麻酔後に顎の炎症が起き口腔外科へ通院。このようなことは起こりうるのか

相談者: dsc-momoさん (32歳:女性)
投稿日時:2008-08-08 00:04:56
はじめまして。

神経を取るためにした麻酔後に炎症をおこして、現在市民病院に通院しています。


6月の初め頃に、左下6番のが痛み歯医者さんに行きました。
「神経をとらないといけない」と言われ、お願いしました。

麻酔を打ったのですが、効きが悪く「手術用」と先生が説明された麻酔を顎の骨にも打ったのですが、効果がなく・・・
最終的に削った歯の神経に直接麻酔をされました。
(麻酔3本使いました。)

そして、それから根っこの治療に通っていました。
痛みも治まり、「もう、1〜2回で被せれますね」と言われていました。

しかし、7/30に同じように治療に行ったところ、治療中に痛みがありました。
先生は

「まだ神経が取りきれていなかったようなので、もう一度とりましょう」

とのことで、再度麻酔をしました。
この時も神経に直接麻酔をされました。

夕方行ったのですが、麻酔がとれてきたら、凄い激痛が・・

その日の晩は家にある鎮痛剤を1時時間置きに飲み耐えました。
(脂汗もでるし、鎮痛剤も30〜1時間しか効かなくて・・・)


翌日、歯科医院に行って、その旨を伝えると、

「炎症をおこしているかもしれません。」

と言われました。
しかし、神経を取った歯の奥を触っても多少の痛みはあるものの、激痛ではなく、

「顎のあたりが痛いんです。」

と伝えましたが

「とりあえず、痛み止めと化膿止めで様子を見ましょう」

とのことでした。
処方された痛み止めは「ボルタレン」でかなり強いといわれましたが、飲んで1時間くらいしてから効き始め、1〜2時間くらいしか効果が持続しません。
激痛で脂汗も出るし、微熱も出るし、耳鳴りもします。
一晩で処方された、痛み止め6錠を飲みきってしまいました。


翌日また歯科医院に行って、

「夜も寝れないし、痛み止めも効かないです。
微熱もあり、耳鳴りもします。痛いのは顎から耳にかけてなんです。」

と説明しましたが、

「最悪点滴になるかもしれませんが、とりあえず痛み止めだしておきます」

とまた、痛み止めだけ処方されました。


土日は痛み止めと化膿止めを飲んで激痛と戦いました。
月曜日(8/4)に病院に行って、以前より痛みが増していることを伝えましたが、やはり痛み止めをもらっただけでした。

8/5に熱もあり、耳鳴りもひどくご飯も食べれないので、先生にお願いして点滴をしに関連病院に行きました。

8/6に会社を休み、市民病院の口腔外科を紹介してほしいと頼み
診察を受けました。

顎から耳にかけて化膿しているので、点滴が必要と言われ現在も点滴に通っています。



質問ですが、

普通の歯科治療でこのようなことがおこるのでしょうか?
今まで、押さえつけられて神経に直接麻酔を打たれることなんてありませんでしたがそういうこともするのでしょうか?

また、症状が出てから、もっと早く対応してもらえていれば、ここまで炎症が長引くことがなかったのでは?と思いますが、実際毎日のように通院していても、先生には予測がつかなかったのでしょうか?
(化膿しているとは言ってみえました。また、最悪点滴も必要と言われました。)


紹介状を持って、市民病院に行ったのですが、「7/30に行った歯の麻酔治療」のことは書かれておらず、6月初めに神経を取った歯が痛みだした。となっていたようです。

治療してもらった先生に

「6月に神経を取った歯なんだよね?いつ頃からまた痛いの?」
と聞かれ、

「7/30に神経に直接麻酔を打ってからです。」

と言ったら、

「え?最近麻酔したの?そうか・・・」

と言葉をにごしていました。
これは、治療内容を隠していることになりませんか?

周りの人からも「ミスじゃない?」と言われ・・
炎症が治まったら続きの治療に通うつもりでいましたので、不安になってしまいました。

炎症等がおこることはあるとは思いますが、ここまで酷くなるまで、わからないのでしょうか?
医療ミス、判断ミスの可能性はありますか?

長々と書いてしまいましたがご指導よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-08-08 00:43:16
dsc-momoさん、こんにちは。

このたびの件、本当にお困りであったと思います。
ご心中お察しします。

【1】

ただ、はじめにdsc-momoさんにお伝えしなければならないことがあります。

匿名の医療相談である本歯科相談室で、医療ミスの可能性があるかどうかの判断はできません。

これは医療従事者同士の馴れ合いなどではなく、本相談室が匿名であり、一方当事者から文字のみの限られた情報量では、法的にもテクニカルな面からも不可能であることによります。ご了承ください。

以下は、一般的な場合における私の個人的意見としてお読みください。

【2】

不幸にして、麻酔の影響で炎症を起こすこと自体はあります。
麻酔の針が、感染巣に触れてしまうことで、感染が拡散してしまう現象です。

ただ、これをもって即医療ミスであったということはできないと思います。

【3】

神経を抜く処置は、麻酔がなければ言語に絶するほどの激痛を伴います。通常、麻酔なしでの抜髄は不可能であると思います。

そのため抜髄を行うには麻酔が必須となります。
麻酔は一般に浸潤麻酔歯茎に注射)で良いことがほとんどですが、効きにくい場合は伝達麻酔を行います。

dsc-momoさんが、

>「手術用」と先生が説明された麻酔を顎の骨にも打ったのですが、

というのが伝達麻酔であると思われます。


【4】

この伝達麻酔でも効果が不十分な場合は、歯根膜腔内注射・歯髄内注射という、麻酔薬をよりダイレクトに作用させる注射を行います。

>最終的に削った歯の神経に直接麻酔をされました。

これがおそらく歯髄内注射であったと思われます。

この歯髄内注射では、歯の中に麻酔薬を注入するため、どうしても細菌など感染源を押し込んでしまう可能性が出てきます。

歯髄内注射で感染症状が出てくるかどうかは、術者(歯科医師)の手先や注射器具の清潔性も関係しますが、加えて患者さんの体調等個人的要素が大変強く出てきます。

どんなに清潔に注意深く歯髄内注射を行ったとしても、これによる感染をゼロにすることは不可能だと思います。


【5】

もちろん、どんな事情があるにせよ、点滴まで行ったsc-momoさんにとっては大変ご不安かつ不信を抱く出来事であったと思います。

ただ、この炎症自体は、抗生剤の点滴で今後改善していくと思われますので、まずはご安心ください。

その上で、今後の歯科治療をどうするか…現在の担当の先生にお願いするのか、転院するのかということは、dsc-momoさんのお気持ち次第であると思います。


どうか、一日も早く症状が改善されることを願っています。
お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: dsc-momoさん
返信日時:2008-08-08 08:08:32
中本先生

早速の返信ありがとうございます。

炎症がおきてしまったこと自体は、仕方ないことであると思ってはいます。
(決して不潔な病院ではないので・・)

しかしその後の対応が・・どうしても納得いかないのです。


紹介状に2回目に行った治療のことが書いてなかったこと。
市民病院の先生とは個人的にも仲がいいようで、紹介状の他に、

「直接先生に電話をして、病状と経過を話して、予約を取りました」

と言われました。
しかし、一番の原因の7/30の麻酔については一切触れていなかった・・このことが、とても不信感を抱いてしまいます。

市民病院は特別な歯科治療しか行っておらず、今後炎症が治まれば一般の歯科医院へ通院することになるので、その選択も困っています。
(仕事で引っ越してきたばかりで情報もないので・・・)

ことを荒立てるとか、そういうつもりはありません。

ただ・・今回、炎症が長引いてることで、会社も休んで点滴に通ったり(まだ有休がないので、すべてひかれてしまいます。)治療もかなりお金が必要でした。

炎症がおきた時にもっと早く対処出来なかったものなのか・・

そう疑問になってしまいます。


紹介状に記載する治療内容は、全て書かなくてもいいのでしょうか?
(実際原因になっている治療内容だけ抜けていたので・・)


お忙しいとは思いますが、ご意見よろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2008-08-08 23:26:20
dsc-momoさん、この痛みは、限界を超える痛みなので大変だったと思います。

歯内療法専門医でもないし、法律に詳しくないのですが、2点ほど。炎症の経過は、診察してないので、申し訳ありませんが触れません。

>>
と言ったら、「え?最近麻酔したの?そうか・・・」
と言葉をにごしていました。
>>

に関しては、僕も同じ言葉を発すると思います。
確かに、患者さんの不安感を増すような言い方です(僕も反省します)。

麻酔したことによって起こったかどうかは不明ですし、ともかく、最初の抜髄後、いったん痛みが引いてから、その後の治療で痛みが増したという情報が、この時点でわかったので、「そうか・・・」となります。


それ以上の情報があっても、現在の口腔外科医の治療には、役に立ちません(その後の歯科治療には役立つかもしれませんが)ので、そのことを詳しく聞きませんので、ここで話は終わります。

また、最終的に原因追及は、憶測や仮定の話になるし、口腔外科医では判断できないので、説明しません(説明を求められますが、憶測での話ばかりになります)。

しかし、以下の話をしています。


*********

このように痛くなかった(少しだけしか痛くなかった)を治療して、かえって痛くなったり腫れたりすることを、フレアアップ(再燃、急性発作) と言います。

Waltonらは、根の治療後のフレアアップの発現率を3.17%と報告しています(大学の専門医でさえ、フレアアップがあるのです)。そして、フレアアップは予防が困難です。

東京医科歯科大学、須田教授によると、「フレアアップは予防が難しく、現実にフレアアップを起こしている患者さんにとっては深刻な問題である」と述べています。

*********

よって、一般の歯科医院では、もっと頻度が大きいと思います。しかし、逆に、近年のマイクロスコープを使用しているような歯内療法専門医では、頻度は少ないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-08-08 23:52:37
dsc-momoさん、あらためまして。

紹介状の件に関しては、私が直接拝見した訳ではないので、前記の通り具体的なコメントは不可能です。


ただ、一点だけ個人的な感想を記しますと、

>「え?最近麻酔したの?そうか・・・」

との口腔外科の先生のご発言は、言葉を濁されたのではなく、感染が1ヶ月(6月の治療)も持続しているのではないことへの率直な感想であるように思います。

6月の治療時点から感染症状が持続していることは通常考えにくいですし、もしそうであればかなり重篤な事態です。

ですが、感染原因は直近の7月30日であるとすれば、うなずける話です。単にそのことを納得された上でのご発言のように思えます。


…が、結局のところ、紹介状に関しても、口腔外科の先生の発言の意図にしても、本歯科相談室では推測の域を出ませんし、これを突き詰めることで得られることは無いように思います。

dsc-momoさんのご質問をうかがうかぎり、確かに担当の先生よりもう少し詳しい説明があれば、dsc-momoさんもご安心できたのではないか、とは思います。

私が患者であれば、やはりdsc-momoさんと同じような心境になると思いますし、「もうこの件はきれいさっぱり忘れて…」とはとても思えないでしょう。

ですが、今後のこと…炎症の経緯と歯科治療の続きを考えた場合、これ以上今回の件に言及しても、メリットは無いのも事実であると思います。

dsc-momoさんの今後の治療がスムーズに進むことを願っています。
お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: dsc-momoさん
返信日時:2008-08-09 18:14:12
湯浅先生。中本先生。

返信ありがとうございました。


頂いたご意見を参考に、口腔外科の先生に説明をお願いしました。

「何故、もっと早く分からなかったのか?」
麻酔をしたことで、こういう症状がでてしまったのか」

等、聞きたいことをまとめて説明して頂きました。

レントゲンを元に、詳しい説明をして頂けました。


やはり、もっと早くに(痛み止めの服用状況、発熱などの症状から)点滴という選択をするべきであった
とのご意見でした。
(化膿も進行していてもう少し遅かったら、入院であったとのことでした。)

そして、紹介状に7/30に行った、治療を記載してなかったことは、先生のミスである。というご意見も頂きました。

疑問に思ったことを聞くことが出来てよかったです。


このサイトで、返信を頂けた事で、勇気を出して疑問を聞くことができました。
本当にありがとうございました。

今後はひどくなる前に、歯医者さんに行くことを念頭に、一日も早く化膿が治まって、日常生活ができるように頑張って点滴に通います。



タイトル 麻酔後に顎の炎症が起き口腔外科へ通院。このようなことは起こりうるのか
質問者 dsc-momoさん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 麻酔その他
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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