金属とレジンにアレルギー。ジルコニアクラウンの構造等について教えて!

相談者: ai-さん (36歳:女性)
投稿日時:2008-07-20 01:04:11
はじめて投稿させて頂きます。どうかよろしくお願いします。


産後から急に体じゅうに湿疹やかぶれができてきて、皮膚科にかかったところ、パッチテストをして下さり、金属アレルギーとわかりました。

ほとんどの金属に反応が出てしまったので、口内にあるパラジウム合金をはずした方がいいということで、すべてレジンに変えました。
(右上3番、5番、6番と右下6番7番と左下6番7番の計7本です。)

ところが、レジンを入れてから程なくして、口内にプラスチックの臭いがいつもしていて粘つくような感じもあり、気持ちも悪くてまるでつわりの時に戻ったかのような吐き気のくり返しで、すっかり具合が悪くなってしまいました
(湿疹やかぶれなどはかなりよくなりました)。

いろいろ調べた結果、レジンを使っていないオールセラミックに変えるしかないと思い、同じ歯科に行きました。


ですが、先生の仰るには、オールセラミックは接着のために、レジン系接着剤を使わなければならず、レジンに拒否反応を示す私の体には不向きとのことで、その代わりにジルコニアクラウンを薦められました。

ジルコニアクラウンについて、特に調べていなかったのでよくわからなかったのですが、金属もレジンもダメならこれしかないというようなことを言われて、承諾してしまいました。

(オールセラミックで1本12万円くらいと見積もっていたので、ジルコニア1本15万円と言われ、1本につき3万円の予算オーバーは、7本もあると正直痛いですが具合が悪いので仕方ありません。)


帰宅後、ジルコニアクラウンについてこちらのサイトで勉強させて頂いて、様々な疑問が浮かんできてしまい、かといって、もうすでに型を取ってきてしまったので今さら変更もできないのですが、このままでは不安なのでどうか質問させて下さい。


(1)ジルコニアクラウンと言っても、表面はセラミックとのことですが、内部のジルコニアと表面のセラミックとの接着面は、やはりレジン系接着剤が使われているのでしょうか?

それとも、貴サイトのクラウンのページ
(それぞれのメリットだけでなくデメリットも記載されていて、また様々な角度からの比較もあって、大変勉強になりました!感謝です!)
を拝見したところ、陶材焼付鋳造冠とも言うそうなので、焼き付けるだけで、接着剤は全く使用されていないのでしょうか?


(2)メタルボンドは裏側にメタルが見えていますが、ジルコニアクラウンはすっぽりと覆われていて、裏側もジルコニアは見えないものと思っていいのでしょうか?

それとも画像ではよくわからなくても、裏側はジルコニアが見えているのでしょうか?

(過去ログで先生方のご回答を拝読して、中身のジルコニアは表面のセラミックにすっぽりと覆われていると勝手に解釈しておりますが、私の解釈間違いだといけないので、お願いします。)


(3)ジルコニアを導入するには、初期投資が大変かかるので、ジルコニアそのものは外国に発注して、外側のセラミックだけを日本の技工所で付けているところが多いとのことですが、その場合の外国というのは、どこでしょうか?
中国などの可能性もありますか?


以上です。長くなってしまい申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-07-20 01:55:41
はじめまして。

これは大変ですね・・お辛いことと思います。
是非何とかなって欲しいですね。。。

さて、経緯からは不運が重なったと言いますか、仕方ない面も多々ある様に感じます。

今後まだ出来ることとして、ジルコニアクラウンを接着(合着?後で説明します)する際に使うセメントについても、皮膚科で調べて頂いた方が良いでしょうね。

ジルコニアクラウンそのものでのアレルギーは、さすがに可能性はほぼないと思うのですが・・もしも何か資料が頂けるなら、相談してみて下さい。

因みにジルコニアと言っても100%ジルコニウムではありませんので(と言っても溶け出さないので、問題にはならないはずですが)、以下の回答も参照なさって下さい。

参考→奥歯のクラウンの種類について迷っています



(1)について

上記リンク先でも書いてますが、接着剤は使用しませんよ。



(2)について

これも上記リンク先でも書いているのですが、基本的にメタルボンドのメタルの部分がジルコニアに代わっただけと考えて良いと思います。

「ジルコボンド」と呼ばれる先生もおられるぐらいです。

不安でしたら全部覆うことも可能なのですが、出してても問題ないと思いますよ。

と言うのも、前述の様に、歯科用金属の中でアレルギーに対しては、今のところチタンと並ぶ最終兵器かと思います。

また、ジルコニアが表面にのぞいていても、研磨した際にセラミックよりも更にツヤが出るそうです。

となると表面にプラークの付着が抜群に少なくなる(※セラミックでも非常に少ないと言われます)訳で、不安視する必要は特にないかと思いますよ。



(3)について

時節柄、気になりますね。
メーカーによって少し違うのですが、中国はないと思います。
私も詳しく把握している訳ではないのですが、ノーベルバイオケアデンツプライ、ノリタケなどは今は国内ですし、ただどちらにしてもゴッド(※削り出す前の固まり)はどこかでの規格生産ですから、製作工程で不審な成分が混ざる心配はないでしょう。



大丈夫だとは思いますが、ジルコニアクラウンでも接着性レジンセメントに接着するのが普通だと思います。

ですが他のセメントで合着する事も可能だと思います。

セメントの種類も色々ありますから、先に書いた様に、使用する前に歯科・皮膚科で確認してもらった方が良いのではないでしょうか。

金額も金額ですし、何より身体的ストレスが心配です。

歯科と皮膚科の先生には、よく連携をとってもらって下さいね。

お早い回復を願っています。
お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ai-さん
返信日時:2008-07-24 02:11:53
渡辺先生、ご返信を頂いてありがとうございました。


まだ口内に4本レジンが残っていて、とても具合が悪く落ち込んでおりましたが、先生からご親切な回答と温かいコメントを頂いて、とても勇気づけられました。
ありがとうございました。


(1)について、大変細かいことで恐縮なのですが、追加のご質問をさせてください。

ジルコニアクラウンの場合、ジルコニア、金属焼付用合金、セラミックという三層構造になるということでよろしいのでしょうか?

その場合、金属焼付用合金は、のりの役割をするだけですので、口内には出ておらず、溶出してこないと考えてよいのでしょうか?

(金属焼付用合金で検索したところ、それ自体もいろいろな種類があり、またたくさんの金属が混ざっているようですので、特に選択もできない部分なので気になってしまいました。)



(2)について
メタルボンドでも、裏にメタルが見えるのは、比較的薄い1,2,3番くらいまでのクラウンだけだろうと(上3番にメタルボンドをしている友人がいましたので)、勝手に勘違いしていました。すみませんでした。


(3)について
そのように伺えてほっとしました。
やはり今の時点では、口内に中国製のものを入れるのは避けたいので、心配でした。



渡辺先生には、本当に適格なリンクを頂き、大変参考になりました。
(自分の検索もまだまだ甘かったです、すみませんでした。)

こちらのご返信とリンク先もすべてプリントアウトして、布団の中で何度も読ませていただき、とても勉強になりました。

時間を見つけて、もっとしっかり過去ログを検索して拝読していこうと思います。

どうもありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-07-24 09:11:31
ジルコニアマニア@タカタです。

もう、数百本ジルコニアクラウンを入れています。


(1)ジルコニアクラウンの場合、まず、

面-接着性レジンセメント-ジルコニアフレーム-専用陶材

の構造になります。
アレルギーは、皆さん金属ばかりを気になさりますが、実際ウチであったのは、レジンアレルギーです。
こんなのもあるので要注意ですね。


(2)ジルコニアの場合、裏側にメタルは見えません。
また、メタルボンドでも、裏側にメタルが見えるように作る場合と完全にポーセレンで覆ってしまう場合がありますよ。


(3)ジルコニアを用いる場合、歯の型をとって、その型にピッタリ合う薄い殻のようなものをコンピューター加工で作ります。

この工程は殆どの場合において我々が取引する技工所ではなく、そこからの外注になることが多いです。
で、人件費の安い中国で作るのだと思います

しかし、この殻(コーピングといいます)を作る上においては、その後の作業を予測した”センス”が要求されますので意外に緻密な設計が要求されます。

コンピューター上での作業ですので中国でも作れるのですが、あと数年後までは国内の方がいいでしょうね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-07-24 12:44:23
タカタ先生、いつの間にそんなに・・^^;

(1)〜(3)の回答についてはタカタ先生の書かれた通りかと思います。

私も不勉強でしたので、ポーセレンと裏打ちの陶材焼付け用金属(もしくはジルコニア)との接着(?)様式について少し説明を加えます。


メタルボンドの場合は、裏打ちの部分(メタルコーピングあるいはメタルフレームと言います)を、滑らかにしてから、ディギャッシングと言われる操作をします。

これは操作としては単に熱を入れるだけなのですが、それで表面に酸化膜が出来、それの上に直接ポーセレンを焼き付けて行くことで化学的に接着します。


一方ジルコニアクラウンの場合、私は同じ理屈で化学的な接着が起きると思っていたのですが少し違う様で、裏打ちの部分(酸化ジルコニウムを主成分とするセラミクス?金属?)は海外や国内の工場で製作された後に各技工所に届き、その後サンドブラスト処理をしたり(しなかったり)するだけで、直接ポーセレンを盛ります。

つまり、どちらも接着剤は使わないのですが、メタルボンドは化学的に接着、ジルコニアの場合は化学的な接着ではなく、機械的に「ひっかけて」固定されるみたいです。。

(にわか勉強ですので、間違ってたらどなたか修整して下さいm(_ _)m)


もちろん適正に製作されていれば、簡単にポーセレンが剥がれ落ちるなどのトラブルは極めて少ないですので、ai-さんにとっては要らない知識ですが、コーピングとポーセレンの間に接着剤は使われていないと言うことだけ知っておかれると、多少安心出来るのではないでしょうか。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-07-24 15:50:22
だって、一日 2〜3本 入れるだけでも結構な本数になりますよ。


メタルボンドって 化学的結合なんてしてます?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-07-25 23:06:22
してないんですか??

調べてみましたが、

スズやインジウムなどの、

「酸化物による中間層を介しての結合」?
「酸化物層と陶材間の結合固溶拡散による結合」?

みたいなことが言われてる様ですが、違うんですかね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ai-さん
返信日時:2008-07-27 23:53:29
タカタ先生、ご回答を頂いてありがとうございました。

(1)金属焼付用合金というのは、メタルボンドの場合のメタルであり、従ってジルコニアクラウンの場合はジルコニアそのもののことをいうんですね。

接着(合着)用に別の合金を使うのかとまちがって解釈していました。
教えて頂いてありがとうございました。


(2)両方のタイプがあるんですね。
私の場合、特に説明がなかったので、どちらのタイプか次回担当の先生に訊いてみます。


(3)私も国内のものがいいのですが、こればかりは医院の取り扱っているものになるので、自分で選びようもなく、、、お任せするしかないです(><)。

「中国製じゃないよ」と言われたところで、本当にそうなのかわかりませんし(建築偽装や食品偽装が蔓延している国ですから)、キリがないですよね。

国内で作っているメーカーもあるそうですので、そちらであることを祈るしかないです。。


ジルコニアクラウンに精通していらっしゃるタカタ先生の医院に通院できる範囲に住んでおられる方が、うらやましい限りです。

どうもありがとうございました。
またわからないことがありましたら、よろしくお願い致します。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ai-さん
返信日時:2008-07-28 00:33:23
渡辺先生、さらに詳しく教えて頂いてありがとうございました。

お陰様で自分の勘違いもわかりましたし、メタルボンドジルコニアクラウンの違いもよくわかりました。

どのようにでき上がるのか、わかりやすく説明して頂いたおかげで、コーピングとポーセレンとの合着の仕方について接着剤が使われていないという事のみならず、それぞれのクラウンのイメージも出来ましたし、多少どころかとても安心できました。


先のご回答でも仰っていただいたように、使用されるセメントなどのサンプルをもらえるように、次回担当医に頼んでみようと思います。

安心して治療が受けられるよう、それを持って皮膚科でチェックしてもらうことにします。


いろいろとご教示頂いたり、アドバイスを頂いたり、精神的にも本当に助かりました。

また心配なことがありましたらご相談させて下さい。
どうもありがとうございました。



タイトル 金属とレジンにアレルギー。ジルコニアクラウンの構造等について教えて!
質問者 ai-さん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ メタルボンド
歯科金属アレルギー
歯科用材料によるアレルギー
ジルコニアクラウン
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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