4歳。数ヶ月前に打撲した前歯の歯茎が腫れて、膿が出ます
相談者:
Hourglassさん (27歳:女性)
投稿日時:2008-12-09 10:02:00
もうすぐ4歳になる息子のことで相談です。
半年前、顔面から壁にぶつかるように転び、口内の出血と腫れが酷かったのでかかりつけの小児歯科へ行きました。
その時は軽い打撲と診断され、神経も大丈夫と言われました。
1ヵ月後、上の乳中切歯1本(左側)がグレーに変色してきたので再び受診、神経が死んでいると診断されました。
今までも歯科が苦手だった息子ですが、この怪我での受診を境にますます歯科が苦手になり、泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
ネットで強制的な治療はしない方針の歯科を見つけ、そこに移りましたが、通い始めた当初は入り口で泣き叫び、待合室で口を開けて診て貰う事が何度か続きました。
半年かけて、今やっと診察台に座れるようになりました(まだ横になる事には強い抵抗を示します)。
現在、グレーに変色した歯の歯茎は、時折腫れるようになり、歯茎の一部に白い出来物が出来て潰れたりしております。
恐らく神経が死んで、膿を持ってしまったのだと言われました。
神経の治療が出来ることが理想的だけれど、息子の様子から治療は無理だろうと判断され、今は様子を見ています(押さえ付けてやることで、暴れて口内を傷つける可能性が高いと言われました)。
慣れたら治療にも移りたいけれど、恐らくそうなる前に歯が抜けてしまうだろうと言われました。
それから数日後、たまたま下の子の集団歯科健診があり、同行した長男もついでに診ようと言われました。
長男は今通っている歯科の先生にしか見せないと言い張り、目の前の先生の診察を拒絶。
先生は
「ここまで本人に強いこだわりがあるのなら、いつかそこで治療できるようになる」
と言って下さいました。
ただ、今膿んでいる部分を放置すると、永久歯に影響が出ると指摘されました。
膿んだ部分も、既に歯茎に出来物が出来て潰れたりしているので、膿の出口が出来ていて、痛くなる可能性も低いだろうと言われました(痛くなれば本人も少しは治療に協力的になるだろうと通っている歯科で話が出ていました)。
膿が慢性化して、永久歯に良くない状況になるだろうと言われました。
親としても治療できることなら治療したいのですが、息子は以前の歯科で、私と歯科のスタッフの方が息子を押さえ付けた事を覚えており、私と歯科の先生が、息子自身を嫌っていると誤解していた時期があります。
私も息子に拒絶された経緯があるので、息子の歯のことは勿論、心の事も心配です。
息子の歯のために強制してでも治療するべきか、話して説得させるだけの猶予はあるのか、気になっています。
現在は歯科に1〜2ヶ月に1回、フッ素塗布と診察を目的に通うようになっています。
こんなペースで様子を見ていて大丈夫なのでしょうか。
それとも早急に治療する方向で考えるべきでしょうか。
長文になってしまって申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
半年前、顔面から壁にぶつかるように転び、口内の出血と腫れが酷かったのでかかりつけの小児歯科へ行きました。
その時は軽い打撲と診断され、神経も大丈夫と言われました。
1ヵ月後、上の乳中切歯1本(左側)がグレーに変色してきたので再び受診、神経が死んでいると診断されました。
今までも歯科が苦手だった息子ですが、この怪我での受診を境にますます歯科が苦手になり、泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
ネットで強制的な治療はしない方針の歯科を見つけ、そこに移りましたが、通い始めた当初は入り口で泣き叫び、待合室で口を開けて診て貰う事が何度か続きました。
半年かけて、今やっと診察台に座れるようになりました(まだ横になる事には強い抵抗を示します)。
現在、グレーに変色した歯の歯茎は、時折腫れるようになり、歯茎の一部に白い出来物が出来て潰れたりしております。
恐らく神経が死んで、膿を持ってしまったのだと言われました。
神経の治療が出来ることが理想的だけれど、息子の様子から治療は無理だろうと判断され、今は様子を見ています(押さえ付けてやることで、暴れて口内を傷つける可能性が高いと言われました)。
慣れたら治療にも移りたいけれど、恐らくそうなる前に歯が抜けてしまうだろうと言われました。
それから数日後、たまたま下の子の集団歯科健診があり、同行した長男もついでに診ようと言われました。
長男は今通っている歯科の先生にしか見せないと言い張り、目の前の先生の診察を拒絶。
先生は
「ここまで本人に強いこだわりがあるのなら、いつかそこで治療できるようになる」
と言って下さいました。
ただ、今膿んでいる部分を放置すると、永久歯に影響が出ると指摘されました。
膿んだ部分も、既に歯茎に出来物が出来て潰れたりしているので、膿の出口が出来ていて、痛くなる可能性も低いだろうと言われました(痛くなれば本人も少しは治療に協力的になるだろうと通っている歯科で話が出ていました)。
膿が慢性化して、永久歯に良くない状況になるだろうと言われました。
親としても治療できることなら治療したいのですが、息子は以前の歯科で、私と歯科のスタッフの方が息子を押さえ付けた事を覚えており、私と歯科の先生が、息子自身を嫌っていると誤解していた時期があります。
私も息子に拒絶された経緯があるので、息子の歯のことは勿論、心の事も心配です。
息子の歯のために強制してでも治療するべきか、話して説得させるだけの猶予はあるのか、気になっています。
現在は歯科に1〜2ヶ月に1回、フッ素塗布と診察を目的に通うようになっています。
こんなペースで様子を見ていて大丈夫なのでしょうか。
それとも早急に治療する方向で考えるべきでしょうか。
長文になってしまって申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2008-12-09 13:08:41
Hourglassさまこんにちわ。
お子様の歯が歯髄壊死をきたし、フィステルができて、永久歯に悪い影響がでないか心配なさっているのですね。
4歳では永久歯の歯冠は出来上がっているので、形態的な形成不全はできないと思います。
今後影響がでるとしたら、萌出位置の不正だと思います。
乳歯に感染がある場合は、そこを避けて永久歯が出てくることがあるようです。
しかしそれも時期を見て乳歯を抜歯してやれば、正常な位置に戻っていくようです。
そのときにならないとわかりませんが、お子さんの様子からは無理やり治療するのは避けられたほうがいいと考えます。
お大事になさいませ。
小児歯科の治療方針
http://www.yamadashika.jp/prevent01.html
萌出位置異常
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=71
お子様の歯が歯髄壊死をきたし、フィステルができて、永久歯に悪い影響がでないか心配なさっているのですね。
4歳では永久歯の歯冠は出来上がっているので、形態的な形成不全はできないと思います。
今後影響がでるとしたら、萌出位置の不正だと思います。
乳歯に感染がある場合は、そこを避けて永久歯が出てくることがあるようです。
しかしそれも時期を見て乳歯を抜歯してやれば、正常な位置に戻っていくようです。
そのときにならないとわかりませんが、お子さんの様子からは無理やり治療するのは避けられたほうがいいと考えます。
お大事になさいませ。
小児歯科の治療方針
http://www.yamadashika.jp/prevent01.html
萌出位置異常
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=71
回答2
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2008-12-09 14:56:42
Hourglassさん、こんにちは。
お子様の歯科治療の件で大変ご心配なことと思います。
>膿が慢性化して、永久歯に良くない状況になるだろうと言われました。
とのことに関して、問題となっている上の乳中切歯の直下にある、永久歯の1番(中切歯)の歯冠が完成するのは、4〜5歳と考えられています。
Hourglassさんのお子様は『もうすぐ4歳になる』とのことですから、現地点で完全に歯冠が完成されているかどうかは分からないと思います。
また、今回のきっかけとなった外傷は約半年前とのことですから、現在の根の状態はもう少し前から存在していたと考えられます。
さらに、当該部位の永久歯との交換時期(約7〜8歳)までには、まだかなり時間があります。
とすれば、担当の先生が言われたとおり、永久歯の色やエナメル質などに影響が生じる可能性もゼロとは言い切れないと思います(このように乳歯の根の炎症が原因で生じる後継永久歯の異常を「Turner歯」といいます)。
とはいえ、乳歯の根管治療を行える歯科医院は限定されてくるでしょうし、歯科治療に対するお子様の現状も考慮する必要はあるでしょう。
最終的には、Hourglassさんとご家族の方、お子様ご本人との間でしっかりとコミュニケーションを取られた上で、治療を(するとして)担当される先生とも話し合った上で今後の方針を定めることになるのではないでしょうか。
最善の方向に進んでいくことを願っています。
お大事になされてくださいね。
お子様の歯科治療の件で大変ご心配なことと思います。
>膿が慢性化して、永久歯に良くない状況になるだろうと言われました。
とのことに関して、問題となっている上の乳中切歯の直下にある、永久歯の1番(中切歯)の歯冠が完成するのは、4〜5歳と考えられています。
Hourglassさんのお子様は『もうすぐ4歳になる』とのことですから、現地点で完全に歯冠が完成されているかどうかは分からないと思います。
また、今回のきっかけとなった外傷は約半年前とのことですから、現在の根の状態はもう少し前から存在していたと考えられます。
さらに、当該部位の永久歯との交換時期(約7〜8歳)までには、まだかなり時間があります。
とすれば、担当の先生が言われたとおり、永久歯の色やエナメル質などに影響が生じる可能性もゼロとは言い切れないと思います(このように乳歯の根の炎症が原因で生じる後継永久歯の異常を「Turner歯」といいます)。
とはいえ、乳歯の根管治療を行える歯科医院は限定されてくるでしょうし、歯科治療に対するお子様の現状も考慮する必要はあるでしょう。
最終的には、Hourglassさんとご家族の方、お子様ご本人との間でしっかりとコミュニケーションを取られた上で、治療を(するとして)担当される先生とも話し合った上で今後の方針を定めることになるのではないでしょうか。
最善の方向に進んでいくことを願っています。
お大事になされてくださいね。
相談者からの返信
相談者:
Hourglassさん
返信日時:2008-12-09 15:19:53
山田先生、中本先生、ありがとうございます。
正直、毎食後の仕上げ磨きのたびに、変色した歯と軽く腫れた歯茎を見て、悩んでばかりおりました。
今通っている歯科では、問題の乳歯は恐らくあと1年もつかどうかで、歯が無い期間が普通の生え変わりより長くなると説明されました。
乳歯の根が吸収されていけば、膿んでいる部分も上に上がってきて永久歯は守られるのではないか、という話でした。
(そうなって欲しい、という希望的な意味合いも含まれていました)
私が迷うことで息子の適切な治療時期を逃し、息子の歯に影響が出たら、とそればかり考えていました。
今は時折、「こういう状態だからいつか治療したい」という事を本人に話しているところです。
話自体はむしろ本人が聞きたがっている時もあるので、このまま続けていこうと思っています。
次回来院時に、担当の先生ともしっかり話し合って来ようと思います。
ありがとうございました。
正直、毎食後の仕上げ磨きのたびに、変色した歯と軽く腫れた歯茎を見て、悩んでばかりおりました。
今通っている歯科では、問題の乳歯は恐らくあと1年もつかどうかで、歯が無い期間が普通の生え変わりより長くなると説明されました。
乳歯の根が吸収されていけば、膿んでいる部分も上に上がってきて永久歯は守られるのではないか、という話でした。
(そうなって欲しい、という希望的な意味合いも含まれていました)
私が迷うことで息子の適切な治療時期を逃し、息子の歯に影響が出たら、とそればかり考えていました。
今は時折、「こういう状態だからいつか治療したい」という事を本人に話しているところです。
話自体はむしろ本人が聞きたがっている時もあるので、このまま続けていこうと思っています。
次回来院時に、担当の先生ともしっかり話し合って来ようと思います。
ありがとうございました。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-12-09 18:48:36
もう解決されているようですが一言二言。
>泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
とのことですが、体が大きくなってくる小学校高学年以上なら別ですが、4歳くらいで治療ができないということは私には経験がありません。
私は(少なくとも私の出身大学を基準に考えれば)特別な小児歯科医ではありませんので、探せば治療を行える歯科医院はあると思います。
それから、私の場合の小児の歯科治療は、
・治療が必要な状況である
・保護者の同意がある
を満たしている場合に行っておりますが、患児本人の同意は必ずしも得ません。
(幼児の場合、本人ではなく保護者が決定するのが、社会の一般常識かと思いますので。)
ですので、「無理やり治療する」といった認識はまったくありませんが、山田先生がお書きのように「無理やり治療するのは避けられたほうがいい」と、あたかも小児に治療を行うことが良くないことのように発言する先生が、いつまでたっても少なくならないことが残念でなりません。
今後に関しては、治療する必要がないと判断されているのなら別ですが、担当の先生が
「治療はできれば行ったほうが良いが、(治療を行うことが困難な)現状ではできない」
といった考えで、専門医に紹介もせず放置しているのなら、転院も検討されたほうがよいのかもしれません。
>泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
とのことですが、体が大きくなってくる小学校高学年以上なら別ですが、4歳くらいで治療ができないということは私には経験がありません。
私は(少なくとも私の出身大学を基準に考えれば)特別な小児歯科医ではありませんので、探せば治療を行える歯科医院はあると思います。
それから、私の場合の小児の歯科治療は、
・治療が必要な状況である
・保護者の同意がある
を満たしている場合に行っておりますが、患児本人の同意は必ずしも得ません。
(幼児の場合、本人ではなく保護者が決定するのが、社会の一般常識かと思いますので。)
ですので、「無理やり治療する」といった認識はまったくありませんが、山田先生がお書きのように「無理やり治療するのは避けられたほうがいい」と、あたかも小児に治療を行うことが良くないことのように発言する先生が、いつまでたっても少なくならないことが残念でなりません。
今後に関しては、治療する必要がないと判断されているのなら別ですが、担当の先生が
「治療はできれば行ったほうが良いが、(治療を行うことが困難な)現状ではできない」
といった考えで、専門医に紹介もせず放置しているのなら、転院も検討されたほうがよいのかもしれません。
回答4
佐藤歯科医院(大阪市北区)の佐藤です。
回答日時:2008-12-09 18:49:19
歯のことよりも、
>『今までも歯科が苦手だった息子ですが、この怪我での受診を境にますます歯科が苦手になり、泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
>ネットで強制的な治療はしない方針の歯科を見つけ、そこに移りましたが、通い始めた当初は入り口で泣き叫び、待合室で口を開けて診て貰う事が何度か続きました。
>半年かけて今やっと診察台に座れるようになりました(まだ横になる事には強い抵抗を示します)。』
こっちの方が気になります。
お子さんとご両親の関係が気になります。
歯はしょせん歯でしかありませんし、永久歯の色や形を後で、変える手段はいくつもあります。
お子さんとの関係をまず、変えられることをお勧め致します。
>『今までも歯科が苦手だった息子ですが、この怪我での受診を境にますます歯科が苦手になり、泣く・暴れる・嘔吐などがあって「うちでは見切れません」と言われてしまいました。
>ネットで強制的な治療はしない方針の歯科を見つけ、そこに移りましたが、通い始めた当初は入り口で泣き叫び、待合室で口を開けて診て貰う事が何度か続きました。
>半年かけて今やっと診察台に座れるようになりました(まだ横になる事には強い抵抗を示します)。』
こっちの方が気になります。
お子さんとご両親の関係が気になります。
歯はしょせん歯でしかありませんし、永久歯の色や形を後で、変える手段はいくつもあります。
お子さんとの関係をまず、変えられることをお勧め致します。
回答5
回答6
回答7
相談者からの返信
相談者:
Hourglassさん
返信日時:2008-12-09 20:47:54
すみません、語弊のある書き方があったことを深くお詫び申し上げます。
実は私自身、必要があれば、息子を押さえ付けてでも治療するべきだと考えています。
それに対し
「幼少の頃の歯科治療で歯科恐怖症になって、将来歯科受診が困難になる可能性がある」
という話を幾度か耳にしました。
けがをした日と翌日、それぞれ息子を歯科に連れて行き、私もスタッフの方と一緒に息子を押さえました。
その日は何か話そうとしても、息子は父親を呼ぶよう私に言うばかりで、まともに話を聞いてくれませんでした。
遊びの話ならするのですが、歯科の話は聞いてくれませんでした。
何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
夫が帰宅後に息子に話してくれ、お陰で私の話も聞くようになり、翌日からは普通に生活できました。
多分夫の言葉も加わって
「嫌な思いをさせようとしてやった訳ではない」
という部分は、ちゃんと伝わったと思います。
けれどもその歯科の前を通ると、歯科に行く訳でもないのに泣き叫び、地面に座り込んで動かなくなることが1ヶ月ほど続きました。
歯の変色に気づいた時はまだ膿んではおらず、はじめに通っていたところでは、
「もう少し黒くなってきたら、膿むかどうかに関わらず治療しましょう。けれどもこの状態(泣き暴れる)では、うちでは治療できない」と言われました。
そこで色々と調べたところ、変色してしまっても膿まずに交換期を迎える場合があることを知り、様子を見てくれる歯科を探し今の場所に落ち着きました。
本当は先月末に治療する予定だったのですが、息子の様子から治療は無理だと言われ、返信1部分に書いた内容の説明を受けました。
私は先生方が、無理やり治療をしているとは思っておりません。
ただ今の歯科でも将来歯科恐怖症に〜という話を聞き、担当の先生と話した上で今の状態になっているのです。
正直申し上げますと、根の治療だけでも転院して、別の院で受けるべきではないか、という疑問を持っています。
それで治療方針が固まっている(?)状態にも関わらず、質問させて頂いた次第です。
息子は今、治療器具の音を聞いただけでも泣き叫ぶ状態なので、このペースに合わせて治療できるよう進めていって、果たして遅くはないのか、と思っています。
永久歯のこともありますので、転院を念頭に入れつつ夫と話し合いたいと思います。
実は私自身、必要があれば、息子を押さえ付けてでも治療するべきだと考えています。
それに対し
「幼少の頃の歯科治療で歯科恐怖症になって、将来歯科受診が困難になる可能性がある」
という話を幾度か耳にしました。
けがをした日と翌日、それぞれ息子を歯科に連れて行き、私もスタッフの方と一緒に息子を押さえました。
その日は何か話そうとしても、息子は父親を呼ぶよう私に言うばかりで、まともに話を聞いてくれませんでした。
遊びの話ならするのですが、歯科の話は聞いてくれませんでした。
何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
夫が帰宅後に息子に話してくれ、お陰で私の話も聞くようになり、翌日からは普通に生活できました。
多分夫の言葉も加わって
「嫌な思いをさせようとしてやった訳ではない」
という部分は、ちゃんと伝わったと思います。
けれどもその歯科の前を通ると、歯科に行く訳でもないのに泣き叫び、地面に座り込んで動かなくなることが1ヶ月ほど続きました。
歯の変色に気づいた時はまだ膿んではおらず、はじめに通っていたところでは、
「もう少し黒くなってきたら、膿むかどうかに関わらず治療しましょう。けれどもこの状態(泣き暴れる)では、うちでは治療できない」と言われました。
そこで色々と調べたところ、変色してしまっても膿まずに交換期を迎える場合があることを知り、様子を見てくれる歯科を探し今の場所に落ち着きました。
本当は先月末に治療する予定だったのですが、息子の様子から治療は無理だと言われ、返信1部分に書いた内容の説明を受けました。
私は先生方が、無理やり治療をしているとは思っておりません。
ただ今の歯科でも将来歯科恐怖症に〜という話を聞き、担当の先生と話した上で今の状態になっているのです。
正直申し上げますと、根の治療だけでも転院して、別の院で受けるべきではないか、という疑問を持っています。
それで治療方針が固まっている(?)状態にも関わらず、質問させて頂いた次第です。
息子は今、治療器具の音を聞いただけでも泣き叫ぶ状態なので、このペースに合わせて治療できるよう進めていって、果たして遅くはないのか、と思っています。
永久歯のこともありますので、転院を念頭に入れつつ夫と話し合いたいと思います。
回答8
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-12-10 12:09:57
>それに対し
>「幼少の頃の歯科治療で歯科恐怖症になって、将来歯科受診が困難になる可能性がある」
>という話を幾度か耳にしました。
こういった発言をする歯科医師は、小児の治療をしようと思ってもできない歯科医師なのであって、治療ができる歯科医師であれば、恐怖を植え付けない配慮をして、必要な治療を行うはずです。
なぜなら治療は必要なのですから。
まあ、小児歯科は歯科でもマイナーであり、なおかつ小児歯科医であっても、暴れる小児の治療ができない歯科医師も少なくありませんので、治療を行えないということを正当化するために、そういった考え方が生じてきたのは、ある意味いたし方のないことかと思います。
>けれどもその歯科の前を通ると、歯科に行く訳でもないのに泣き叫び、地面に座り込んで動かなくなることが1ヶ月ほど続きました。
こういった話はうちに来られる患者さんでもよくあります。
おそらくHourglassさんもそうだと思いますが、保護者の方自身が「子供を歯科医院に連れて行く恐怖症」になってしまっています。
お子さんを歯科治療に慣れさせるのは、十分に可能なのですが、実は、大人のこの恐怖症を治すのがもっとも大変です。
「しばらく通えば慣れます」と説明しても、実際にお子さんが治療後平然として帰宅できるようになるまでは、なかなか信じてもらえません。
私の言うことでは信じられないと思いますので、口コミでがうまくいった経験談が得られればよいのですが、なかなか簡単には得られないかもしれません。
>何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
小児は理屈では動きません。
低年齢ですと損得勘定でも動きません。
ですので、治療に関して、私は患児本人の説得はしませんし、(保護者の方にはもちろんしますが)治療説明もしません。
今から行う事実だけを伝えます。
保護者の方が、治療に関して説明をすることは悪いことではないと思いますが、治療が必要だと思われるのなら、治療を拒否することは認めないことをはっきりと告げるべきだと思います。
>「幼少の頃の歯科治療で歯科恐怖症になって、将来歯科受診が困難になる可能性がある」
>という話を幾度か耳にしました。
こういった発言をする歯科医師は、小児の治療をしようと思ってもできない歯科医師なのであって、治療ができる歯科医師であれば、恐怖を植え付けない配慮をして、必要な治療を行うはずです。
なぜなら治療は必要なのですから。
まあ、小児歯科は歯科でもマイナーであり、なおかつ小児歯科医であっても、暴れる小児の治療ができない歯科医師も少なくありませんので、治療を行えないということを正当化するために、そういった考え方が生じてきたのは、ある意味いたし方のないことかと思います。
>けれどもその歯科の前を通ると、歯科に行く訳でもないのに泣き叫び、地面に座り込んで動かなくなることが1ヶ月ほど続きました。
こういった話はうちに来られる患者さんでもよくあります。
おそらくHourglassさんもそうだと思いますが、保護者の方自身が「子供を歯科医院に連れて行く恐怖症」になってしまっています。
お子さんを歯科治療に慣れさせるのは、十分に可能なのですが、実は、大人のこの恐怖症を治すのがもっとも大変です。
「しばらく通えば慣れます」と説明しても、実際にお子さんが治療後平然として帰宅できるようになるまでは、なかなか信じてもらえません。
私の言うことでは信じられないと思いますので、口コミでがうまくいった経験談が得られればよいのですが、なかなか簡単には得られないかもしれません。
>何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
小児は理屈では動きません。
低年齢ですと損得勘定でも動きません。
ですので、治療に関して、私は患児本人の説得はしませんし、(保護者の方にはもちろんしますが)治療説明もしません。
今から行う事実だけを伝えます。
保護者の方が、治療に関して説明をすることは悪いことではないと思いますが、治療が必要だと思われるのなら、治療を拒否することは認めないことをはっきりと告げるべきだと思います。
相談者からの返信
相談者:
Hourglassさん
返信日時:2008-12-10 13:33:11
何だか難しくなってきました。
確かに森川先生の仰るとおり、私自身が息子を歯科に連れて行きたくない、という節は否定できません。
はじめに通っていた歯科で「うちでは見切れない」と言われた時、先生はお疲れだったのか何度もため息をつき、「何でこんなに泣くのか」と私自身も言われました。
そこの歯科は診察後に子供にご褒美(シールや消しゴム)をくれるのですが、息子はその事を覚えており、診察後に今日は無いのかと尋ねました。
それに対し
「君は頑張らなかったから無し」
と言われました。
別にご褒美が欲しいとは思いませんでしたが、はっきり「頑張らなかった」と言われたことに、息子より私の方がショックを受けた気がします。
そして周りのスタッフの方数人も、次々に
「あんなに泣いたから」
「いっぱい暴れたから」
「いい子じゃなかったから」
と言いました。
確かに息子泣いた、暴れた、吐いた、ちっとも協力的ではなかった。
でも私は帰宅後褒めました。
それは間違いでしょうか。
「頑張らなかった」ではなく「もうちょっと頑張れたら」など、別の表現だったら私の受け取り方も違ったと思います。
周りの雰囲気も次第に「うるさい」という感じになり、視線が痛かったです。
正直、私自身があの状況に不安を感じました。
今の歯科に移ったのは、
「もしかしたら膿まずに交換期を迎えるかも?」
という希望で、その経過を見てくれる所を探した結果です。
あと贅沢を言えば、息子が泣き叫んでもある程度分かってくれる場所を、と考えてしまいました。
甘えていると言われればそれまでです。
前の歯科に対しては
「連れて行ったら、またうるさがる顔をされるのではないか」
とかいう不安があり、足が重かったのは事実です。
今の歯科では息子が泣いても嫌な顔をせず、私自身は積極的に行きたいとすら思っています(もしかしたら、ちょっとしつこいと思われる程通っているかもしれません/苦笑)。
息子も口内の話をするとすぐに今の歯科へ行く、と言い出します。
数人で押さえてなるべく安全に治療をしよう、という話が一度は出たのです。
また掛け合ってみようかと思っています。
それで認められなければ転院して治療しようと思います。
それともう一つ失礼します。
息子に
>何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
これを説明したのは、寝る直前に
「先生は僕のことが嫌いなのか?」
というニュアンスの質問をしてきたから、何度も説明しました。
暫く黙ってから真剣な顔で質問してきたので、本人にもちゃんとした返答をしようと思ったのです。
説明中に、
「でもいい子じゃないって言われた」
とか
「先生嫌な顔してた」
と返されたので、
「そうじゃなくて〜」
と説明を重ねたため、何度も言う結果となりました。
私自身、
「悪い子だとお医者さんに注射してもらうよ」
などの表現が嫌いで、診て貰いたい立場の自分達が、先生方や、やるべき事を否定するような表現はしたくないと思っています。
なので敢えて説明しました。
毎度長文で申し訳ありません。
ありがとうございました。
確かに森川先生の仰るとおり、私自身が息子を歯科に連れて行きたくない、という節は否定できません。
はじめに通っていた歯科で「うちでは見切れない」と言われた時、先生はお疲れだったのか何度もため息をつき、「何でこんなに泣くのか」と私自身も言われました。
そこの歯科は診察後に子供にご褒美(シールや消しゴム)をくれるのですが、息子はその事を覚えており、診察後に今日は無いのかと尋ねました。
それに対し
「君は頑張らなかったから無し」
と言われました。
別にご褒美が欲しいとは思いませんでしたが、はっきり「頑張らなかった」と言われたことに、息子より私の方がショックを受けた気がします。
そして周りのスタッフの方数人も、次々に
「あんなに泣いたから」
「いっぱい暴れたから」
「いい子じゃなかったから」
と言いました。
確かに息子泣いた、暴れた、吐いた、ちっとも協力的ではなかった。
でも私は帰宅後褒めました。
それは間違いでしょうか。
「頑張らなかった」ではなく「もうちょっと頑張れたら」など、別の表現だったら私の受け取り方も違ったと思います。
周りの雰囲気も次第に「うるさい」という感じになり、視線が痛かったです。
正直、私自身があの状況に不安を感じました。
今の歯科に移ったのは、
「もしかしたら膿まずに交換期を迎えるかも?」
という希望で、その経過を見てくれる所を探した結果です。
あと贅沢を言えば、息子が泣き叫んでもある程度分かってくれる場所を、と考えてしまいました。
甘えていると言われればそれまでです。
前の歯科に対しては
「連れて行ったら、またうるさがる顔をされるのではないか」
とかいう不安があり、足が重かったのは事実です。
今の歯科では息子が泣いても嫌な顔をせず、私自身は積極的に行きたいとすら思っています(もしかしたら、ちょっとしつこいと思われる程通っているかもしれません/苦笑)。
息子も口内の話をするとすぐに今の歯科へ行く、と言い出します。
数人で押さえてなるべく安全に治療をしよう、という話が一度は出たのです。
また掛け合ってみようかと思っています。
それで認められなければ転院して治療しようと思います。
それともう一つ失礼します。
息子に
>何度も誰も息子が憎くてやっている訳ではないこと、先生も私自身も息子を助けたいと思ってやったこと、必要であったことを説明しましたが、私の言葉は聞こうとしませんでした。
これを説明したのは、寝る直前に
「先生は僕のことが嫌いなのか?」
というニュアンスの質問をしてきたから、何度も説明しました。
暫く黙ってから真剣な顔で質問してきたので、本人にもちゃんとした返答をしようと思ったのです。
説明中に、
「でもいい子じゃないって言われた」
とか
「先生嫌な顔してた」
と返されたので、
「そうじゃなくて〜」
と説明を重ねたため、何度も言う結果となりました。
私自身、
「悪い子だとお医者さんに注射してもらうよ」
などの表現が嫌いで、診て貰いたい立場の自分達が、先生方や、やるべき事を否定するような表現はしたくないと思っています。
なので敢えて説明しました。
毎度長文で申し訳ありません。
ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
Hourglassさん
返信日時:2008-12-10 16:27:24
先ほどポプラ小児歯科医院のHP拝見させて頂きました。
近くにあれば是非通いたいと思いましたが、残念ながら距離的に無理がありました。
「小児治療でトラウマ」の部分、特に興味深く読ませて頂きました。
自分の行動や感情と照らし合わせ、色んな発見と反省をしていたところです。
歯科に関して息子を怒ったことは一度もありません。
入り口で泣き喚こうが、抱っこして「大丈夫」と言いながら通っていました。
でもその時の私の顔、本当に大丈夫って顔していたかな、と思ったら自信がありません。
一通り読んでいて、涙が溢れました。
私の態度が、あの日の息子(「うちでは見切れない」と言われた日)をつくってしまったのだと反省しました。
私の不安が息子に伝わったのだと知りました。
息子は寝る前に時折「歯のお話して」と私に言います。
普段からよく聞く話題なので、本人も興味はあるようです。
その話をふられる度に
「歯科のことそんなに嫌ってはいないのかな」
と安心させられます。
今夜夫が帰ってきたら、息子の今後の治療方針について話し合いたいと思います。
本当にありがとうございました。
近くにあれば是非通いたいと思いましたが、残念ながら距離的に無理がありました。
「小児治療でトラウマ」の部分、特に興味深く読ませて頂きました。
自分の行動や感情と照らし合わせ、色んな発見と反省をしていたところです。
歯科に関して息子を怒ったことは一度もありません。
入り口で泣き喚こうが、抱っこして「大丈夫」と言いながら通っていました。
でもその時の私の顔、本当に大丈夫って顔していたかな、と思ったら自信がありません。
一通り読んでいて、涙が溢れました。
私の態度が、あの日の息子(「うちでは見切れない」と言われた日)をつくってしまったのだと反省しました。
私の不安が息子に伝わったのだと知りました。
息子は寝る前に時折「歯のお話して」と私に言います。
普段からよく聞く話題なので、本人も興味はあるようです。
その話をふられる度に
「歯科のことそんなに嫌ってはいないのかな」
と安心させられます。
今夜夫が帰ってきたら、息子の今後の治療方針について話し合いたいと思います。
本当にありがとうございました。
回答9
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2008-12-10 20:30:23
私が想像していたよりもはるかに努力されていたのですね。そうとは知らず失礼いたしました。
私が書いた保護者の必要な態度や考え方は、暴れていても普通に治療できる歯科医院に通院する場合のことであって、治療することができない歯科医院でのことではありません。
治療ができないのは、患児あるいは保護者のせいではありません。
歯科医師の(小児歯科治療の)能力がないためです。
ですので、能力のない歯科医師のもとでは、いくら保護者の方が努力しても治療はうまく行きません。
つまりお子さんの治療が困難なのは、Hourglassさんのせいではありません。
「治療は無理だ」と明言する歯科医院では、もちろん治療は無理ですし、治療を行わずに患児のご機嫌取りをしているだけの歯科医院では、いつになったら治療が可能になるのかわかりません。
転院を考えるのでしたら、知り合いからの口コミがベストだと思いますが、保育園や幼稚園の先生、市町村の保険センターの歯科の担当に聞かれてもよいかもしれません。
それも無理なら、たとえば下記のサイトは参考になるかもしれません。
http://www.jspd.or.jp/
私が書いた保護者の必要な態度や考え方は、暴れていても普通に治療できる歯科医院に通院する場合のことであって、治療することができない歯科医院でのことではありません。
治療ができないのは、患児あるいは保護者のせいではありません。
歯科医師の(小児歯科治療の)能力がないためです。
ですので、能力のない歯科医師のもとでは、いくら保護者の方が努力しても治療はうまく行きません。
つまりお子さんの治療が困難なのは、Hourglassさんのせいではありません。
「治療は無理だ」と明言する歯科医院では、もちろん治療は無理ですし、治療を行わずに患児のご機嫌取りをしているだけの歯科医院では、いつになったら治療が可能になるのかわかりません。
転院を考えるのでしたら、知り合いからの口コミがベストだと思いますが、保育園や幼稚園の先生、市町村の保険センターの歯科の担当に聞かれてもよいかもしれません。
それも無理なら、たとえば下記のサイトは参考になるかもしれません。
http://www.jspd.or.jp/
タイトル | 4歳。数ヶ月前に打撲した前歯の歯茎が腫れて、膿が出ます |
---|---|
質問者 | Hourglassさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 27歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児歯科治療 歯の生えかわり(生え変わり) 歯科恐怖症 歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル) 歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。