思いますが、今後を左右する非常に大切な処置になると思いますので、理想的には根管治療(歯内療法)を得意としている先生にお任せしたほうが良さそうな気がします。

以上、好き勝手書かせて頂きましたが、あくまでも文面から感じた個人的感想です。
どこまで現実に則しているのかは全く保障できません(^^;)

現在の担当の先生は悪い先生では無さそうな印象は受けますので、一度率直にご相談されてみてはいかがでしょうか?



あと、レジンの種類は各歯科医院で様々なものを使っていますし、これを使わないとダメだ!というものもありません(要は使いこなせているかどうかが重要です)ので、あまりこだわる必要はないかと思いますよ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あっぷるぱいさん
返信日時:2008-04-21 00:18:36
田尾先生、ご返信ありがとうございます。

以前にどこかで田尾先生も私と同じ左上2番の神経がないと書いていらっしゃった記憶があり、何となく先生はどうなんだろう?と気になっていたので、先生からのお言葉はとても心強く感じました。

・・・・・やはり、先生も歯髄壊死が外部にばれてしまうのを避けようとしているのではという気がなさるのですね。私も同感なんです。

先生は決して悪い人ではないのですが、そこがやはりどうしても最後まで気になってしまいます。

もし、そんな個人的なプライドが理由で、無料にしてまで、治療をやってくださろうとしているなら、リスクが大きすぎる気がします。

ここ数日色々考えたのですが、やはり、一生もののですので、ここは先生の気分を少し害してしまうかもしれないけれど、今度勇気を持って一般歯科にそこ(根治)だけお願いしては駄目か聞いてみようと思っています。

そこで1つ教えていただきたいのですが、私の先生は自分が根治を
やることの理由としてブラケットがついていることや、仮にブラケットを外すと歯が後戻りしてしまうリスクをあげています。


? 仮に左上2番に矯正装置がついたままでも、一般歯科での根管治療というのは十分可能な事でしょうか?

(ちなみに現在私は上下ともに表ではなく舌側矯正をしています)


? また、現在私は妊娠(2ヶ月)しており、安定期に入るまで治療を見送る必要があるそうです。

安定期に入ったらすぐに治療をお願いするつもりですが、根管治療を安定期に入るまで見送っても問題はないでしょうか?

(歯がすでにうっすら変色していることを考えると神経自体はおそらく3〜4ヶ月前には壊死してしまっている可能性があります。かなり不安です)


お忙しいところ、申し訳ありませんが、先生がわかる範囲内でアドバイスいただけると助かります。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-04-21 01:31:27
残念ながら舌側矯正ではブラケットをはずさないと、うらがわに穴をあけて根管処置をすることは出来ません。

裏側からするには一旦ブラケットをはずしてからになります。
そしてブラケットを再び接着するのには少し工夫が要ります。

主治医とよく相談してから考えてください。




タイトル 矯正で神経が死んでしまった歯の今後の治療について
質問者 あっぷるぱいさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正のトラブル
舌側矯正(裏側の矯正)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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