歯科恐怖症の疑いがある人を、歯科受診させたい(現役歯科衛生士)

相談者: yukariさん (24歳:女性)
投稿日時:2008-09-01 14:21:03
はじめまして。

実は5年目の現役歯科衛生士です。
現役でお恥ずかしい限りではありますが、宜しくお願いいたします。

私の婚約者は歯科恐怖症だと思います。

にわたり、C2C3カリエスがあります。
嫌々ながら2年ほど前に口腔内をみせてもらいました。

聞き出すと、反対咬合のため幼少に無理やり顎を抑えられ、相当いやな思いをしたようです。


上顎1、1間に関しては、高校の時から黒かったとのこと。
(現在27歳)かろうじてC2と思われます。

他にも早々に歯科治療が必要と考え、私が何とかしなくてはと、まず最近の歯科の話を何度も聞かせました。

また、今なら神経を取らなくていい話や、歯がなくなってしまったあとの話など、色々しました。

いい歯医者があると聞けば、ここはいい治療をするんだってと言ったりもしています。


最近ようやく歯科に行くときは私がついていくから、ちゃんと行くというところまで到達しましたが、なかなか行こうとしてくれません。

問うと、やはりどうしても怖いと言います。

私が電話して予約をとっても行ってくれないと思いますし、正直どうやって歯科受診させればいいか困っています。
何かいい方法はないでしょうか?


ちなみに私の働くところでは絶対に嫌との事。


それと、徳島県に専門医がいれば…とも考えましたが、それは見つけられませんでした。

なにか良いアドバイスがあれば、お願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-01 17:32:02
ふ〜んんんん‥と。
困りましたね。

「私がついていくからちゃんと行く」

これしかないような気がしますが‥。


確かに昔の事がトラウマになっていて歯科恐怖症と言う人はいらっしゃいますが、実際に歯医者さんに行って見てもらい、ご本人に安心してもらうしか方法は無いんですよね。

事前にyukariさんからアポイントの時に

「コレコレこう言う事情なので、初診時は検査とお話だけで‥」

と伝えておき、

「初回は話を聞くだけだから」

と言う事を納ご本人に得してもらってはいかがでしょうか?


なんだかいい加減なアドバイスでスミマセン‥。

回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-09-02 02:08:20
yukariさん、こんにちは。

婚約者の方の口の状況、ご心配ですね。

【1】

歯科恐怖症…という言葉は結構あいまいに使用されており、また本来そういった疾患名があるわけでもありません。

真に歯科恐怖症といわれる方は、ミラーをいれることすらできません。

ユニットに座ることももちろんできませんし、その他心療内科的な症状が出てくることもあります。


一方で、いわゆる歯科恐怖症と似て否なるものは、単に歯医者嫌いの方であったり、あるいは虫歯だらけの口の中をみられるのがイヤだ・恥ずかしい、と思われる方です。



【2】

真に深刻な歯科恐怖症の場合、歯科医院に行かないで済むように、歯磨きや口のケアは自分でしっかりとされている方も多いです(やり方が正しいかどうかは別ですが)。

また、歯科恐怖症であっても、自分でそのことを自覚され、口腔内状況が重症である場合、なんとか歯科医院を受診しよう・対応可能な歯科医院を探そう、と努力される方もおられます

(本歯科相談室でも、そのような方からのご質問が多数よせられます)。


本来、歯科恐怖症という概念が出てくるシチュエーションは、自分でも本当は歯医者を受診したいのにそれができない、という場合であると思います。



【3】

ところが、ただ歯医者が嫌い・の治療が億劫で歯医者に行きたくないと思われている方は、歯磨きもまともにされず、一方で甘いものの摂取や間食、寝る前の飲食なども全く気にされません。

そして、はじめから歯医者を受診する気が毛頭ありません。受診の必要性も全く認識していません。



【4】

yukariさんの婚約者の方はいかがですか?

仮に歯科恐怖症であるとしても、ご自身で歯磨きはしっかりとされていますか?
食生活等に気を使われていますか?

yukariさんが衛生士さんなのであれば、まずは口腔ケアのチェックからされてみてはいかがでしょうか。

そして、状況に応じてまずはご自宅でブラッシング指導等からスタートされてみてはいかがでしょうか。



【5】

その上で、歯科医院受診の必要性が高い状況にあるとしても、本人が希望されない限り、それを無理やり受診させることは困難であるように思います。

また、婚約者の方も成人で自己の意思で医療の選択をすべきところ、yukariさんが充分に歯科医院受診の必要性を伝えたにも関わらず受診されない、というのであれば、それは本人の選択であり、残念ながらその方の自己責任であると思います。

加えて、これは特に私の個人的意見ですが、本来最も心を許せる相手である婚約者のyukariさんによる口腔ケアすら受け付けない、というのであれば、それは歯科恐怖症とは異なるのではと考えます。



【6】

最後に、インターネットの医療相談では、本人からの質問が原則であると考えます。

匿名とはいえ、もしかすると本人が知られたくない個人情報(身体情報)が他人によりインターネットで全世界に発信される、というのは決して好ましいことではありません。


今回yukariさんが本相談室にご質問を寄せられたことも、できれば婚約者の方に一言伝えておかれてくださいね。

その上で、ご本人からの質問が再度あればお気軽にお話ください、とお伝えください。

お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yukariさん
返信日時:2008-09-06 13:31:08
先生方、早々のご回答ありがとうございました。
ならびに、返信が遅くなり申し訳ありませんでした。


まず自らと向き合い、そしてこれからどう対応するか考えようと思います。

これをクリアすれば、さらに自信をもって歯科衛生士として働けるような気がします。



的確なご回答、ありがとうございました。



タイトル 歯科恐怖症の疑いがある人を、歯科受診させたい(現役歯科衛生士)
質問者 yukariさん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯科恐怖症
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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