根管治療後の歯の痛みについて、歯医者によって診断が違う (韓国)

相談者: フートンさん (28歳:女性)
投稿日時:2008-08-16 09:38:46
現在韓国在住の者です。
長くなりますが、よろしくお願いいたします。


昨年10月に、韓国の歯医者で左上6番の根管治療を行い、金のクラウンを被せました。

治療中、治療直後に、そのを触ったりすると激痛があったのですが、それについて

「痛みは一時的なもので、短い人で数日、長い人でも数ヶ月すれば痛みは引くでしょう」

とお医者さんに言われました。


それからしばらくして激痛は引いたのですが、歯と歯茎の間を舌で押したり、歯の側面を軽く叩いたりすると、かすかな痛みがあります。


そこで最近になって、今度は根管治療をしたところとは別の歯医者に行ったのですが(根管治療をした歯医者が家から遠いため)、そこで


「根管治療は成功率が低いし、そもそも根管治療の再治療なんてものは最初からない。
だからもう一度痛むことがあったら抜歯してブリッジか、インプラントしかない。」

と言われました。


この歯医者さんレントゲンも撮らず、歯もほとんど見ずにこう断言したのでどうしても信じられず、翌日韓国人の夫が再度その歯医者に行き、詳しく聞いたところ

「レントゲンなんて撮らなくても、話を聞けばもう歯がダメになってることはわかる。
実は再治療という方法もあるが、そのための設備は大学病院にしかない。

それに再治療は、費用も時間もすごくかかるから、それならいっそここで最初から抜歯したほうがいいと思い、抜歯を薦めた」

とのことでした。


不安になった私は、かつて根管治療を行った歯医者にもう一度行き、診てもらいました。

レントゲンを撮ったところ特に異常は見付からず

「歯茎が腫れているのが原因です。クラウンを被せた歯は、どうしても歯磨きが疎かになって、隣の歯との間に汚れがたまりやすい。
その汚れが歯茎を圧迫して、『歯が痛い』と感じるのでしょう。
歯を押してみたけれど、ぐらつきは一切ないし、歯自体は健康ですよ。」

と言われ、歯の掃除をしてもらいました。


それから数日、歯の痛みはいくらか引いたのですが、やはりまだ完全になくなったわけではありません。
(歯を押しても、痛くなくなりましたが、歯の側面を叩くと少し響きます。)


そうすると

「やはり最初の歯医者が言ったように、私の歯はもうダメになっているのだろうか」

と心配になります。

また「痛みは歯茎の腫れが原因」と言った歯医者さんについても

「自分の根管治療がうまくいかなかったのを認めたくないから、歯茎が腫れていると言っているのだろうか」

と考えてしまいます。



私は抜歯しなければならないでしょうか?
それとも歯の痛みが完全にひくまで、しばらく様子を見たほうがよいのでしょうか?

実は再来月から長期で日本に帰国するのですが(1年くらい)、そこで再度診てもらうにしても、果たして再治療してくれる歯医者さんがいるのか不安です。
(やはり日本でも大学病院だけなのでしょうか?)


ご回答、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-08-16 10:24:48
フートンさまこんにちわ。

根管治療後の不快感が続いているようですね。

実際に拝見したわけではないので断定的なことは申せませんが、可能性として考えられるのは根管充填がうまく出来ていないように思います。

韓国の事情はよくわかりませんが、そのような場合は日本では抜歯することは無いように思います。


再治療を試みることになるでしょう、うまく出来るかどうかはレントゲンの所見やの状態を見たうえで、やってみないことには判りませんが、日本に帰られたときに一度歯医者を受診なさるのもいいことだと思います。


抜歯はそれからでも遅すぎることは無いと思います。

お大事になさいませ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-08-16 22:54:45
根管治療の再治療については国によって事情が違ってきます。

再治療の成功率は7・8割と低いため、費用対効果を考えて決断することになるでしょう。


韓国の事情はわかりませんが、アメリカでは再治療をして、かぶせなおしても、インプラントをしても金額的には、どちらもさほど変わらないと思います。
それに対して、成功率は再治療のほうが低いため、最初からインプラントを勧めることが多くなるわけです。

日本の場合は、再治療が保険ですと、考えられないくらい安い金額でできるので、ひとまず再治療をしてだめなら、お金をかけてインプラントにするか、というような選択も可能になるのです。


韓国での事情がわかりませんので、お二人の先生に、それぞれの治療法のメリット・デメリット、治療費用や成功率をお聞きになられて考えられたほうがいいと思います。


もし、症状が苦痛に感じるほど出なければ、6−12ヶ月経過観察してみるという方法もあります。

すぐに結論を出さなければいけないということは無いと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-08-18 11:23:44
僕も「抜歯」と言う選択は最終手段と考えますので、フートンさんが2番目にかかられた先生とは意見が異なります。

小牧先生も書かれていらっしゃるように、国によって治療の方針が異なるのは事実です。



僕の聞いた話では

「アメリカでは1本のの治療に対して1回しか保険が使えない。
だから根管治療よりも抜歯してインプラントにした方が経済的に妥当な選択となる事が多い」

と。

韓国も確か日本のような保健制度では無いですよね。
その事情から考えれば2番目の先生の話は納得できるのですが‥。


来年1年くらい帰国できるのであれば、日本の歯科医師にもセカンドオピニオンを求められてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フートンさん
返信日時:2008-08-19 19:54:47
山田先生、小牧先生、タイヨウ先生


ご回答、ありがとうございました。


今日、日本の歯学部を卒業されて、こちらで開業されている歯医者さん(日本人の先生)に行って診てもらったところ

根管治療をした時に、薬が最後までちゃんと入っていないために炎症を起こしています。
再治療が必要です」

とのことでした。
(ちなみに再治療は半年くらいかかるだろうとのこと。)


それから、根管治療が得意で、東京で開業されている歯医者さんを紹介していただきました。



に対する疑問は解決したのですが、これから長くなる治療期間や、費用のことを考えるととても心配です。


今日診ていただいた歯医者さんには

「日本でなら保険で再治療という方法もある」

とは言われましたが、ただでさえ成功率の低い根の再治療。
保険内で治療してしまう・・・というのはやはりリスクが高すぎるでしょうか。


安い保険内で治療するか、たとえ高額でもよりレベルの高い保険外で治療するかは最終的には患者の判断になると思いますが、何かアドバイスいただけたら嬉しいです・・・。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-08-20 01:31:46
>「根管治療をした時に、薬が最後までちゃんと入っていないために炎症を起こしています。再治療が必要です」

・・・、
この考えは違うような・・・

最終的な薬と言っても殆どただのゴムですからね。
優れた殺菌能など持ち合わせた薬ではないので、薬の入り方で病変が出来る出来ない決まる訳ではないと思いますが・・・^^;


保険内で治療してしまう・・・というのはやはりリスクが高すぎるでしょうか。

いえいえ、保険治療でも素晴らしい治療をされている先生はいますよ。
ただこういった先生を探そうとなると、一般の方では宝くじに当るぐらいラッキーな方でないと難しいと思います。



>安い保険内で治療するか、たとえ高額でもよりレベルの高い保険外で治療するかは最終的には患者の判断になると思いますが

例えば保険で治療を行えば数千円で負担は済みます。
ですが自費治療となると奥歯では10万円近く治療費がかかります。

しかし、治療費を20倍以上出しても成功する保障はありません。
むしろ成功率が20%程度上がった程度に考えられた方がいいと思います。


私も根の治療自費で行っていますが、患者さんの割り切り方として、悪くなってしまったを何とか今出来る範囲でベストな方法を取りたいといわれる方が多いです。

「後で悪くなって抜歯という時期が来て、あの時自費で治療を行っておけばと後悔したくないので先生の所にきました」

と言われる方もいます。


ですがこの辺りは患者さんの価値観だと思います。


毎回書きますが10万円あれば色々なことができます。
色々美味しい物も食べれます。

医療とは不確定なもので確実なものではありません。
その不確実なものに費用を出しても良いと思われれば情報を集め、先生を吟味して治療を受けられるべきですし、

もし、その10万円が高いと思われれば治療は保険でされた方がいいと思います。


私のスタンスとして無理をして自費で治療は受けない方がいいと思います。
(多分こんなこと言う自費専門医は私ぐらいだと思います・・・)

 
私の考えはこう言ったもので、私の個人の意見ですから参考程度にしてくださいね^^;


もし自費で治療を受けられるのであれば、より歯科医院選びは重要になりますので、色々このサイトで調べてみてください。

 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フートンさん
返信日時:2008-08-22 11:29:46
井野先生


ご回答ありがとうございました。


実はこちらに相談トピを立てた時、「抜歯の可能性」というショック、そもそもメンテナンスを怠たり、悪化させてしまった自分への嫌悪感、言葉の問題などの理由で、病院から遠ざかりがちになっていたことへの後悔でいっぱいになり、非常に慌てていました。

しかし、「炎症のため、再治療必要」と診断されてから少し時間が経ち、精神的に大分落ち着いてきました。


一度悪くなってしまったを元に戻すことはできませんが、現実を受け入れ、まず日本に帰り次第、今出来る範囲でベストな再治療を受けられるよう、私自身勉強、情報収集をしたいと思います。


これからまたこちらの掲示板でお世話になることがあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。



タイトル 根管治療後の歯の痛みについて、歯医者によって診断が違う (韓国)
質問者 フートンさん
地域 非公開
年齢 28歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
根管治療の失敗・再治療
根管治療の専門医
根管治療の治療費・費用
根管治療後の痛み
韓国
根管充填
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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