歯列矯正では、小臼歯抜歯した方が良い場合もあるのではないか?

相談者: Lilyさん (22歳:女性)
投稿日時:2008-08-21 20:44:27
私はディープバイトで八重叢生もあり、歯並び噛み合わせが悪いです。
私が回った医者は皆、第一小臼歯4本の抜歯が必要と言います。

上顎の第一小臼歯は顎関節を守っているので、抜くと将来顎関節症にかかりやすいと言われています。

しかし、顎関節症は噛み合わせが悪いとおこりやすい、とも書いてあります。



私の場合、現時点で噛み合わせが悪いので、抜歯をして、歯科矯正をして、噛み合わせを良くした方が顎関節症にかかりにくいのではないか?

すなはち、小臼歯抜歯をした方が良いのではないか?と思うのですが・・・・・


今、非抜歯を謳う医院は多いですが、私のように、小臼歯抜歯をした方が良い場合もあるのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-08-22 00:00:22
大きな決断をしなければいけないようで、悩まれるところですね。

>上顎の第一小臼歯顎関節を守っているので、抜くと将来顎関節症にかかりやすいと言われています。

初耳です、科学的な証明はないと思います。
民間療法的な考え方ではないでしょうか。


>しかし、顎関節症は噛み合わせが悪いとおこりやすい、とも書いてあります。

最近の研究では、因果関係はさほど大きくないといわれています。


>私の場合、現時点で噛み合わせが悪いので、抜歯をして、歯科矯正をして、噛み合わせを良くした方が顎関節症にかかりにくいのではないか?

直接お口の中を拝見していませんのでなんともいえませんが、多くの場合(ごくまれなケースを除き)、矯正治療をしてもしなくても、顎関節症のかかりやすさは変わらないと思います。


>すなはち、小臼歯抜歯をした方が良いのではないか?と思うのですが・・・・・

顎関節症の予防のために矯正をしようとお考えなら、わざわざする必要は無いと思います。




>今、非抜歯を謳う医院は多いですが、私のように、小臼歯抜歯をした方が良い場合もあるのでしょうか?

非抜歯を前面に打ち出してアピールしている医院は多いかもしれませんが、実際の矯正治療では、どうなんでしょうか?

ケースによって違ってくると思いますが、わざわざ抜かなくても矯正できるなら抜く必要性はありませんが、抜歯しなければきれいに並ばないようなケースで、無理して非抜歯で行えば、歯並びはきれいになっても、顔貌は良くないということもおこりえます。

特に強い八重叢生の場合は、小臼歯を抜歯することのほうが多いように思います。

Lilyさんの場合、抜歯するかしないかでどのような違いが出るのか、聴かれたほうがいいでしょう。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-08-22 12:34:51
Lilyさまこんにちわ。

文面からは不正咬合だと思います。

矯正治療の対象にはなるでしょう、歯列矯正をするかしないかはLilyさまが必要とお考えであればすることになります。

歯並びをきれいになさりたいのであれば、矯正治療をするのが一番いい解決方法だと思います。

顎関節症があってそれを矯正治療で治そうとしているのなら、私は無意味なことだと考えます。


>上顎の第一小臼歯顎関節を守っているので、抜くと将来顎関節症にかかりやすいと言われています。

私も初耳です。


>しかし、顎関節症は噛み合わせが悪いとおこりやすい、とも書いてあります。

私はそのように思っています、ただし咬みあわせ(歯並びではありません)が悪いと必ず顎関節症になるのではなく、中にはなる人もいると考えています。


>私の場合、現時点で噛み合わせが悪いので、抜歯をして、歯科矯正をして、噛み合わせを良くした方が顎関節症にかかりにくいのではないか?

咬みあわせではなくて、歯並びが悪いのではないでしょうか。

小牧先生も仰っているように、歯並びを治しても顎関節症にかかりにくくなるとは考えられません。
基本的にはまったく別のものだと思います。



>今、非抜歯を謳う医院は多いですが、私のように、小臼歯抜歯をした方が良い場合もあるのでしょうか?

非抜歯で治せるケースは非抜歯で治りますが、抜歯しないと治らないケースを非抜歯で治すときれいには治らないと思います。

問題となるのは抜歯、非抜歯のボーダーラインケースでしょう、これは矯正家の腕によると思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-08-22 22:57:55
抜歯矯正は確かに最近よく行われています。

ただ、子供なら顎の骨を拡大してを配列できることもあるのですが、大人では厳しいですし、無理に非抜歯で矯正をすると歯の根の近接を招いてしまいます。

また、ひどい場合には、顎の骨の外に根が飛び出してしまうこともあります。
ですので、よーく検討してから矯正治療に入る必要があります。


また、 小臼歯についてですが、下の顎が側方へ移動する際に、犬歯と小臼歯の両方で力を分散させることがあります。

その際に、第一小臼歯の近心の凹み(root concavity)の部分に犬歯のふくらみが入り込んで、二本の歯で力を分散させることが言われています。

そういう意味では、第一小臼歯を抜歯するのは避けたい気持ちはわかります。


しかし、それと、顎関節症がおき易くなるか否かについては、諸説ありますが、結論として ”やってみなければわかりません”

矯正治療が顎関節症を引き起こすことはないと信じて、私は自分の矯正をしてもらって自分自身が顎関節症になりました。



ただ、多くの場合、顎の骨の成長が少ないために顎が小さくなり、規定本数の歯が生えてきてスペースが足らないために歯がガタガタというのが一般的です。

となると、歯の矯正よりも顎の骨を大きくしてやる外科矯正の方が必要になるかもしれません。

私は積極的に外科矯正を行っており、よい結果も見ているので悪くないな。と考えています。

しかし、こうなると、矯正科医と口腔外科医の両方のテクニックに対して高度なものが求められます。


どこまで求めますでしょう?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-08-22 23:10:20
>矯正治療顎関節症を引き起こすことはないと信じて、私は自分の矯正をしてもらって自分自身が顎関節症になりました。

これは顎関節症の原因が矯正治療だったと断定しているのですか?

矯正治療をしなければ顎関節症にならなかったといえるのでしょうか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-08-23 00:27:22
いえ、断定は難しいでしょうし、また、否定することも難しいでしょう。
それが臨床であると思います。

臨床においてタラレバは無意味です。


ただ、私は、顎関節症のない18歳の時にブラケットをつけて、その数ヵ月後にはクリックが生じ始め、矯正が進むにつれて開口障害が起きました。

私自身 ”矯正が顎関節症を引き起こすことは考えにくい”と考えますが、全く無いとも言い切れないなと感じます。


でもね、顎関節症なんて6割以上の人は10年以内に気にならなくなるのですから、そんなに心配要らないとも考えます。

私自身、いまだにクリック音はありますが、かつてのように偏頭痛に悩まされることも無いですし、気にしなければいいのかなと思います。

Lily さんも そんなに気に病む必要は無いと思いますよ

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Lilyさん
返信日時:2008-08-23 02:01:53
小牧先生、山田先生、タカタ先生、詳しい説明有り難うございます。

私が矯正をする第一の目的は、見た目が美しくなることです。

只、いくら見た目が美しくなっても、小臼歯抜歯によって健康上弊害がおこることが怖くて不安なので、今いろいろ自力で調べて踏みとどまっているのです。

顎関節症を防ぐ為に矯正を行うわけではありません。

そして、私はもしかしたらすでに顎関節症かもしれません。
口を大きく開けると左側の耳のそばが痛みます。
クリックも微かですが 口を大きく開けた時、左側だけする時があります。

只、普段あんまり口を大きく開けないので、微かに痛むけれどあまり気にしてませんでした。


すでに顎関節症らしきものを発症してる場合、矯正はよした方がいいですかね?
只、歯並びをどうしても良くしたいのです・・・



後、第一小臼歯抜歯によっておこるかもしれない(断定してません)健康上の弊害は、結局、顎関節症だけでしょうか?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-08-23 09:14:57
Lilyさん、 

>私が矯正をする第一の目的は見た目が美しくなることです。

だと思いました。

私は自分で全顎矯正治療をするので、日々患者さんとこういうお話をするのですが、まず、第一に上の前歯や下の前歯のガタガタを治したいのが主なご希望だと思います。

お若い女性ならなおさらです。

私の場合、自分自身の矯正で顎が痛くなり、口が開きにくくなりましたが、だからといって矯正治療に対して後悔していません。綺麗な口元が手に入り(私の写真を見てもらえば分かるでしょうが)、自分の笑顔に自信を持てるようになりました。

どんな治療であれ、神が創った人の体に手を加えるのですから、メリットとデメリットが常に存在します。


メリットとデメリットを天秤に載せたときにご自身にとって、メリットが大きいと思える事をするべきだと思います。


"健康なを抜いてまで?"

と考えるのか

"優良な歯を選別するために" 

と考えるのかでも考え方が大きく異なります。


矯正の設計上、"抜歯するべき"となる場合には、無理をして保存しない方が良い結果が導かれます。




タイトル 歯列矯正では、小臼歯抜歯した方が良い場合もあるのではないか?
質問者 Lilyさん
地域 非公開
年齢 22歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 矯正で抜いた・抜く予定
抜歯:4番(第一小臼歯)
抜歯:複数の歯(臼歯部)
歯列矯正の治療法
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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