[写真あり] 矯正方法-急速拡大装置でトラブルが起きることはないの?
相談者:
pom-pomさん (15歳:女性)
投稿日時:2008-06-14 19:14:02
初めて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
15歳の子どもの矯正の方法のことで相談したいことがあります。
今まで歯並びに問題ないと思っていたのですが、先日、急に、
「お母さん、左下の奥歯が内側に曲がっていて痛い。」
というのでよく見るとかなり内側に曲がっていました。
下の子(10才)が矯正を始めたばかりで、そこの歯医者さんは一般歯科もやっているので、曲がった奥歯を抜いてもらえばいいのかなと思って相談すると、
「何でも抜いたらいいというわけではないんですよ。見るとこの子はすごく上のあごがせまいから、急速拡大装置を使って拡大して、下は寝ている歯を起こせば上下がきちんと合って抜かなくてすみます。」
と言われたので、私は、初めて聞く装置の名前に面食らって、
「15歳の年齢で上だけ急に拡げて骨は大丈夫なんですか?」
と聞くと、
「中央の隙間に骨ができて、半年ほどで落ち着くから大丈夫です。鼻の通りも良くなりますよ。それとこの子は横から見ると少し受け口気味なのでそれも解消されます。」
と言って、この装置で治療してきれいになった方のカルテを見せてくれました。
私は、上の歯並びがすごく悪いようにも思えないし、子どもが受け口と意識したこともなかったので、単純にただ歯を抜けばいいのかなと思ったのですが、そうでもないのかなと悩んでいます。
…お聞きしたいことをまとめると
1)矯正せずに「左下5番」だけを抜くのは良くないのですか?
2)急速拡大装置で何かトラブルが起きることはないのでしょうか?
(あごの関節がおかしくならないか心配で …)
3)高1なので、卒業までの3年以内しか時間がとれそうにないです。
矯正するとしたらどういう方法がいいのでしょうか?
1人でも多くの先生の見解がいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
(写真をもらったので、添付しておきます。)
画像1
15歳の子どもの矯正の方法のことで相談したいことがあります。
今まで歯並びに問題ないと思っていたのですが、先日、急に、
「お母さん、左下の奥歯が内側に曲がっていて痛い。」
というのでよく見るとかなり内側に曲がっていました。
下の子(10才)が矯正を始めたばかりで、そこの歯医者さんは一般歯科もやっているので、曲がった奥歯を抜いてもらえばいいのかなと思って相談すると、
「何でも抜いたらいいというわけではないんですよ。見るとこの子はすごく上のあごがせまいから、急速拡大装置を使って拡大して、下は寝ている歯を起こせば上下がきちんと合って抜かなくてすみます。」
と言われたので、私は、初めて聞く装置の名前に面食らって、
「15歳の年齢で上だけ急に拡げて骨は大丈夫なんですか?」
と聞くと、
「中央の隙間に骨ができて、半年ほどで落ち着くから大丈夫です。鼻の通りも良くなりますよ。それとこの子は横から見ると少し受け口気味なのでそれも解消されます。」
と言って、この装置で治療してきれいになった方のカルテを見せてくれました。
私は、上の歯並びがすごく悪いようにも思えないし、子どもが受け口と意識したこともなかったので、単純にただ歯を抜けばいいのかなと思ったのですが、そうでもないのかなと悩んでいます。
…お聞きしたいことをまとめると
1)矯正せずに「左下5番」だけを抜くのは良くないのですか?
2)急速拡大装置で何かトラブルが起きることはないのでしょうか?
(あごの関節がおかしくならないか心配で …)
3)高1なので、卒業までの3年以内しか時間がとれそうにないです。
矯正するとしたらどういう方法がいいのでしょうか?
1人でも多くの先生の見解がいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
(写真をもらったので、添付しておきます。)
画像1
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-06-15 00:49:58
上顎を拡大するのがよいと思われます。
拡大装置には色々あるのですが、上顎急速拡大装置も選択肢になります。
この年齢ではまだ、口蓋の骨縫合は閉じていないので、比較的強い力で歯に働きかけ左右に広げると、上顎全体が広がるのです。
写真を見ると、直しておいたほうがよろしいです。
前歯がたった1本反対の咬みあわせになることで、受け口気味になったり、下顎の正中がずれたりします。
私は矯正専門医ではありませんが、上顎急速拡大装置を用いて30症例以上の経験がありますが、正しく応用すると効果的です。
歯は絶対にぬいては、いけません。
矯正専門医は抜きたがるので注意してください。
顎の関節に異常を来たした事はありません。
拡大装置には色々あるのですが、上顎急速拡大装置も選択肢になります。
この年齢ではまだ、口蓋の骨縫合は閉じていないので、比較的強い力で歯に働きかけ左右に広げると、上顎全体が広がるのです。
写真を見ると、直しておいたほうがよろしいです。
前歯がたった1本反対の咬みあわせになることで、受け口気味になったり、下顎の正中がずれたりします。
私は矯正専門医ではありませんが、上顎急速拡大装置を用いて30症例以上の経験がありますが、正しく応用すると効果的です。
歯は絶対にぬいては、いけません。
矯正専門医は抜きたがるので注意してください。
顎の関節に異常を来たした事はありません。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-06-15 06:33:48
pom-pomさまはじめまして。
写真しかないので推測の域は出ませんが、スケルタル(骨格)1級の叢生ケースのようにお見受けいたします。
右下6番の咬合はクラス?気味ですが、下顎6番の時計回りの捻転があるのでクラス?と判断できそうです。
左下6番の咬合はクラス?ですがこれは6番の近心傾斜によると思われる5番の舌側転移があるのでその分を考慮する必要があります。
セファロレントゲンがないので咬合平面等、各平面の傾きや下顎切歯の傾きなど各平面との角度やANB等の角度がわからないので抜歯ケースかどうか判断するのは困難ですが、左下の6番を遠心に移動させないと5番が歯列に入る余地はなさそうに思います。
おそらく抜歯するかしないかのボーダーラインケースのように考えます、上顎は仰るように急速拡大をすれば叢生の解消はできそうに思います。
後は矯正治療のゴールをどこにおくかだと思います、正常咬合(6・6をクラス?、オーバージェット・オーバーバイト2mm、1歯対2歯の緊密な咬合等)におくかそれほど厳密に考えずにおくかによると思います。
矯正家はまず正常咬合にするには何が一番合理的かを考えます、そして患者さんの考えを伺って妥協点を探りながらゴールを決定して治療を始めることになります。
したがってその辺りを理解したうえでご自身あるいはお子さんの考えも整理してもう一度主治医の意見と擂り合わせて治療のゴールをお決めになったほうがいいと思います。
矯正治療は通常急ぐことはありません、抜歯してしまっては元に戻れないし、抜歯ケースを抜歯せずに強引に治療すると歯は並びますが、結果として不満足になります。
良く考え理解した上で開始したほうがいいと思います。
参考になさってください。
写真しかないので推測の域は出ませんが、スケルタル(骨格)1級の叢生ケースのようにお見受けいたします。
右下6番の咬合はクラス?気味ですが、下顎6番の時計回りの捻転があるのでクラス?と判断できそうです。
左下6番の咬合はクラス?ですがこれは6番の近心傾斜によると思われる5番の舌側転移があるのでその分を考慮する必要があります。
セファロレントゲンがないので咬合平面等、各平面の傾きや下顎切歯の傾きなど各平面との角度やANB等の角度がわからないので抜歯ケースかどうか判断するのは困難ですが、左下の6番を遠心に移動させないと5番が歯列に入る余地はなさそうに思います。
おそらく抜歯するかしないかのボーダーラインケースのように考えます、上顎は仰るように急速拡大をすれば叢生の解消はできそうに思います。
後は矯正治療のゴールをどこにおくかだと思います、正常咬合(6・6をクラス?、オーバージェット・オーバーバイト2mm、1歯対2歯の緊密な咬合等)におくかそれほど厳密に考えずにおくかによると思います。
矯正家はまず正常咬合にするには何が一番合理的かを考えます、そして患者さんの考えを伺って妥協点を探りながらゴールを決定して治療を始めることになります。
したがってその辺りを理解したうえでご自身あるいはお子さんの考えも整理してもう一度主治医の意見と擂り合わせて治療のゴールをお決めになったほうがいいと思います。
矯正治療は通常急ぐことはありません、抜歯してしまっては元に戻れないし、抜歯ケースを抜歯せずに強引に治療すると歯は並びますが、結果として不満足になります。
良く考え理解した上で開始したほうがいいと思います。
参考になさってください。
回答3
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-06-16 10:02:57
全体のかみ合わせは、下の前歯の歯軸傾斜と、パノラマ写真の親知らず部分のスペースから、受け口傾向(?級)と思われます。
左下の小臼歯は歯の根に異常がない限り抜歯する必要は全くないです。
大臼歯を順番に奥に移動させて隙間を作れば問題なくできます。
その前に埋まっている親知らずを抜歯する必要があります。
パノラマ写真から奥には充分なスペースがあるのが読み取れます。
私でしたら歯根異常のような特別な問題がない限り小臼歯の抜歯はまったくの考慮外です。
私は矯正専門医ではないといいましたが、頭部X線規格写真(セフアロ)を撮影分析、模型分析その他のデータを集めた上で矯正治療をしていることを報告しておきます。
もちろん抜歯矯正も必要なケースでは患者さんと充分相談して納得していただいた上で行っています。
左下の小臼歯は歯の根に異常がない限り抜歯する必要は全くないです。
大臼歯を順番に奥に移動させて隙間を作れば問題なくできます。
その前に埋まっている親知らずを抜歯する必要があります。
パノラマ写真から奥には充分なスペースがあるのが読み取れます。
私でしたら歯根異常のような特別な問題がない限り小臼歯の抜歯はまったくの考慮外です。
私は矯正専門医ではないといいましたが、頭部X線規格写真(セフアロ)を撮影分析、模型分析その他のデータを集めた上で矯正治療をしていることを報告しておきます。
もちろん抜歯矯正も必要なケースでは患者さんと充分相談して納得していただいた上で行っています。
タイトル | [写真あり] 矯正方法-急速拡大装置でトラブルが起きることはないの? |
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質問者 | pom-pomさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 15歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 小児矯正(子供の矯正) 子供の歯並び その他(写真あり) 子供の歯列矯正 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。