[写真あり] 側切歯抜歯、インプラントにしたいがすぐにできない場合は?

相談者: たまちゃん☆さん (27歳:女性)
投稿日時:2008-09-29 08:19:52
上の側切歯の根元に膿が溜まり、やもおえず抜歯しました。

歯医者さんからは

インプラントかブッリジか決めて下さい。」

と言われ、インプラントの方を勧められました。

費用についてはインプラントの方が高いとだけ言われて、造骨もしなくてはけないとの事でそちらも結構高いと言われました。

はっきりした費用を教えられなかったので自分で調べたら、歯医者さんによっても違うようですが、40〜50万円くらいでした。


すぐにはインプラントにはできそうにありません。

けど、ブリッジだと削らなくてはいけないので避けたいんです。


お金を貯めてからインプラントにしようと思っているんですが、それまでの間、一時的に何か良い方法はないかと調べていたら、削らなくても良いという、CR接着ブリッジってのがあると聞きました。

通っていた歯医者さんからは何も言ってなかったので一般的な治療ではないのでしょうか??

費用も自費ですが数万円でできるみたいで時間もかからないようなんで一時的には(1〜2年とみてます)とても魅力的に思ったんですが、歯科医としてお勧めできるものなんでしょうか??



あと、インプラントの費用ですが、造骨手術も合わせて40〜50万円は妥当な金額ですか?? 
それとも40〜50万円プラス造骨手術費と考えといた方がよいですか??

前のレントゲン写真貼っときます。

読んでくれてありがとうございます。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 09:03:32
よく調べられましたね、素晴らしい!!


>お金を貯めてからインプラントにしようと思っているんですが、それまでの間、一時的に何か良い方法はないかと調べていたら、削らなくても良いという、CR接着ブリッジってのがあると聞きました。
>通っていた歯医者さんからは何も言ってなかったので一般的な治療ではないのでしょうか??

インプラント前の暫間的な処置でしたらCR接着ブリッジでもいいと思いますが、実際やり方によっては頻繁にポロポロ取れてきてしまい、嫌がる歯科医院は多いと思います。

また削らず済むものに入れ歯がありますが、まだお若いので審美的に嫌ですよね。



>一時的には(1〜2年とみてます)とても魅力的に思ったんですが、歯科医としてお勧めできるものなんでしょうか??

今回のような場合はインプラントを前提に出来ませんかと先生に話した方がいいですね。


私も長く持たせたいと患者さんに言えば難しいですよ。とお話すると思いますが、1年前後にインプラントと聞けば取れるかもしれませんが接着性ブリッジで行きましょうと話すと思います。


>あと、インプラントの費用ですが、造骨手術も合わせて40〜50万円は妥当な金額ですか?? 
>それとも40〜50万円プラス造骨手術費と考えといた方がよいですか??

これは各歯科医院で異なるのですが、私が紹介している(私はインプラントしていませんので)歯科医院では50万ぐらいだったと思います。



が無くなってしまいインプラントとなると保険治療に比べ桁の違う治療費がかかってきますので、今後は歯が無くならないように予防のことも少し勉強してみてください。

 

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 15:57:41
CR接着ブリッジですが、この技術が世に出たのは今から20年くらい前だったでしょうか?

当時は画期的なブリッジが開発されたものだと感心し、当院でも沢山作製致しました(当時は自費治療でした)。

このCR接着ブリッジが長持ちして今でも使っておられる患者さんもいます。

しかし、半数以上が脱落を繰り返し、再合着を何回も繰り返しました。


今なら、簡単に判断がつきますが、当時の私にはCR接着ブリッジが何故外れるのか不思議で仕方がなかったのを覚えています。



さて、たまちゃんさんのケースでは、この状態でCR接着ブリッジが長持ちするのか、直ぐに外れるのか判断できません。
(もっと詳しい診察が必要です。)

最終的にインプラントを希望なさり、その間体裁を取り繕いたいのであれば、スマイルデンチャーなども良いのではないでしょうか。

ちょっと調べてみる価値はあると思います。
なかなか評判の良い入れ歯ですよ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 16:08:29
そうですね。
僕としては井野先生と同意見でしょうか。

「短期間(半年〜1年くらい)でインプラント前提」と言う条件であれば接着ブリッジもアリだと思います。

2年、3年と言う期間であれば、スマイルデンチャーも良いとは思いますが‥(ちなみに僕はやったことはありません)。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 16:54:23
『削らなくても良いという、CR接着ブリッジってのがあると聞きました。』
僕は決してお勧めしません。
自分もされたくなし、家族にもしたくない治療選択です。


否定される先生もおられるかも知れませんが、
脱離したさいに、誤嚥の可能性があり、心配ですので
とても、人様にするのは私には出来ません。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 18:18:39
わたしも、接着ブリッジはお薦めしません。

うちの父親が友人の口に装着して20年以上保っているケースがありますが、これは、極めてまれなケースです。
通常は脱利しやすいです。 

前歯インプラント。。。つい最近の書き込みでも審美性の面でミゼラブルになった人が歯チャンネルに書き込みをしていましたね。

審美性を確保することが非常に難しいので、正直前のインプラントも難しいところです。。。

助言 助言1
助言者: おかかさん
助言日時:2008-09-29 19:02:35
はじめまして。おかかと申します。


私は一般人ですので、具体的な歯科処置についてはお話出来ませんが、お問い合わせの接着ブリッジについて、少しだけ聞き知っておりますので、御参考になれば幸いです。

接着ブリッジとは、接着性レジンを用いて、金属製のブリッジ人工歯、或は、抜いた自分のをそのまま利用するなどして、両側の支台歯に接着させて修復する術式をいいますが、

メリットは、支台歯(欠損の両側の歯のことです)をまったく、あるいは、ほとんど削らないて済むという点にあるとされています。

(ただ、その後の接着ブリッジの発展を拝見いたしますと、全く削らずに、というのはかなり維持が困難なので、多少は削って、だが、従来のブリッジよりははるかに少なく、に変更になってきているように思います)


この術式は、1980年代初頭にはかなり行われていましたが、義歯を接着剤の力によって維持することになりますので、外れやすいという欠点があり、また、歯周病などで、歯が動揺しているケースをこの術式で行うことは非常に困難なため、最終補綴(やり直さないことが最も望ましい)を求める歯科医師、患者双方のニーズとの絡みで、当初の予想ほどは一般化せず、インプラントに取って代わられつつある感があるようです。

ただ、この術式に習熟された歯科医師が、症例を選んで施術され、これが成功しますと、一言で申し上げて、非常にいいもののように聞いております。


接着ブリッジの臨床成績ですが、前歯臼歯いずれのケースでも、臨床応用初期には、多くの脱落の報告があったそうですが、その後、デザイン、表面処理方法などが改良されて、脱落例が激減したと言われております。

1991年の信頼すべき臨床報告によりますと、

平均観察期間2、3年で、脱落率は10〜20%
5年を超える症例では半数を超える脱落率
前歯の脱落率が高いが、接着面積が広く、なんらかの保持形態を補助的に有する症例の脱落率は極めて少ない

とされております。


前歯についての1987年の臨床報告を拝読いたしますと、

タイプA1の接着面積38平方ミリメートルの最小レベルの接着面積の施術は6例中5例が1年以内に脱落してしまっていますが、

タイプA5の接着面積160平方ミリメートルの最大レベルの接着面積の施術例になりますと31例中4年以内の脱落例が0になっております。

(接着面積の単位がこれであっているのか分かりませんが、資料ではこうなっています)


上記の症例報告を考慮いたしますと、もし、接着ブリッジでの修復をご希望になる場合には、

取れても構わないのであれば、接着面積の少ないものを作っていただき、落ちてはつけ、落ちてはつけを繰り返すことを許容して、隣在歯の切削を最小限度に抑える

リテーナーデザイン(支台装置の設計という意味らしいです)を、工夫し、十分な強度設計をするため、隣在面の切削を十分に行って、脱落率を激減させる

か、いずれかの方向で施術していただくことになろうかと思います。



ただ、この術式は、歯科医師の先生であれば、どなたでもが習熟されているというほどには一般化しているわけではないようですので、やって下さる先生をお捜ししてお願いすることが必要になると思います。

それで、先生の捜し方ですが、相談者様がどちらにお住まいか分かりませんので、とりあえずは、「接着歯学会」にアクセスして学会の方にお伺いするか、学会が公表されている認定医の先生をお捜しになり、お問い合わせなどをなさるのが一番の早道かもしれません。

関西方面でしたら、大阪大学にこの術式に詳しく、推奨されている先生がいらっしゃるように聞いております。
また、東京でしたら、捜せば更に多くの先生がおられるでしょう。


なお、前歯で欠損が一本の場合の接着ブリッジは、この4月から保険適応になっているようです。

保険適応になったということは、国が、その術式の効用についてお墨付きを下さったということですので、恐らく、前歯に関しては、脱落率も改善されてきているし、今後広く普及させてよかろうという最高レベルのご判断が下されたものと思われます。

いろいろとお辛いのではないかと思いますが、様々な歯科処置が沢山の歯科医師の先生方により考案されておりますので、しっかりと検討され、今の状態ならこれがベストとご納得できる修復がかないますことを、お祈り申し上げております。

お大事に・・・
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-09-29 20:11:51
接着ブリッジについての私の手元に有る2007年発表の論文では

前歯の接着ブリッジでは 711ケース中674ケースで脱離した」

との報告があります。


おかかさんの、ご覧になられた論文ではかなり成績がよろしいようです。

どちらを信じるか難しいところだと思います。


こういう報告があるからこそ私は、歯科の臨床データの論文はあまり参考にしないようにしています。




今回のケースにかかわらず多くの臨床において、術者のテクニックや経験による差が大きすぎます。

助言 助言2
助言者: おかかさん
助言日時:2008-09-30 23:40:55
タカタ先生、はじめまして。
おかかと申します。

貴重な御教示を有り難うございました。

接着ブリッジの生存率に関しまして、私の拝見しております資料は、古く、しかも施術者の先生のお名前とお使いになった製剤が出ておりますので、いささか引用しにくいのですが、

接着ブリッジに関するガイドラインが、社団法人日本補綴歯科学会の2007年版の補綴誌51巻2号に詳しく掲載されております。

その末尾に、接着ブリッジの生存率についての資料が多数添付されておりますので、よろしかったら御参考になさって下さい。

の状態にもよると思いますが、この資料では、概ね60%UPの成功率の報告が多いように感じます。




接着ブリッジと社団法人日本補綴歯学会で検索されますと、その一部が出て参ります。



接着ブリッジの適応症例の判断基準なども詳細に載っておりますので、相談者様もよかったら、御一読なさってみられたらいかがでしょうか。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-10-01 01:08:18
接着ブリッジの場合、

生存率と脱落率はちょっと異なります。

脱落したけど再着できる場合には生存しているとみなされます。

支台歯がダメになったケースや脱落したものが再着できない場合が失敗ケースになっているとおもわれます。


ま、いずれにしても、おかかさんは 接着ブリッジが好きなようですから一度やってもらってください。
上手くいけば喜びになると思います。


私は、自分の装着するクラウンインレーが外れることは”100パーセント”許されません。
多くの患者さんはクラウンやインレーの脱離を”許容できない”ため、転院に直結してしまいます。


よほどの理解を得られる患者を除いて、信用を失わないために接着ブリッジは行っていません。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-10-01 08:07:22
私も接着ブリッジは賛成しかねます。

下顎の前歯ならまだしも、上顎前歯の裏側には下のの切端が接触するため食事する度に衝撃が加わることになります。
したがって脱離しやすいのです。

最終的にはインプラントがベストだと思いますが、抜歯した部分の骨が安定するまでは、咬み合わせた状態で下の前歯と上の前歯の接触していない部分を利用して、リボンド繊維と義歯人工歯を利用して接着ブリッジもどきの仮歯をされたはいかがでしょうか?

天然歯を全く削合することなく見た目はかなり自然に見えます。

内側にふくらみができますので舌触りが気になるかもしれませんが、1年程度なら充分持たせられますよ。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-10-01 09:22:42
僕の書いた

「短期間(半年〜1年くらい)でインプラント前提」と言う条件であれば接着ブリッジもアリだと思います。

は、

佐藤先生の書かれた「接着ブリッジもどきの仮歯」を意味します。


僕も長期経過で言えば、接着ブリッジをゴールにするのはお勧めしかねます。




タイトル [写真あり] 側切歯抜歯、インプラントにしたいがすぐにできない場合は?
質問者 たまちゃん☆さん
地域 非公開
年齢 27歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:2番(側切歯)
インプラント治療法
ブリッジ治療法
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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