親知らず抜歯後、抜歯窩の舌側の歯茎から骨が突起してきました
相談者:
ほねっこさん (25歳:女性)
投稿日時:2008-09-12 20:35:45
下の親知らずが横向きに生えており、ここ1年くらいで前歯の歯並びが悪くなってきたため、2週間前に右上下の親知らずを抜歯しました。
右下に関しては、まず頭部分を先に切断し、その後で根部分を抜き、最後に縫っていただきました。
上下ともにすぐに抜けたので麻酔からお会計まで1時間かからない程度で済みました。
翌日の消毒の際も特に問題点はなかったのですが、抜歯後3日目から右下抜歯箇所の内側(舌側)の歯茎から、触ると硬く、白いものが見えてきました。
日が経つにつれ、だんだんと鋭利な硬いものが歯茎から出てきてその周辺の歯茎にも痛みもあり、何より舌に当たって痛むため、抜歯から1週間後の抜糸の際にレントゲンを撮ってもらいました。
レントゲンを見ると、根っこが残っている様子はなかったのですが、右下抜歯箇所の下(顎の骨?)に1cmから2?くらいのひびがはっきりと映っていました。
医師からは、「親知らずの頭部を切断し切り取る際に、下の顎の骨まで切ってしまった。骨は自然に再生してひっつくので問題ない。出てきた部分は薄い骨なので削れば大丈夫です。」との説明がありました。
何か納得がいきませんでしたが、とにかく突起物が邪魔なので早くどうにかしたい思いもあり、その日のうちに麻酔をして、舌に当たるところを少し削ってなめらかにしてもらいました。
しかし、それから3日くらいで、また骨が下から出てきはじめて、常に舌に当たり非常に不快です。
食べる時や夕方から夜にかけても痛みが出て不自由です。
今度は出てきている骨の面積も大きく(5mm四方程度)、再度削るべきか悩んでいます。
歯茎が閉じずに骨が見えたままの状態なので、感染症なども心配です。
また削ると面積が大きくなる気がするのですが、再度削ったとしてもまた骨が出てくる可能性が高いのでしょうか?
また、骨が成長しているというよりは、顎の骨全体が内側に動いてる感じがするのですが、このまま放置すると骨が変形したり骨格に影響しますか?
親知らずを抜いても顔の輪郭は変わらないと他の質問等にありましたが、私は親知らずを抜いた右側の輪郭が少し変わったので不安です。
なお、現在親知らず抜歯後の穴はほとんど塞がっています。
よろしくお願いします。
右下に関しては、まず頭部分を先に切断し、その後で根部分を抜き、最後に縫っていただきました。
上下ともにすぐに抜けたので麻酔からお会計まで1時間かからない程度で済みました。
翌日の消毒の際も特に問題点はなかったのですが、抜歯後3日目から右下抜歯箇所の内側(舌側)の歯茎から、触ると硬く、白いものが見えてきました。
日が経つにつれ、だんだんと鋭利な硬いものが歯茎から出てきてその周辺の歯茎にも痛みもあり、何より舌に当たって痛むため、抜歯から1週間後の抜糸の際にレントゲンを撮ってもらいました。
レントゲンを見ると、根っこが残っている様子はなかったのですが、右下抜歯箇所の下(顎の骨?)に1cmから2?くらいのひびがはっきりと映っていました。
医師からは、「親知らずの頭部を切断し切り取る際に、下の顎の骨まで切ってしまった。骨は自然に再生してひっつくので問題ない。出てきた部分は薄い骨なので削れば大丈夫です。」との説明がありました。
何か納得がいきませんでしたが、とにかく突起物が邪魔なので早くどうにかしたい思いもあり、その日のうちに麻酔をして、舌に当たるところを少し削ってなめらかにしてもらいました。
しかし、それから3日くらいで、また骨が下から出てきはじめて、常に舌に当たり非常に不快です。
食べる時や夕方から夜にかけても痛みが出て不自由です。
今度は出てきている骨の面積も大きく(5mm四方程度)、再度削るべきか悩んでいます。
歯茎が閉じずに骨が見えたままの状態なので、感染症なども心配です。
また削ると面積が大きくなる気がするのですが、再度削ったとしてもまた骨が出てくる可能性が高いのでしょうか?
また、骨が成長しているというよりは、顎の骨全体が内側に動いてる感じがするのですが、このまま放置すると骨が変形したり骨格に影響しますか?
親知らずを抜いても顔の輪郭は変わらないと他の質問等にありましたが、私は親知らずを抜いた右側の輪郭が少し変わったので不安です。
なお、現在親知らず抜歯後の穴はほとんど塞がっています。
よろしくお願いします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-09-12 21:24:44
ほねっこさまこんばんわ。
水平智歯の抜歯後、舌側から骨が出てきて不快に感じていらっしゃるようですね。
抜歯のとき、舌側の骨を骨折させたことが考えられます、この部分の骨は非常に薄くしばしば骨折することがあります。
骨折した時には整復するか取り除くことが望ましいといわれております。
あまり邪魔なようだと麻酔をして取り除くのもいいかもしれません。
一度主治医とご相談なさってください。
お大事になさいませ。
水平智歯の抜歯後、舌側から骨が出てきて不快に感じていらっしゃるようですね。
抜歯のとき、舌側の骨を骨折させたことが考えられます、この部分の骨は非常に薄くしばしば骨折することがあります。
骨折した時には整復するか取り除くことが望ましいといわれております。
あまり邪魔なようだと麻酔をして取り除くのもいいかもしれません。
一度主治医とご相談なさってください。
お大事になさいませ。
回答2
湯浅です。
回答日時:2008-09-13 02:19:29
湯浅です。
骨の出っ張りは、場所的にも気になるところだと思います。
まず、この歯科医師を知らないので、弁護するわけではないということを理解していただいた上で、一般的な話をします。
・親知らずを抜いても顔の輪郭は、変わりません。
術後の腫れも、時間とともに必ず治ります。心配いりません。
・主治医の、「下の顎の骨まで切ってしまった。」は、たぶん、そんな事はないと思います(推測)。
逆に、少々切っても、問題となりません。
切りこんで、その上、内側の筋肉まで切っていれば、問題となりますが、それなら、「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」ということはなく、嚥下痛でかなり痛みます。
それがないので、骨を大きく切り込んだとは、考えられません。
・山田先生の「抜歯のとき舌側の骨を骨折させたこと」も、説明の表現としては、違うと思います。
「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」とのことなので、抜歯は、暴力的でなく、スムーズであったと思います。
すると、表現としては、「抜歯のとき、舌側の骨がきわめて薄いため、どれだけ丁寧に抜いても、歯は、若干揺れますので、その若干の揺れで、破折・亀裂がはいった」となります。
この場合、どれだけ上手な先生が、行っても、おこります。
というか、1mmに揺れもなく、抜歯は不可能です。
・しかも、その骨というのは、歯槽骨という部分で、顔の変形にもまったく関係がないし、皆さんが一般的に理解されている、骨折という表現とは一致しません(学問的には、山田先生の言われるように骨折と表現するのですが、患者さんのもっている一般的なイメージで表現すると破折・亀裂という感じです)。
・さて、その亀裂ですが、ほとんど、そのまま、元通りになおります。
よって、術前に「亀裂がおこるかもしれません」とは、説明しません。
というか、亀裂がおきているかも、ほとんど、手術中にはわかりません。
海外では、わざと亀裂させて短時間で抜くこともされています。
・しかし、なかには、その亀裂で、元に戻らず、破折部位の骨を自分の骨でないと生体が判断して、だんだん、体から外へ押しやることがあります。
このあたりの表現は、学問的な書き方ではありませんので注意してください。
すると、「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」のにもかかわらず、数日後に、「骨が触れる」という事がおこります。
年間100本以上抜歯する口腔外科医でも、数年に1回ぐらいはあります。
・「このまま放置すると骨が変形したり骨格に影響」は、しません。
しかし、さらに、あたるようになるので、ちょっと我慢して、1-2週間後に、その骨のかけらを取り除きます(ちょっと、待った方が取りやすい)。
もちろん、その骨をとったからといって、外からわかる変形は、まったくありません。
・この取るときに気をつけるというか、気になることは、舌側なので、舌神経の麻痺の可能性です。
でも、その神経の位置は、だいたいしかわからないので、困りものです。
よって、でてきた骨をでてきたら、丸めるというのを、少し繰り返して、時間をまって、徐々に、骨を外へだすということも考えることもあります。
ただし、うっとうしいので、骨片を取ることが多いです。
・高齢者でない限り、ほとんどの方が、主治医の先生が言われた「骨は自然に再生してひっつくので問題ない」か、吸収されて問題ありません。
しかし、上に述べたように、体の外に押しやる方もみえます。
・ここまでの説明と違って、もう一つの理由の時もあります。
歯を抜いたところ(歯肉)は、一時的に縮まります。
すると、舌側の骨がきわめて薄く、その形が、ちょっと凸の場合、歯肉の退縮とともに出てくることがあります。
これは、実際に、場所をみるとどちらかわかりますが、似たようなものです。
・術前に説明がなかったと、思われるかも知れませんが、もし術前に説明するならば、「舌側の骨が折れる可能性もあり、折れたら取り除きます」との説明になりますが、上に述べたように、実態と合わなく、ただ脅かして、医師の免罪符となるだけなので、患者さんのことを思うと、説明しないという選択肢をほぼ100%の歯科医師がとります。
・僕も、「抜歯した部位の骨が尖ったままだたり、一部の治癒が悪くて、再度手術的に骨を削ったりすることがあります」との説明パンフレットをわたしていますが、「骨折」という表現は使っていません。
まあ、僕のパンフレットは、読むと怖くなる、世界でもっとも、読みにくく文字が多い、トンでもパンフレットですから参考にならないです。
ご参考→親知らずを抜かれる方へ(まとめ)【外部リンク】
・ともかく、主治医の先生は、しっかりとされているようなので、相談してみてください。
骨の出っ張りは、場所的にも気になるところだと思います。
まず、この歯科医師を知らないので、弁護するわけではないということを理解していただいた上で、一般的な話をします。
・親知らずを抜いても顔の輪郭は、変わりません。
術後の腫れも、時間とともに必ず治ります。心配いりません。
・主治医の、「下の顎の骨まで切ってしまった。」は、たぶん、そんな事はないと思います(推測)。
逆に、少々切っても、問題となりません。
切りこんで、その上、内側の筋肉まで切っていれば、問題となりますが、それなら、「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」ということはなく、嚥下痛でかなり痛みます。
それがないので、骨を大きく切り込んだとは、考えられません。
・山田先生の「抜歯のとき舌側の骨を骨折させたこと」も、説明の表現としては、違うと思います。
「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」とのことなので、抜歯は、暴力的でなく、スムーズであったと思います。
すると、表現としては、「抜歯のとき、舌側の骨がきわめて薄いため、どれだけ丁寧に抜いても、歯は、若干揺れますので、その若干の揺れで、破折・亀裂がはいった」となります。
この場合、どれだけ上手な先生が、行っても、おこります。
というか、1mmに揺れもなく、抜歯は不可能です。
・しかも、その骨というのは、歯槽骨という部分で、顔の変形にもまったく関係がないし、皆さんが一般的に理解されている、骨折という表現とは一致しません(学問的には、山田先生の言われるように骨折と表現するのですが、患者さんのもっている一般的なイメージで表現すると破折・亀裂という感じです)。
・さて、その亀裂ですが、ほとんど、そのまま、元通りになおります。
よって、術前に「亀裂がおこるかもしれません」とは、説明しません。
というか、亀裂がおきているかも、ほとんど、手術中にはわかりません。
海外では、わざと亀裂させて短時間で抜くこともされています。
・しかし、なかには、その亀裂で、元に戻らず、破折部位の骨を自分の骨でないと生体が判断して、だんだん、体から外へ押しやることがあります。
このあたりの表現は、学問的な書き方ではありませんので注意してください。
すると、「翌日の消毒の際も特に問題点はなかった」のにもかかわらず、数日後に、「骨が触れる」という事がおこります。
年間100本以上抜歯する口腔外科医でも、数年に1回ぐらいはあります。
・「このまま放置すると骨が変形したり骨格に影響」は、しません。
しかし、さらに、あたるようになるので、ちょっと我慢して、1-2週間後に、その骨のかけらを取り除きます(ちょっと、待った方が取りやすい)。
もちろん、その骨をとったからといって、外からわかる変形は、まったくありません。
・この取るときに気をつけるというか、気になることは、舌側なので、舌神経の麻痺の可能性です。
でも、その神経の位置は、だいたいしかわからないので、困りものです。
よって、でてきた骨をでてきたら、丸めるというのを、少し繰り返して、時間をまって、徐々に、骨を外へだすということも考えることもあります。
ただし、うっとうしいので、骨片を取ることが多いです。
・高齢者でない限り、ほとんどの方が、主治医の先生が言われた「骨は自然に再生してひっつくので問題ない」か、吸収されて問題ありません。
しかし、上に述べたように、体の外に押しやる方もみえます。
・ここまでの説明と違って、もう一つの理由の時もあります。
歯を抜いたところ(歯肉)は、一時的に縮まります。
すると、舌側の骨がきわめて薄く、その形が、ちょっと凸の場合、歯肉の退縮とともに出てくることがあります。
これは、実際に、場所をみるとどちらかわかりますが、似たようなものです。
・術前に説明がなかったと、思われるかも知れませんが、もし術前に説明するならば、「舌側の骨が折れる可能性もあり、折れたら取り除きます」との説明になりますが、上に述べたように、実態と合わなく、ただ脅かして、医師の免罪符となるだけなので、患者さんのことを思うと、説明しないという選択肢をほぼ100%の歯科医師がとります。
・僕も、「抜歯した部位の骨が尖ったままだたり、一部の治癒が悪くて、再度手術的に骨を削ったりすることがあります」との説明パンフレットをわたしていますが、「骨折」という表現は使っていません。
まあ、僕のパンフレットは、読むと怖くなる、世界でもっとも、読みにくく文字が多い、トンでもパンフレットですから参考にならないです。
ご参考→親知らずを抜かれる方へ(まとめ)【外部リンク】
・ともかく、主治医の先生は、しっかりとされているようなので、相談してみてください。
相談者からの返信
相談者:
ほねっこさん
返信日時:2008-09-14 01:25:50
こんばんは。
山田 豊和先生
回答ありがとうございます。
しばしば起こる事例と聞き少し不安が和らぎました。
整復については主治医(開業医)から聞かされていませんが、一般歯科でできるものなのでしょうか。
もう少しだけ様子を見てから医師と相談したいと思います。
湯浅 秀道先生
詳細な回答ありがとうございます。
骨格や噛み合わせなどには悪影響はないということで安心しました。
いろんな可能性について示唆していただき、私も素人ながら考えた結果、やはり亀裂は頭部切断の際に起こったのではなく、抜歯の際の揺れ(外部からの圧力)によるものではないかと思います。
骨の突出については、以下のとおりであるような気がします。
・ここまでの説明と違って、もう一つの理由の時もあります。
歯を抜いたところ(歯肉)は、一時的に縮まります。
すると、舌側の骨がきわめて薄く、その形が、ちょっと凸の場合、歯肉の退縮とともに出てくることがあります。
他に、縫合中に歯肉が強く引っ張られている感じがあったので、縫合の際に舌側歯肉をすくいすぎたために引っ張られて起こったのかも知れません。
先生のおっしゃるように、ちょっと我慢して、1-2週間後に再度受診したいと思います。
山田 豊和先生
回答ありがとうございます。
しばしば起こる事例と聞き少し不安が和らぎました。
整復については主治医(開業医)から聞かされていませんが、一般歯科でできるものなのでしょうか。
もう少しだけ様子を見てから医師と相談したいと思います。
湯浅 秀道先生
詳細な回答ありがとうございます。
骨格や噛み合わせなどには悪影響はないということで安心しました。
いろんな可能性について示唆していただき、私も素人ながら考えた結果、やはり亀裂は頭部切断の際に起こったのではなく、抜歯の際の揺れ(外部からの圧力)によるものではないかと思います。
骨の突出については、以下のとおりであるような気がします。
・ここまでの説明と違って、もう一つの理由の時もあります。
歯を抜いたところ(歯肉)は、一時的に縮まります。
すると、舌側の骨がきわめて薄く、その形が、ちょっと凸の場合、歯肉の退縮とともに出てくることがあります。
他に、縫合中に歯肉が強く引っ張られている感じがあったので、縫合の際に舌側歯肉をすくいすぎたために引っ張られて起こったのかも知れません。
先生のおっしゃるように、ちょっと我慢して、1-2週間後に再度受診したいと思います。
タイトル | 親知らず抜歯後、抜歯窩の舌側の歯茎から骨が突起してきました |
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質問者 | ほねっこさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 25歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯後の痛み・異常・トラブル 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らず抜歯後の後遺症・トラブル 親知らず抜歯後の穴 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。