骨質が硬くて、インプラントを埋め込むことができない理由は?

相談者: かえるケロケロさん (43歳:女性)
投稿日時:2008-10-04 22:48:10
先生たちこんばんは。
1ヶ月くらい前にここを見つけてから、ほとんど毎日ここに来ています。

今まで知らなかった、いろいろな知識が得られ楽しいです。

お仕事でお疲れでしょうに、どんな質問でもいつもていねいに回答してくださり、頭が下がります。

いつも回答してくださる先生たちのお顔やお名前を覚え、自分の通っている歯科の先生より親しみがわくほどです。



前書きが長くなりましたが、今日はちょっとした疑問があるのでおしえてください。

現在インプラントの治療を受けています。

先日インプラントを打つ手術を受けた時、術後の説明で5本中4本は打てたが、1か所、骨が薄いし、しかも硬くてインプラントを打てないところがあったと聞きました。

骨の量がインプラントにとって重要な条件だとは知っていましたが、骨の硬さのことを言われてちょっとびっくりしました。 


そこで質問なんですけど

?骨の硬さは、人によりそんなに差があるのですか?
年齢や性別、食生活と関係ありますか?

?骨が硬いって、ドリル(?)で穴が開けられないほど硬いってことですか? 

深刻な悩みじゃなく素朴な疑問です。

検索で探しても、「骨の硬さ」について書いてあるところは見つけられなかったので・・・


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-04 23:48:59
ドリルで削っても、が立たないほどに硬いときがあります。

ホント煙が出るほどのときもあります。

で、骨が硬いとインプラントを植えたときの初期固定は非常に良いのですが、インプラントの成功率は下がります。

異常に硬い骨の場合、骨の内部の血行が悪い場合が多く、血流が来ないということは、インプラントに密接している部位の骨の代謝がイマイチになります。

ということは、インプラントと骨の融合が起きづらくなります。

その結果、最初はガチっとついているものの、やがて骨とインプラントとの融合が起きないために、植えてから数ヶ月したころに少し痛みが出てきたりして、ズルっと外れてしまうことがあります。


ですので、骨が極端に硬い場合は、あまり予後がよくないことが予測されると思ってください

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-05 15:54:21
こんにちは。

嬉しくなる前置きをありがとうございます^^
変なハマリ方だけはしない様に気をつけて下さいね。



骨の硬さの個人差は実際かなりありますね。
煙まで出た経験はないですが、涙なら出そうになるほど硬い時はありました。
汗はかなり出ましたね。

硬い時には無理に力を入れると、摩擦熱で骨が火傷を起こしますので、逆に弱い力で時間をかけなくてはなりません。

そういう事態もCTの読像力がついてくると大分回避は出来ますけど、埋入も避けられるなら出来るだけ避けた方が良いでしょうね。
タカタ先生のおっしゃる通りです。

逆に軟らかすぎる場合も禁忌です。



年齢や性別、食生活との関係はどうでしょうね。

全般的にご高齢になるほど、男性よりは女性?が軟らかい傾向があったかと思いますが、個人差が大きいですから、あまり気にすることではないと思いますよ。


因みに関係ない話ですが、インプラントを「打つ」と言う表現は品がなくて好かないです^^;
そう言う人、同業者にも多いんですが、釘じゃないんで・・(苦笑)

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-05 18:20:41
私も”打つ”という表現は大嫌いです。

”釘かよ!”と、日々怒鳴っています

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かえるケロケロさん
返信日時:2008-10-06 03:12:17
タカタ先生、渡辺先生 
回答していただき、ありがとうございました。
とてもわかりやすかったです。

いつも見慣れた顔のお二人に回答していただき
とてもうれしかったです。 

「打つ」という言葉は、私の担当の先生が術後の説明の時使っていたので、普通に使う言葉だと思って使ってしまいました。

「打つ」という言葉から、釘を打つイメージをもち、粘土のようなやわらかいものに釘を打つのは無理とわかっても、木のように硬いものに釘を打つなら、打つのは大変でも、打ってしまえば逆にしっかり固定されていいのでは?なぜダメなの?と疑問をもったのです。

でもお二人の先生が「釘をうつんじゃない」とおっしゃられているように、インプラントはただ物理的に打っておしまいというわけじゃなく、生きている骨に入れ、骨とインプラントがくっつかなければ意味がないのですね。

それがよくわかりました。

タカタ先生の「煙」の話や渡辺先生の「摩擦熱で骨に火傷」の話、へぇ〜〜〜・・・とびっくりしました。

私のインプラントの治療はこの先もまだまだ続きます。

またわからないことがあったら教えてください。

それではおやすみなさい。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-06 07:23:23
はい、なんかあったら言ってください。

私が言いたい”釘じゃないだろ!”との表現は、医療倫理的なお話です。

人の体の中に金属を移植するのに、あまりにも”軽い”言葉なのでその軽薄な言葉使いが気に入らないんです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-10-06 17:08:04
そうですね。

僕もインプラント初心者の頃に受けたセミナーでも

『骨は幅、厚みだけでなく「骨質」によっても成功率が変わる』

と習いました。

軟らかすぎる骨がダメなのは当然として、硬すぎる骨もだめなんですよ。

理由はタカタ先生や渡辺先生のおっしゃられているように「血行不良」であったり「火傷」であったり。


です。


>私も”打つ”という表現は大嫌いです。

同感。




タイトル 骨質が硬くて、インプラントを埋め込むことができない理由は?
質問者 かえるケロケロさん
地域 非公開
年齢 43歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
インプラントその他
インプラント関連
回答者




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