[写真あり] 根管治療前に作ったクラウンは作り直すべき? (アメリカ)

相談者: akikoさん (39歳:女性)
投稿日時:2008-10-11 03:22:12
ロス郊外在住です。


妊娠2〜3年ほど前から右上のどこかしらに痛みがあり、たぶん知覚過敏だろうといわれ、知覚過敏用の歯磨き粉や、ジェルを使っていました。


妊娠後、痛みがひどくなり、もう一度みてもらうと、右上7番(アメリカ式#2)にX線に写らないヒビが入ってるといわれました。

クラウンをすれば良くなるといわれ、2月の出産を待って、クラウンの型を取りました。

仮歯が何回か取れ、痛みが増してきたので、出来上がったクラウンをパーマネントグルー(最終の強い接着剤)してしまう前に、根管治療専門医にみてもらうよう薦められ、結局、根管治療(ルートカネル)をしました。

の外側は触らずに中だけを通って根管治療をしたので、クラウンを作った歯科医も、根管治療専門医も、先に作っておいたクラウンを、強い接着剤でつければ、問題ないと言いました。


こちらに住む日本人技工士の友達が、

「こういう場合は、新しく型をとって作り直したほうがいいし、もしいいクラウンができてれば、接着剤なんていらないくらいフィットするし、

コアを技工士に頼まないで、口の中でレジンで作るというこの先生のやり方も気になる」

と言ってたのがものすごく気になって、最終につけてしまう前に、やり直しを打診しましたが、日本へ5週間帰る予定を話すと、半ば無理やりテンポラリーグルー(仮の接着剤)ではなく、パーマネントグルー(最終の強い接着剤)でつけられてしまい、ドリルで壊さないとやり直しが効かなくなってしまいました。


しかし、問題があれば来年でもやり直しを”無料”でしてくれるとの言葉に安心し、日本へ帰りました。

案の定、舌側に違和感を感じ、爪で触って見ると、クラウンと歯茎の隙間のマージンに明らかに段差が触れます。

今月に入って、やり直しをしてもらおうと戻りましたが、時間がたって、もしかして技工士に先生がまたお金を払わなくては作れない?のか、前ほどやり直しに積極的でなく、

「これはメタルボンドクラウンでメタルが舌側に見えても、奥歯なので問題ないし、舌に触れるというマージン(隙間)も、たいしたものではなく、私が感じるのが不思議なくらいで、X線を見てもフィットしているので、フロスをよくしていけば、やり直しの必要なし」

として帰されてしまいました。
 

?クラウンと歯茎の隙間のマージンを気にして、やり直しをお願いした場合、クラウンをドリルで壊す際に、コアもやり直しするのでしょうか?
痛くなったり、何か他の問題が出てくる可能性がありますか?


?もし作り直した場合、先生と技工士さんの腕の問題で、今回もまたマージンフィットが悪いクラウンができてくる可能性があるのでしょうか?

そう考えてると、いまいち強くやり直しをお願いできずに帰ってきてしまいまいました。

この先生に9年前、左上1番(アメリカ式#9)をクラウンにしてもらった直後激しく痛み出し、小さな穴をドリルで開けて根管治療をしてもらいました。

そのせいか、かけたり、ひびが入ってきだしたので、2年半ほど前にオールポーセリンクラウンを、新たにお金を払い作り直してもらったのですが、審美的に、自分の歯の影が出てるのと、日によっては、軽い違和感(痛み)を感じ、なんかしっくりきてません。

違和感は、ルートカネルに問題ないから、日にち薬で、だんだんよくなるよっていわれつずけて、2年半たってしまい、やり直しは、お金がかかるみたいで、もう少し早くやり直しをお願いすればよかったと後悔しています。

そんなことも今回のやり直しの決断を早くしたい気持ちの原因の一つであせってます。



この先生は、何でもパーフェクト!と言うのが口癖で、典型的なアメリカンなのです。

このサイトの先生方は、さすが日本人的で、詳細、繊細なところまで気にしてくださり、優秀だと感じました。


お忙しい事とは思いますが、よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-11 05:26:25
こんにちは。

実際に見てみないと正確なことは言えませんが、文面だけからの想像で書きます。

まずはクラウンの再製について、ドクター達と日本人歯科技工士さんとで意見が割れた様ですが、その点については私はドクター達の意見に賛成です。

クラウンを作って仮止め → 調子が良くないから「丁寧に」抜髄root canal) → レジンで蓋して再セット

は問題ありません。

クラウンはに対して、マージン付近で適合・維持させます。

抜髄はマージンと距離の離れた咬合面からただ穴を開けて行いますから、適合・維持を低下させる心配はありませんよ。


ただ日本人歯科医師らしい細かいことを言うなら(笑)、ラバーダムのクランプ(金具)を歯にかける時に、歯のマージン部を傷つけてしまわないかだけ心配です。
でも慎重にやれば問題ないと思いますよ。

また技工士に作製してもらう様な鋳造タイプのメタルコアは日本人がやたらと好むだけで、今回の場合は特にレジンの方が適していますね。

日本の保険点数のことや歯学部教育、技工士教育あたりの問題による意見の相違でしょう。

(akikoさんに意見された技工士さんの気持ちも分かります。
真面目な方だと思いますよ)



ただ結果的に、


>クラウンと歯茎の隙間のマージンに明らかに段差が触れます。

とのことですよね^^;

ここからは推測でしかないのですが、それは抜髄前からではないですかね?

つまり元々マージンフィットが良くない、それが普通のレベルの仕事をされてるのではないかと思います。

もしもこの推測が正しければ、


>?もし作り直した場合、先生と技工士さんの腕の問題で、今回もまたマージンフィットが悪いクラウンができてくる可能性があるのでしょうか?

についてはyesでしょう。

もし推測が間違っている(抜髄の時、あるいはレジンの蓋をする時に何か雑な操作をしてしまった等が原因の場合)のならnoです。

ただどちらにしても、同じ先生に再製作をお願いしてもパーフェクト!な物は期待薄かな・・と感じてしまうのが正直なところです。



順番が前後しましたが、


>?クラウンと歯茎の隙間のマージンを気にしてやり直しをお願いした場合、クラウンをドリルで壊す際に、コアもやり直しするのでしょうか?
>痛くなったり、何か他の問題が出てくる可能性がありますか?

については、抜髄に問題なければコアはやらなくていいです。
ただ健全な歯質を多少とは言え、新たに削ってしまいますから、それなりに慎重に判断された方がいいと思いますよ。

少なくとも今よりも確実に良い物を作ってもらえそうな、「確信」は欲しいところです。



>この先生は、何でもパーフェクト!と言うのが口癖で、典型的なアメリカンなのです。
>このサイトの先生方は、さすが日本人的で、詳細、繊細なところまで気にしてくださり、優秀だと感じました。

恐縮です(笑)

ただ保険の面で特に、お互いに利点欠点ありますから、うまく使い分けされて下さいね。

お大事にどうぞ。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-11 06:10:20
akiko さまおはようございます。

かなり専門的ではありますが、渡辺先生の解説でいいように思います。


気になるのは

「案の定、舌側に違和感を感じ、爪で触って見ると、クラウン歯茎の隙間のマージンに明らかに段差が触れます。」

の所と

審美的に、自分のの影が出てるのと、日によっては、軽い違和感(痛み)を感じ、なんかしっくりきてません。」

です。

再製作あるいは再治療の対象になりそうに思います、少なくとも仮着して様子を見たほうがよかったような気がいたします。

お大事になさいませ。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-11 09:10:07
僕も渡辺先生の意見に賛成ですね。

非常にまじめな技工士さんだと思いますが、ケースによっては技工士さんの作るコアを入れるよりも、口腔内で直接作るレジンコアの方が適している場合もあります。

今回のようなケースでは渡辺先生もおっしゃられているように、レジンコアのケースが妥当だったのではないかと思います。


また、山田先生もお書きのように「マージンに明らかに段差が触れます。」と言う1文は気になります。

再作成になりそうな雰囲気ですが‥。


そのあたり、アメリカでは「セカンドオピニオン」は一般的ではないでのしょうか?

もちろん、費用はかかるとは思いますが、一度、別の歯科医師に判定してもらい、その上で今後の治療をどうするか検討されてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akikoさん
返信日時:2008-10-11 12:45:18
渡辺先生、山田先生、タイヨウ先生。早速のお返事を頂き、本当に感謝いたします。

日本人でよかったとしみじみ感じて嬉し涙が出てきました。



ラバーダムのクランプ(金具)をにかける時に、歯のマージン部を傷つけてしまわないかだけ心配です。
>でも慎重にやれば問題ないと思いますよ。

この歯のマージン部と言うのは自分歯の縁の事でしょうか?
具体的にどこに傷が付いてないかどうかどうすれば確認できるのでしょうか?

抜髄した空洞は、根管治療専門医がラバーを入れたと言いました。

コアは、クラウン製作の一部なので、その先生はしないので、元の先生に戻って、と言っても同じオフィス内なので、椅子を移って、コアは何で作るのかと聞くと、レジンで作ると言われました。

それは渡辺先生のおっしゃるレジンで蓋をしたということになるのでしょうか?

根管治療専門医は、この先生に雇われて来た人なので、口裏を合わせてるのではないかと心配してましたが、クラウンを再利用する事とレジンのコアは問題ない事を教えていただき、安心致しました。



>少なくとも今よりも確実に良い物を作ってもらえそうな「確信」

がないのと、少しでもまた自分の歯を削るのなら、やり直しはやめようかなとも思ってきました。
しかし、

>抜髄の時、あるいはレジンの蓋をする時に何か雑な操作をしてしまった等が原因

とも考えられるとの事。
どうするか悩むところです。

今週の水曜日にやり直しを決意して戻った際、いきなり麻酔の注射を打たれた後、結局は何もせず帰されたわけですが、最後に問題のクラウンのマージン部分をポりッシュ(磨いた)してもらったらましになるかと思い、頼んでみたら、歯茎を傷つけただけで、舌で感じる違和感はよけいひどくなってしまいました。

その後、いまだに顔の右側や首、こめかみがなんだか痛みます。
これって麻酔が下手だったのでしょうか?

そうなら余計に再製作が怖くなって来ました。

過去の相談検索を見て、クラウンと歯茎の隙間のマージンの明らかな段差をこのまま作り直さないでほうっておくと、プラークがたまって、2次カリエスなどを引き起こす原因になってしまうのでは?

とも心配しているので、どうするか決断する前にタイヨウ先生のおっしゃるようにセカンドオピニオンをもらいに行ったほうがいいかもしれませんね。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-15 13:54:43
返信が遅れてすみませんでした。

麻酔後の痛みはなくなった頃でしょうか。


>>ラバーダムのクランプ(金具)をにかける時に、歯のマージン部を傷つけてしまわないかだけ心配です。
>>でも慎重にやれば問題ないと思いますよ。

>この歯のマージン部と言うのは自分歯の縁の事でしょうか?
>具体的にどこに傷が付いてないかどうかどうすれば確認できるのでしょうか?

余計な心配をさせてしまってすみません。

ラバーダムのクランプはこんな感じ↓(画像1)で、これは2個ついてますが、このツメの部分の心配を書きました。

歯をクラウン用に削ったあとは、こんな感じ↓(画像2の左端の歯)でマージンを触らない様にクランプをかければ、マージン部(※歯の側)は傷つきませんよ。

これが途中でつるっとずれたりするとマージンが傷ついて凹みができます。

ただその傷の確認方法は術者本人が注意して見る以外にないですし、非常に細かい、細かすぎる話で、全然大した問題ではないですよ。



抜髄した空洞は、根管治療専門医がラバーを入れたと言いました。

それは根管充填材のことかと思いますよ^^



>過去の相談検索を見て、クラウンと歯茎の隙間のマージンの明らかな段差をこのまま作り直さないでほうっておくと、プラークがたまって、2次カリエスなどを引き起こす原因になってしまうのでは?

まああくまで可能性の話ですから、焦って決断する必要はないと思います。

信用できそうな先生が見つかってから相談して決められても良いと思いますよ。



お大事にどうぞ。

画像1画像1 画像2画像2

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: akikoさん
返信日時:2008-10-18 17:20:17
渡辺先生、

お忙しい中、写真付のご丁寧なお返事を頂き、重ね重ね感謝いたします。

麻酔後の痛みについてですが、10日も経つのになぜかまだこめかみと首の付け根が少し痛いです。


このクラウンを作ってくれた先生に、半ば無理やり最終の強い接着剤でつけられてしまった、と最初に書きましたが、厳密に言うと、嫌がる私に、

「仮の接着剤よりも少し強い接着剤で留めるけれど、器具を使えば取れるから大丈夫」

と言って口を開けさせて、つけてしまった後に、

「最初は言いたくなかったけれど、実は最終の強い接着剤を使った。
問題出てこないと思うが、出てくればその時に、やり直すかどうかの相談すればいいから」

となだめられてしまったのです。
それ以来、この先生に不信感を抱くようになりました。


焦って決断せずに、しばらく様子を見てから、信用できそうな先生のところで診てもらうことにします。


直接診てもらっていないのに、詳しいご説明を受ける事ができ、納得し、信用できるのは、この相談室の驚異的なところですよね!

本当に本当にありがとうございました。



タイトル [写真あり] 根管治療前に作ったクラウンは作り直すべき? (アメリカ)
質問者 akikoさん
地域 海外
年齢 39歳
性別 女性
職業 自営業・フリーランス
カテゴリ 根管治療の治療法
メタルボンド
クラウンの作り直し・再治療
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル
その他(写真あり)
アメリカ(米国)
クラウン(被せ物)の隙間・適合
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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