[写真あり] 歯根端切除手術は、7番以降はできないのでしょうか

相談者: haruponさん (31歳:女性)
投稿日時:2008-08-04 09:46:10
こんにちは。

子どもの頃からに悩まされ、インプラント1本、抜髄の歯が2本+インレー沢山入ってます。

この相談室に早く出会っていれば〜予備予防知識満載で、色々違ったと思います。


さて、私は約10日後に渡米する予定ですが、運悪く再根管治療後の根の周りが痛み出してしまいました。
渡米後は非常に忙しくなり、痛みに悩まされていられないので、すぐにでも治したいと思います。


経緯:

抜髄の大臼歯2本(右7番・左7番)は、17年程前に神経を無断で抜かれちゃいました。
4.5年ほど前に根の先に膿が溜まって歯茎におできができ、根管治療の第一人者を標榜されるお医者さんで高額自費で再根管治療をしました。(しかし・・衛生管理は完全でなかったように記憶します)

ここ2年ほど、両方の歯の根あたりに膿が溜まっていそうな感じの不快感がずっとありましたが、気にしないよう心がけて(!)おりました。(実はやばい判断だったんですね・・・・)


1ヶ月前に地元のお医者さんにかかり、右7番の1本の根の先に2次元レントゲンで膿の小さな袋が形成されつつあるのを指摘されましたが、渡米までに根管治療をしなおす時間もなく、問題が顕在化するまでそっとする事にしていました。
左7番は2次元レントゲンに膿の影は特に映ってません。

それが先日、飛行機の国内線に乗り、高度14000m付近で右7番に激痛が走り、着陸まで汗が出るような痛みが続きました。
数日間は何もなかったので忘れていたところ、その5日後からほぼ毎日1Hづつほど、かなりズンズンと痛み続け、1時間ほどで引きます。

気圧によって炎症が活性化したのではとお医者さんには言われました。
丸一日の渡米の行程を考えるだけで、胃が痛いです。。



質問1:

痛む右7番のクラウンが隣の右6番のインプラントと連結しているので(強度を出すため単独クラウンの上にもう1つ金属かぶせて、インプラントの上に連結させている)クラウンを壊したくないため、日本にいる間に歯根端切除手術ができないかと思いますが、7番は歯根端切除手術ができないのでしょうか?
(6番までしかできないという他の回答を見ました・・)

2本分のクラウン外して再再根管治療になるでしょうか。
アメリカだと、とても高そうです。


また2本インプラントが並ぶ事で出てくるリスクとは、どんなものでしょうか。。
3度目の治療なので根も細く、成功確率低いと思いますので、インプラントという手もあるのかなとは思います。



質問2:

2次元レントゲンには映っていないし激痛はないですが、じわじわ不快感のある左7番も、なるべく現時点から再根管治療した方がよいのでしょうか。
お金がないなら、痛みが出るまで放置もありでしょうか。


アドバイスどうぞよろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-08-04 15:12:33
>右7番のクラウンが隣の右6番のインプラントと連結しているので

インプラントと天然を連結しているのですか?
一応、現在の見解では「インプラント同士の連結は可。
インプラントと天然歯の連結は不可」となっています。



>7番は歯根端切除手術ができないのでしょうか?

できないとは言いませんが、極端に難しくなると思います(僕自身はやったことがありません)。

難しくなる=予後不良になる可能性が上がる=やらない方が良い?

と言う感じではないでしょうか?



>2本インプラントが並ぶ事で出てくるリスクとは、どんなものでしょうか。。

基本的にはありません。
審美的には歯と歯の間の歯肉歯間乳頭)の再生が起こらなくなるので、ブラックトライアングルができると言う事ですね。

しかし、大臼歯では審美的要因よりも機能回復の意味合いが強く、また、歯間ブラシの操作性から考えてもプラークコントロールが容易になるためデメリットとは考えません。

ですから「問題無し」と捉えて下さって結構です。



>現時点から再根管治療した方がよいのでしょうか。
>お金がないなら、痛みが出るまで放置もありでしょうか。

これはレントゲンを見ていないのでわかりません。

しかし、多少でも自覚症状があるのでれば「放置しても良い」とは歯科医師として言えないですよ。
可能であればレントゲンだけでも撮ってもらい、専門家の判断を仰ぐようにされてはいかがでしょうか?

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-08-04 17:04:43
あと10日で根端切除、、出来たとしても、
キチンとした歯科医師なら長期に経過を追えないのであれば、
責任取れないので、しないと私は思います。

日本人の骨格では、5番目もしくは6番目以降の
後ろ側の歯根端切除
まず、きちんとすることはとっても難しいと思います。


お金のことも大事でしょうが、

『それが先日、飛行機の国内線に乗り、高度14000m付近で右7番に激痛が走り、着陸まで汗が出るような痛みが続きました。

数日間は何もなかったので忘れていたところ、その5日後からほぼ毎日1Hづつほど、かなりズンズンと痛み続け、1時間ほどで引きます。

気圧によって炎症が活性化したのではとお医者さんには言われました。丸一日の渡米の行程を考えるだけで、胃が痛いです。。』

二十時間くらい飛行機に乗るかも知れないなら、
こっちの方が心配ですね。



『お金がないなら、痛みが出るまで放置もありでしょうか?』

医師として、放置してもいいとはとても言えません。
現実問題としては、困りましたね。

長期間米国に在住されるのでしょうか?
それならば、居住地で治療されることをお勧めします。



『渡米後は非常に忙しくなり、痛みに悩まされていられないので、すぐにでも治したいと思います。』

渡米の状況は、移住?長期出張?旅行?留学?
どういった状況でしょうか?

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-08-04 19:46:00
「俺はできるぞ!」と自慢したいDrなら、するかもしれませんが、無難な治療を考えるDrならやらないでしょうね。

私は、やらないですし、出来ません。
他の治療法を考えます。


インプランとが二本並んでもブラックトライアングルができないようにする方法はありますが、そのための”縛り”が相当あります。

前歯ならともかく、それほど審美性を気にする部位ではありませんので、二本並んでもいいのではないでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: haruponさん
返信日時:2008-08-04 22:52:42
タイヨウ先生、佐藤先生、タカタ先生、

お忙しい中さっそくアドバイスをありがとうございます!!!

渡米して2年留学の予定です。

先生方のアドバイスを伺って、何とか当面の痛みはとり繕って、現地で腰据えて治療をしようと決めました。

今から現地のお医者さん探しをがんばりたいと思います。
ありがとうございます。
Hospitalで有名なDuke大に留学ですが、歯科はどうなんでしょうね〜

自然インプラントとの間のクラウンは本当はだめなんですか・・


インプラントの間の歯肉が再生しないので、歯周病リスクが高くなるのかと思いましたが、予後の見込みが悪い再々根管治療よりインプラントの方が、総合的によくなる可能性もあるという事でしょうかね。

別のサイトでは、神経感染後は周りの骨が溶けやすくなったり感染が広がったり結構怖い等と書いてあり、自然歯抜くのも色々問題あると思いますが、感染源化してしまった歯は早いこと取り去った方が、今後の体に取ってよいのかしら、と思いました。

インプラントの情報もよく読んで行きたいと思います。


機内では痛み止め・飲酒と睡眠薬でどうにか乗り切りたいと思います・・

ありがとうございました!
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-08-05 17:16:53
飲酒と、服薬は同時にしないでね?

問題ありなら、日本で筋道つけておく方がベターでしょう。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-08-05 17:42:25
アメリカの場合だと、根管治療インプラントの治療費の差がほとんど無かったりしますので、再々根管治療よりインプラントの方が選ばれることが多いのではないかと思います。

理想的には、まずは根管治療⇒どうしてもだめなら抜歯してインプラント だと思いますが、そうすると治療費も時間も相当かかってしまいますので、どこで妥協をするのか?ということだと思います。

よく勉強して、少しでも後悔のない選択をされて下さいね。
お大事にどうぞ。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-08-05 19:40:49
harupon さん
こんばんは

みなさん色々回答してくださっていますので、
少しだけ。

歯根端切除術ですが、
上顎下顎4番以降のは根が複数あることが多いです。

問題は、根管内に感染があることですが、
どの根に感染があるかで、術式は変わってきます。
ですから、私達専門医は「歯」単位ではなく、
「根」単位で術式を考えているのです。

もしも、上顎7番の口蓋根に感染があるのならば、
歯根端切除術は不可能と思われた方がよいです。
(きちんとすれば出来るのではなく、不可能です)
通常の再根管治療を受けたほうが良いでしょうね。

もしも近心根に問題があるとかでは
手術で対応可能かもしれません。
それはどこに感染があるのかの診査診断をして決定します。
下の写真は上の7番の歯根端切除術です。

ですから、この相談ではわかりませんが、
可能性は低いと思われた方が良いと思います。


--------

ちなみに6番でも同じです。
場合によっては5番でも同じ場合もあります。

画像1画像1

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-08-05 19:58:59
haruponさん、

宮下先生の症例を見て”なんだできるじゃん!”と考えないでくださいね。
殆どのDrは不可能です。

私なんて、特に不器用な方なので、とてもじゃないですけど真似できません。
こんなことができるのは日本でも数限られていますので。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-08-05 21:58:58
アメリカなどでは、根切を行う専門の先生がおられると思います。

過去見せてもらった症例では下の8番(親知らず)の根切も行っていましたよ。
8番の逆根充って・・・


ただし日本において大臼歯の根切などは限られた先生しか行いません。
私も6番の近心根までしか行いません。

というか出来ません。


術野も取りにくいですし、何しろマイクロで見にくいので行いません。


参考になれば^^;

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-08-06 08:58:18
8番の歯根端切除をする意味が分からないです。

基本抜歯ですし、仮に手術をしたとしても、その予後はどうなのでしょう?
きっと勝算があってオペしてるんでしょうが・・・・




タイトル [写真あり] 歯根端切除手術は、7番以降はできないのでしょうか
質問者 haruponさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療の失敗・再治療
歯根端切除術
その他(写真あり)
回答者




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