5番欠損ブリッジに。エステニアファイバーブリッジはどうでしょうか?
相談者:
きりりんさん (26歳:女性)
投稿日時:2008-10-24 16:59:46
はじめてお便りいたします。
よろしくお願い致します。
私は、右下の5番の歯が元々なく、かろうじて生えていた乳歯が取れたため、治療することになりました。
インプラントも考えたのですが、免疫疾患を抱えており、内科の主治医から、
「感染症の危険性が高いこと」
「切開した部分が、たとえ縫ったとしてもくっつきにくい」
という2点で反対され、できるならば切らない治療を、ということで、ブリッジにすることに決めました。
ただ、4番の歯は笑ったときに見えますし、年齢的にもまだまだ審美的な面も気になるため、自費で、白い歯にしようと考えています。
現在通っている先生からは、
?ジルコニア ?メタルボンド ?ハイブリッド
の3種類あるということで説明を受け、次の治療までに考えてくることになっています。
こちらでいろいろと過去の相談を拝見していたところ、「エステニアファイバーブリッジ」というものがあることを知りました。
ただ、検索して調べてみたのですが、エステニアファイバーブリッジに関するページがほとんどなく、よくわかりませんでした。
奥歯のブリッジなので、強度はどうなのか?耐久性はどうなのか?等が知りたいと思っています。
値段が安いことにこしたことはないのですが、元々、インプラントを考えていて、持病の関係であきらめたこともあり、できるだけ、元々ある自分の歯に負担が少ない方法、長持ちする方法を選択したいと思っています。
ただ、
「どの方法が体への負担が少ないのか」
「長い目で見たときに良いのか」
を判断しかねています。
お忙しい中申し訳ありませんが、先生方のご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。
宜しくお願いいたします。
よろしくお願い致します。
私は、右下の5番の歯が元々なく、かろうじて生えていた乳歯が取れたため、治療することになりました。
インプラントも考えたのですが、免疫疾患を抱えており、内科の主治医から、
「感染症の危険性が高いこと」
「切開した部分が、たとえ縫ったとしてもくっつきにくい」
という2点で反対され、できるならば切らない治療を、ということで、ブリッジにすることに決めました。
ただ、4番の歯は笑ったときに見えますし、年齢的にもまだまだ審美的な面も気になるため、自費で、白い歯にしようと考えています。
現在通っている先生からは、
?ジルコニア ?メタルボンド ?ハイブリッド
の3種類あるということで説明を受け、次の治療までに考えてくることになっています。
こちらでいろいろと過去の相談を拝見していたところ、「エステニアファイバーブリッジ」というものがあることを知りました。
ただ、検索して調べてみたのですが、エステニアファイバーブリッジに関するページがほとんどなく、よくわかりませんでした。
奥歯のブリッジなので、強度はどうなのか?耐久性はどうなのか?等が知りたいと思っています。
値段が安いことにこしたことはないのですが、元々、インプラントを考えていて、持病の関係であきらめたこともあり、できるだけ、元々ある自分の歯に負担が少ない方法、長持ちする方法を選択したいと思っています。
ただ、
「どの方法が体への負担が少ないのか」
「長い目で見たときに良いのか」
を判断しかねています。
お忙しい中申し訳ありませんが、先生方のご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。
宜しくお願いいたします。
回答1
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-10-24 18:49:15
エステニアファイバーブリッジ大好きのタイヨウです。
では、お答えします。
一般にエステニアファイバーブリッジは生活歯(神経を取っていない歯)を土台とする場合には「向いていない」と思います。
今はさまざまな補強用ファイバー(棒状のものやリボン状のものなど)が発売されているので、技工士さんがどんなファイバーを使うかによっても違いますが、通常のメタルボンドブリッジに比べ、削る量が多くなると言われています(深さで約2mm以上)。
ですから、切削量を少なくブリッジを作るのであればメタルボンドなどのベースを金属系で作られる事をお勧めします。
‥。
では、僕が生活歯にファイバーブリッジを使わないか?と言うと、実はそうでもありません。
僕はかなり接着に依存して修復物を作るので、出来る限り削らずにエステニアファイバーブリッジによる治療を行います(技工士さん泣かせ?)。
生活歯でファイバーブリッジを作成する場合は「インレーブリッジ」で作るようにしています。
しかし、インレーブリッジは予後が不安定になりやすく、特に長期経過で考えると、少し「?」な所があります。
まだ数例しか行っていないので5年大丈夫、10年大丈夫と言う事は全く言えません。
ですから、あくまでもドクターの責任において行われる術式のため「広く一般にはお勧めできない」と思います。
もし、歯科の専門書などを置いてある本屋さんが最寄りにあったら
「ハイブリッドセラミックス メタルフリー修復の臨床と歯科技工(医歯薬出版)」
p65 ファイバーを用いたエステニアブリッジ
p118 ハイブリッドセラミックスによるメタルフリーブリッジ技工の要点
「月刊歯科技工別冊 最新 歯冠修復用コンポジットレジンと各種ファイバーの臨床・技工(医歯薬出版)」
p170 グラスファイバー補強インレーブリッジの技工・臨床
などを参照されてはいかがでしょうか?
今回はあくまでも右下5番部欠損症例であり、応力のかかりにくい部位であると判断したため、きりりんさんのケースにお答えしましたが、大臼歯部などで大きく応力のかかる部位には本来不適切であると言う事を頭に入れておいてください。
また、症例数も経過年数も少ないため、長期の使用に関しては患者さん自身の理解が必要であると思います。
また、ある意味「特殊治療」の部類に入る治療法なので、実績のある先生に施術をお願いされる事をお勧めします。
では、お答えします。
一般にエステニアファイバーブリッジは生活歯(神経を取っていない歯)を土台とする場合には「向いていない」と思います。
今はさまざまな補強用ファイバー(棒状のものやリボン状のものなど)が発売されているので、技工士さんがどんなファイバーを使うかによっても違いますが、通常のメタルボンドブリッジに比べ、削る量が多くなると言われています(深さで約2mm以上)。
ですから、切削量を少なくブリッジを作るのであればメタルボンドなどのベースを金属系で作られる事をお勧めします。
‥。
では、僕が生活歯にファイバーブリッジを使わないか?と言うと、実はそうでもありません。
僕はかなり接着に依存して修復物を作るので、出来る限り削らずにエステニアファイバーブリッジによる治療を行います(技工士さん泣かせ?)。
生活歯でファイバーブリッジを作成する場合は「インレーブリッジ」で作るようにしています。
しかし、インレーブリッジは予後が不安定になりやすく、特に長期経過で考えると、少し「?」な所があります。
まだ数例しか行っていないので5年大丈夫、10年大丈夫と言う事は全く言えません。
ですから、あくまでもドクターの責任において行われる術式のため「広く一般にはお勧めできない」と思います。
もし、歯科の専門書などを置いてある本屋さんが最寄りにあったら
「ハイブリッドセラミックス メタルフリー修復の臨床と歯科技工(医歯薬出版)」
p65 ファイバーを用いたエステニアブリッジ
p118 ハイブリッドセラミックスによるメタルフリーブリッジ技工の要点
「月刊歯科技工別冊 最新 歯冠修復用コンポジットレジンと各種ファイバーの臨床・技工(医歯薬出版)」
p170 グラスファイバー補強インレーブリッジの技工・臨床
などを参照されてはいかがでしょうか?
今回はあくまでも右下5番部欠損症例であり、応力のかかりにくい部位であると判断したため、きりりんさんのケースにお答えしましたが、大臼歯部などで大きく応力のかかる部位には本来不適切であると言う事を頭に入れておいてください。
また、症例数も経過年数も少ないため、長期の使用に関しては患者さん自身の理解が必要であると思います。
また、ある意味「特殊治療」の部類に入る治療法なので、実績のある先生に施術をお願いされる事をお勧めします。
回答2
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2008-10-24 23:51:13
「どの方法が体への負担が少ないのか」
「長い目で見たときに良いのか」
を考えると
●歯を削る量が少なくて
●長期的に変色が少ない
ことが要求されると思いますので、メタルボンドを用いるのがよいかな?と思われます。
「長い目で見たときに良いのか」
を考えると
●歯を削る量が少なくて
●長期的に変色が少ない
ことが要求されると思いますので、メタルボンドを用いるのがよいかな?と思われます。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-10-25 08:55:06
タカタ先生の回答されている通りだと思います。
>「長い目で見たときに良いのか」
であればメタルボンドを選択された方が良いと思います。
くどいようですがエステニアファイバーブリッジに関しては
「症例数も経過年数も少ないため、長期の使用に関しては患者さん自身の理解が必要であると思います。」
です。
僕も患者さんからの理解が得られなければメタルボンドを選択すると思います。
(幸い、今までの患者さんからはご理解いただけていると思うので、僕はエステニアファイバーブリッジを行っていますが‥)
>「長い目で見たときに良いのか」
であればメタルボンドを選択された方が良いと思います。
くどいようですがエステニアファイバーブリッジに関しては
「症例数も経過年数も少ないため、長期の使用に関しては患者さん自身の理解が必要であると思います。」
です。
僕も患者さんからの理解が得られなければメタルボンドを選択すると思います。
(幸い、今までの患者さんからはご理解いただけていると思うので、僕はエステニアファイバーブリッジを行っていますが‥)
相談者からの返信
相談者:
きりりんさん
返信日時:2008-10-25 11:25:45
回答4
ごとう歯科医院(滋賀県守山市)の後藤です。
回答日時:2008-10-26 23:25:31
ブリッジは基本的におすすめいたしません。
前後の歯が健全歯であればなおさら傷つけたくないです。
10年単位で考えるられならブリッジでも良いでしょうが、長い人生を見通して考えられるなら、義歯にされるのがもっとも安全でしょう。
一方の極論を書きましたが、こういう考え方も有りということでご参考までに。
前後の歯が健全歯であればなおさら傷つけたくないです。
10年単位で考えるられならブリッジでも良いでしょうが、長い人生を見通して考えられるなら、義歯にされるのがもっとも安全でしょう。
一方の極論を書きましたが、こういう考え方も有りということでご参考までに。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2008-10-27 10:06:18
僕も基本的にはインプラントをお勧めするのですが
>免疫疾患を抱えており、内科の主治医から、
>「感染症の危険性が高いこと」
>「切開した部分が、たとえ縫ったとしてもくっつきにくい」
>という2点で反対され、できるならば切らない治療を
と言う事から考えると‥。
難しい判断ですね‥。
>免疫疾患を抱えており、内科の主治医から、
>「感染症の危険性が高いこと」
>「切開した部分が、たとえ縫ったとしてもくっつきにくい」
>という2点で反対され、できるならば切らない治療を
と言う事から考えると‥。
難しい判断ですね‥。
タイトル | 5番欠損ブリッジに。エステニアファイバーブリッジはどうでしょうか? |
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質問者 | きりりんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 26歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ブリッジ治療法 ブリッジその他 歯の数が足りない(先天欠損) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。