左下6番抜歯後ブリッジをゴールドにする審美以外のデメリットと他の治療法

相談者: buninさん (30歳:女性)
投稿日時:2008-06-03 18:01:14
小学生の頃に抜髄した6番(ゴールドグラウン)が、大学生の頃神経の再治療になり(セラミッククラウン)今、再び根と根の間に膿がたまり根も折れているので、抜歯することになりました。

抜歯後は、5番、7番がインレーなので、抜髄せずにブリッジをする予定なのですが、どの素材を使うかで悩んでいます。


先生にはセラミックをすすめられていますが、私はゴールドにしようと思っています。

それは、一年でも部分入れ歯になる時期を遅らせたいということと、今回抜歯する6番がセラミックにしてから不調続きであったこと。

右上4番5番がゴールドインレー、6番がゴールドクラウンで15年以上快適に使えていることからそう思ったのですが、下のが3本もゴールドになることに若干のためらいもあります。

それから抜髄せずにゴールドをかぶせることによって、熱さ、冷たさを感じやすくなって痛みが出ないかも心配です。


機能的にセラミックとゴールドはどの程度の違いがあるのでしょうか?
少しでもゴールドの方が上ならばゴールドにしようと思いますが、審美以外の理由でゴールドにマイナス面はないのでしょうか?

 


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 19:54:32
とりあえず一言。
インプランとも一考の余地がありますよ。

で、
本題に。

との適合に関してはゴールドのブリッジの方がセラミックよりいいです。
これは事実です。

また、 かみ合わせに何か問題が生じたときに、ゴールドですと、その表面に細かな傷が発生し、それを見ることで咬合の問題を早期に発見できます。

ただ、近年のジルコニアを用いたオールセラミックのブリッジも相当いいものになってきており、事実、私どもの医院でもココ最近はジルコニアのクラウンやブリッジに完全移行しています。


しかし、ジルコニアを用いたクラウンやブリッジを作るのは技工士も大変ですし、我々歯科医師も歯を削る・型を取る といった行為が今までよりも10倍以上シビアになります。

そういったことから ”手馴れている”いいなら良いと思いますが、そうでない医院でしたらゴールドが良いと思います。

逆に ゴールドが得意な医院ならいいですが、不得手な医院ならセラミックがいいかもしれません。

ゴールドは30年ほど前から技術的な進歩は少ないですが、セラミックは年々進歩が激しいです。


私が去年お勧めしていたセラミックの材料、今年に入ってから全て新しいシステムに移行しています。

ものすごいスピードでマテリアルの進歩がありますのでよく勉強なさっている医院・技工所が組まないと良い治療が難しいです。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 20:14:50
スパーマニアックなタカタ先生のあとにはコメント考えこんじゃう、佐藤です。


では、日本にそんな多くはいない、
タカタ先生のようなドクターではない場合。

?インプラントも再考慮。
?お話のようにゴールドでブリッジ作成。

 この二つは、
 5番7番の抜髄の必要性を減らしたいのと、
 壊れにくさを優先しました。

確かに若い女性の下顎にゴールドの補綴物をお勧めするのは、ためらいますが、僕が身内に薦めるとしたら、ゴールドの方ですね。

もちろん条件が変われば、お勧めするものも変わりますよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 22:50:39
もう一つ。

 
エンプレス2やウォルセラムという素材を用いたオールセラミック
ジルコニアを用いたCAD/CAM法によるオールセラミック
メタルボンド
ゴールドクラウン

などと色々な素材がありますが、治療をする上で考えなければいけないのは再治療の際にを削りなおさなければいけないという点です。


歯を削る量の 
少ない→多い
の順で書くと

●ゴールドクラウン<メタルボンド<CAD/CAM<エンプレス

となります。

つまり、ゴールドクラウンで治療した人は、もうちょっと削ってメタルボンドにしたり、CAD/CAMにしたり出来ますが・・・

エンプレスにした人はゴールドクラウンにするのが少し面倒になります
(不可能というわけではありませんが、理想的ではないという意味です)

そう考えると・・・ゴールドクラウンは決して悪くありませんよね。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-06-03 23:06:36
普通の歯医者の渡辺です。

が、やはり

?はインプラントを再考慮

ですね。
もちろん骨の状況が極端に悪いなどの事情であれば、無理する必要はないと思います。

で?はやはりゴールドでいいならゴールド、ですね。。

ただやはり、見た目が・・・。

身内だったら・・あっ、丁度先日、父にセラミックメタルボンド)を勧めたところでした^^;
ただ神経はとうの昔に抜いてありましたし、相談を受けた時点でインプラントの選択肢がなくなっていましたから、状況が少し違いますけどね。

ゴールドもいいんですけどね、、見た目が・・。

ただ審美面以外では、やはり一番良いと思いますよ。
材料費も、非常に高騰しています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: buninさん
返信日時:2008-06-04 02:03:24
ご丁寧な回答、ありがとうございます。

インプラントについては、私の場合、骨がとけているために、時間と費用がかかるということと、重度の糖尿病家系の為、断念しようと思っていました。

でも費用はなんとかできる範囲ですし、糖尿病についてはまだ発症していないので、候補から外すのは惜しい気もします。

インプラントについて懸念している点がもう一つあります。
それは入れ歯になったときに邪魔にならないかということです。

お恥ずかしいことですが、この6番は生えると同時に虫歯になって抜髄し、他にも若いうちに抜髄したがあります。
小さい虫歯もいれると無事な歯がほとんどない状態です。
一般的な年齢より早い時期に入れ歯になることと思います。

この先抜歯の度に全てインプラントにするのは費用の点からもできるかどうかわかりません。
その時にインプラントの歯が部分入れ歯総入れ歯を作る際、邪魔になったりはしないのでしょうか?

中年以降、糖尿病も発症せず、骨の状態や費用の問題がクリアできるのならインプラント義歯も検討したいとおもっています。
インプラントの歯があるのにインプラント義歯を作るということは可能でしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 09:15:42
僕も「インプラントを再考してみる」に1票です。

理由は他の先生方が書かれている通りです。


>インプラントの部分入れ歯総入れ歯を作る際、邪魔になったりはしないのでしょうか?
>インプラントの歯があるのにインプラント義歯を作るということは可能でしょうか?

インプラントについて参照してください
インプラント

インプラントは一般的に
1 土台となるフィクスチャー
2 フィクスチャーと差し歯上部構造)を連結するアバットメント
3 差し歯(上部構造)

の3重構造になっています(ワンピースタイプのものを除く)。

フィクスチャーは骨に埋め込まれていますので一度手術をしたら簡単に交換する事はできません。

しかし、上部構造とアバットメントはフィクスチャーにネジ(またはセメント)で固定しているだけなので、交換は可能です。

ですから、フィクスチャーさえしっかりしていれば、インプラント(+差し歯)からインプラント義歯への移行は簡単です。
また、その逆もしかり。

邪魔になるどころか、有効に使えば「1回のオペで2度おいしい」設計も可能になります。
(もちろん、事前に十分、考えておく必要はありますが)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: buninさん
返信日時:2008-06-04 12:50:14
ご回答ありがとうございます。
やはりインプラントのことも主治医と相談して検討したいと思います。

もう一つ質問させてください。

今回の6番は以前、別の先生の診察の時に、

ブリッジにするときは、5番7番を抜髄の可能性有り」

と診断されました。
7番は顎が細いため内側にもともと傾いています。
5番は保険のインレーが入っています。

今の主治医は抜髄はしないと言っていますが、レントゲン写真を撮った段階で断言できるものなのでしょうか。
インレーをはずして、やっぱり抜髄という可能性があるならますますインプラントにしたいのです。

以前の先生の時は保険のブリッジ、今の主治医には保険外でお願いしているから、両隣の抜髄の診断に違いがあるということは考えられますか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 14:57:42
糖尿が重いのですね。

内科の主治医と相談となりますが、よほどきちんとコントロールできないと、インプラントの長期安定に支障がある可能性がありますから、前に書きました、インプラントの再考は順位を下げさせて下さい。

7番の傾斜の程度が不明なので、これはネットでどうこう言える範囲を超えてしまいました。

スイマセンが、現実の主治医に相談して頂き、さらに、きちんとした先生のセカンドオピオニオンを求められるのが最善の策であると思います。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: buninさん
返信日時:2008-06-04 17:25:05
ご回答ありがとうございます。

書き方が悪くて申し訳ありません。
糖尿が重いのは父、祖父、祖母、叔父であって私ではありません。
40代以降糖尿になる人が多い家系であるというだけで私には何の症状も出ていません。

こういった場合でもやはりインプラントは避けておいたほうが無難なのでしょうか。

それからブリッジ時の抜髄についてですが、一般的にレントゲンを見て抜髄しないと言っていても、診療の途中で抜髄が必要になるということはあるのでしょうか?
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 19:27:06
>こういった場合でもやはりインプラントは避けておいたほうが無難なのでしょうか。

いいえ。
大丈夫だと思いますよ。

もちろん、糖尿病ですと歯周病のリスクも高くなりますからご自身のメインテナンスが重要にはなりますね。


>診療の途中で抜髄が必要になるということはあるのでしょうか?

ありますよ。
レントゲンだけで全ては判断できませんからね。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-06-04 23:43:16
ブリッジ抜髄、と考えている先生は結構多いです。
技術の違いよりも考え方の差の様な気がします。

でもそんな理由で抜髄するのは、間違いだと思います。

の方向が著明に異なる場合や、意図的に元の歯と人工歯の方向を変化させる様な場合などに、やむを得ず抜髄することはあるかも知れませんが、事前に部分矯正等をすれば解決する問題です。

現在大きな虫歯がある等なら仕方ありませんが、そうでない抜髄は、何が何でも避けられた方が良いかと思いますよ。

参考→〔ブリッジの際、歯の神経を抜く必要はあるのですか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: buninさん
返信日時:2008-06-05 01:43:58
たくさんのご回答ありがとうございました。
大変参考になりました。



タイトル 左下6番抜歯後ブリッジをゴールドにする審美以外のデメリットと他の治療法
質問者 buninさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
オールセラミック(陶器の被せ物)
ゴールドクラウン(金の被せ物)
インプラント治療法
ブリッジ治療法
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




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