[写真あり] ラミネートベニアが脱落、ダイレクトボンディングは可能?

相談者: アツ88さん (29歳:女性)
投稿日時:2008-10-05 12:56:54
こんにちは。

2年前、テトラサイクリンに悩んで、前歯6本をラミネートベニアで治療したのですが、先日一枚剥がれてしまいました。

治療していただいた歯科医院では、ラミネートベニアの保障は1年間とのことで、無料でやり直してもらうことはできないそうです。

これからまた他のも、剥がれたり割れたりするのかと思うと不安です。

ラミネートは、削る量が多いと接着力が落ちると聞きましたが、その為なのでしょうか。

治療の際も痛みが酷く、背中に汗をビッショリとかきながら麻酔をしてくれと頼んだ覚えがあります。

痛みがあったということは、象牙質まで削られてしまっていたということなんでしょうか…?
ちなみに歯並び噛み合わせに問題はないと思います。

治療費のことや、突然剥がれたりすることを考えると、もう一度ベニアを張るのは気がひけます。


それで、ダイレクトボンディングの治療を考えているのですが、それは可能ですか?

経年での変色はあっても、定期的に研磨することで白さを保てると何かで読んだのですがどうでしょう。

今となっては仕方ないですが、安易に丈夫な歯を削ってしまったことに後悔しています。

お忙しいとは存じますが、ご回答いただければうれしいです。
宜しくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-05 14:56:18
こんにちは。
テトラサイクリンラミネートベニアは教科書的にも検討されて良い方法だとは思うのですが、ラミネートベニアはなぜかいい評判を聞きませんね。。

1年保証と言うのも短い気がするのですが、最初から持たないことが分かっていたかの様に感じてしまいますね。



>ラミネートは削る量が多いと接着力が落ちると聞きましたが、

最近は術式も色々の様ですが、色調をきちんと作って、接着力だけに頼りきらず形態的にも長持ちさせようとしたオリジナルの方法なら、クラウンとそんなに違わないほど、思いのほかしっかり削りこみますよ。
(私はやらないので詳しくないですが・・)

接着剤の接着力だけに着目すれば、エナメル質に接着させた方が有利ですから、歯は削らないかほんの少しにしておいた方が良いです。

でも同じエナメル質への接着だとしても、ラミネートベニア(レジン系の接着性セメントを接着剤として使用)よりも、ダイレクトボンディングコンポジットレジン)の方が接着力は遥かに高いですね。
(※使う材料や知識・技術にもかなり影響を受けます)



>それでダイレクトボンディングの治療を考えているのですが、それは可能ですか?
>経年での変色はあっても、定期的に研磨することで白さを保てると何かで読んだのですがどうでしょう。

残っている歯の量にもよりますが、切縁などがしっかり残っているなら、私ならダイレクトボンディングを勧めると思います。

文面からはなんだか大丈夫そうですね。



下の写真(画像1)は過食嘔吐で神経の痛みや審美障害等が出ていたので、1年半ぐらい前に保険のレジンでダイレクトボンディングもどきをしたものです。(上顎3〜3)
もとの歯はかなり変形してましたが、虫歯以外はほとんど削ってません。

ツヤがないのも実は当時良い研磨剤を持っていなかっただけのことで、術時とそんなに変わってないですね。

新しい研磨剤を手に入れたので、この時再研磨しています。(画像2)

でも画像1の程度なら、再研磨しなくても唾液で塗れてれば分からない範囲でしょうけどね。
(写真はどちらも、カラカラに乾燥させてます)



私なんかは接着重視で審美系は下手くそなのですが、バランス良く上手な先生というのは見つけるのが非常に困難です。
いい加減に歯科医院を選べば、100軒中数軒といったところではないでしょうか。

過去の症例写真などを見せてもらったりしながら、頑張って探してみて下さいね。

ラミネートベニアがはがれた→クラウンにする ぐらいなら、苦労してでも腕の良い先生を探し出して、ダイレクトボンディングにされた方が遥かに良いのでは・・と個人的には思いますよ。
レジン好きなので。

参考⇒自費レジンの耐久性と審美性は、何年くらい持つのですか?
参考⇒前歯の虫歯治療の痕(レジン)が気になります

画像1画像1 画像2画像2

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-05 17:29:10
こんにちは。

もちろんラミネートがはがれたところに、ダイレクトボンディングは可能です。
しかしダイレクトボンディングも絶対にはがれないということはありません。

特に前歯の先端部分まで削っている場合で、歯ぎしりなどがある場合は、ダイレクトボンディングが一塊で外れたり、先端が欠けたりすることがあります。

ただ修理も簡単という利点もあります。

またダイレクトボンディングは、使用する材料と施術する歯科医師の腕にかなり左右されます。

他のラミネートベニヤと並べてしまうと、時間とともに質感に違いが出てきてしまいます。
これも定期的にメンテナンスを行うことである程度カバーはできます。
料金もかなり開きがあり、1本数万円〜十数万円といったところです。

ラミネートベニヤは、象牙質までは削らずにエナメル質内で留めるのが原則ですが、これはラミネートベニヤが生まれたアメリカ人が対象であり、日本人の場合は、欧米人に比べてエナメル質が薄いため、セラミックの厚みを確保するためには、どうしても象牙質まで削ることが多くなってしまいます。

最近では象牙質に対する接着技術も進歩していますので、通常は問題ありません。

麻酔をしなかったのがいいのかどうかはわかりませんが、削った量はそんなに多くはないと思います。

テトラサイクリン変色にダイレクトボンディングを行う際にも、削除量は同じくらいになります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-05 18:18:29
ラミネートベニアは、術後五年を目処に脱落するケースが多くなります。
これは、レジンセメントの物性が5年を経過すると、格段に落ちることと関係しています。

また、削る量が多いとダメなのは事実です。

ラミネートベニアを行う場合、エナメル質に限局して削るのが原則なので、普通は麻酔を行わずに削ります。
痛みを覚えた時点で、象牙質まで削っているということになります。


さて、本題に戻って、ラミネートの場所をレジンで治せるか?

技術的には治せるでしょう。

ただ、問題もあります。

●ラミネートは技工士が作りますが、レジンは歯科医師が行います。
歯科医師の技術力が低いと、形態の問題や色の問題が生じやすいです。

●ラミネートには、レジンラミネートとポーセレンラミネートがあり、レジンラミネートの隣にレジンで修復する場合には色や艶が近くてよいものの、ポーセレンの隣にレジンで修復すると、艶や色、またその劣化のスピードが異なる為に審美性の差が大きく出ます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-06 14:51:06
僕も渡辺先生と一緒で、(どちらかと言うと)ダイレクトボンディングを行う事が多いですね。

ラミネートべニアもダイレクトボンディングも、一長一短ではありますから、ケースを選ぶ事も重要です。

担当の先生に申し出てみて、アツ88さんの希望に沿う方法でやってもらえれば良いのですが、そうでないとしたら渡辺先生がおっしゃられているように、「ダイレクトボンディングが得意な先生を探す」と言うのも一つでしょうね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アツ88さん
返信日時:2008-10-06 22:34:36
先生方、お忙しい中、ご回答ありがとうございます。

詳しいご説明をいただけて、とても参考になりました。
それぞれに利点と欠点とがあるのですね。

まずはダイレクトボンディングで治してみたいと思います。

コンビニのようにたくさんある歯医者さんですが、根気よく良い先生を探してみます。

たくさんのアドバイス、本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] ラミネートベニアが脱落、ダイレクトボンディングは可能?
質問者 アツ88さん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ラミネートベニア
審美歯科に関するトラブル
その他(写真あり)
回答者




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