[写真あり] クラウンが外れないので抜歯を薦めらた (アメリカ)

相談者: ベイリーさん (52歳:女性)
投稿日時:2008-09-21 18:14:15
こんにちは〜!
アメリカのアリゾナ州に在住です。


定期健診に行った際に、30年くらい前に日本で金属クラウンを被せた左下6番が虫歯になっているといわれました。

治療はクラウンをはずして、虫歯の治療をした後、新しいクラウンを作り直すということでした。

痛みはありませんでしたが、虫歯があるなら早いほうがいいと思い治療することにしました。


治療当日クラウンをはずすために20分くらい削っていましたが、はずれないのでこれ以上削ると時間がかかりすぎるので、超過した時間分を請求することになる。

そして、もっと時間をかけて削り続けクラウンをはずしてみたものの残っているが小さすぎると抜歯になる可能性があるため、これ以上削らないで抜歯にしてブリッジにしたらいいと薦められました。

コアとクラウンがひとつになっているみたいで、こんなの見たことがないけれどどこで入れたのといわれました。



歯科医はなるべく歯を保存するように努力してくれるものだと思っていたのに、クラウンが外れないという理由で簡単に抜歯を薦められたので、ちょっとショックでした。

また、ブリッジにするときに両端のよい歯をけずられるのに抵抗があります。

抜歯はコアが歯茎の中に入っていてこちらではできないので、口腔外科に行くように言われました。



この歯科医の言うようにコアとクラウン部分がひとつになったクラウンなんてあるのでしょうか。


それとも歯科医は間違ったことを言っているのか、あるいは技術不足でクラウンがはずせないのでこんなことを言っているのでしょうか。


10月に日本に里帰りすることになっています。
保険がないのでいくらくらいかかるか不安ですが、日本で入れてもらったクラウンなので日本で見てもらったほうがいいかなと考えています。

滞在日数は25日間ですが、虫歯の治療とクラウンを入れるのに間に合うでしょうか。

上手に説明することができませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-21 22:11:36
まず、デンタルレントゲン写真の撮影・現像状態が悪すぎます。
これではちゃんとした診断が下されているとは想像し難い。

さて

>治療当日クラウンをはずすために20分くらい削っていましたが、はずれないのでこれ以上削ると時間がかかりすぎるので、超過した時間分を請求することになる。

これは、Hit&Payの観点からちょっとズレています。相手がアメリカのDoctorであるのでしたら交渉しだいで延長料金は取られなくて済みそうな気がします。

歯科医師の技術と知識不足では?」と強く主張することが必要。

ただ・・・このレントゲンからの私見ですが、保存は大変難しそうに感じます。根分岐部の問題もありますし・・・


除去前に抜歯になることを前提にして除去するならともかく、クラウンのやり直しを前提にしているあたりからして診断・治療のレベルを疑います。

コアと一体になったクラウンは存在します。

そのくらいの知識は持っていてしかるべきです。


●除去できたとしても非常に予後に不安を抱えたクラウンを装着する
●抜歯してブリッジ治療
●抜歯して部分義歯
●抜歯してインプラント

などの治療方針が考えられますが、25日の滞在期間を考慮すると、どの治療法も片手落ちの治療になりかねません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-09-22 12:28:59
そうですね。
確かにこのレントゲンで判断するのはちょっと難しいです。


>治療当日クラウンをはずすために20分くらい削っていましたが、はずれないのでこれ以上削ると時間がかかりすぎるので、超過した時間分を請求することになる。

アメリカではこう言う事があるんですかね?
ちょっと、日本では考えられないですけど‥。



>この歯科医の言うようにコアとクラウン部分がひとつになったクラウンなんてあるのでしょうか。

タカタ先生もおっしゃられているように存在します。

ポストクラウン

歯冠継続歯

と言います。


>それとも歯科医は間違ったことを言っているのか、あるいは技術不足でクラウンがはずせないのでこんなことを言っているのでしょうか。

正直、どちらにせよ「乱暴な発言だなぁ‥」と言うのが実感です。
もう少し(いろんな意味で)頑張ってみては?と思いますが‥。
これも文化の違いですかね?



>滞在日数は25日間ですが、虫歯の治療とクラウンを入れるのに間に合うでしょうか。

タカタ先生も書かれているように、(もう少し画質の良いレントゲンであれば‥)クラウン、コアが除去できたとしても分岐部付近の状態によっては保存は難しいかも知れません。

そうなると抜歯も考える必要があります。

25日の滞在でどこまでできるか‥。


場合によっては日本でのかかりつけ医に事前に連絡を入れて、どの程度の治療(予約)が可能かを確認された方が良いかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ベイリーさん
返信日時:2008-09-22 16:42:50
高田先生、タイヨウ先生ご意見ありがとうございました。


このレントゲン写真口腔外科抜歯に行く時に、持って行って見せるようにといわれてもらってきたものです。

かなり悪い状態なんですね。
いつもこんな感じなのでなんとも思いませんでしたが、日本のはもっと鮮明なのですね。


削っても削ってもクラウンが外れないので、でまかせを言っているのかと疑いましたが、コアとクラウンが一体になった「ポストクラウン」というのがあるのですね。


そこで疑問に思ったのですが、「ポストクラウン」だと二次カリエスになった場合、クラウンだけをはずして治療をするということができないと思うのですが、コア部分から全部を外して、治療をした後、の状態が良ければ、またコアとクラウンを入れるということになるのでしょうか。

そうだとすると、「ポストクラウン」はコア+クラウンに比べると二次カリエスになった場合、かなり手間がかかるような気がするのですが、どういうときにコア+クラウンではなく「ポストクラウン」を使うのでしょうか。

私が、「ポストクラウン」を入れた30年位前は一般的だったのでしょうか?
今でも使われているのでしょうか。


考えれば考えるほど疑問点が出てきました。



私が行っている歯科医院には4〜5人の歯科医がいて、こちらでは普通みたいで入れ替わりが多いようです。

この医院の経営者が1年前に変わり、新しい経営方針に合わないとかで私が10年以上見てもらっていたドクターはやめたと衛生士の方から伺いました。

それで今回この女医さんにあたったわけです。
考えすぎかもわかりませんが良心的な先生がやめて、良心的でない、技術と知識不足の先生が残ったような気がします。

一見親切そうな若い女医さんですが、今は不信感が募っています。


この歯とは関係ありませんが、最初の検診の時に、左前1番のクラウンの金属部分が見えているのがずっと気になっていると相談したら、詰め物をして金属が見えないようにできるといわれたので、喜んでいたら、次のアポイントメントの時に、金属を詰め物で見えなくすると虫歯になった時にわからないので、しないほうがいいといわれました。

そしてその歯をチェックしながら、虫歯になってるかもわからないのでこの際、クラウンをやり直したらどうかとも言われました。
検診の時にはこの歯の虫歯のことは何も言われませんでした。


信頼できる先生に歯の保存はできないので抜歯になるといわれれば従おうと思いますが、この女医さんには任せたくないという気持ちが強いです。



28年前にアメリカに来てからは日本の歯医者さんにかかったことがないので、かかりつけのお医者さんもいません。

日本での治療は時間的に無理なようですので、アメリカに帰ってきてから、セカンドオピニオンも兼ねて、新しい歯医者さんを探そうと思います。


歯磨きのたびに、詰め物をした中途半端に削られたクラウンを見ると落ち込んでいましたが、ご相談をしてちょっと気が楽になりました。

ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-09-22 17:23:48
ポストクラウンを用いる場合は、予後が悪い場合が多いと思われます。

このままクラウンをかぶせるとポロポロと取れてしまいそうだなぁというような場合に ポストコアの部分に維持力を期待してクラウンを装着するときに用いるケースが多いと思います。

ですので、もしポストクラウンだったらなおのこと保存治療が難しくなるかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-09-22 17:37:36
>私が、「ポストクラウン」を入れた30年位前は一般的だったのでしょうか?
>今でも使われているのでしょうか。

30年くらい前は一般的だったのかもしれません。
大御所の回答者の先生でないと‥。

僕のような臨床経験10数年の歯科医では何とも言えませんね。
少なくとも僕は「大学では習ったけど‥やったこと無いな」です。

ただ、違う意味でポストクラウンを作る事は最近、考えています。
接着、片縁漏洩を考えると、形態としては「(コア付きクラウン)モノブロック構造」の方が良いかもしれないな‥と。


ただ、現実問題としてはタカタ先生も書かれている通り「ポストクラウンだったらなおのこと保存治療が難しくなるかもしれません。」これはあるかも知れませんね。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-09-22 17:41:07
私も タイヨウ先生と同じで モノブロックにして、なるだけマージンの数を少なく という発想は理解できます。

ただ、除去が大変になりそうで・・・実際のところ、どうしたものかなぁと・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ベイリーさん
返信日時:2008-09-24 07:10:26
高田先生、タイヨウ先生お忙しい中、ご回答頂きありがとうございます。


こちらのサイトからもポストクラウン

歯根破折が起きやすい
・適合が悪くなりやすい

などの欠点があるため現在ではポストクラウンを行っている歯科医院はほとんどないということを学びました。

最初アメリカの歯科医院で抜歯といわれたときは大変不安でしたが、こちらのサイトで勉強させていただき、また両先生のご意見も伺って、抜歯も受け入れられる気持ちに傾いてきました。

30年ももってくれたクラウンに感謝をして前向きに考えていこうと思います。

両先生方、あらためまして、ご丁寧な回答をありがとうございました。



タイトル [写真あり] クラウンが外れないので抜歯を薦めらた (アメリカ)
質問者 ベイリーさん
地域 海外
年齢 52歳
性別 女性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
クラウンの作り直し・再治療
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル
クラウン(差し歯・被せ)その他
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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