[写真あり] 歯が内側に倒れてきた気がします。矯正すべきですか?
相談者:
遊々さん (42歳:女性)
投稿日時:2008-11-30 22:42:40
過去ログを見て、信頼できるサイトだと思い、投稿いたします。
口の中を噛んでしまったり、肩こり・首こり等がひどいので、歯並びが良くないせいなのか?と思いはじめています。
無意識に食いしばるせいか、加齢に伴い、下の歯(特に奥のほう)が内側に倒れてきているようです。
今のうちに矯正したほうがよいのでしょうか?
近所の歯科医で聞いたところ、内側に倒れた奥歯を起こすと、高さの調整などもしないとならない上、顎関節がおかしくなる危険性があるので、今のまま温存したほうが良いと言われました。
でも、このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
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口の中を噛んでしまったり、肩こり・首こり等がひどいので、歯並びが良くないせいなのか?と思いはじめています。
無意識に食いしばるせいか、加齢に伴い、下の歯(特に奥のほう)が内側に倒れてきているようです。
今のうちに矯正したほうがよいのでしょうか?
近所の歯科医で聞いたところ、内側に倒れた奥歯を起こすと、高さの調整などもしないとならない上、顎関節がおかしくなる危険性があるので、今のまま温存したほうが良いと言われました。
でも、このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
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回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2008-12-01 01:07:02
いろいろとご心配で大変ですね。
一つずつ整理してみます。
肩こり等について。
歯並びと肩こり等の因果関係については、証明されていません。
今のところ、関係ないと考えて差し支えないと思います。
むしろ矯正治療は、顎関節に対して侵襲的ですので、気をつけたほうがいいと思います。
内側に倒れてきていることについて。
見た目が気になるなら矯正も一つの手段かと思いますが、今後倒れてくることを防ごうという目的でしたら、矯正をしてもまた年がたてば倒れてくるかもしれません。
倒れてくることを防ぐには、何が原因なのかを診査して、原因が取り除けるなら、その原因を取り除かないと防止できません。
噛みににくなることについて。
よほど大きく倒れてこない限り、噛みにくなることはないと思いますが、どう感じるかは個人差が大きいのではっきりとはいえません。
癌について。
よほど長期にわたって傷がつかない限り、それが原因で癌になることはありません。
傷がつくようでしたら、歯を丸めてもらえばたいていの場合は改善します。
一つずつ整理してみます。
肩こり等について。
歯並びと肩こり等の因果関係については、証明されていません。
今のところ、関係ないと考えて差し支えないと思います。
むしろ矯正治療は、顎関節に対して侵襲的ですので、気をつけたほうがいいと思います。
内側に倒れてきていることについて。
見た目が気になるなら矯正も一つの手段かと思いますが、今後倒れてくることを防ごうという目的でしたら、矯正をしてもまた年がたてば倒れてくるかもしれません。
倒れてくることを防ぐには、何が原因なのかを診査して、原因が取り除けるなら、その原因を取り除かないと防止できません。
噛みににくなることについて。
よほど大きく倒れてこない限り、噛みにくなることはないと思いますが、どう感じるかは個人差が大きいのではっきりとはいえません。
癌について。
よほど長期にわたって傷がつかない限り、それが原因で癌になることはありません。
傷がつくようでしたら、歯を丸めてもらえばたいていの場合は改善します。
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-12-01 01:47:53
遊々さん、こんにちは。
歯並びのことなど色々とお考えのことと思います。
お寄せいただいたご質問に関して、私も受診された歯科医院の先生と小牧先生のご回答に同意です。
特に、小牧先生も書かれておられるように、歯並びと肩・首こりの関係については、歯並びを改善したからといって肩こりがなくなるかどうかは、予見できないと思います。
少なくとも、遊々さんのご年齢で矯正治療を始めるとする主目的の一つが、肩こりの改善や、咬傷による舌癌の予防にあるならば、矯正はお勧めできないと考えます。
ご存知の通り、矯正治療は治療期間・費用ともそれなりに要しますし、医院選びも充分慎重になる必要があります。
受診された先生が言われたとおり「今のまま温存したほうが良い」という選択肢も充分考えられる、と思います。
ご参考になれば幸いです。
歯並びのことなど色々とお考えのことと思います。
お寄せいただいたご質問に関して、私も受診された歯科医院の先生と小牧先生のご回答に同意です。
特に、小牧先生も書かれておられるように、歯並びと肩・首こりの関係については、歯並びを改善したからといって肩こりがなくなるかどうかは、予見できないと思います。
少なくとも、遊々さんのご年齢で矯正治療を始めるとする主目的の一つが、肩こりの改善や、咬傷による舌癌の予防にあるならば、矯正はお勧めできないと考えます。
ご存知の通り、矯正治療は治療期間・費用ともそれなりに要しますし、医院選びも充分慎重になる必要があります。
受診された先生が言われたとおり「今のまま温存したほうが良い」という選択肢も充分考えられる、と思います。
ご参考になれば幸いです。
回答3
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2008-12-01 02:22:39
遊々さん、こんにちは。
歯列不正についてお悩みのことと思います。
>口の中を噛んでしまったり、肩こり・首こり等がひどいので、歯並びが良くないせいなのか?と思いはじめています。
お二人の先生のおっしゃる通り、因果関係は低いかもしれませんが、可能性としてはかみ合わせが原因と言うこともあるかと思います。
一度顎関節症を専門とされている、口腔外科にご相談されてはいかがでしょうか?
>無意識に食いしばるせいか、加齢に伴い、下の歯(特に奥のほう)が内側に倒れてきているようです。今のうちに矯正したほうがよいのでしょうか?
その部分が原因となっている可能性が高いのであれば、矯正治療も視野に入れたほうが良いと思いますが、矯正治療と言うのは一回はじめたら途中で投げ出すことはできませんので、中本先生がおっしゃる通り慎重に決めていただいたほうがおいでしょう。
>でも、このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
常時歯が舌に接触していると言うことが、舌癌の進行を早めると言う可能性はありますが、舌を痛めて舌癌になるということはありません。
参考にしてください。
歯列不正についてお悩みのことと思います。
>口の中を噛んでしまったり、肩こり・首こり等がひどいので、歯並びが良くないせいなのか?と思いはじめています。
お二人の先生のおっしゃる通り、因果関係は低いかもしれませんが、可能性としてはかみ合わせが原因と言うこともあるかと思います。
一度顎関節症を専門とされている、口腔外科にご相談されてはいかがでしょうか?
>無意識に食いしばるせいか、加齢に伴い、下の歯(特に奥のほう)が内側に倒れてきているようです。今のうちに矯正したほうがよいのでしょうか?
その部分が原因となっている可能性が高いのであれば、矯正治療も視野に入れたほうが良いと思いますが、矯正治療と言うのは一回はじめたら途中で投げ出すことはできませんので、中本先生がおっしゃる通り慎重に決めていただいたほうがおいでしょう。
>でも、このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
常時歯が舌に接触していると言うことが、舌癌の進行を早めると言う可能性はありますが、舌を痛めて舌癌になるということはありません。
参考にしてください。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-12-01 05:51:52
遊々さまおはようございます。
奥歯が内側に傾斜をしてきて、今後このことによって引き起こされる疾患について心配なさっているのですね。
先ずかみ合わせと肩こりなどの不定愁訴についての因果関係ですが、私の臨床実感として、そのようなことはたびたび経験します。
しかし、咬み合せを調べて、このような咬みあわせなら肩こりなどの不定愁訴の原因だと断定できるのではなくて、咬み合せが悪い場合に、咬みあわせを治した結果不定愁訴が改善されると、結果として関係があったと結論付けることが出来るということです。
私はかみ合わせの良し悪しについては、診断と治療は出来ますが、肩こりなどの不定愁訴の原因についての診断は出来ない、と考えていただいたらいいと思います。
つまるところ、肩こりなどの不定愁訴があり、咬みあわせを調べてみてよくない所があった場合、そこを調整した結果肩こりなどの不定愁訴がたまたま改善できたという按配です。
ただ長年臨床をやっていると、問診する課程で大体の因果関係は判るようにはなってきましたが、結局の所咬合の調整をやってみて初めて判ることにはかわりありません。
もちろんそうでない場合はお手上げで、しかるべき医療機関を紹介することになります。
もう一つこのご質問の奥歯の舌側傾斜については、UPしていただいた画像に少し写りこんでいる歯肉の状態から判断して、奥歯が傾斜するほどの歯周病の所見は窺えません。
また通常歯周病に罹患しても、歯は近心方向に傾斜することはあっても、舌側方向に傾斜することは先ず無いと考えていただいていいでしょう。
以上のような理由で、舌側傾斜については気にしすぎの可能性が高いと思われます。
気になさっているようなので、スタディモデルとチェックバイトを採ってもらって、半年後くらいにその時の状態と比較検討なされば判明するでしょう。
参考になさってください。
顎関節症 http://www.yamadashika.jp/jaw.html
奥歯が内側に傾斜をしてきて、今後このことによって引き起こされる疾患について心配なさっているのですね。
先ずかみ合わせと肩こりなどの不定愁訴についての因果関係ですが、私の臨床実感として、そのようなことはたびたび経験します。
しかし、咬み合せを調べて、このような咬みあわせなら肩こりなどの不定愁訴の原因だと断定できるのではなくて、咬み合せが悪い場合に、咬みあわせを治した結果不定愁訴が改善されると、結果として関係があったと結論付けることが出来るということです。
私はかみ合わせの良し悪しについては、診断と治療は出来ますが、肩こりなどの不定愁訴の原因についての診断は出来ない、と考えていただいたらいいと思います。
つまるところ、肩こりなどの不定愁訴があり、咬みあわせを調べてみてよくない所があった場合、そこを調整した結果肩こりなどの不定愁訴がたまたま改善できたという按配です。
ただ長年臨床をやっていると、問診する課程で大体の因果関係は判るようにはなってきましたが、結局の所咬合の調整をやってみて初めて判ることにはかわりありません。
もちろんそうでない場合はお手上げで、しかるべき医療機関を紹介することになります。
もう一つこのご質問の奥歯の舌側傾斜については、UPしていただいた画像に少し写りこんでいる歯肉の状態から判断して、奥歯が傾斜するほどの歯周病の所見は窺えません。
また通常歯周病に罹患しても、歯は近心方向に傾斜することはあっても、舌側方向に傾斜することは先ず無いと考えていただいていいでしょう。
以上のような理由で、舌側傾斜については気にしすぎの可能性が高いと思われます。
気になさっているようなので、スタディモデルとチェックバイトを採ってもらって、半年後くらいにその時の状態と比較検討なされば判明するでしょう。
参考になさってください。
顎関節症 http://www.yamadashika.jp/jaw.html
回答5
番町デンタルクリニック(千代田区三番町)の吉田です。
回答日時:2008-12-01 08:02:37
遊々zさん、おはようございます。
矯正治療と肩こりについては、写真を見る限りでは、私は因果関係は深い気がします。
しかし肩こりの原因は歯だけではないので、肩コリを治すために矯正をすることは、少し考えたほうが良いかもしれません。
ただし、「歯が内側に倒れる⇒咬合圧と頬の筋肉の緊張が高い」ということが予想されます。
また写真からみられるように、舌の外側に圧痕が見られることから、下の歯列が狭くなってきていることが考えられます。
さらに下顎が奥に入ってきている可能性があり、おそらく昔の顔つきと比べ、顎がシャープになってきているのではないでしょうか?
もしそうであれば、歯との因果関係はかなり高くなってきます。
またこのような患者さんの場合、舌根沈下が進み、いびきがひどくなったり、疲れやすくなったりしていることが多いです。
そのような傾向があれば、矯正治療も一つの選択肢となるでしょう。
顎関節症を矯正治療で行うには、まず咬み絞めをなくすことから始めなければなりません。
つまり、一番はじめに自分が噛み締めているという事実を、認識することが必要でしょう。
矯正治療と肩こりについては、写真を見る限りでは、私は因果関係は深い気がします。
しかし肩こりの原因は歯だけではないので、肩コリを治すために矯正をすることは、少し考えたほうが良いかもしれません。
ただし、「歯が内側に倒れる⇒咬合圧と頬の筋肉の緊張が高い」ということが予想されます。
また写真からみられるように、舌の外側に圧痕が見られることから、下の歯列が狭くなってきていることが考えられます。
さらに下顎が奥に入ってきている可能性があり、おそらく昔の顔つきと比べ、顎がシャープになってきているのではないでしょうか?
もしそうであれば、歯との因果関係はかなり高くなってきます。
またこのような患者さんの場合、舌根沈下が進み、いびきがひどくなったり、疲れやすくなったりしていることが多いです。
そのような傾向があれば、矯正治療も一つの選択肢となるでしょう。
顎関節症を矯正治療で行うには、まず咬み絞めをなくすことから始めなければなりません。
つまり、一番はじめに自分が噛み締めているという事実を、認識することが必要でしょう。
回答6
歯科医師の松山です。
回答日時:2008-12-01 10:08:28
おおかた吉田先生と同じ意見です。
このような歯並びは、神経質な人によく見られる歯並びです。
頬を締め込む癖があるのと、同時に舌の歯圧痕からかみしめ癖が、容易に想像できます。
かみしめ癖は奥歯の咬合高径が低くなりがちで、顎関節様の症状が出やすいです。
矯正するなら、私はクロザートという人の名前がついた、拡大装置で比較的費用もかからない方法を採り、様子を見ながら進めます。
ただし相当狭い歯列弓になってますので、下の前歯の叢生は、完全にはきれいにそろわないと思います。
今1番大事なことは、これからのためにも、かみしめないようにする事、頬の緊張を取るようにする事です。
このような歯並びは、神経質な人によく見られる歯並びです。
頬を締め込む癖があるのと、同時に舌の歯圧痕からかみしめ癖が、容易に想像できます。
かみしめ癖は奥歯の咬合高径が低くなりがちで、顎関節様の症状が出やすいです。
矯正するなら、私はクロザートという人の名前がついた、拡大装置で比較的費用もかからない方法を採り、様子を見ながら進めます。
ただし相当狭い歯列弓になってますので、下の前歯の叢生は、完全にはきれいにそろわないと思います。
今1番大事なことは、これからのためにも、かみしめないようにする事、頬の緊張を取るようにする事です。
回答7
回答日時:2008-12-01 22:56:40
こんにちは。
意見がだいぶ別れてますけど、この話題だけは仕方がないですね^^;
投票だけしておくと、私は小牧先生、中本先生側に1票です。
少なくとも吉田先生がおっしゃる様に、
>肩こりの原因は歯だけではないので、肩コリを治すために矯正をすることは少し考えたほうが良いかもしれません。
・・ということだけは言えるかと思いますよ。
>このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
・・ないと思いますけど。。^^;
慎重に検討なさって下さいね。
お大事にどうぞ。
意見がだいぶ別れてますけど、この話題だけは仕方がないですね^^;
投票だけしておくと、私は小牧先生、中本先生側に1票です。
少なくとも吉田先生がおっしゃる様に、
>肩こりの原因は歯だけではないので、肩コリを治すために矯正をすることは少し考えたほうが良いかもしれません。
・・ということだけは言えるかと思いますよ。
>このまま年をとるにつれ、どんどん内側に倒れていって、噛みにくくなったらどうしよう・・とか、舌を痛めてガン等になったらイヤだなぁと思うのですが、やはり、温存したほうがいいのでしょうか。
・・ないと思いますけど。。^^;
慎重に検討なさって下さいね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
遊々さん
返信日時:2008-12-01 23:06:51
タイトル | [写真あり] 歯が内側に倒れてきた気がします。矯正すべきですか? |
---|---|
質問者 | 遊々さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正(矯正歯科)その他 噛み合わせ(咬合)その他 その他(写真あり) 歯並びが悪くなってきた 肩こり |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。