子供の歯の白濁。歯医者さんで虫歯ではないと言われたが心配
相談者:
ぴらぴらさん (30歳:女性)
投稿日時:2008-07-02 00:03:52
こんばんわ。
子供の歯の白濁について、いくつか投稿があるのですが、分からない事があるので質問させて下さい。
1歳4ヶ月の子供なのですが、上4本下4本のうち、前歯の1本の表面(歯茎付近)が白くなっています。
初期虫歯は白いという事を聞いておりましたので、歯医者さんに行ったのですが、虫歯だともっとザラザラしてるので違います、と言われました。
子供が泣き喚いていたので、詳しく質問する事もできず、また、あまりじっくり診て頂けなかったので(子供が暴れて)白濁が虫歯じゃないなんて事あるのかな?と疑問がわいてきて別の歯医者さんでもう一度診て頂いた方がいいのか迷ってます。
また、白濁が初期虫歯であった場合、以前の投稿で、再石灰化してくる場合もある、とありますが、虫歯になりにくい生活と歯磨きだけをしていればいいのでしょうか?
またどれくらいの期間で再石灰化するものなのでしょうか?
自分の事ならまだしも、子供の事なので心配です。
ご多忙の折恐縮ですが、ご回答頂けると幸甚です。
子供の歯の白濁について、いくつか投稿があるのですが、分からない事があるので質問させて下さい。
1歳4ヶ月の子供なのですが、上4本下4本のうち、前歯の1本の表面(歯茎付近)が白くなっています。
初期虫歯は白いという事を聞いておりましたので、歯医者さんに行ったのですが、虫歯だともっとザラザラしてるので違います、と言われました。
子供が泣き喚いていたので、詳しく質問する事もできず、また、あまりじっくり診て頂けなかったので(子供が暴れて)白濁が虫歯じゃないなんて事あるのかな?と疑問がわいてきて別の歯医者さんでもう一度診て頂いた方がいいのか迷ってます。
また、白濁が初期虫歯であった場合、以前の投稿で、再石灰化してくる場合もある、とありますが、虫歯になりにくい生活と歯磨きだけをしていればいいのでしょうか?
またどれくらいの期間で再石灰化するものなのでしょうか?
自分の事ならまだしも、子供の事なので心配です。
ご多忙の折恐縮ですが、ご回答頂けると幸甚です。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-07-02 05:23:22
ぴらぴら さまはじめまして。
お子様の乳歯の白濁を見つけられてご心配になっていらっしゃるようですね。
現在1歳4ヶ月との事ですがお菓子とか甘い飲み物を与えていらっしゃいますか、もし与えているなら初期う蝕の可能性が高いと思います。
お菓子や甘い飲み物は3歳まで取っておきましょう、それは虫歯予防のためではなく、もっと大切な味覚形成をするためにはお菓子の甘い味は邪魔になるからです。
甘いお菓子の味は無条件に旨い味です、ところが他の味例えばトマトやキュウリ、セロリやにんじん、ピーマンなどの味や舌触りは食べ慣れないと旨い味にはなりません。
色々な食品を3歳までに食べなれさせておくことが多彩な食品を美味しいと感じて食べるようにる大切な要件となります、これを味覚形成といいます。
この味覚形成は3歳までにほぼ決まってしまいます、味覚形成をしている時に甘いお菓子の味をを体験すると、自然の味を嫌がるようになってしまうことがよくあります、偏食の始まりです。
そして甘党になってしまいます。
一旦偏食が始まって定着してしまうと治すのは大変です、健康のため一日30品目の食品を食べましょうと言っても難しいことになるでしょう。
ですから味覚形成をしなければならない3歳頃まではお菓子は取っておきましょうと言っているわけです。
このような育児をするとおまけでむし歯ゼロがあとからついてきます、歯磨きやフッ素で虫歯予防をするわけではないのです。
また3歳までは仕上げ磨きは嫌がります、嫌がるのを無理やり押さえつけて磨いてはいけません。
例えばぴらぴらさまが誰か他の力の強い人に上から押さえつけられて無理やり口を開けられて、歯をゴシゴシ磨かれたたらどう思いますか。
きっと嫌だと思います、それをむし歯予防だからといって無理やり磨くのはある意味虐待だと思います、やめたほうがいいと考えています。
>またどれくらいの期間で再石灰化するものなのでしょうか?
再石灰化の期間についてはあまり意識していないのでわかりませんが、食生活をかえれば歯の萌出にしたがってきれいなエナメル質が出てくるのでお口の中の環境が良くなった事がわかります。
画像1 エナメル質の白濁
画像2 乳歯が萌出して健全なエナメル質がでてきている
エナメル質の白濁
http://www.yamadashika.jp/prevent04.html#a03
歯科保健行動
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a010
子育てと砂糖に関する考え方
http://www.yamadashika.jp/prevent10.html
幼児の歯磨き
http://www.yamadashika.jp/prevent11.html
むし歯ゼロ育児の事例
http://www.yamadashika.jp/0care.html
「はじめの一歩」育児体験集
http://www.yamadashika.jp/step.html
画像1 画像2
お子様の乳歯の白濁を見つけられてご心配になっていらっしゃるようですね。
現在1歳4ヶ月との事ですがお菓子とか甘い飲み物を与えていらっしゃいますか、もし与えているなら初期う蝕の可能性が高いと思います。
お菓子や甘い飲み物は3歳まで取っておきましょう、それは虫歯予防のためではなく、もっと大切な味覚形成をするためにはお菓子の甘い味は邪魔になるからです。
甘いお菓子の味は無条件に旨い味です、ところが他の味例えばトマトやキュウリ、セロリやにんじん、ピーマンなどの味や舌触りは食べ慣れないと旨い味にはなりません。
色々な食品を3歳までに食べなれさせておくことが多彩な食品を美味しいと感じて食べるようにる大切な要件となります、これを味覚形成といいます。
この味覚形成は3歳までにほぼ決まってしまいます、味覚形成をしている時に甘いお菓子の味をを体験すると、自然の味を嫌がるようになってしまうことがよくあります、偏食の始まりです。
そして甘党になってしまいます。
一旦偏食が始まって定着してしまうと治すのは大変です、健康のため一日30品目の食品を食べましょうと言っても難しいことになるでしょう。
ですから味覚形成をしなければならない3歳頃まではお菓子は取っておきましょうと言っているわけです。
このような育児をするとおまけでむし歯ゼロがあとからついてきます、歯磨きやフッ素で虫歯予防をするわけではないのです。
また3歳までは仕上げ磨きは嫌がります、嫌がるのを無理やり押さえつけて磨いてはいけません。
例えばぴらぴらさまが誰か他の力の強い人に上から押さえつけられて無理やり口を開けられて、歯をゴシゴシ磨かれたたらどう思いますか。
きっと嫌だと思います、それをむし歯予防だからといって無理やり磨くのはある意味虐待だと思います、やめたほうがいいと考えています。
>またどれくらいの期間で再石灰化するものなのでしょうか?
再石灰化の期間についてはあまり意識していないのでわかりませんが、食生活をかえれば歯の萌出にしたがってきれいなエナメル質が出てくるのでお口の中の環境が良くなった事がわかります。
画像1 エナメル質の白濁
画像2 乳歯が萌出して健全なエナメル質がでてきている
エナメル質の白濁
http://www.yamadashika.jp/prevent04.html#a03
歯科保健行動
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#a010
子育てと砂糖に関する考え方
http://www.yamadashika.jp/prevent10.html
幼児の歯磨き
http://www.yamadashika.jp/prevent11.html
むし歯ゼロ育児の事例
http://www.yamadashika.jp/0care.html
「はじめの一歩」育児体験集
http://www.yamadashika.jp/step.html
画像1 画像2
回答2
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-07-02 11:04:24
その年齢であると、治療以前に診察自体が困難でしょう。
暴れられるようであれば、鑑別診断まで行かなくても
それも、また仕方のないことであると思います。
私も無理に診察したり、押さえつけて歯磨きするのは
反対です。
極端なシュガーコントロールをしないと、食品中にたくさんの糖分があり、現代では糖質を制限するのが非常に困難ですが、
出来るだけ、市販のものではなく、
お手製の食事を心掛けて下さい。
診察に支障がなくなる年齢になれば、キチンと診察して頂いて下さい。
暴れられるようであれば、鑑別診断まで行かなくても
それも、また仕方のないことであると思います。
私も無理に診察したり、押さえつけて歯磨きするのは
反対です。
極端なシュガーコントロールをしないと、食品中にたくさんの糖分があり、現代では糖質を制限するのが非常に困難ですが、
出来るだけ、市販のものではなく、
お手製の食事を心掛けて下さい。
診察に支障がなくなる年齢になれば、キチンと診察して頂いて下さい。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-07-02 22:07:13
きちんと診なくては、診る必要があるのか、ないのかさえわかりません。
幼児だから、きちんと診れなくてもしかたがないといった考え方には賛同できません。
ですので心配でしたら、泣いて暴れる子でも診てもらえる歯科医院での受診を勧めます。
(ただ、近くにはないかもしれませんが)
1歳4ヶ月で虫歯があるのだとしたら、一般的には歯磨きは行ったほうが良いと思います。
お子さんが歯磨きをしたがるしたがらないとは関係がありません。
必要なら行う、必要がないなら行わない
これは、いかなる年齢でも同じであると思います。
ましてや、自分でことの良し悪しの判断がまったくといっていいほど出来ない幼児に関して、その子の意思を尊重するといった考え方にも賛同できません。
実際のところ、歯磨きを無理にやる(=本人の意思とは無関係に行う)ことが虐待であるとするケースが、ほんとうに存在するのでしょうか?
あきらかにその子のためを思って、しかも(親の精神状態とは無関係に)規則的に冷静な気持ちで行っているのに、それが虐待なのでしょうか?
しつけと言う言葉は死語なのでしょうか?
今時は、どちらかというと、子供の思うがままにさせてしまう、モンスターペイシェントのほうが問題と感じることが私の場合は多いです。
ちなみに、その子が歯医者に行きたくないからといって多数の虫歯を放置するような保護者は存在しますが、そういった保護者はネグレクト (neglect) 、まさに児童虐待かと思います。
それから、再石灰化は一度行われたとしても、虫歯になりやすい環境に戻れば、またすぐに虫歯になります。
結局のところ、しばらくは定期的に通院され、ある一定期間(私的には1年くらい)、虫歯の進行が止まっているのを確認できた時点でそう判断できるのかと思います。
幼児だから、きちんと診れなくてもしかたがないといった考え方には賛同できません。
ですので心配でしたら、泣いて暴れる子でも診てもらえる歯科医院での受診を勧めます。
(ただ、近くにはないかもしれませんが)
1歳4ヶ月で虫歯があるのだとしたら、一般的には歯磨きは行ったほうが良いと思います。
お子さんが歯磨きをしたがるしたがらないとは関係がありません。
必要なら行う、必要がないなら行わない
これは、いかなる年齢でも同じであると思います。
ましてや、自分でことの良し悪しの判断がまったくといっていいほど出来ない幼児に関して、その子の意思を尊重するといった考え方にも賛同できません。
実際のところ、歯磨きを無理にやる(=本人の意思とは無関係に行う)ことが虐待であるとするケースが、ほんとうに存在するのでしょうか?
あきらかにその子のためを思って、しかも(親の精神状態とは無関係に)規則的に冷静な気持ちで行っているのに、それが虐待なのでしょうか?
しつけと言う言葉は死語なのでしょうか?
今時は、どちらかというと、子供の思うがままにさせてしまう、モンスターペイシェントのほうが問題と感じることが私の場合は多いです。
ちなみに、その子が歯医者に行きたくないからといって多数の虫歯を放置するような保護者は存在しますが、そういった保護者はネグレクト (neglect) 、まさに児童虐待かと思います。
それから、再石灰化は一度行われたとしても、虫歯になりやすい環境に戻れば、またすぐに虫歯になります。
結局のところ、しばらくは定期的に通院され、ある一定期間(私的には1年くらい)、虫歯の進行が止まっているのを確認できた時点でそう判断できるのかと思います。
相談者からの返信
相談者:
ぴらぴらさん
返信日時:2008-07-02 23:34:33
山田先生、佐藤先生、森川先生、この度はご多忙の折、非常に丁寧なご回答本当にありがとうございました。
先生方の回答を拝見し、非常に考えさせられました。
お菓子や甘い物はなるべく与えてないつもりでしたが、全く与えてないわけではありません。
味覚形成の意味でも、これからは気をつけていきたいと思います。
また、現在、母乳を飲んでおり、夜中も飲む為、そこも虫歯になりやすい環境であると心配していました。
良い機会なので、卒乳にむけて考えたいと思います。
まず、虫歯になりにくい環境作りが第一ですね。
歯磨きも現在は押さえつけてやっておりますが、嫌がるから歯磨きをしない、という事は私自身が気になってしまい出来そうもありません。
なので、子供がなるべく嫌がらずに出来る工夫をしていきたいと思います。
自分なりに本やネットで色々調べておりましたが、今回先生方の貴重で詳しいご回答のお陰で、子供の歯を守るのは母親のつとめである事を再認識しました。
こんな便利なサイトがあったなんて、子供の歯の事で悩んでる友人達にも教えてあげたいと思います。
また、なにかありましたらどうぞ宜しくお願い致します。
先生方の回答を拝見し、非常に考えさせられました。
お菓子や甘い物はなるべく与えてないつもりでしたが、全く与えてないわけではありません。
味覚形成の意味でも、これからは気をつけていきたいと思います。
また、現在、母乳を飲んでおり、夜中も飲む為、そこも虫歯になりやすい環境であると心配していました。
良い機会なので、卒乳にむけて考えたいと思います。
まず、虫歯になりにくい環境作りが第一ですね。
歯磨きも現在は押さえつけてやっておりますが、嫌がるから歯磨きをしない、という事は私自身が気になってしまい出来そうもありません。
なので、子供がなるべく嫌がらずに出来る工夫をしていきたいと思います。
自分なりに本やネットで色々調べておりましたが、今回先生方の貴重で詳しいご回答のお陰で、子供の歯を守るのは母親のつとめである事を再認識しました。
こんな便利なサイトがあったなんて、子供の歯の事で悩んでる友人達にも教えてあげたいと思います。
また、なにかありましたらどうぞ宜しくお願い致します。
タイトル | 子供の歯の白濁。歯医者さんで虫歯ではないと言われたが心配 |
---|---|
質問者 | ぴらぴらさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯の変色・着色 小児歯科治療 乳歯の虫歯(むし歯) 子供(子ども)の虫歯 子供の歯の変色・着色 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。