まもなく矯正が終わるが、矯正顔と言われました

相談者: ちまさん (27歳:女性)
投稿日時:2008-05-17 14:48:51
私は開咬と乱ぐいで上4本、下2本を抜歯して矯正しました。
ほぼ終わりに近づいています。


最近、矯正歯科医院とは別に通い始めた一般歯科医院の先生に、
「矯正顔になっちゃってるね。」と言われました。
どんな顔なのかはハッキリ言われませんでした。


<矯正顔>・・とはどんな顔のことなのでしょうか?
なんかいい感じの顔ではなさそうなので気になります。


何が原因でそうなることが考えられるのでしょうか?
改善する方法、治療方もあれば教えて頂きたいです。


私の推測ですが、
もしかしたら抜歯をして矯正をした人に見受けられる、
口元が引っ込みすぎて貧相な顔?というか
かわいそうな?貧弱な感じの顔のことかなぁ、
と思います・・。
自分でも確かに・・そう思います。
顎が後退しすぎているし、ほうれい線もあるし・・。



1 矯正顔とはどんな顔のことなのか
2 その原因
3 改善策

わかる先生がいらっしゃったら
どうか教えて頂きたいです。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-05-17 14:58:54
鼻から下の顔が小顔になってしまうので、
そのことを言っているのでは?

を減らしてしまいますので
どうしても顎の辺りが寂しい感じになってしまいます。

それを改善するためには
そもそも矯正をする際に外科矯正を行い
顎の骨事態のサイズを変更してやる必要が出てきます。

保険適用になることが多いのですが
それでも50万円ほどがかかると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-05-17 23:34:17
ご質問の件ですが順に説明いたします。
長くなります。


1 矯正顔とはどんな顔のことなのか

私もそのような患者さんによく出くわします。
あくまでも私の考えですが書きます。

上下顎ともが内側に入ってしまっている状態です。
これは日本の矯正の専門医が比較的抜歯矯正を好む先生が
多いために起こることと思っています。

それは日本人は側貌で特に鼻が低いために、
上の前歯が少しでも出ていると審美的に良くないと判断して
抜歯をする先生が多いため、矯正の仕方によっては
上下顎ともに内側に入ってしまう傾向です。

これはちまさんご自身の歯でも調べることができます。

通常上の歯も下の歯もともに正面から見ると
根元から歯の先端にかけて前の方に斜めに傾斜しているはずです
(およそ上は12度前後、下の歯は内側向き)。
これが抜歯矯正で歯が根元から先端に向かって
逆に内向きになってしまうことがあります(上の歯のことです)。
このような患者さんは口元が少し内側に落ちくぼみ
口元にボリュームがなくなります。

また歯自体がそうなっていなくても、
上下の歯が全体的に後ろに入りすぎていてもそうなります。

これは昔アメリカでも多く見られました(今でも多くある)
アメリカ人は比較的鼻などの高さが高いために、
抜歯矯正をしてしまうと上下の前歯が後ろに下がりすぎてしまい、
口元にボリュームがなくなります。

ひどい場合は魔女顔になっている人がいます。
これは女優でも俳優にも結構います。
今度映画などを見ている時に注意してみるとわかると思います。
(アメリカ人のほとんどの人が矯正しているので、
このような人は多い)


これを揶揄して矯正顔と言っているのではないかと思います。


2 その原因

1で書いたとうりで、抜歯矯正が原因になることがあります、
しかし抜歯矯正が悪いというわけではありません、
どうしても抜歯しなければならない症例もあるし、
抜歯したために良い顔貌になるからこそ
抜歯をして矯正をするのだと思います。

しかし抜歯すべきでなかった症例で抜歯をしたり、
アンカレッジロス
(上下の6番の移動のコントロールをさす)を
行うべきところを
うまく歯のコントロールできなかった場合などに起こると思います。
いずれもテクニック的な問題です。
それだけ治療はテクニックセンシィテブ
(技術に依存している)であるということです。


私の場合はできるだけ抜歯は避けます。
抜歯を避けて
いろいろな方法で歯を良い位置に動かすことを考えます。
でもどうしても無理な症例もあると思います。
その時もセファロレントゲン
(矯正の分析用の側貌レントゲン)で分析して、
そのデータから判断し慎重に抜歯するか検討します。



3 改善策

基本的には診断をきちんとすることと、
安易な抜歯は避けるといったところでしょう。

しかし抜歯をしないと
特殊な方法を用いないと歯が並ばないとか、
かまない症例があるので、
ここに技術が必要になるのだと思います。

ストレートワイヤー法で、矯正治療は簡単になりましたが、
難しい症例ではストレートなワイヤーだけでは
治せないと思います。
これが矯正の本当の難しさと言えるでしょう。

抜歯はしたくない、しかし抜歯なしで治そうとすると
特殊なテクニックが必要になる、といったところでしょう。

本来はこれらのノウハウを
大学の矯正科で教育すべきなのでしょうが、
実際の大学での教育があまりレベルが高くないために、卒
業後勉強した先生はできるけど、そうでない先生は・・・。
といった差が出ていると思いますし、
そのような弊害を知っている先生は安易に抜歯はしません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちまさん
返信日時:2008-05-20 14:11:43
タカタ先生、吉田先生、
御回答ありがとうございます。


私はもう一つ困っていることがあるのですが、
矯正ももう終わりという所まで来ているのに、
「噛んでいる感じがしない」という事です。

担当の先生に何度も言ってきたのですが、
「噛んでいますよ」と言われます。

確かに見た目は噛んでいる、並んでいるように見えますし、
”カチカチして下さい”と言われれば、
あたることはあたるのですが、

グッと噛んでいる感じがしなくて、
が浮いている感じに近いのです。


かみ合わせの高さが足りないのか、
「顎が無理をしている感じ」がします。

上下大臼歯の位置も、前へ出すぎている?ような気もします。




私は矯正開始時、
顎を楽にしてグッと押すと、後方へ移動したので、
そこで噛み合わせを作りましょうということになって、
顎を引っ込めた感じになっています。

今となってはこの位置が正しい顎の位置なのか、わかりません。



それと、上顎は神経の無かった大臼歯を抜歯して、
当時顔を出していた親知らずを大臼歯代わりに持ってきました、
そのせいもあるのでしょうか?


噛めていないので
頭を支えられず首は疲れるし、猫背になるし、背中は凝るし、
呼吸は浅くてしずらいし・・。
実は耳鳴りもします。


私のような患者はどこへ行けばいいのでしょうか?
セカンドオピニョンを聞きに違う矯正歯科
かみ合わせ治療専門の病院?
それとも大学病院

私は顎の位置がここでいいのか
医学的に判断してくれる所へ行きたいですし、
同時にかみ合わせも見てくれる所がいいです。


噛んでいないと訴えているのに
噛んでいるとパッと見だけで決め付けられるのは辛いです。

噛めなくていらいらするので
歯茎とほっぺの間にティッシュをすこし詰めてキュッと
口に力を入れると楽になります・・。


噛めないと感じる理由はどんなことが考えられますか?
どうのような医者にいけばいいのでしょうか?


このままの状態で矯正を終われません。
ご意見お聞かせ下さい。よろしくお願いします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-05-20 14:32:49
矯正治療の方法にもよるのですが、
確かに噛めない矯正治療がありますね。

見た目だけが治っていて、機能が追いついていないのでしょう。

矯正が必要と思われます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-05-20 17:31:07
残念ながら、かなり難しい状況だと思います。

このような症例は2級症例に多く。
(上のが出ている状態)

顎が比較的後ろに入りやすい傾向にあります。

しかし後ろに押しすぎてしまうと
下顎後退位という状態になってしまいます。

これが今ちまさんのおかれている状況です。
したがって、呼吸が苦しいのは、
舌根沈下を起こしていると考えられます。
親知らずを持ってきたことは肩こり、
背中の痛みとはあまり関係がありません。

これは咬合学の中でも最も難しいかみ合わせに関する問題で、
これを治療できる人は、
そう簡単に見つけることは難しいと思います。

矯正でもかなり特殊な先生、
矯正もやっている咬み合わせの先生、といったところです。

大学病院はたぶん無理だと思います。
(実際に行ってみればわかる、おそらく薬を出されるか、
カウンセリングをされておしまいといったところでしょう)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ちまさん
返信日時:2008-05-21 12:24:32
タカタ先生

御回答ありがとうございます。
矯正の可能性も含め、検討したいと思っています。


吉田先生

御回答ありがとうございます。
難しいとのことで、少し悩んではしまうのですが・・
先生の所へ一度行って診て頂くことは可能でしょうか?
御意見を聞いてみたいです。
少しでも良くなる方法があれば・・と思っています。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-05-21 14:34:45
お困りならどうぞ。




タイトル まもなく矯正が終わるが、矯正顔と言われました
質問者 ちまさん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯列矯正の治療法
歯列矯正のトラブル
歯列矯正(矯正歯科)その他
噛み合わせ(咬合)治療
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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