自治体の歯科健診後、同じ日に歯石除去をお願いしたら断られました

相談者: スナフキンさん (33歳:女性)
投稿日時:2008-10-25 21:29:03
こんにちは。

先日、市が行っている歯科健診を受けに行きました。
市の広報誌では、『500円で科健診が受けられる』というもので健診内容については口腔内診査とブラッシング指導でした。

幸いむし歯は無かったのですが、歯肉炎があり、歯石が付着しているという結果をもらいました。


仕事柄なかなか歯科医院に行く時間が取れないので、

「それならば歯石除去も今日して下さい」

とお願いしたところ、

「同日に健診と治療はできないので、後日また来てください」

と言われました。



前回この歯科相談室の中で他の方の質問の回答の中で、健診と治療を同日にするのは好ましくないと先生方が言われていましたが、なぜ好ましくないのでしょうか。好ましくないということは同日診療もできるけど、できるだけしないほうがいいという意味なのでしょうか。

厚労省のHPや社会保険庁のHPも見てみましたが、私の探し方が下手なのか同日診療について書いてあるページを見つけることができませんでした。

長くなってすみません。
どうか教えて下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-10-25 22:27:08
ちょっとそのシステムがわからないので教えていただきたいのですが、その歯科健診の場所は、市営の病院内の歯科なんでしょうか?

500円と言う金額は尋常ではありませんから。
(もちろん安すぎるという意味です。念のため)

それと、スナフキンさんは、(健診ですから、おそらく保険証を提示していないと思いますが)歯石除去保険治療として希望されているのでしょうか?

同日に行うと、保険外診療(あるいは医療行為ではない有料のサービス?)になることを危惧したためかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スナフキンさん
返信日時:2008-10-25 22:48:27
市営の歯科ではありません。
市内の登録歯科医院一覧を見て行きました。

広報誌には、"健診であって治療ではありません"と書いてありました。

保険証はいらないということだったので、一応持っては行きましたが提示はしませんでした。

けれども健診で、"歯石除去もしたほうがいいですよ"という結果をもらったので、治療もその日にしたいと思って歯科医院の先生に言ったんですが・・・
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-10-26 13:09:51
そうですね。
以前、僕も企業からの依頼で同様の検診を行っていた事があります。
その場合も検診と歯石取り(治療)は別にして行っていました。

患者さんから見れば「なんで?」と思われるかもしれませんが、保険のルールでは「保険診療と保険外診療を一緒に行ってはならない(混合診療の禁止)」と決められています。


今回のような健康診断に健康保険は適応になりません。
歯石取りは保険のルールに従えば適応になる治療行為です。
(つまり、歯周病検査を行い、周病であるという診断の元、歯周病治療の一環として行えば保険適応になると言う事です。)


(どのような検診が行われたのかわからないのですが)「健診歯石除去もしたほうがいいですよ」と言うのは担当の先生が「見た」時に「必要性を伝えた」と言うだけで、保険のルールに従った歯周病検査は行われていないように思います。

つまり、歯周病検査は行われず、歯周病と言う診断が無い状態では「(同じ)歯石取り」と言う行為に対して保険が適応されないと言う事です。


このように考えると

 1 同日に歯石取り(や治療)を行う場合、保険外で行う
 2 別の日に歯周病検査を行ってから保険のルールに従って歯石取りを行う

のいずれかの選択になります。

担当の先生は金銭的な負担を考慮し、後者を選ばれたのでしょう。


いずれにしても保険のルールと言うものは患者さんにはわかりにくい(理解しにくい)ものであると思います。
事実、我々歯科医師から見ても、矛盾していたり、患者さんの実態に即していない保険のルールはたくさんあります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-10-26 22:09:19
保険証はいらないということだったので、一応持っては行きましたが提示はしませんでした。
>けれども健診歯石除去もしたほうがいいですよ。という結果をもらったので治療もその日にしたいと思って歯科医院の先生に言ったんですが・・・

保険外診療費500円を保険証の提示なしに払ったとなると、その後そのまま引き続いての保険診療はできないと考えられます。

しかも、おそらくスナフキンさんは、その後の歯石除去を無料もしくは保険適応程度の費用と考えておられますよね?
普通の患者さんなら、そう考えるのがあたりまえかと思います。

健診に対するそれなりの報酬が得られる場合は、歯石除去も健診に含まれる(言い方をかえると、無料で歯石除去を受けられる)ことも考えられますが、500円ですと、地区の歯科医師会によるボランティアのようなものかと思いますので、無料と言うのはちょっと無理かと思います。

しかも都道府県によっては、保険証を提示した場合は有無を言わさず、「保険対象の処置に関しての保険外診療は認めない」といった解釈をする可能性もあります。


つまり、タイヨウ先生がお書きの

 1 同日に歯石取り(や治療)を行う場合、保険外で行う
 2 別の日に歯周病検査を行ってから保険のルールに従って歯石取りを行う

ではなくて、(歯科医院にとって)最悪の場合

 1 歯石除去を無料で行う
 2 別の日に保険で行う

しか認めてもらえない可能性もあります。


というわけで、(明確に健診が目的とされている)健診の直後に、保険適応の処置を引き続いて行うことは現在の状況では不可能かと思います。

助言 助言1
助言者: azaleaさん
助言日時:2008-10-26 22:30:32
こんにちは。横から失礼します。医療事務のazaleaです。
森川先生がお書きの

>500円ですと、地区の歯科医師会によるボランティアのようなものかと思いますので、

ですが、これは受診者の自己負担金が500円ということで、残りの部分は健診を主催している自治体が負担して(支払って)くれます。


自己負担金が無料という自治体もありますが、すべて

以前の同じような質問(成人病歯科検診に行ったら、検診料の他に治療費も取られた)で、タイヨウ先生が

>以前(と、言っても勤務医時代)、行政から「高齢者(だったか?)歯周病検診」みたいなものを依頼されたことがありました。

>ただ、細かい説明も無く、ただ「こう言う紙を持ってきた人がいたら、周病検査を無料でやってあげてくださいね。報酬は別紙で市に請求してください」みたいな。

と書かれている通り、後で自治体に請求できるのです。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スナフキンさん
返信日時:2008-10-26 22:44:11
早速の返事ありがとうございます。

タイヨウ先生が言われた

「つまり、歯周病検査を行い、周病であるという診断の元、歯周病治療の一環として行えば保険適応になると言う事です。」

という歯周病の検査というのはどういったものなのでしょうか?


一応歯茎の検査?らしきものもされたような気がします。歯茎の中に器具を入れて何ミリとか言われてました。
その結果で歯肉炎の兆候が見られますと書いてありました。
それは健診でする場合、診断ということにはならないのですか?


保険のルールに従った歯周病検査とはまた違うんですね・・・

1 同日に歯石取り(や治療)を行う場合、保険外で行う
というのは同日に診断がついていないから保険外で行うしかないということでしょうか?

森川先生の「歯石除去が無料でできると思っているのでは?」というのはもちろん無料とは考えず、保険でできるのかなと思っていました。
けれどもタイヨウ先生のを読むと、どうもそれもできないというように読みましたが・・・


都道府県によっては解釈が違うというのはどうしてでしょうか?
大元は国が統一して決めているものではないのでしょうか?


何か??ばかりになってすみません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-10-26 23:24:31
>何か??ばかりになってすみません。

スナフキンさん私にも教えていただきたいのですが

azaleaさんの助言1のように>「こう言う紙を持ってきた人がいたら、歯周病検査を無料でやってあげてくださいね。報酬は別紙で市に請求してください」

といった用紙を市からもらって歯科医院で提出されたのでしょうか?

「広報誌の市内の登録歯科医院一覧を見て」と書かれていたので、てっきり、ある一定期間は無条件でだれでも受診できるのかと思ってました。


>都道府県によっては解釈が違うというのはどうしてでしょうか?
>大元は国が統一して決めているものではないのでしょうか?

社会保険事務局の技官の方がルールを解釈し、判断しています。都道府県(技官)によって解釈が違うのは、医療機関にとっては至極当たり前の事実です。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-10-27 10:03:49
僕が行っていた企業検診は以下のものです。

http://www.jeol-kenpo.com/06kenshin/tma.html


azaleaさんの書かれた

「こう言う紙を持ってきた人がいたら、歯周病検査を無料でやってあげてくださいね。報酬は別紙で市に請求してください」

は、5〜7年くらい前に勤務医時代の千葉市の"節目健診"だったか"高齢者検診"だったかのものです。
(記憶があいまいでスミマセン)



TMAの無料検診は完全なボランティアで(あ、逆に登録料が必要だったかも?)、要は「増患対策」です。

検診に来られた患者さんに「もう少し詳しく調べる必要がありますから、改めて保険の初診をおこしましょう」と。

まあ、無料でもなんでも「患者さんがに興味を持ってくれればいいかなぁ‥」と言う軽い気持ちで引き受けたような気がします(笑)。


千葉市の検診は、完全に市からの依頼だったように思います。
歯科医師会に登録している歯科医院で検診を受けると患者さんの負担は無料。
別の用紙に内容を記載し、月ごとにまとめて市に請求する形を取っていたと思います(1人診るごとに幾ら‥と言う感じ)。

今もやっているかどうかはわかりませんが‥。



>一応歯茎の検査?らしきものもされたような気がします。歯茎の中に器具を入れて何ミリとか言われてました。

全部の歯で「何ミリ」と測りましたか?
上顎3本、下顎3本くらいじゃありませんか?

6本だけを検査する方法はCPTINと言って、本来、集団検診などで行われる「歯周病傾向にあるかないか?」を判断(スクリーニング)
する方法です。

参考⇒http://www1.city.gujo.gifu.jp/~gujo/reiki_honbun/ar01807421.html

(↑ 何だか良いサイトが見つからなかったので、こんなサイトをリンクしてみました)


保険の歯周基本検査も、全ての歯を検査する必要はありませんが(実態に沿って行われれば良いのですが)、もう少し正確に(通常は全ての歯を)、歯周ポケットを1点法以上で測定し、合わせて歯の動揺度も調べます。


ですので、考え方としては今回スナフキンさんの受けられた検診は「集団健診レベル」のものと考えるのが妥当で、行われた場所が歯科医院内であったというだけの話と思っていただくのがよいのではないでしょうか?

つまり、本来は公民館や市の公共施設で行うべきものなのですが、患者さんの受診時間や来場への配慮とライトやチェアーの設備などの面から、「歯科医院で行った方がいいんじゃないか?」と地域の歯科医師会(?)が判断されたのではないか?と‥。

そう考えていただくと「歯石取りは別の日に」と言うのも納得していただけるかな?と思うのですが、いかがでしょうか。


患者さんにしてみれば「せっかく歯医者に来たのだから、歯石取りもやってよ!」と思われるのはごく自然なことかと思いますが、行政の仕事とはそう言うモンだと理解されてください。


    ↑ 全く違っていたらごめんなさい!



>都道府県によっては解釈が違うというのはどうしてでしょうか?
>大元は国が統一して決めているものではないのでしょうか?

社会保険事務局の技官の方がルールを解釈し、判断しています。都道府県(技官)によって解釈が違うのは、医療機関にとっては至極当たり前の事実です。

これは森川先生のおっしゃられている通りだと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スナフキンさん
返信日時:2008-10-27 19:59:27
森川先生へ

>azaleaさんの助言1のように>「こう言う紙を持ってきた人がいたら、歯周病検査を無料でやってあげてくださいね。報酬は別紙で市に請求してください」
>といった用紙を市からもらって歯科医院で提出されたのでしょうか?


広報誌に載っていた受診券を切り取って、歯科医院に提出しました。
その受診券には確か、「この受診券は登録歯科医院から歯科医師会に提出して下さい」みたいなことが書かれていたかと思います。

説明不足ですみませんでしたm(__)m



タイヨウ先生へ
>全部ので「何ミリ」と測りましたか?
>上顎3本、下顎3本くらいじゃありませんか?

全部測ってはないです。上下左右奥歯と上下前歯と器具を入れて測られていました。


それならば、例えば後日同じ歯科医院に歯石を取ってくださいという時にも歯科検診でしたような口腔内診査ともう少し詳しい歯周病の検査として歯石を取って・・という風にされる訳ですね?

けれども口腔内診査は1度しているけど、もう一回するというのも何だか二度手間って感じに思うんですが。

それだったら歯科検診に行かずに最初から保険証を提示して、歯科検診をした方がよかったということですかね。
(ひねくれた考えですみません・・・)


森川先生とタイヨウ先生が言われてた、都道府県によって解釈が違うというのは素人から見て何か変に見えるんですけど、それが医療機関にとっては当たり前のことなんですね・・・
う〜ん。。。


追伸:タイヨウ先生が行っていたという企業検診のサイトを見てみましたが、見つかりませんという表示がでてしまいました・・・

もう一つのサイトは見れました!
とても詳しくわかりやすかったです。
ありがとうございました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-10-27 20:59:33
>広報誌に載っていた受診券を切り取って歯科医院に提出しました。
>その受診券には確か「この受診券は登録歯科医院から歯科医師会に提出して下さい」みたいなことが書かれていたかと思います。

なるほどそうでしたか。
うちの地区では、何がしかの費用(残りの全額ではありません)が後で弁償されるケースと、そうでないケースがあったんで、てっきり後者かと思ってました。


>それだったら歯科検診に行かずに最初から保険証を提示して歯科検診をした方がよかったということですかね。

健診を受けた歯科医院であれば、再診となりますので、初診料は支払わなくて良いはずです。ですので金銭的なメリットはあるはずです。
あと、健診だけ というのは(とくに初めての歯科医院では)安心感がありませんか?
個人的にはそんなに悪くはないかも と思ってます。


>都道府県によって解釈が違うというのは素人から見て何か変に見えるんですけど、

わかり難い書き方をしてしまいすみません。
誰から見ても変ですよ。
医療機関側は、都道府県で解釈の違いがあるという事実を知っているだけで、それが正しいことだとはおそらく誰も思ってません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スナフキンさん
返信日時:2008-10-27 21:34:14
同じ歯科医院に行けば再診となるんですか。
知らなかったです・・

いつまでに行けば再診で済むんでしょうか?
有効期限じゃないけどいつまでに行かないと初診料になりますよ。とかあるんですか?

都道府県の解釈の違いというのは、ほんとおかしいですよね。
社会保険事務局の技官にも、甘く見る人と厳しく見る人といるならまた料金も違ってくることもあるってことですよね。

社会保険事務局ってすご〜く偉いところなんですね(笑)
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-10-27 21:38:25
>いつまでに行けば再診で済むんでしょうか?
>有効期限じゃないけどいつまでに行かないと初診料になりますよ。とかあるんですか?

1ヶ月以内だと思います。


社会保険事務局ってすご〜く偉いところなんですね(笑)

そうです。(キッパリ)

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: スナフキンさん
返信日時:2008-10-30 19:54:02
忙しくてなかなか見る暇がありませんでした。
返事遅くなって申し訳ありません。

早速今度前回歯科健診を受けに行った歯医者さんに行ってみます!

森川先生、タイヨウ先生、助言をしてくださったazalea様
しつこい私の疑問を根気強く回答していただきありがとうございました。

また何かありましたらよろしくお願いしますm(__)m



タイトル 自治体の歯科健診後、同じ日に歯石除去をお願いしたら断られました
質問者 スナフキンさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(保険と保険外)
治療費・費用
その他(歯科検診・デンタルドック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中