ブリッジ周辺の虫歯の予防について

相談者: ヒュームさん (28歳:女性)
投稿日時:2008-05-16 06:13:28
3年前に12の抜歯で無くし、
11-12-13をブリッジ処理してもらいましたが、
最近歯医者で12と13の間に虫歯があると言われ、
ブリッジを壊してもらわなければならないことになりました。

アメリカ在住でして、新しいクラウン
(こちらではPorc Fuse High Noble Metalを薦められました)
が3つ必要なため、クラウン1つ約9万円で、
3本の作り直しで合計30万円以上の処置になると言われました。


クラウンをした歯には問題が起き易く、
このような歯とブリッジの間の虫歯は良く起こる・・・
という事をこの掲示板を読んで知り、
今回新しい3つのクラウンを作ってもらっても、

また?虫歯ができる→?クラウンを壊す→?クラウンを新調する

という、悪循環のサイクルに陥るのを恐れています。


抜歯した際にインプラントを選択すれば良かった…
と後悔しているのですが、今更ですよね。

先生方、このような場合、
虫歯治療を終えてクラウンを作ってもらった後、
再度問題(虫歯や歯周病)が起こるのをできる限り防ぐには、
やはり注意深い歯磨きフロスしかないのでしょうか。

今回の虫歯は、
ブリッジと隣の歯の間が塞がれている箇所にできたため、
フロスでの掃除ができない箇所でした。
その様な間に虫歯ができないようにする方法はありますか?
また、歯医者さんにお願いできる
防止治療の方法はあるのでしょうか。

また、基本的な質問でしょうが、一度ブリッジにすると、
その箇所にインプラントを入れる事は不可能でしょうか?
(既に前後の歯を削っているので、意味がないのでしょうか…)


米人の先生との間にも多少なりとも言語の壁があるため、
日本人の先生方にアドバイスを頂けると、
大変心強く思います。

どうぞ、宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-05-16 07:24:55
ヒューム様、せっかくブリッジで修復したのに
二次カリエスになってしまって本当に残念なことですね。

しかしブリッジ周辺の特別なむし歯予防法が
あるわけでは有りません。

強いて言えば
ブリッジの形態から来る磨き方を習得することになります。

後は通常のむし歯予防となんら変わることは無い
と考えています。


>?虫歯ができる→?クラウンを壊す→?クラウンを新調するという、
悪循環のサイクルに陥るのを恐れています。


もっともな事だと思います。

ブリッジではポンティックの部分にフロスは通りません、
しかし歯頚部はフロスで磨けないので、
その部分を磨こうとすれば歯間ブラシを使うことになります。

またブリッジを作る時歯間ブラシを通せるように
設計しておいたほうがいいように思います。
その様な対応をしておけば歯磨きについては
問題は起こらないように思います。


しかし歯磨きだけでのむし歯予防は不可能でしょう、
やはり間食の問題は避けては通れません。

つまりお菓子の食べすぎがあれば、
いずれむし歯になってしまいます。

したがってむし歯にならないお菓子の量を知っておく
必要が有ります。
そしてその範囲の中でお菓子を楽しんでいただく事が重要です。


好きなものを好きなだけ食べて
それで健康が維持できるとは考えておりません。

健康を維持するには保健行動が必要です。
即ち健康にいいことを行い、健康によくないことを避けるよう、
普段から気をつけていることが大切です。

歯科の場合は、歯科保健行動といって、
お菓子を控えることと、をきれいに磨くことです。


具体的にはお菓子は一日一種類一個、
歯はきれいに磨く技術を身につけて、
磨こうと思えば磨けることが大切です。



>また、基本的な質問でしょうが、一度ブリッジにすると、
その箇所にインプラントを入れる事は不可能でしょうか?
(既に前後の歯を削っているので、意味がないのでしょうか…)

不可能では有りませんが
私ならインプラントはお勧めいたしません。

理由は

1.すでに二本の歯を削ってしまっている。
この上インプラントの手術侵襲をするのは、
オーバートリートメントと考えられなくも無いからです。


2.前歯インプラントの成功率は余りよくない
と言う報告が有ります、
長期症例ではインプラントのフィクスチャーの露出が
見られることがあるようです。

その辺りを考慮してもヒューム様がメリットがある
と考えるのならいいと思います。

いずれにしてもまだ若いことですし、
十分考えた上で治療方法を選択してください。

いずれの方法を選択するにしても
最終的には歯科医の腕だと思います。

むし歯の出来ない砂糖の量
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ 
http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
歯磨きと歯科保健行動に関する山田歯科の考え方 
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html#01
歯科保健行動 
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a010
毛先磨き
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#kesaki
歯磨き講座
http://www.gcdental.jp/hamigaki/index.html

 

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-05-16 07:42:38
洗い方はこの場合専用のフロスとうしが
アメリカで売られているはずです、
フロスレッダーといった名前だったと思います。

材料はアメリカからいつも買っているので、あるはずです。
アメリカの歯科医に言えば取り寄せてくれると思います。

それから3年でやり直しはいささか早いのではないかと思います。

アメリカは治療レベルの違いが大きく、
探せばうまいドクターはいくらでもいるはずです。

金額は高くなりますが、
よりうまいドクターを探してみても良いと思います。
ただ今のドクターがダメと言っているわけではありませんが、
その先生が確実にうまいのか情報を集める必要があります。

知り合いに聞いてみるときっと親切に教えてくれると思います。
日本より情報は得やすいと思います。
(彼らはよくコミュニケーションをとるから)


一回ブリッジがダメだからと言ってインプラント
お勧めしません。

もう削られているをかぶせるか、骨に穴をあけるかの選択です。
わたしなら、より腕の良い、ブリッジが虫歯にならないように
咬み合わせも考えて治療
犬歯小臼歯が絡んでいるので咬み合わせの調整は大切)
のできる先生を探します。
骨に穴をあけられるのはより体に負担をかけます。

私の経験だと10年以上たっても11、12、13のブリッジが
ダメになったということはあまりありませんが・・。

ちなみに犬歯は咬み合わせのキーとなる歯ですし、
第一小臼歯がなくなっているので、
かみ合わせの与え方は難しくなります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ヒュームさん
返信日時:2008-05-20 21:47:23
山田先生、吉田先生、お礼が遅くなってしまいましたが、
ご丁寧かつ大変わかりやすいご回答を頂き、
ありがとうございました。

両先生に、とても納得のいくご説明を頂いたおかげて、
安心すると共に、これからの治療・虫歯予防に関して、
大変ためになる助言を頂き、心から感謝しております。

山田先生、「ブリッジの周辺に関する虫歯予防は、
その磨き方を習得すれば他のと何ら変わりが無い」と知り、
早速歯間ブラシフロスで、丁寧に磨くように心がけています。

また、間食の問題に関しては、先生のおっしゃる通り、
歯の健康を十分に考えて、
自分なりにお菓子の質や量のルールを決め、
歯に良い食環境を整えねばならない事を、再認識いたしました。

ブリッジ後のインプラントについても、
デメリットを分かりやすくご説明頂いたので、やはり、
少々お値段が高くなってもブリッジをしっかり治してもらって、
それからの虫歯予防を徹底しようと思います。


吉田先生、早速こちらの薬局で、
ブリッジの下を通す用のフロス通しを買って来て、
毎晩フロスをしております。

また、先生に薦めて頂き、
「技量のある医者に信頼して
ブリッジをやり直してもらうのが一番だ」
と確信し、あれから何件か歯医者を回り
セカンドオピニオンを求め、
そして歯医者さんの方針や考え方を聞いていたり、
情報収集をしています。

今回のブリッジのやり直しで、技術の高い歯科医にお願いし、
その後はそのブリッジを守り長く使えるように、
自分自身がしっかり虫歯予防、手入れをしていこうと、
思いました。

両先生方、あらためまして、
ご丁寧な回答をありがとうございました。



タイトル ブリッジ周辺の虫歯の予防について
質問者 ヒュームさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:4番(第一小臼歯)
ブリッジ治療法
ブリッジに関するトラブル
歯磨きに関する疑問
歯磨き(プラークコントロール) その他
アメリカ(米国)
二次カリエス(2次的な虫歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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