前歯の再根管治療をしたほうが良いか?
相談者:
たいまるさん (35歳:女性)
投稿日時:2008-05-16 16:10:05
こんにちは。
前回、
【前歯のクラウンを交換するさいの再根管治療について】
を質問した者です。
あれから色々考え、調べてみました。
そのなかで無料でカウンセリング
(審美・ホワイトニング・インプラントに限って)
という歯医者さんを見つけたので行って来ました。
クラウンの説明を受けた後、再治療について聞きました。
「無料では無くなりますが、レントゲンを撮り、
ドクターに渡します」ということで、診察していただきました。
パノラマでは微妙らしく、デンタルも撮りました。
また、私の「うずく感じはあったり無かったりと、不規則」
ということ、また歯茎が少し腫れている事、
授乳中で疲れ気味・ホルモンバランスが崩れているかも・・・
ということを考えた上で、
出来上がってきたレントゲンを見たドクターは、
「う〜ん、僕ならいじらないと思います。
膿があると根の先に袋のように写る影がでますが、
根のラインだけですよ。
うずく感じは歯茎の炎症のせいでしょう」
との判断でした。
「歯茎の腫れが引くのを待って、
クラウンを考えられてはいかがですか?」
と言われました。
この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていましたし、
不安な中での今回のカウンセリングでした。
そこで質問です。
・今回3件目の歯科医院でしたが、
判断が歯科医によって変わるのはなぜ?
・またこの場合、
再治療は3件目の歯科医の言うとおりしなくてもよい?
再治療するもしないも、最後は自分の判断ですが
参考になる目安などがあればお教えください。
前回、
【前歯のクラウンを交換するさいの再根管治療について】
を質問した者です。
あれから色々考え、調べてみました。
そのなかで無料でカウンセリング
(審美・ホワイトニング・インプラントに限って)
という歯医者さんを見つけたので行って来ました。
クラウンの説明を受けた後、再治療について聞きました。
「無料では無くなりますが、レントゲンを撮り、
ドクターに渡します」ということで、診察していただきました。
パノラマでは微妙らしく、デンタルも撮りました。
また、私の「うずく感じはあったり無かったりと、不規則」
ということ、また歯茎が少し腫れている事、
授乳中で疲れ気味・ホルモンバランスが崩れているかも・・・
ということを考えた上で、
出来上がってきたレントゲンを見たドクターは、
「う〜ん、僕ならいじらないと思います。
膿があると根の先に袋のように写る影がでますが、
根のラインだけですよ。
うずく感じは歯茎の炎症のせいでしょう」
との判断でした。
「歯茎の腫れが引くのを待って、
クラウンを考えられてはいかがですか?」
と言われました。
この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていましたし、
不安な中での今回のカウンセリングでした。
そこで質問です。
・今回3件目の歯科医院でしたが、
判断が歯科医によって変わるのはなぜ?
・またこの場合、
再治療は3件目の歯科医の言うとおりしなくてもよい?
再治療するもしないも、最後は自分の判断ですが
参考になる目安などがあればお教えください。
[過去のご相談]
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-05-16 16:24:27
こんにちわ、3軒も歯科医院をまわられたとのこと
大変だったでしょう。
>この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていましたし、
私はそのようには思っていません。
>今回3件目の歯科医院でしたが、
判断が歯科医によって変わるのはなぜ?
他の歯科医の考え方は私にはわかりませんが、
私ならリスクを説明した上でそれを承知していただければ、
必ず再治療します。
なぜそのように判断をなさったのかレントゲンが無いので
わかりかねますが前歯なら再治療はそれほど難しくない
と思います。
しかしこればかりはやってみないとわからない
と言う部分はあります。
お大事にどうぞ。
大変だったでしょう。
>この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていましたし、
私はそのようには思っていません。
>今回3件目の歯科医院でしたが、
判断が歯科医によって変わるのはなぜ?
他の歯科医の考え方は私にはわかりませんが、
私ならリスクを説明した上でそれを承知していただければ、
必ず再治療します。
なぜそのように判断をなさったのかレントゲンが無いので
わかりかねますが前歯なら再治療はそれほど難しくない
と思います。
しかしこればかりはやってみないとわからない
と言う部分はあります。
お大事にどうぞ。
回答2
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2008-05-16 16:39:14
たいまるさん
こんにちは
>この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていました
うーん。それは違うんだなー。
何でもかんでも一緒に考えると、
そういう計算になるかもしれませんが、根管治療の成功率は、
完璧に治癒するという非常に厳しい基準による確率です。
それぞれの歯の状態によって異なりますし、
それぞれの医院によって異なります。
それから、どのくらい治療後のことを言っているのか
によっても違うんですよ。
少なくとも、日本では、信頼できる研究は
私たちが2005年に行ったものしかないでしょう。
その研究は「たいまるさんの歯」よりも
状態が悪いものを対象にしています。
言い換えれば、レントゲンではっきり根の先に黒いものが
確認できるような歯を私と他の開業医2人が治療をして、
その後、どのくらい治癒していくかを調べました。
治癒したかどうかは、
私達治療者ではない歯科医5人が評価しました。
症例は治療にいらっしゃった方全員を対象に約90%の人が
治療後のレントゲンを撮ることに同意してくださり、
結果がでました。
完全に治癒したものと治癒途中を合わせると80%になります。
根管治療は徹底的に無菌的に治療をすれば、間違いなく
通常より良い結果が得られると思います。
たいまるさんの歯を、私たちが行うように治療すれば、
100%問題なく、良い結果になります。
実際には1つ1つの歯の成功率ですから、
100%か0%です。
歯の中を治療する際は、繊細な配慮が必要なんです。
そのための時間が必要ですしね。
僕のクリニックでは、
大臼歯の再根管治療は7.5時間かかります。
二度と再治療しないで済むようにしたいからです。
クリニックにはそれぞれ事情があるでしょうから、
それぞれ異なりますよ。
こんにちは
>この掲示板でも再治療の成功率は50%程度、と聞いていました
うーん。それは違うんだなー。
何でもかんでも一緒に考えると、
そういう計算になるかもしれませんが、根管治療の成功率は、
完璧に治癒するという非常に厳しい基準による確率です。
それぞれの歯の状態によって異なりますし、
それぞれの医院によって異なります。
それから、どのくらい治療後のことを言っているのか
によっても違うんですよ。
少なくとも、日本では、信頼できる研究は
私たちが2005年に行ったものしかないでしょう。
その研究は「たいまるさんの歯」よりも
状態が悪いものを対象にしています。
言い換えれば、レントゲンではっきり根の先に黒いものが
確認できるような歯を私と他の開業医2人が治療をして、
その後、どのくらい治癒していくかを調べました。
治癒したかどうかは、
私達治療者ではない歯科医5人が評価しました。
症例は治療にいらっしゃった方全員を対象に約90%の人が
治療後のレントゲンを撮ることに同意してくださり、
結果がでました。
完全に治癒したものと治癒途中を合わせると80%になります。
根管治療は徹底的に無菌的に治療をすれば、間違いなく
通常より良い結果が得られると思います。
たいまるさんの歯を、私たちが行うように治療すれば、
100%問題なく、良い結果になります。
実際には1つ1つの歯の成功率ですから、
100%か0%です。
歯の中を治療する際は、繊細な配慮が必要なんです。
そのための時間が必要ですしね。
僕のクリニックでは、
大臼歯の再根管治療は7.5時間かかります。
二度と再治療しないで済むようにしたいからです。
クリニックにはそれぞれ事情があるでしょうから、
それぞれ異なりますよ。
回答3
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-05-16 20:33:12
宮下先生、不勉強なもので、教えていただきたいのですが、
その研究においては
・対照歯すべてにおいて
例えばぺリオで行うような血清抗体価検査などの方法で
”感染”があることは調べたのでしょうか?
・もしくは、培養検査などは行ったのでしょうか?
・治療の過程でクラウンの除去など咬合に変化を
与えたりはしなかったのでしょうか?
教えていただけると助かります。
確かに、
丁寧に治療すると成績がいいのは私自身実感しております。
私どもは根管治療に際して根管内の細菌を院外の
臨床検査機関に培養依頼し、真菌・細菌 の培養をし、
それを元に菌が減少することを目安に治療しておりますが、
それだけでは ”感染”が治療できたかどうか不安があったり、
根管治療の過程で補綴物咬合面を触ってしまうことで
咬合を変えてしまい、透過像の変化にバイアスが
かかってしまうことを懸念しています。
そのあたり、ご意見をお聞かせいただけるとうれしいです。
その研究においては
・対照歯すべてにおいて
例えばぺリオで行うような血清抗体価検査などの方法で
”感染”があることは調べたのでしょうか?
・もしくは、培養検査などは行ったのでしょうか?
・治療の過程でクラウンの除去など咬合に変化を
与えたりはしなかったのでしょうか?
教えていただけると助かります。
確かに、
丁寧に治療すると成績がいいのは私自身実感しております。
私どもは根管治療に際して根管内の細菌を院外の
臨床検査機関に培養依頼し、真菌・細菌 の培養をし、
それを元に菌が減少することを目安に治療しておりますが、
それだけでは ”感染”が治療できたかどうか不安があったり、
根管治療の過程で補綴物咬合面を触ってしまうことで
咬合を変えてしまい、透過像の変化にバイアスが
かかってしまうことを懸念しています。
そのあたり、ご意見をお聞かせいただけるとうれしいです。
相談者からの返信
相談者:
たいまるさん
返信日時:2008-05-17 20:23:06
回答4
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2008-05-19 12:03:33
たいまる さん
こんにちは
土日は青山でEPSDC研修会をやっていましたので、
みなさん、返事が遅くなりました。
前歯は4.5時間ですね。
1回目、根管治療、細菌検査
2回目、根管治療、細菌検査、作業長確認
3回目、検査が陰性の場合、根管充填
検査が陽性の場合、原因を探る
もちろん、最初に診査・診断を行います。
歯の状態や、
根管の状態や、
根の先の状態や、
土台の状態を考えて、
治療計画を立てます。
下の患者さんは、前歯4本全て根の先が
感染していましたが、
冠をはずさず、土台を削って、根管治療してます。
治療前(左)
2005.2.1
治療後(右)
2007.5.11
画像1 画像2
こんにちは
土日は青山でEPSDC研修会をやっていましたので、
みなさん、返事が遅くなりました。
前歯は4.5時間ですね。
1回目、根管治療、細菌検査
2回目、根管治療、細菌検査、作業長確認
3回目、検査が陰性の場合、根管充填
検査が陽性の場合、原因を探る
もちろん、最初に診査・診断を行います。
歯の状態や、
根管の状態や、
根の先の状態や、
土台の状態を考えて、
治療計画を立てます。
下の患者さんは、前歯4本全て根の先が
感染していましたが、
冠をはずさず、土台を削って、根管治療してます。
治療前(左)
2005.2.1
治療後(右)
2007.5.11
画像1 画像2
回答5
東京国際歯科六本木(港区六本木)の宮下です。
回答日時:2008-05-28 12:59:03
タカタ先生
遅くなりました。
どこに書いたかわからなくなってました。
質問にお答えします。
・対照歯すべてにおいて
例えばぺリオで行うような血清抗体価検査などの方法で
”感染”があることは調べたのでしょうか?
・もしくは、培養検査などは行ったのでしょうか?
基本的には、私達のクリニックでは培養検査をやってます。
まず、レントゲン透過像のある歯からは、
ほぼ100%検出されます。
・治療の過程でクラウンの除去など咬合に変化を与えたりは
しなかったのでしょうか?
咬合の変化は可及的には与えていませんが、
咬合が変化するからといって、
根管治療の予後には変化がないのではないでしょうか?
>それを元に菌が減少することを目安に治療しております
私たちは
減少ではなくて、完全に検出されない程度にしています。
それと、検査の意味を知っておく必要があります。
>透過像の変化にバイアスがかかってしまうことを
懸念しています。
それよりも、レントゲンの撮影方法に問題があることが
多いのではないでしょうか?
遅くなりました。
どこに書いたかわからなくなってました。
質問にお答えします。
・対照歯すべてにおいて
例えばぺリオで行うような血清抗体価検査などの方法で
”感染”があることは調べたのでしょうか?
・もしくは、培養検査などは行ったのでしょうか?
基本的には、私達のクリニックでは培養検査をやってます。
まず、レントゲン透過像のある歯からは、
ほぼ100%検出されます。
・治療の過程でクラウンの除去など咬合に変化を与えたりは
しなかったのでしょうか?
咬合の変化は可及的には与えていませんが、
咬合が変化するからといって、
根管治療の予後には変化がないのではないでしょうか?
>それを元に菌が減少することを目安に治療しております
私たちは
減少ではなくて、完全に検出されない程度にしています。
それと、検査の意味を知っておく必要があります。
>透過像の変化にバイアスがかかってしまうことを
懸念しています。
それよりも、レントゲンの撮影方法に問題があることが
多いのではないでしょうか?
タイトル | 前歯の再根管治療をしたほうが良いか? |
---|---|
質問者 | たいまるさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療その他 根管治療関連 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。