インプラントの骨造成で、歯科医院の変更を余儀なくされた
相談者:
aristoさん (28歳:女性)
投稿日時:2008-10-04 06:15:05
数ヶ月前にインプラントを行うためにいくつかの医院を周り、現在の医院に決めました。
いくつかの医院にまわりレントゲン、CT撮影の結果から骨造成が必要であることがわかっていました。
骨造成として
1.人工骨
2.自分の骨の移植
が大きく考えられ、まずは、負担の少ない人工骨でどの程度、骨の回復があるかどうかを見てみましょう。
ということで治療を開始しました。
しかし、治療から半年経ち、人工骨ではあまり骨の回復がみられなかっため、「2.自分の骨の移植」を行うのかと思っていたのですが、感染症の可能性があるので、大学病院に行って欲しいとのことでした。
大学病院にいくかどうかは別として医院を変える必要があります。
治療開始時には、そのような説明は無く、自分の骨の移植も現在通っている医院で出来ると思っていました
(こちらとしては、全て一貫して行える歯医者を選んだつもりでしたが)。
途中で投げ出されてしまった感があり、憤慨していますが現在までの治療費は保険外の治療を含めて10万円程度であり、当サイトの回答を見る限り、訴訟を起こすのも難しいとの認識です。
【質問】
インプラント治療において、医院を変更する場合には、今までの経過がわかるためCT画像、カルテ等は現在の医院より入手しておいた方が良いのでしょうか?
(一般的に言ってCT,カルテは患者さんも入手可能でしょうか)
いくつかの医院にまわりレントゲン、CT撮影の結果から骨造成が必要であることがわかっていました。
骨造成として
1.人工骨
2.自分の骨の移植
が大きく考えられ、まずは、負担の少ない人工骨でどの程度、骨の回復があるかどうかを見てみましょう。
ということで治療を開始しました。
しかし、治療から半年経ち、人工骨ではあまり骨の回復がみられなかっため、「2.自分の骨の移植」を行うのかと思っていたのですが、感染症の可能性があるので、大学病院に行って欲しいとのことでした。
大学病院にいくかどうかは別として医院を変える必要があります。
治療開始時には、そのような説明は無く、自分の骨の移植も現在通っている医院で出来ると思っていました
(こちらとしては、全て一貫して行える歯医者を選んだつもりでしたが)。
途中で投げ出されてしまった感があり、憤慨していますが現在までの治療費は保険外の治療を含めて10万円程度であり、当サイトの回答を見る限り、訴訟を起こすのも難しいとの認識です。
【質問】
インプラント治療において、医院を変更する場合には、今までの経過がわかるためCT画像、カルテ等は現在の医院より入手しておいた方が良いのでしょうか?
(一般的に言ってCT,カルテは患者さんも入手可能でしょうか)
回答1
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2008-10-04 21:08:58
こんばんは。
CT画像やカルテ等は、必要に応じて大学病院のほうで再度作ると思いますので、現在の医院から入手する必要は無いと思います。
たとえ患者さんがCTやレントゲン、カルテ等を持ってこられたとしても、それが信用できるものなのかどうかが分からないので、多くの医院では自院で資料は作成するはずです。
ただ、増骨(bone graft)については、人工骨を使おうが自家骨を使おうが、治療結果にほとんど差は無いと言われています。
自家骨を使う場合、腸骨や顎角(アゴのエラの部分)、オトガイなどから採取することが多いのですが、十分な自家骨の量を確保するためには腸骨が一番です。
しかし、腸骨からの自家骨採取は身体的負担が大きいため、日本ではインプラントのための腸骨からの自家骨採取は減ってきています。
アメリカではどうなのかよく知りませんし、歯科医師によっても考え方は様々なのですが…。
⇒参考:インプラント時の骨の増強(増骨)のために、人由来のプロテインを注入!?
すでに治療を開始されているということですが、疑問点をメモなどにまとめ、もう一度大学病院のほうで一から詳しくご相談をされてみてはいかがでしょうか?
再手術を行う前に、疑問点について可能な限り質問をして、納得しておくことが重要ではないかと思います。
CT画像やカルテ等は、必要に応じて大学病院のほうで再度作ると思いますので、現在の医院から入手する必要は無いと思います。
たとえ患者さんがCTやレントゲン、カルテ等を持ってこられたとしても、それが信用できるものなのかどうかが分からないので、多くの医院では自院で資料は作成するはずです。
ただ、増骨(bone graft)については、人工骨を使おうが自家骨を使おうが、治療結果にほとんど差は無いと言われています。
自家骨を使う場合、腸骨や顎角(アゴのエラの部分)、オトガイなどから採取することが多いのですが、十分な自家骨の量を確保するためには腸骨が一番です。
しかし、腸骨からの自家骨採取は身体的負担が大きいため、日本ではインプラントのための腸骨からの自家骨採取は減ってきています。
アメリカではどうなのかよく知りませんし、歯科医師によっても考え方は様々なのですが…。
⇒参考:インプラント時の骨の増強(増骨)のために、人由来のプロテインを注入!?
すでに治療を開始されているということですが、疑問点をメモなどにまとめ、もう一度大学病院のほうで一から詳しくご相談をされてみてはいかがでしょうか?
再手術を行う前に、疑問点について可能な限り質問をして、納得しておくことが重要ではないかと思います。
回答2
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-10-04 23:43:34
おおむね田尾先生と同意見です。
自分の骨を用いる場合には腸骨を使うケースが多いです。
理由は量も関係しますが、骨芽細胞の数が多いことなども影響しています。
オトガイ部分にも骨芽細胞がいますが、顎角の辺りだとあまり骨芽細胞がいません。
ただ、問題は、骨を移植したからといってそれが使えるかどうかは別問題です。
骨を入れたとしても、そこに新たな血流が来て、移植した骨を生かしたやるだけの血流が確保され移植した骨が新たな骨に変わっていかないといけません。
とにかくがんばるしかないです・
自分の骨を用いる場合には腸骨を使うケースが多いです。
理由は量も関係しますが、骨芽細胞の数が多いことなども影響しています。
オトガイ部分にも骨芽細胞がいますが、顎角の辺りだとあまり骨芽細胞がいません。
ただ、問題は、骨を移植したからといってそれが使えるかどうかは別問題です。
骨を入れたとしても、そこに新たな血流が来て、移植した骨を生かしたやるだけの血流が確保され移植した骨が新たな骨に変わっていかないといけません。
とにかくがんばるしかないです・
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-10-06 10:47:08
僕もお二人の先生方と同意見です。
骨造成は非常に難しい治療の一つだと思います。
ですから、実績のある先生に診てもらった方がいいと思いますよ。
>自分の骨を用いる場合には腸骨を使うケースが多いです。
いまだに腸骨から採るってのが主流なんですか?>タカタ先生
「腸骨から採ると入院や松葉杖の期間が長いから最近はやらない」と聞いたことがあるのですが‥。
骨造成は非常に難しい治療の一つだと思います。
ですから、実績のある先生に診てもらった方がいいと思いますよ。
>自分の骨を用いる場合には腸骨を使うケースが多いです。
いまだに腸骨から採るってのが主流なんですか?>タカタ先生
「腸骨から採ると入院や松葉杖の期間が長いから最近はやらない」と聞いたことがあるのですが‥。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-10-06 11:01:23
口腔外科ではね・・・
ただ、幹細胞の量は期待できるので意味は在ると思います。
余談ですが、今、Gem21という商品がアメリカから出てきて話題になっています。
それと同時にエムドゲインはアメリカへの輸入指し止めになりました。
こう聞くと、”エムドゲインはだめジャン!やっぱGem21だ!”
と思ってしまいますよね。
事実、いくつかのセミナーでこのような発言を聞いています。
そのたびに噛みつくのですが・・・
エムドゲインがダメと認められたわけではなく、ストローマンの他の商品の添付文章の不手際を突いて、ストローマン製品はダメ! となり、その結果、エムドゲインは巻き添えを食った形です。
なぜ、そんなことに?
Gem21はアメリカにとって外貨を稼ぐための重要な商品になっています。
nevinsなど、多くの有名Drを治験に利用しています。
その辺りもあって、Gem21を優位にもっていこうとする政治的な動きが加速しています。
ただ、幹細胞の量は期待できるので意味は在ると思います。
余談ですが、今、Gem21という商品がアメリカから出てきて話題になっています。
それと同時にエムドゲインはアメリカへの輸入指し止めになりました。
こう聞くと、”エムドゲインはだめジャン!やっぱGem21だ!”
と思ってしまいますよね。
事実、いくつかのセミナーでこのような発言を聞いています。
そのたびに噛みつくのですが・・・
エムドゲインがダメと認められたわけではなく、ストローマンの他の商品の添付文章の不手際を突いて、ストローマン製品はダメ! となり、その結果、エムドゲインは巻き添えを食った形です。
なぜ、そんなことに?
Gem21はアメリカにとって外貨を稼ぐための重要な商品になっています。
nevinsなど、多くの有名Drを治験に利用しています。
その辺りもあって、Gem21を優位にもっていこうとする政治的な動きが加速しています。
相談者からの返信
相談者:
aristoさん
返信日時:2008-10-07 22:47:04
田尾先生 タイヨウ先生 タカタ先生
丁寧な回答ありがとうございます。
骨の造成は難しい手術なんですね。
大学病院に行ければ良いのですが、平日の夜や土日に通う予定のため、なるべく経験豊かな個人の医院を探そうと思っています。
インプラントの症例数はインターネット(http://www.implant.ac/)でわかる場合もあるのですが、骨の増骨の症例数まではわかりません。
骨の造成の手術が経験豊かであるかどうかをを見分ける良い方法はありますか?
その辺を電話で直接聞いて教えてくれるのかがわからないのですが。。。
今まで通っていた先生も初診の時は、経験豊かであるような話ぶりでしたが、次こそはしっかりと見極め、また、納得して治療を開始したいと思っています。
丁寧な回答ありがとうございます。
骨の造成は難しい手術なんですね。
大学病院に行ければ良いのですが、平日の夜や土日に通う予定のため、なるべく経験豊かな個人の医院を探そうと思っています。
インプラントの症例数はインターネット(http://www.implant.ac/)でわかる場合もあるのですが、骨の増骨の症例数まではわかりません。
骨の造成の手術が経験豊かであるかどうかをを見分ける良い方法はありますか?
その辺を電話で直接聞いて教えてくれるのかがわからないのですが。。。
今まで通っていた先生も初診の時は、経験豊かであるような話ぶりでしたが、次こそはしっかりと見極め、また、納得して治療を開始したいと思っています。
回答5
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-10-08 08:56:40
よい方法ねぇ・・・骨が出来るかどうか は その人の体の中にある骨芽細胞が元気に骨を作ってくれるかどうかなので このDrだから骨が出来る!ということは特に無いと思います。
ただ、手術部位の切開・縫合 や 増骨作業に用いる骨補填材料や膜の扱いが上手くなければ、たとえ手術は成功したとしても手術部位の治癒や再生が安定して行われず増骨が失敗に至ることがあります。
ただ、手術部位の切開・縫合 や 増骨作業に用いる骨補填材料や膜の扱いが上手くなければ、たとえ手術は成功したとしても手術部位の治癒や再生が安定して行われず増骨が失敗に至ることがあります。
相談者からの返信
相談者:
aristoさん
返信日時:2008-10-13 11:18:39
タカタ先生
わかりました。ありがとうございます。
今回、初めての投稿だったのですが、丁寧な対応ありがとうございます。
今後も参考にさせて頂きます。
わかりました。ありがとうございます。
今回、初めての投稿だったのですが、丁寧な対応ありがとうございます。
今後も参考にさせて頂きます。
タイトル | インプラントの骨造成で、歯科医院の変更を余儀なくされた |
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質問者 | aristoさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 28歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
インプラント治療法 インプラントに関するトラブル インプラントその他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。