0.5mmほどの小さな根面カリエス。削らない治療法で何とかしたい!

相談者: yuruyuruさん (58歳:女性)
投稿日時:2008-11-18 00:31:26
虫歯治療でご相談します。

右下3番の歯茎と接触している一番下のとんがっている箇所が、ほんの少し(角のところ0.5mmくらい)茶色くなり虫歯になっています。

歯医者さんは、少し削ってパッチみたいに貼るような”簡単な治療をする”と言っていました。

私としては、一度削ってパッチをしてもまた間から虫歯になり、また削りと、「治療」による破損が年月と共に大きくなるのを恐れています。


【質問】

(1)「カリソルブ」とか「スリーミックス」等の治療はこのような虫歯にも適用可能なのでしょうか?

(2)それ以外の削らない治療法はあるのでしょうか?

(3)今のところ痛くもしみることもないのですが、3ヶ月毎の定期検診を前提にこのままほうっておくのはよくないことでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-11-18 01:59:35
こんにちは。

根面カリエスですね。
根面が露出してくる50代ぐらいからは注意しなくてはなりません。

いきなり話はそれますけど、人生で虫歯のピークは3回あります。

乳歯が生えた頃、永久歯が生えた頃、そして今の、根面が生えた頃です。

そして最終的には、今回の様なそのにとって初めての虫歯治療よりも、過去に治療した歯の再治療にどんどんと時間やお金をとられて行くことになります。



>私としては、一度削ってパッチをしてもまた間から虫歯になり、また削りと、「治療」による破損が年月と共に大きくなるのを恐れています。

大変的を得た考え方だと思いますよ。
⇒参考:2次カリエス



>(1)「カリソルブ」とか「スリーミックス」等の治療はこのような虫歯にも適用可能なのでしょうか?

私は使用しないので分かりませんが、どちらも不可だと思います。
それ以前に、yuruyuruさんの希望に対しては何の意味もないと思います。



>(2)それ以外の削らない治療法はあるのでしょうか?

拝見してませんから分かりませんが、多分「削らない治療」で良さそうな気がします。
具体的には、徹底したプラークコントロールと、フッ素の応用、しっかりとした経過観察で随分希望が持てるのではないかと想像します。

これも専門書では「非外科的治療法」と呼ばれ、立派な治療法です。

以下の回答と、回答文中の参考リンク先も参考にされて下さい。
かなりすっきりすると思いますよ。

⇒参考:虫歯と変色の見分け方

(↑これと、あと以前に活動性の根面カリエスの非活動性化の確率を書いてるはずなのですが、見つけられませんでした。。頬側はかなり高かったですよ。)



>(3)今のところ痛くもしみることもないのですが、3ヶ月毎の定期検診を前提にこのままほうっておくのはよくないことでしょうか?

とはいえご自身だけの判断では心配です。
痛みの有無は関係ありませんから、適確な診断の下に、今後の治療計画を立てて頂きたいと思います。

予防に力を入れていそうな医院で、セカンドオピニオンを求められても良いのではないかと思いますよ。



お大事にどうぞ。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuruyuruさん
返信日時:2008-11-19 01:08:37
渡辺先生

早速の返信ありがとうございました。

リンク先を次から次と読んで時間もかかりましたが大変勉強になりました。
回答してくださっている先生方に感謝、感謝です。

素人考えで不安に思っていたことがある程度裏づけがあり、削る以外の対応策もありそうなのでうれしく思いました。

しかし、虫歯治療の考え方も昔とは随分と違ってきているのですね。
若い頃は早期発見早期治療がベストと思ってそれを実践してきたのですが、年と共にどうもそれが逆に虫歯の増加・深刻化につながっているような気がしてきたのですが、先日その題材を扱ったNHKの番組を見て、やっぱりと思ったところでした。
そして今回先生のご指示のリンク先とどんどん読んでいって、本当なるほどと思いました。

これからは、先生のおっしゃる第3の虫歯ピークを迎え、過去に治療したの再治療が必要になるステージになるのですが、できるだけ「非外科的治療法」でいきたいと思っています。

まずはフッ素の応用ですが、フッ素先口液の入手はけっこう大変なのですね。
定期健診をしている歯科院でまずは聞いてみますが、この掲示板のリンクオンラインで一押しの歯磨剤も買ってみようと思っています。

有益なアドバイス本当にありがとうございました。
本当に勉強になりました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-11-19 01:51:08
>あと以前に活動性の根面カリエスの非活動性化の確率を書いてるはずなのですが、見つけられませんでした。

「根面カリエス 渡辺先生」のキーワードで発見しました(^^)


⇒参考:5000ppmフッ素 歯磨剤の効果とリスク、使う条件とは?

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2008-11-19 05:36:57
yuruyuruさまおはようございます。

あと気をつけていただきたいのはお菓子の食べ方と量です。

これを守ることが出来ればいい結果が期待できます。


職場でおやつがたくさん出てくることはありませんか。

そしてオーバーブラッシングにも気をつけてください。


参考⇒
むし歯の出来ない砂糖の量 http://www.yamadashika.jp/prevent05.html

お砂糖3本分クイズ http://www.yamadashika.jp/prevent09.html

オーバーブラッシング http://www.yamadashika.jp/prevent08.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuruyuruさん
返信日時:2008-11-19 23:08:28
田尾先生

わざわざ根面カリエスの非活動性化の確率を検索して頂きありがとうございました。

濃度の濃いだけの効果はあるようですが、日本では使用が簡単な洗口液さえ簡単に入手できない状態、これはなんとかならないのでしょうか。

サンスターに問合せたら歯科医院に相談してくださいの返事。

薬局をやっている友人に頼んだら、歯科院向けの製品は薬局が依頼しても卸してくれないとのこと。

過去にこのサイトリンクのオンラインで買えるようにしたい旨の掲載がありましたが、その後進展していないのでしょうね。
残念です。


田尾先生はこの歯チャンネルの運営者とのこと、この機会を借りて、お礼を申し上げたいと思います。

今回小さい虫歯ができて、もう今までのような対応はイヤと思い、検索しこのサイトを初めて知りました。
このような有益な掲示場を開設・管理して頂き本当に感謝しております。

私の年代ではネットを使うのは少数派ですが、本当はこの世代が(子供を除けば)最ものケアを必要としているはずです。
すでに周りの人達にこのサイトを吹聴し始めました。
これだけのサイトを管理・維持するのは大変にお手間のかかることでしょうが、多くの人がとても頼りにしていると思います。
本当にありがとうございます。



山田先生

アドバイスありがとうございます。先生の医院のHPもじっくり読ませて頂きました。
これまた大変に充実したものですね。


>職場でおやつがたくさん出てくることはありませんか。

弱点の図星です。甘いものが大好きで摂取砂糖量は相当なものです。
でもこれは今更へらすのも今度はストレスが大きくなりそうで。
(幸いにメタボ危険因子はゼロです)

オーバーブラッシングは、10年くらい前に先生の写真にあるように歯がけずられていると注意されて、それからはブラシはやわらかいのにして、意識的に力をぬくように努力しています。

電気歯ブラシを使った方がいいか相談した際も、オーバーブラッシングの傾向があるからやめた方が良いと言われ使っていません。
今後も気をつけるようにします。


これから先この掲示板をたよりに、寿命がある間は自身の歯を使えるようケアしていきたいと思っています。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2008-11-19 23:29:10
>「根面カリエス 渡辺先生」のキーワードで発見しました(^^)

ハズレです^^;

たぶんイエテボリ大学の論文なんですが、活動性(active)の根面カリエスに対して、徹底したプラークコントロールフッ素の応用をしていって、何パーセントが非活動性(inactive)に変化していったかを調べた論文があります。

書いたことある気がしたんですが・・書いてないのかも。

それによれば、頬側が一番非活動性に変化して、確か6割とかそれぐらいの、結構高い率だったと思いますよ。

ただフッ素の停滞しやすい隣接面よりも、頬側で改善(非活動性化)が多く見られたので、フッ素よりも機械的なブラッシングの刺激が関与してるのではないかと考察出来る話だったと思います。



調べれば分かるんですが、今日はちょっとクタクタなのでこの辺で・・。



yuruyuruさん、そういうことですから、全然望みはあると思いますよ^^

でも、山田先生のおっしゃる様に、間食の制限はもちろん大前提です。

無理じゃない! ので、頑張って下さい^^

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2008-11-20 10:32:39
おはようございます。
昨夜中途半端だったので・・



根面カリエスの変化についてですが、15名、99面の活動性根面カリエスに対して12ヶ月間の徹底したプラークコントロール(※間食指導、ブラッシング指導、PMTCなど)&フッ素を行った結果、

近心15歯面→4歯面(27%)がinactiveに。

同様に

遠心26→2(8%)

頬側46→25(54%)

舌側12→5(42%)

がそれぞれinactiveに変化したとの報告があります。


Effects of a 12-month prophylactic programme on selected oral bacterial populations on root surfaces with active and inactive carious lesions.
Emilson CG, Ravald N, Birkhed D.
Caries Res. 1993;27(3):195-200.
⇒論文はコチラ


だから楽観的に捉えて良いということではないですよ。

根面カリエスは、発症率が高くて防ぎようのない、フッ素さえも効果が曖昧な怖い病気とも言えます。



削らずに済むなら削らない方がいい訳で、根面に修復物がかかるとその周囲から高確率で2次カリエスが発生してしまいます。

・・これもいつか書いてるはずなんですが・・見つからないので・・



157歯面に発生した根面カリエスの部位についての観察研究によると

近心面 19% 遠心面 37% 頬側 37% 舌側 12%

セメントエナメル境(C-E Junction) 25%
修復物辺縁(Restoration margin) 51%
歯肉辺縁(Gingival margin) 7%
混合型(Complicata) 17%

・・ということで、根面カリエスの約7割(修復物辺縁+混合型)は、修復物絡み、、みたいです。

Long-term evaluation of root surface caries in periodontolotally treated patients 
Ravald N, and Hamp S-E and Birkhed D
J Clin Periodontol. 1986 Sep;13(8):758-67.
⇒論文はコチラ


ですから、根面に関わる様な修復は、極力避けた方が良いとは言えると思います。



ただし、私は実際にその虫歯を拝見していませんので、「これはもう削らないと無理!」と言う状況の可能性もあります。

それと専門的な話になりますが、同じ大きさの虫歯であっても、その他の事情により削るor削らないの判断は大きく変わります。

・定期的にチェックに通院出来る
・高齢
・虫歯の数が全体的には少ない、最近虫歯が出来てない
・プラークコントロール(※間食含みます!)やフッ素の応用を頑張れそう

などの場合は比較的削らない方向(非外科的治療)で検討できると思いますよ。

中途半端に、ネットの情報を信じて

・自己診断&定期的な受診をしない
・ブラッシング圧を弱めにしてプラークが取れ切れない
・間食はやめられない

なんかはもう絶対にアウトです(笑)



この辺りは担当医の「診断力」頼みにもなりますので、何より信頼出来そうな先生を見つけておくことが、ある意味では最も重要だと思いますよ^^

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: yuruyuruさん
返信日時:2008-11-20 23:04:18
渡辺先生

お疲れなのに根面カリエスの変化について探して頂きありがとうございます。

でもその結果が

>根面カリエスは、発症率が高くて防ぎようのない、フッ素さえも効果が曖昧な怖い病気とも言えます。

とはがっくりです。しかし、

>根面カリエスの約7割(修復物辺縁+混合型)は、修復物絡み、、みたいです。

ですから、根面に関わる様な修復は、極力避けた方が良いとは言えると思います。


となると、修復を避けるために、以下のうちどれだけ適合するか?

・定期的にチェックに通院出来る →YES
・高齢 →これは微妙 自分ではそう思いたくないが現実はyes?
虫歯の数が全体的には少ない、最近虫歯が出来てない 
 →数は多いほうだと思う。
  18本が治療済み。
  但し、新規の虫歯はここ15,6年ない。
  でも過去の治療の再治療は時々あり。
プラークコントロール(※間食含みます!)やフッ素の応用を頑張れそう 
  →フッ素はがんばれる。間食はけっこう大変そう。


そして

・自己診断&定期的な受診をしない 
  →これは大丈夫
ブラッシング圧を弱めにしてプラークが取り切れない
  →弱め、弱めにブラッシングしようとしているので、この可能性はありそうです。
  でも難しいですね。
  強ければ削るし、弱ければプラークが取れない。どうしたらいいのよの気分。
・間食はやめられない
  →これが一番の問題だけど、今回の虫歯は私としても虫歯治療方針の大変換の第一歩ですので、ともかく結果を見てみたいので、がんばって間食を控えるようにします。


で、私の今の気持ちは、以上をよく守り、ともかく今回はしばらく様子を見るにしたいと思っています。


>何より信頼出来そうな先生を見つけておくことが、ある意味では最も重要だと思いますよ

本当はこれにつきると思うのですが、現実問題としては、そのような先生に行き当たるのがなかなか大変です。
通いやすいエリアの歯科医院を軒並み訪れるわけもいかず、周りの人達に聞いてもお奨めという先生に行き当たっている人はおらず、また、良い先生に巡りあえても2−3年で移られたりと。

結局はこのようなネット頼みで情報を入手し、こちらの希望を言ってなるべくそれに沿った治療をお願いすることになります。

今回もまず自分の態度を決めるのが先決と、次回の予約を先延ばしにしました。


次回にはまず自分の希望を述べてみて、先生の反応・お考え次第では違う歯科医院を探そうと思っています。

通いやすいエリアにこのサイト登録の先生方がいらっしゃらないかチェックしたのですがいらしゃらなかったし。
(電車にのって半日つぶすつもりで通うのを覚悟すればまた別なんですが)

いろいろ調べてくださり、どうすればいいかの丁寧なアドバイスも頂き本当にありがとうございます。
(これではネット頼りはいけませんと言われても頼ってしまいます)



タイトル 0.5mmほどの小さな根面カリエス。削らない治療法で何とかしたい!
質問者 yuruyuruさん
地域 非公開
年齢 58歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
虫歯その他
歯磨き(プラークコントロール) その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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