親知らず抜歯後、スポンジを入れた場合の治療期間はどのくらい?

相談者: くろっちさん (29歳:男性)
投稿日時:2008-11-26 22:43:54
右上の親不知虫歯になり、抜歯してもらいました。

した歯医者では、抜歯した穴にスポンジを詰めているそうです。
このスポンジは、吸収されてなくなるとのことですが、スポンジを入れない場合と治癒期間は違うのでしょうか。
(故意に取ってはいけないが、自然に取れるのは構わないと歯科衛生士に言われましたが・・・?)

何のためにスポンジを入れたのか分かりませんが、スポンジが歯茎の一部になるなら、早く治る気もします。

抜歯したてなので、今は片噛みです。

治癒期間について調べたものの、それがスポンジを入れた場合かどうか分かりません。

つきましては、次の状態になるまでの期間の目安を教えて下さい(1週間など)。

また、スポンジがずっとある場合と、途中で取れた場合(スポンジがない場合)で期間が異なるのであれば、その期間も教えて下さい(スポンジあり:1週間、スポンジなし:2週間など)。


1:水を口の中でクチュクチュとゆすぐことができるまで。

2:抜歯側の奥歯でものを噛めるまで(抜歯後の歯茎の穴に咀嚼物が触れても大丈夫な程度)。

3:歯磨きができるまで(軽い力の歯ブラシが抜歯後の歯茎に当たっても大丈夫な程度)。

4:抜歯の穴が完全に埋まるまで。


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2008-11-26 23:00:12
くろっちさんこんにちは。

このスポンジと言うものはゼラチンでできていて主に抜歯後の止血に用いられます。
しかし、私は親知らずの抜歯後にスポンジ(スポンジ状のゼラチン)を入れません。

なぜかと言うと余計なものを入れるより、人間の自然な治癒能力に勝るものはないと言うことと、抜後の感染源になる可能性があると考えているからです。
(これに関してはいろいろな考え方がありますから、私の考え方が正しいと言うことではありません。)

ですから一般論(スポンジを入れない場合)としてお答えします。



>1:水を口の中でクチュクチュとゆすぐことができるまで。

完全に止血されていれば問題ないと思いますが、あくまで軽くゆすぐことをお勧めします。
そうしないとドライソケットという恐ろしい状態になる危険があります。


>2:抜歯側の奥歯でものを噛めるまで(抜歯後の歯茎の穴に咀嚼物が触れても大丈夫な程度)。

一週間後くらいでしょうか。


>3:歯磨きができるまで(軽い力の歯ブラシが抜歯後の歯茎に当たっても大丈夫な程度)。

これも約一週間後です。


>4:抜歯の穴が完全に埋まるまで。

一ヶ月から三ヶ月です。穴の大きさにもよります。


参考にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: くろっちさん
返信日時:2008-11-27 07:59:00
はただデンタルクリニック 畑田先生、ご回答ありがとうございます。

スポンジを入れる歯医者は初めてだったので、質問しました。

スポンジは止血のために入れていたのですね。
また、スポンジを入れない方が早く治るとの見解ですね。

一般的な抜歯では、1週間もすれば抜した歯茎が収縮してくっつき始めるとの情報も見たことがあります。

また、各状態になるまでの期間の目安も教えて頂き、大変参考になります。

ただ、スポンジを入れた方が治癒が遅いとすると、どのくらい遅いのかも気になるところです。
しかし、スポンジを入れることで極端に治りが遅くなるのであれば、そんな治療をする歯医者もいないはずですから、極端に遅くなるとは考えにくいですが。

およその治癒期間の参考ができました。ありがとうございます。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2008-11-27 09:03:18
治癒が遅くなるのは事実です。
穴の中に異物を入れると、それが完全になくならないと治癒が完了しないからです。

しかし、スポンジを入れておくと出血量が少ない人の場合でも血餅ができやすいため、ドライソケットを予防しやすいという利点があります。

ドライソケットになると抜歯後1週間ほどしてもかなりの痛みが残ってしまいます。
そうすると患者は不安になるし、医院の評判を落としかねない・・・そういうことを予防する必要があります。

また、植物繊維のスポンジの場合、一週間程度でかなり溶けてしまいますので、治癒スピードとしては体感速度としての差は少ないように思います。


親知らずの場合は植物繊維のスポンジで充分ですが、それ以外の部位では・・・
わたしは、このようなスポンジよりもコラーゲンのスポンジを入れて、治癒を一ヶ月ほど遅らせる行為を多用します。

実は抜の初期の3週間くらいの間に、抜いた”穴”の中に皮膚が入り込んでしまうと、内部の骨の再生量が少なくなってしまうため、皮膚が入り込まないようにするために わざと 溶けにくいコラーゲンのスポンジを入れます。


他の材料としては、アパタイトや凍結乾燥骨、牛の骨から作ったBioossなど 様々な補填材料が存在します。
しかし、いずれも溶けにくい材料ですので、むしろ治癒を遅らせるということが言われております。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: くろっちさん
返信日時:2008-11-27 23:53:40
高田歯科神戸 三ノ宮須磨) タカタ先生、ご回答あがとうございます。

スポンジ(植物繊維)は、若干の治癒期間が延びるものの、血餅を作りやすくし、ドライソケットの予防のために入れるのですね。
ドライソケットについても調べてみましたが、かなり痛みやっかいなようですね。
畑田先生からも助言頂いたとおり、うがいを強くしすぎないよう気をつけます。

また、スポンジもただ治癒期間を遅らせるわけではなく、遅らせるだけの理由があったりするのですね。
抜歯歯質がなくなると下の骨が少なくなることは知っていましたが、それが皮膚(歯茎の肉?)が入り込むことによるものだとは知りませんでした。
勉強になります。

スポンジを入れる理由や、なぜ治癒期間を遅らせる措置をとるのかなど、理由や目的を知っていると、歯医者での治療が理解でき、安心できます。

ありがとうございました。



タイトル 親知らず抜歯後、スポンジを入れた場合の治療期間はどのくらい?
質問者 くろっちさん
地域 非公開
年齢 29歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず)
親知らずの抜歯
親知らず抜歯後の穴
回答者




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