AQBなら骨移植不要と言われたがブローネマルクインプラントと迷います

相談者: ぞんさん (52歳:男性)
投稿日時:2008-11-04 17:42:36
初めまして。
私の現在のの状態は、右上5番が欠損で4番(メタルコア使用)と6番(有髄)を支台にして長年ブリッジをしていました。
 
ところが、5月に4番の歯茎が腫れフィステルが出来たので、A歯科に行きメタルコアを取ったところ、4番の歯根破折が解りました。

その時には基本的には抜歯といわれましたが、一応根の治療を希望して、再びメタルコアを入れました(ラバーダムマイクロスコープは無し)。

しかしそれから1〜2ヶ月で又4番の歯茎が腫れフィステルが出来てしまったので、今度は抜歯を決断しました。

その後はインプラントをしようと考え、A歯科ではインプラントを行っていないために、インプラントで評判の良い、総合病院内のB口腔外科を訪ねました。


その時の私はインプラントに対して余り知識が無く、B口腔外科ではAQBを使用している事を知りました。
その歯科医はインプラントを初めて8年間ぐらいで今までに約300本のインプラントの経験が有るとの事です。
保証は5年間。
    
まず、状態を見るためレントゲンやCTを撮った結果、骨移植は必要が無いとの事でなので、そのままインプラントするつもりでいたのですが、抜歯の日に医師から、

「出来たら歯を持たせたいでしょうから、まず歯根端切除をしてみて、それが駄目になったらインプラントをしても良いのでは? その方が私の方も骨の状態を確認が出来ますし・・」

との事で、急遽歯根端切除(ラバーダム、マイクロスコープ無し)をしました。
治療の時間的には5分〜10分でした。


その医師から話では

「肉芽がたくさん有ったので除去しましたから、これで暫く持つと思います、そして駄目になったらインプラントをしましょう」

との事でした。
 

その後、私もインプラントについて色々と勉強したところ、通える距離にブローネマスクを使用しているC歯科が有る事が解り、訪ねて話を聞いたところ、そのC歯科はラバーダムもマイクロスコープを備えており、保険内の治療でもそれらを使用しているとの事。

そしてインプラントの症例数は6年間で80本ぐらいとの事。

費用は術前検査(CT込)、インプラントは35万円で、上部の構造物は好きなものを使用で1本10万円なので合計一本45万円。
骨移植は10万円との事でした。

インプラントの失敗の時には、一本あたり35万円を返金するとの事でした。


そしてそこでもパノラマレントゲンを撮ったのですが、その結果

「骨移植が必要になるかも知れない、抜歯後6ヶ月置いてからの
インプラントならもしかして、骨移植がいらないかも知れないが・・。」

との事でした。


AQBは値段が安いし、一本25万円(2回法、上部構造物は内側だけが金属もの使用)。

何といっても短期間で完成して良いのですが、信頼度や実績度を考えると、ブローネマルクにも惹かれます。

ただブローネマルクでは骨移植が必要となると・・・。
手術自体も心配だし・・。
骨移植自体の信頼性も(年月が経つと吸収されてしまうとか・・)
まだ未知数な様ですし・・・。

だったら骨移植のいらないAQBにも惹かれます。



同じインプラントなのに、片方では骨移植が必要で片方ではいらない。
メーカーによってそんなに判断が違うものなのでしょうか?

また、まあまあ信頼できるインプラントの症例数とはどのくらいと考えれば良いのでしょうか?


田舎なので、インプラントにしてもそんなに選択肢が多くなく、一層のこと今のところはブリッジかデンチャー入れ歯で様子を見て、何年後かにもっとインプラントが成熟してから考えようか?(でももっと骨が痩せるしな・・)とか考えがまとまりません。


諸先生方もお忙しいかと思いますが、何かご助言を頂けましたら有り難いです。
宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-11-04 19:29:14
まず口腔外科出身の先生の意見に従ってみてはいかがでしょう。

私も元口腔外科を専攻しましたが、骨の消長などにも低額で対応してくれそうですし、AQBが決定的にだめな理由もなさそうな気がします。

しばらく様子を見てからでもよろしいのでは。
ブローネマルクがベストとも、言いにくいですね。
東京の私の方が低額ですが。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-11-04 23:01:37
ぞんさん、こんにちは。

インプラントのメーカーについてお悩みということですが、これに関しては本当にその先生の考え方によるものが多いです。


ただ、ブローネマルク(と、リプレイスという)インプラントは、スウェーデンのブローネマルク教授という方が、世の中の歯科用インプラントの基礎となるものを作り上げたチタン製のものです。

それだけ歴史が長く、良いインプラントであることは間違いないです。
特に最近では改良型が発表されたばかりですし、私も魅力的なメーカーであると思っています。


それに対しAQBインプラントは日本のメーカーが作ったインプラントで、チタンの表面にハイドロキシアパタイトという骨と化学組成が同じ成分のものをコーティングしてあるものです。
これに関しては賛否両論あるので、本当にその先生の考え方ということになります。


私が自分の顎にどちらのインプラントを入れるか選択を迫られたら、治療費の差はあるかもしれませんがブローネマルク(リプレイス)を選ぶと思います。

参考にしてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-11-04 23:52:00
インプラントのメーカーについてですが、個人的には患者さん側の条件(骨が十分にあるのか?プラークコントロールはしっかりとできているのか?喫煙されていないか?など)のほうがメーカーよりもずっと重要で、患者さん側の条件さえ良ければインプラントの種類には特にこだわる必要は無いのではないかと思っています。

また、担当医の技術・診断力もメーカー以上に重要な要素だと思います。

ただ、AQBには畑田先生もお書きのように歴史が浅いということは確かにありますし、もし今後何らかの理由で海外に住むというようなことになった場合には、メンテナンスの面で不安はあります。

・・・が、これからずっと日本にいる!・・・というのであれば、メーカーは何でもいいんじゃないかな〜と思います。

今はとんでもないインプラントシステムというのもほとんど無いと思いますし、AQBも日本国内でのシェアはかなり伸びているようです。

とにかく、メーカーよりも患者さん自身の状態・ケア、歯医者さんの知識・技術・人間性が肝かと思いますので、メーカーについてはそれほど神経質に考える必要はないかと思います。


こちらも参考にどうぞ。

⇒参考:AQBインプラントのメリット・デメリットについて


⇒参考:日本製インプラントについて

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-11-05 00:02:42
ちなみに、AQBだから骨移植がいらない、ブローネマルクだから骨移植が必要だというわけではありませんよ。

それはメーカーの差ではなく、担当医のインプラント治療に対する考え方の差です。

安易に決めて後悔するのが一番残念な結果となると思いますので、まずは疑問点を紙に書くなどしてまとめておいて質問をしたり、可能であれば過去の症例写真を見せてもらったりして判断されてはいかがでしょうか?

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-11-05 01:21:29
はじめまして。

うーん・・これだけでは決めようがないですけどね。。

あくまで個人的、極めて個人的で根拠のない考え方ですが、

・時間がかからないよりはかかる方
・値段が安いよりは高い方
・マイナーなメーカーよりはメジャーな方
・埋入本数は多すぎる、少なすぎるよりはそこそこぐらい
・骨はやたら造成しようとするよりは避ける方
・HAインプラントよりはチタンインプラント
・CTは設備として持ってないよりは持っている方

が、慎重派で良さそうな傾向はありそうな気がします。
(そういう私も全てに当てはまる訳ではありませんよ)

それでB口腔外科を基準に考えれば
2勝5敗?

ん、でもこれは文章を読んだあとの感想とは数字が合わないですね^^;

なんとなくもっと接戦です。

でも自分が重視するとしたら、先生が真面目そうかどうかでしょうか。
自分がされるなら、生真面目な先生にしてもらいたいです。



経験本数はB口腔外科さんがいいくらいだと思うのですが、インプラントって何も造骨や埋入の技術だけの話ではないですからね。

歯科治療全般に対して知識が深くて真摯な方が良い結果を招くと思いますので、そういう意味ではC科さんも個人的にはポイント高いです。



因みに両メーカーについては、(悪い意味ではなくて)どっちもどっちと言う印象です。

ブローネマルクは良く言えば実績がある。悪く言えば古いです。
ただ、それを敢えて選ぶ先生は堅実な先生のイメージがあります。
累積のシェアで言えば多いはずですが、現在は随分減っていると聞きますし、あまり関係ないと思います。

AQBについてはたぶん田尾先生のリンク先でも書いてますが、悪くないと思いますよ。
特にワンパーツの方であれば、構造的にもアフターケア?の点でも最高だと思います。
ただHAコーティングと言うのが、嫌いな人は嫌い、と言う点が少しネックかも知れません。
確かアメリカのドクターのHPで、(HAは)長期予後が実は結構悪いと言うデータを出してた気がするのですが、見つけられません。。

ですので、一般的には骨量が十分にない時にこそHAなのですが、個人的にはむしろ十分ある時の方が安心かな、と思っています。



ツラツラと書きましたが、どこか参考になるところがあれば。。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2008-11-05 06:43:45
ぞんさまおはようございます。

インプラントストローマンしか経験がないので大きなことは言えませんが、渡辺先生に1票!。

ただ使っていて思うのは、システムが洗練されているので、術中Opeに集中できること。

また、インテグレーションが十分でない時にトルクをかけた時、ずれても1〜3ヶ月置いておけば再びインテグレーションがえられるため、再手術の必要がないことがあげられます。

聞いた話によると他のメーカーでは再手術しないといけないようです。

私の場合は1症例そのような経験があります、使ってみてわかったことです。

ストローマンを使っているDrなら経験された方がいると思います。

これは他のメーカーではありえないそうです。

参考までに。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2008-11-05 13:23:04
アストラストローマン・POI・SPI・エンドポアを使っている荒木です(多すぎですね・・・)

個人的には他の先生方が回答されているように・・・

「どのシステムを使うか」

よりは

「どれだけそのシステムに習熟しているか」
インプラントに特化した知識・経験だけではなく周・咬合歯内療法などの口全体をトータルで診査・診断・治療できるか」

といった点が重要であると思います。

現在のインプラントシステムは各メーカーかなりがんばっていてシステムによって以前ほど大きな差はないとおもっています。

ご参考になさってください。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2008-11-05 13:49:53
インプラントメーカーを選定するときに、安いことを理由に選ぶのなら、国産や韓国メーカーになるでしょう。

質を重視したり、大手メーカー ということを重視するとアメリカやヨーロッパのメーカーになります。

何に主眼をおいて選ぶかによります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぞんさん
返信日時:2008-11-06 23:09:48
諸先生方、貴重なご意見を有難う御座いました。 

先生方のご意見の感じではAQBとブローネマルクには白黒が
付くような決定的な差はない様に感じました。


私がB口腔外科(AQB)に躊躇する部分は

1、メーカーの実績と長期的な信頼性。 

2、歯科医が勤務医であるために何時までこの土地に居るのかが解らない事。
ただし、同じAQBを行っている歯科は近くに有ります。
(この点C歯科は開業医なので安心と思います。)

3、インプラントとは関係が無いかも知れませんが、マイクロスコープラバーダムを使用していない事。
(C歯科では使用しているので、治療に対しての姿勢の様なものを感じます。)
 
4、院内が何と無く雑然としている事です。


 

C歯科(ブローネマルク)に躊躇する部分

1、治療期間が何といっても長い事。

2、骨移植を必要とする事(腫れるとかの肉体的苦痛)と骨造成された部分が吸収されていまう可能性など、長期的な予後に対して不安。
(AQBであれば骨移植が要らないとの事なのでこの心配が無い。)
 
3、今までの症例数が20人で埋入数が80本との事で、失敗は1度ありフィクスチャーが骨と結合しなかったとの事。
(AQBの歯科医は今までに埋入数は300本で成功率は90%以上との事。又これがどれ程の価値か解りませんがAQBの指導医の資格を持っている。)
一応の信頼が出来る目安となるような本数は有るのでしょうか?



迷う部分はこんなところなのです。
金額的にはそれほどこだわりは無いので、勝手な事を言わせて貰えばブローネマルクの信頼性で骨移植も無くAQBぐらいの期間で完成すれば良いのですが。
全く勝手ですね、スミマセン。

素人なりに調べたところ、ITIストローマンが良さそうなのですが、地元では行っている歯科が無さそうです。
 
それとお聞きしたい事が有るのですが、私は先月にB口腔外科で歯根端切除をしたのですが、その時歯茎を切開してから5〜7分ぐらいで治療が済んでしまったのです。

こちらで勉強しますと歯根端切除は30〜1時間ぐらいかかると知ったのですが、こんなに短い時間で終わる事も有るのでしょうか?


又その時に先生に

「歯根端切除をして又しばらくが保ってくれる事は嬉しいのですが、その期間に骨の吸収が起こってしまって、後々インプラントの際に問題が起きる事は無いのでしょうか?」

と尋ねたところ、先生は

炎症が起きなければ骨の吸収は起こらないので、心配は要りません。今度また歯茎が腫れたり違和感を感じたらその時には抜歯してインプラントをしましょう」

との事でした。
それで大丈夫でしょうか?
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2008-11-06 23:34:06
ぞんさんこんにちは。

どちらかというと私はHAコーティングインプラント否定派なので、ブローネマルクということになりますが、

B口腔外科に躊躇する理由のなかで、

>2、歯科医が勤務医であるために何時までこの土地に居るのかが解らない事。
>ただし、同じAQBを行っている歯科は近くに有ります。
>(この点C歯科は開業医なので安心と思います。)

これが一番大きいような気がします。

なぜなら、インプラントというのは長期にわたる経過観察が必要になるものです。
万が一何かあった時の対応ということを考えて治療を進めるべきでしょう。

もし、B口腔外科でアフターフォローの体制が整っているのなら良いとは思いますが、文面から想像するとぞんさんはC歯科のほうが良い印象をもたれている気がします。

最後に歯根端切除後の処置についてですが、大丈夫かどうかというのは実際に拝見していないのでわかりませんが、受けるイメージとして確かに「軽い」という印象はありますね。ちなみに私も根切除には30分くらいは時間をかけて行います。


参考にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぞんさん
返信日時:2008-11-08 15:59:12
畑田先生。
お忙しい中ご助言を有難う御座います。

そうですね、先生の仰る様にインプラントは完成後の管理、観察も大切な様ですし、インプラントの保証期間が5年間あると言っても、その期間中に医師がこの土地から離れると言う事もあり得ます・・。

もしそう言う場合のアフターフォローの体制も含め、機会が有れば聞いてみます。

それと、インプラント予定の右上4番5番のうち、歯根端切除をした4番は今のところは腫れや痛みも無いので、炎症を起こしていないと判断し、であれば骨の吸収も無いと考えて、このまま持たせるだけ持たせて、いよいよ痛みや腫れ等の違和感が出て来たら、抜歯しインプラントするという方向で良いでしょうか?。


お手数をおかけ致しますが、もし可能であればご意見を宜しくお願い致します。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2008-11-08 16:11:58
歯根端切除をした4番は今のところは腫れや痛みも無いので、炎症を起こしていないと判断し、であれば骨の吸収も無いと考えて、このまま持たせるだけ持たせて、いよいよ痛みや腫れ等の違和感が出て来たら、抜歯インプラントすると言う、方向で良いでしょうか?


担当の先生が検査をした上で「炎症が無い」とおっしゃられているのであれば、それでいいと思いますよ。

ただ、知らず知らずのうちに炎症が起きているということもありますので、年に数回の経過観察はされておいたほうが良いと思います。

インプラントせずに済めばそれが一番だと思いますので、担当の先生ともよく相談しながら、を守っていって下さいね。お大事にどうぞ。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2008-11-08 20:17:18
田尾先生の意見に同感です。

自分のに勝るものはありません。インプラントをしなくて済めばそれが一番だと思います。

ただ、歯根端切除という手術は比較的成功率の低い手術だと言う感覚がありますので、術後の経過観察は非常に重要です。私も一週間、一ヶ月、三ヶ月、半年までは観察して、X線をとるようにしています。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぞんさん
返信日時:2008-11-08 22:35:26
今回の4番の歯根端切除の意味は、元々長期的な良好な予後を期待してと言うよりも、なるべくインプラントを後に遅らせれば良いなあという姑息な意味合いが大きかったのですが、田尾先生、畑田先生のお教え頂いた事を頭に入れ様子を見たいと思います。

又ご意見を伺う事も有るかと思いますが、その時には宜しくお願い致します。

また松山先生、渡辺先生、山田先生、荒木先生、高田先生。
諸先生方にもお世話になりました、有り難うございました。



タイトル AQBなら骨移植不要と言われたがブローネマルクインプラントと迷います
質問者 ぞんさん
地域 非公開
年齢 52歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
インプラントその他
インプラント関連
回答者




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