歯の根っこが石灰化し奥にある膿が取れないが、クラウンをつける [米国]
相談者:
オレンジさん (28歳:女性)
投稿日時:2008-07-26 07:08:22
こんにちは。
夫の仕事の都合でアメリカに住み始めて間もないのですが、アメリカで左上13番の歯(日本では左上5番)の根管治療を行いました。
もともとこの歯は、日本で随分昔に抜髄し、銀の詰め物をしておりましたが、その詰め物が先日取れてしまい、そのうえ、自分の歯も表側は欠けてしまいました。
痛みは全くありませんでした。
自分の歯は、かろうじて裏側(口内側)だけが残っている状態です。
アメリカの一般歯科医(日本人)に診てもらったところ、詰め物の内部で虫歯になっており、また土台の長さが十分でないため、根管治療をやり直しましょうと、言われました。
そして、専門医に行かずに、この一般歯科医のところで治療できるとの事でしたので、ラバーダム、ルーペを使用しての神経治療を行い、1時間半x2回で終わりました。
先生の説明によると、
レントゲンで見ると根っこの奥の方にやや黒い影が見えるので膿がたまっているかもしれないが、根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、よって歯茎を切って膿を取り出す
(歯根端切除のことかと思います)しかないとの事でした。
先生の判断は、仮歯のままにしておくと、今残っている自分の歯もいつ折れるかわからないので、特に痛みも無いのなら、このままクラウンをつけてしまい、今後痛み等の症状が出てから、歯茎を切ってそこから膿を出すというものでした。
私としては、膿があるかもしれないのに、クラウンをつける事に不安です。
でも一方で、膿を出す治療をしている間に、かろうじて残っていた自分の歯が折れて、結局抜歯しなければならないという事は極力避けたいです。
クラウンはまだつけていません。
この先生の判断は、よくあることなのでしょうか?
石灰化している根っこの先にある膿は、歯茎を切って外部から膿を取り除く方法しかないのでしょうか?
石灰化しているところに無理して穴を開けたりする事や、その間に歯が折れてしまうというリスクの方が、高いのでしょうか?
アメリカには根管治療の専門医がいますで、そこへ行って相談するのが良いとは思いますが、何しろ言葉や費用の問題があるので、このサイトで相談させて頂きました。
よろしくお願いします。
夫の仕事の都合でアメリカに住み始めて間もないのですが、アメリカで左上13番の歯(日本では左上5番)の根管治療を行いました。
もともとこの歯は、日本で随分昔に抜髄し、銀の詰め物をしておりましたが、その詰め物が先日取れてしまい、そのうえ、自分の歯も表側は欠けてしまいました。
痛みは全くありませんでした。
自分の歯は、かろうじて裏側(口内側)だけが残っている状態です。
アメリカの一般歯科医(日本人)に診てもらったところ、詰め物の内部で虫歯になっており、また土台の長さが十分でないため、根管治療をやり直しましょうと、言われました。
そして、専門医に行かずに、この一般歯科医のところで治療できるとの事でしたので、ラバーダム、ルーペを使用しての神経治療を行い、1時間半x2回で終わりました。
先生の説明によると、
レントゲンで見ると根っこの奥の方にやや黒い影が見えるので膿がたまっているかもしれないが、根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、よって歯茎を切って膿を取り出す
(歯根端切除のことかと思います)しかないとの事でした。
先生の判断は、仮歯のままにしておくと、今残っている自分の歯もいつ折れるかわからないので、特に痛みも無いのなら、このままクラウンをつけてしまい、今後痛み等の症状が出てから、歯茎を切ってそこから膿を出すというものでした。
私としては、膿があるかもしれないのに、クラウンをつける事に不安です。
でも一方で、膿を出す治療をしている間に、かろうじて残っていた自分の歯が折れて、結局抜歯しなければならないという事は極力避けたいです。
クラウンはまだつけていません。
この先生の判断は、よくあることなのでしょうか?
石灰化している根っこの先にある膿は、歯茎を切って外部から膿を取り除く方法しかないのでしょうか?
石灰化しているところに無理して穴を開けたりする事や、その間に歯が折れてしまうというリスクの方が、高いのでしょうか?
アメリカには根管治療の専門医がいますで、そこへ行って相談するのが良いとは思いますが、何しろ言葉や費用の問題があるので、このサイトで相談させて頂きました。
よろしくお願いします。
回答1
回答日時:2008-07-26 12:27:14
こんにちは。
海外での医療は不安になりますね。
さて、あくまで文面を読んだ限りでの印象ですが、現在の方針
>特に痛みも無いのなら、このままクラウンをつけてしまい、今後痛み等の症状が出てから、歯茎を切ってそこから膿を出すというもの
・・で良いと思います。
いくつかそう感じるポイントがあって、
>痛みは全くありませんでした。
>ラバーダム、ルーペを使用しての神経治療を行い、1時間半x2回で終わりました。
>根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、
>アメリカには根管治療の専門医がいますで、そこへ行って相談するのが良いとは思いますが、何しろ言葉や費用の問題があるので、
あたりなのですが、おそらく十分な内容の処置が施されていそうです。
当サイトをよく読まれているならお分かりになると思いますが・・。
因みに根っこの先の石灰化(多くは単に器具がひっかかって入らないだけ?)は頻繁に見られます。
ですが出来る範囲で十分な消毒が実施されていれば、根の先に大きな根尖病変があっても、治る場合も多々ありますので、あまりこだわる必要はないと思います。
逆に無理して石灰化部分を越えて器具を挿入しようとして、パーフォレーション等起こす方が怖いですね。
ともあれ現段階で、治療が失敗している確証がない訳ですから、高額な費用をかけて専門医のところにまで行く必要は個人的には感じませんよ。
参考⇒〔根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?〕
お大事にどうぞ^^
海外での医療は不安になりますね。
さて、あくまで文面を読んだ限りでの印象ですが、現在の方針
>特に痛みも無いのなら、このままクラウンをつけてしまい、今後痛み等の症状が出てから、歯茎を切ってそこから膿を出すというもの
・・で良いと思います。
いくつかそう感じるポイントがあって、
>痛みは全くありませんでした。
>ラバーダム、ルーペを使用しての神経治療を行い、1時間半x2回で終わりました。
>根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、
>アメリカには根管治療の専門医がいますで、そこへ行って相談するのが良いとは思いますが、何しろ言葉や費用の問題があるので、
あたりなのですが、おそらく十分な内容の処置が施されていそうです。
当サイトをよく読まれているならお分かりになると思いますが・・。
因みに根っこの先の石灰化(多くは単に器具がひっかかって入らないだけ?)は頻繁に見られます。
ですが出来る範囲で十分な消毒が実施されていれば、根の先に大きな根尖病変があっても、治る場合も多々ありますので、あまりこだわる必要はないと思います。
逆に無理して石灰化部分を越えて器具を挿入しようとして、パーフォレーション等起こす方が怖いですね。
ともあれ現段階で、治療が失敗している確証がない訳ですから、高額な費用をかけて専門医のところにまで行く必要は個人的には感じませんよ。
参考⇒〔根管治療の「成功」と「失敗」は、いつ分かる?〕
お大事にどうぞ^^
回答2
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2008-07-27 09:52:13
渡辺先生が仰るとおりかと思います。
きっちり消毒をしていれば、クラウンを入れてしばらく様子見でいいと思いますよ。
3ヵ月後、半年後ぐらいにレントゲンを撮って今のレントゲンと見比べればいいと思います。
>先生の説明によると、レントゲンで見ると根っこの奥の方にやや黒い影が見えるので膿がたまっているかもしれないが、根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、よって歯茎を切って膿を取り出す
根切の判断は日本よりアメリカの方がデジタルに、根の先端まで触らなければ根切という考えがありますが、私はこれは支持できません。
現状で根切に踏み切るのは、まず日本では行いません。
先生に相談してみてください。
クラウンは症状が落ち着いていれば、早めに入れてもらってください。
仮歯という手もありますが^^;
きっちり消毒をしていれば、クラウンを入れてしばらく様子見でいいと思いますよ。
3ヵ月後、半年後ぐらいにレントゲンを撮って今のレントゲンと見比べればいいと思います。
>先生の説明によると、レントゲンで見ると根っこの奥の方にやや黒い影が見えるので膿がたまっているかもしれないが、根っこの先が石灰化していて器具が妨げられ、根管治療では膿を取り出すことが出来ない、よって歯茎を切って膿を取り出す
根切の判断は日本よりアメリカの方がデジタルに、根の先端まで触らなければ根切という考えがありますが、私はこれは支持できません。
現状で根切に踏み切るのは、まず日本では行いません。
先生に相談してみてください。
クラウンは症状が落ち着いていれば、早めに入れてもらってください。
仮歯という手もありますが^^;
相談者からの返信
相談者:
オレンジさん
返信日時:2008-07-29 08:29:08
お忙しいところ、親切なご説明を頂きありがとうございます!
<渡辺先生>
>出来る範囲で十分な消毒が実施されていれば、根の先に大きな根尖病変があっても、治る場合も多々ありますので、あまりこだわる必要はないと思います。
治る場合もあるのですね。
実はこの歯以外に上4本(前歯1本、奥歯3本)の根管治療を日本で行いましたが、3〜4ヶ月かかって先生が必死に膿を取り除こうとしてくれていた記憶があります
(ラバーダム、ルーペの使用はありませんでした・・・。私もその様な器具がある事を知りませんでしたが)。
ですので、根っこの膿をそのままにしておく事に不安を感じていたのですが、アメリカの先生はきちんと消毒をして下さっているようですし、無理に石灰化部分に穴をあけてパーフォレーションを引き起こすリスクよりも、クラウンをつけて経過をしっかり観察していけば良い、という事がわかって安心しました。
(日本で根管治療した歯の方が、心配ですね・・・。)
>ともあれ現段階で、治療が失敗している確証がない訳ですから、高額な費用をかけて専門医のところにまで行く必要は個人的には感じませんよ。
仰るとおりです。
痛み等の症状が今は特に無く、治療が失敗しているとは言えません。
アメリカで高い医療費がかかっている分、きちんとした治療を受けているのか、それがわからなくて不安だったのかもしれません。
文面とは言え、十分な処置がされていそうだという、第三者の意見を聞く事ができて、安心しました。
本当に、ありがとうございました。
<井野先生>
>根切の判断は日本よりアメリカの方がデジタルに、根の先端まで触らなければ根切という考えがありますが、
私はこれは支持できません。
>現状で根切に踏み切るのはまず日本では行いません。
アメリカの先生は、「歯茎を切って膿を出す」とさらっと言ってましたので、私も、皮膚にできたマメに針を刺して水を取る様な、そんな程度の処置かと軽く考えていました。
後になってこのサイトで見てみると、歯根端切除は抜歯前の最後の最後の手段、とありましたので、びっくりしてしまいました。
歯根端切除については、症状が出てからと言われましたが、判断の基準や施術方法等もう少しきちんと説明してもらうようにします。
今後どのように経過観測して行けば良いかというアドバイスも、大変参考になりました。
ありがとうございました。
<渡辺先生>
>出来る範囲で十分な消毒が実施されていれば、根の先に大きな根尖病変があっても、治る場合も多々ありますので、あまりこだわる必要はないと思います。
治る場合もあるのですね。
実はこの歯以外に上4本(前歯1本、奥歯3本)の根管治療を日本で行いましたが、3〜4ヶ月かかって先生が必死に膿を取り除こうとしてくれていた記憶があります
(ラバーダム、ルーペの使用はありませんでした・・・。私もその様な器具がある事を知りませんでしたが)。
ですので、根っこの膿をそのままにしておく事に不安を感じていたのですが、アメリカの先生はきちんと消毒をして下さっているようですし、無理に石灰化部分に穴をあけてパーフォレーションを引き起こすリスクよりも、クラウンをつけて経過をしっかり観察していけば良い、という事がわかって安心しました。
(日本で根管治療した歯の方が、心配ですね・・・。)
>ともあれ現段階で、治療が失敗している確証がない訳ですから、高額な費用をかけて専門医のところにまで行く必要は個人的には感じませんよ。
仰るとおりです。
痛み等の症状が今は特に無く、治療が失敗しているとは言えません。
アメリカで高い医療費がかかっている分、きちんとした治療を受けているのか、それがわからなくて不安だったのかもしれません。
文面とは言え、十分な処置がされていそうだという、第三者の意見を聞く事ができて、安心しました。
本当に、ありがとうございました。
<井野先生>
>根切の判断は日本よりアメリカの方がデジタルに、根の先端まで触らなければ根切という考えがありますが、
私はこれは支持できません。
>現状で根切に踏み切るのはまず日本では行いません。
アメリカの先生は、「歯茎を切って膿を出す」とさらっと言ってましたので、私も、皮膚にできたマメに針を刺して水を取る様な、そんな程度の処置かと軽く考えていました。
後になってこのサイトで見てみると、歯根端切除は抜歯前の最後の最後の手段、とありましたので、びっくりしてしまいました。
歯根端切除については、症状が出てからと言われましたが、判断の基準や施術方法等もう少しきちんと説明してもらうようにします。
今後どのように経過観測して行けば良いかというアドバイスも、大変参考になりました。
ありがとうございました。
タイトル | 歯の根っこが石灰化し奥にある膿が取れないが、クラウンをつける [米国] |
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質問者 | オレンジさん |
地域 | 海外 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 主婦 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 根管治療の失敗・再治療 根管治療に関するトラブル 歯根端切除術 アメリカ(米国) 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。