口腔外科で唾石があるガマ腫と診断されました、その治療について
相談者:
ぷうさん (27歳:女性)
投稿日時:2008-10-16 12:06:21
こんにちは、初めて相談させていただきます。
2週間ほど前に右の口底が痛みを伴って白く腫れ、その後腫れは引いたのですが、しこりのようなものが残り(約1センチ弱)、その後青く透き通った水ぶくれ(しこり上に約5mm弱が2個隣接)のようなものもできたので、先日歯科・口腔外科を受診しました。
すると、舌下型のガマ腫で中に石も入っていると診断され、切開することを勧められました。
治療方針としては、石が入っている部分が炎症を起こしているので、1週間抗生物質を飲み、腫れをひかしてから切開する日を決めるようで、現在は抗生物質を飲んでいます。
いろいろとネットでガマ腫について勉強したのですが、素人ですのでどうも不安が募るばかりです。
お忙しいと思いますが、以下について相談させてください。
?他の方の体験記なども見ていると、診断の際、結構レントゲンを取っているようですが、私の治療の際は、レントゲンも取ることなく、触診(石の有無・大きさを判断していたと思います)で終わってしまったのですが、大丈夫なのでしょうか?
?ある歯科医師の方のHPで舌下型ガマ腫の手術をすることで、顎下型ガマ腫になりやすくなってしまう、との記載を見かけたのですが、そのような傾向があるのでしょうか?
顎下型ガマ腫の方の写真を見ていると、顔が腫れていて、自分もこのようになるかもしれない、と考えるととても不安です。
?ガマ腫は再発率が高いと聞きましたが、再発を繰り返すことでどんどんと悪化していくのでしょうか?
以上、不安だらけですので、何卒よろしくお願いします。
2週間ほど前に右の口底が痛みを伴って白く腫れ、その後腫れは引いたのですが、しこりのようなものが残り(約1センチ弱)、その後青く透き通った水ぶくれ(しこり上に約5mm弱が2個隣接)のようなものもできたので、先日歯科・口腔外科を受診しました。
すると、舌下型のガマ腫で中に石も入っていると診断され、切開することを勧められました。
治療方針としては、石が入っている部分が炎症を起こしているので、1週間抗生物質を飲み、腫れをひかしてから切開する日を決めるようで、現在は抗生物質を飲んでいます。
いろいろとネットでガマ腫について勉強したのですが、素人ですのでどうも不安が募るばかりです。
お忙しいと思いますが、以下について相談させてください。
?他の方の体験記なども見ていると、診断の際、結構レントゲンを取っているようですが、私の治療の際は、レントゲンも取ることなく、触診(石の有無・大きさを判断していたと思います)で終わってしまったのですが、大丈夫なのでしょうか?
?ある歯科医師の方のHPで舌下型ガマ腫の手術をすることで、顎下型ガマ腫になりやすくなってしまう、との記載を見かけたのですが、そのような傾向があるのでしょうか?
顎下型ガマ腫の方の写真を見ていると、顔が腫れていて、自分もこのようになるかもしれない、と考えるととても不安です。
?ガマ腫は再発率が高いと聞きましたが、再発を繰り返すことでどんどんと悪化していくのでしょうか?
以上、不安だらけですので、何卒よろしくお願いします。
回答1
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-10-16 15:29:34
ぷうさん、こんにちは。
ガマ腫と唾石の処置の件で大変ご不安なことと思います。
>いろいろとネットでガマ腫について勉強したのですが、素人ですのでどうも不安が募るばかりです。
上記の件について、ご不安に思うお気持ちはもっともだと思います。
最近はインターネットのおかげで、ご自身が患った病気やお受けになる処置についても色々な情報を入手することが可能となりました。
ですが、一つ知っていてほしいことは、インターネット上の情報と、ぷうさんを実際に直接診察された先生の判断とでは、重要性は圧倒的に後者の方が高いです。
ネットに書かれていること(この歯科相談室も含めて)は、あくまでも参照程度にとどめておかれ、ご心配な点は直接担当の先生にお尋ねにならられるのが大原則です。
ですので、今回のご質問も、もし手術を受けるに当たりご心配でしたら、必ず担当の先生に直接ご確認されてください。
あるいは、セカンドオピニオンを受診する、というのも一つの選択肢であると思います。
いずれにしても、最重要なことは、医師と対面・診察の上、直接お尋ねになるということです。
これをせずに、ネット上の情報で不安感を増すばかりでは、医療は成立しません。
以上を前提として、ご質問に対する私の個人的な見解です。
【ご質問1】
>私の治療の際は、レントゲンも取ることなく、触診(石の有無・大きさを判断していたと思います)で終わってしまったのですが、大丈夫なのでしょうか?
【回答】
ガマ腫自体は軟組織にできる疾患ですので、通常のレントゲンは撮らないことも多いです
(レントゲンは骨などの硬組織を写すものです)。
一方、ぷうさんのケースでは唾石を併発しているとのことで、その存在を確認するためにレントゲンを撮ることは考えられます。
ただし、唾石が明らかに唾の出口直下にある場合などは、触診のみでわかることもあります。
いずれにしても、レントゲン撮影の有無で「大丈夫」or「大丈夫ではない」ということはできないと思います。
【ご質問2】
>ある歯科医師の方のHPで舌下型ガマ腫の手術をすることで、顎下型ガマ腫になりやすくなってしまう、との記載を見かけたのですが、そのような傾向があるのでしょうか?
【回答】
学会レベルの報告で、舌下型と顎下型の関連についての論文を目にした記憶があります。
ですが、私自身は舌下型から顎下型に移行した症例を存じませんし、あまり一般的な話ではないと思います。
加えて、顎下型ガマ腫自体、決して頻度の高い疾患とはいえないと思います。
少なくとも、舌下型ガマ腫で手術をすること自体は、同疾患に対するもっともスタンダードな処置だと思います。
【ご質問3】
>ガマ腫は再発率が高いと聞きましたが、再発を繰り返すことでどんどんと悪化していくのでしょうか?
【回答】
ガマ腫で再発が多いのは事実です。
本歯科相談室にも、過去ログにガマ腫の再発症例のご質問がありました。
ただ、「再発が多い=悪化していく」では決してありません。
最後に、ご質問の内容をうかがう限りの私見として、唾石症を併発しているガマ腫というぷうさんのケースであれば、手術はごく当然の処置であると考えます。
以上、ご参考になれば幸いです。
ただ、繰り返しとなりますが、基本は医師に直接確認するということを忘れないでくださいね。これ以上、ネットで情報のみを検索(その結果不安ばかり増大)することは禁止です^^;
お大事になされてください。
ガマ腫と唾石の処置の件で大変ご不安なことと思います。
>いろいろとネットでガマ腫について勉強したのですが、素人ですのでどうも不安が募るばかりです。
上記の件について、ご不安に思うお気持ちはもっともだと思います。
最近はインターネットのおかげで、ご自身が患った病気やお受けになる処置についても色々な情報を入手することが可能となりました。
ですが、一つ知っていてほしいことは、インターネット上の情報と、ぷうさんを実際に直接診察された先生の判断とでは、重要性は圧倒的に後者の方が高いです。
ネットに書かれていること(この歯科相談室も含めて)は、あくまでも参照程度にとどめておかれ、ご心配な点は直接担当の先生にお尋ねにならられるのが大原則です。
ですので、今回のご質問も、もし手術を受けるに当たりご心配でしたら、必ず担当の先生に直接ご確認されてください。
あるいは、セカンドオピニオンを受診する、というのも一つの選択肢であると思います。
いずれにしても、最重要なことは、医師と対面・診察の上、直接お尋ねになるということです。
これをせずに、ネット上の情報で不安感を増すばかりでは、医療は成立しません。
以上を前提として、ご質問に対する私の個人的な見解です。
【ご質問1】
>私の治療の際は、レントゲンも取ることなく、触診(石の有無・大きさを判断していたと思います)で終わってしまったのですが、大丈夫なのでしょうか?
【回答】
ガマ腫自体は軟組織にできる疾患ですので、通常のレントゲンは撮らないことも多いです
(レントゲンは骨などの硬組織を写すものです)。
一方、ぷうさんのケースでは唾石を併発しているとのことで、その存在を確認するためにレントゲンを撮ることは考えられます。
ただし、唾石が明らかに唾の出口直下にある場合などは、触診のみでわかることもあります。
いずれにしても、レントゲン撮影の有無で「大丈夫」or「大丈夫ではない」ということはできないと思います。
【ご質問2】
>ある歯科医師の方のHPで舌下型ガマ腫の手術をすることで、顎下型ガマ腫になりやすくなってしまう、との記載を見かけたのですが、そのような傾向があるのでしょうか?
【回答】
学会レベルの報告で、舌下型と顎下型の関連についての論文を目にした記憶があります。
ですが、私自身は舌下型から顎下型に移行した症例を存じませんし、あまり一般的な話ではないと思います。
加えて、顎下型ガマ腫自体、決して頻度の高い疾患とはいえないと思います。
少なくとも、舌下型ガマ腫で手術をすること自体は、同疾患に対するもっともスタンダードな処置だと思います。
【ご質問3】
>ガマ腫は再発率が高いと聞きましたが、再発を繰り返すことでどんどんと悪化していくのでしょうか?
【回答】
ガマ腫で再発が多いのは事実です。
本歯科相談室にも、過去ログにガマ腫の再発症例のご質問がありました。
ただ、「再発が多い=悪化していく」では決してありません。
最後に、ご質問の内容をうかがう限りの私見として、唾石症を併発しているガマ腫というぷうさんのケースであれば、手術はごく当然の処置であると考えます。
以上、ご参考になれば幸いです。
ただ、繰り返しとなりますが、基本は医師に直接確認するということを忘れないでくださいね。これ以上、ネットで情報のみを検索(その結果不安ばかり増大)することは禁止です^^;
お大事になされてください。
タイトル | 口腔外科で唾石があるガマ腫と診断されました、その治療について |
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質問者 | ぷうさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
舌の病気・異常 ガマ腫(がま腫) 舌のできもの |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。