歯科材料と三叉神経等の神経の因果関係について詳しく知りたい

相談者: かたつむりさん (40歳:女性)
投稿日時:2008-09-22 10:44:55
詰め物をしたり被せたりして「治療終了」と言われたのに、その直後、または一時間以内くらいから、頭痛発熱肩凝りなどの体調不良を起こしている人、いませんか?

「少しすれば身体に馴染んで良くなるかも?」と期待しても、何日、いや何年経っても良くならない。しかも24時間。

私も過去に同様の経験があり、原因が分からずに何年もの間辛い思いをしていました。

こちらの相談室の過去履歴にも2〜3件、同様の相談を見つけましたが、どれも解決策となる回答はついていないようです。

その他、ネットでも調べましたが歯科医からの回答は良くて下記の内容。(私が治療を受けた一般の歯科医もすべて同様の回答でした)


「気のせい」
「そんな症状、聞いたことも経験したこともない」
「治療に問題はないから、そんなはずはない」
「精神的な問題(ストレス)があるのでは?」
噛み合わせが悪い」
「身体の方に問題があるのでは?」
大学病院へ行ったら?」

などなど。

悪いと『精神病患者扱い』です。

つまり歯科医のほとんどが、この症状が歯科材料と何らかの関係があることを「全く信じていない」、若しくは「疑いもしていない」のです。

運良く患者側が「詰め物のせい」だと気がつけば、歯科医に言って『取り外せば』すぐに具合は良くなります。
(実際こちらの相談室でもそうした人の投稿がありました)

上記はもちろんすべてに共通する解決策ではありませんし、「そうなのか」と早合点して、複数の詰め物・被せものを一気に取ってしまうのは非常に危険です。

あくまで『原因と思われる歯』だけに留めて様子を見るのが無難です。

そこで回答者の方々にお伺いしたいのです。

歯科材料と三叉神経等の神経の因果関係について。
(これが頭痛、発熱、肩凝り、腰痛等の原因になることがある?)
これに詳しい方、研究されている方、どなたかいらっしゃいませんか?

『取り外せば』具合は良くなるとして、問題はその後です。
何を詰めれば身体に影響が少ないのでしょう?

出来れば「歯科材料名」「メーカー名」「商品名」まで特定していただけると有難いです。
(化学物質の場合は主原料は同じでも添加物が違いますので)

私は保険診療内を希望していますが、歯の勉強をしていくうちに、最近では保険外も「考慮の範囲内」として考えるようになりました。

つきましては更にお伺いしたいのですが、セラミック等が「身体に優しい」のは通説ですが、患者さんの中で体調不良を起こした人はいませんか?

接着剤についてもご教授ください。

宜しくお願いします。

それとひとつお願いがあります。

「詰め物(特に金属)等をした直後から具合が悪くなった」という患者さんがいたら(患者によりけりですが)、場合によっては「試しに取ってみる?」という選択肢を与えてあげてください。

歯科医としては、なかなかそうは言えないとは思いますが、せめて馴染みの患者さんくらいには・・・。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-23 03:55:50
こんばんは。
さすがになかなか返信が付かないですね・・・(^^;)


詰め物をしたり被せたりして「治療終了」と言われたのに、その直後、または一時間以内くらいから、頭痛発熱肩凝りなどの体調不良を起こしている人、いませんか?


ご相談内容についてですが、極端にかみ合わせが高かったり、歯科材料アレルギーがあればありえない症状では無いと思います。

>何年経っても良くならない。しかも24時間。

ということであればアレルギーを真っ先に疑います。

ただ、アレルギーがあるか無いかくらいは、大学病院で検査をすれば比較的簡単に分かりそうですが・・・。

また、

>歯科材料と三叉神経等の神経の因果関係について。
>(これが頭痛、発熱、肩凝り、腰痛等の原因になることがある?)
>これに詳しい方、研究されている方、どなたかいらっしゃいませんか?

歯科材料とアレルギーについてなら、かなり研究されていると思いますので、かたつむりさんのご相談内容に沿って回答させて頂くならば、歯科材料と内分泌かく乱物質の関連性についてのほうが適しているでしょうか?

過去に、レジンに含まれるビスフェノールAが問題になったことがありましたが、つい最近厚生労働省から「ビスフェノールAがヒトの健康に与える影響について」という報道発表資料が出されました。


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1  ビスフェノールAは、プラスチックのポリカーボネートやエポキシ樹脂などの原料で、一部の食品用の容器等に使用されています。食品衛生法では、飲食物に移行したビスフェノールAによる健康への悪影響を防止するため、各種の毒性試験の結果からヒトに毒性が現れないと考えられた量を基に、ポリカーボネート製容器等に2.5ppm以下という溶出試験規格を設けています。

2  一方、ビスフェノールAについては、近年、動物の胎児や産仔に対し、これまでの毒性試験では有害な影響が認められなかった量より、極めて低い用量の曝露により影響が認められたことが報告されています。欧米諸国でも、このような報告を踏まえ、ヒトの健康に影響があるかどうか評価が行われています。

3  このため、厚生労働省では、本日、ビスフェノールAについて新たな対策の必要性を検討するため、食品安全基本法(平成15年法律第48号)第24条第3項の規定に基づき、同法第11条第1項に規定する食品健康影響評価について、内閣府食品安全委員会に意見を求めたところです。今後、その結果を基に必要な対応を行うことになります。

4  なお、我が国では、関係業界によるビスフェノールAの曝露防止対策が進み、高濃度の曝露がみられる状況にはありませんが、公衆衛生の見地から、ビスフェノールAの曝露をできる限り減らすことが適当と考えられるので、関係業界に対して自主的な取組を更に推進していくよう要請しました。一般消費者に対しては、妊婦や乳幼児を育てている方への食生活や授乳を行う上でのアドバイスを含む、ビスフェノールAについての理解を深めていただくためのQ&Aを作成しました。

(Q&Aは次のアドレスでご覧いただけます。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/index.html

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ただ、これは主に乳児が使用する哺乳瓶で問題となっておりますので、歯科治療に使うレジンの影響は限りなく0に近いのではないかと思います。

というわけで今現在、歯科材料と内分泌かく乱物質に関する確たるデータは、僕の知る限りではありません。研究がされているのもレジンくらいしか見たことがありません。勉強不足かもしれませんが・・・。

試しにpubmedで「Endocrine Disruptors(内分泌かく乱物質)」「dental(歯科)」で検索してみましたが、やっぱりビスフェノールAばっかりでした。



>『取り外せば』具合は良くなるとして、問題はその後です。
>何を詰めれば身体に影響が少ないのでしょう?

基本的には、通常使用される歯科材料は大多数の人に対して非常に影響が低いものが使用されています。

ただ、中には不幸にしてそういった材料でアレルギーが出てしまったりする人もいますが、その場合、歯科治療は困難を極めます。

一番の問題点は、

>『取り外せば』具合は良くなるとして、問題はその後です。
>何を詰めれば身体に影響が少ないのでしょう?

・・・と書かれていますが、実際には取り外しても具合が良くならないケースのほうがはるかに多く、何を詰めれば身体に影響が少ないのかもよく分かりません。

つまり、

「これを外せば、高確率で具合が良くなる!」
「これを詰めれば安全!」

・・・ということが分かっていれば、誰でも迷わずそうするのですが、アレルギー検査でアレルゲンがはっきりと分かっているわけでもなく、原因が分からない以上、積極的な治療に踏み切ることができない歯医者さんが大多数なのではないかと思います。

ごくまれに、具合が良くなるケースもあるとは思いますが、その可能性は決して高くはなく、しかもそのチャレンジには多くの場合、大きな肉体的・経済的負担を伴います。

だからこそ、気軽に「試してみる?」とは言えないんだと思います。


医療には必ずリスクが伴いますが、そのリスクをメリットが上回ると判断されれば、正当化されます。

しかし、メリットがリスクを上回らないと判断された場合には、あえて治療に踏み切らないという選択をすることも、また医療としては正しいのではないかと思います。


ただそうは言っても、人が人に対して行う医療ですから、ある程度は臨機応変な対応も時には必要かな・・・とも思います。

患者さんが、「ダメ元でいいから!」・・・と言ってくれれば、その他のあらゆる可能性を検査した上で最終手段として行うかもしれませんが、そこに行き着くまでには本当にしっかりとした審査・診断をしないといけませんし、お互いの信頼関係も必要ですから、ハードルは高いと思います。


以上、あくまでも僕個人の意見ですので、一歯科医師の考えとして読まれて下さい。全ての歯科医師がこのような考えでは決して無いと思いますので・・・




タイトル 歯科材料と三叉神経等の神経の因果関係について詳しく知りたい
質問者 かたつむりさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 材料・機材関連
歯科金属アレルギー
歯科用材料によるアレルギー
頭痛、めまい
肩こり
発熱(風邪を含む)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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